【豊橋市立岩西小】ちょっといい話

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 毎日のように各学年、各クラスですばらしい行動、姿があります。今回は、そのほんの一部ですが、紹介します。
◆1年生
 給食の時に牛乳をこぼしたり、授業中に筆箱を落として中身がばらばらになってしまったりすることがありました。気付くた周りの子は、こぞって片付けを手伝いました。
◆2年生
 風が強いある冬の日の休み時間、教室の窓が開いていて、机に置いてあったたくさんのプリントが教室中に散らばりました。廊下を歩いていた隣のクラスのAさんは、「きれいにしなきゃ!」と考え、友だち数人に呼びかけて一緒にプリントを拾っていました。
◆3年生
 けがや病気で休んでいた子に対して、多くの子が「大丈夫?」、「もう治ったの?」など、優しく声をかけていました。下校時、体調がすぐれない子の荷物持ちを手伝う姿も多くありました。
◆4年生
 長縄の練習で引っかかってしまった子に対し、「よくあることさ!」、「大丈夫!」、「誰でもやることだからね!」などの声が、あちらこちらからあがります。仲間を支えることを忘れない子たちです。
◆5年生
 修学旅行で6年生が学校にいない時、「先生、6年生の教室、ぼくたちで掃除した方がいいのかな?」という声が聞かれました。指示されなくても、先を見越して行動できる姿がありました。
◆6年生
 下校途中、通学路で転んで泣いている1年生を見つけたBくん。学校の保健室まで連れ戻し、治療が終わるまで付き添いました。再度、校門をくぐり、手をつないで家の近くまで送りました。
◆特別支援
 けがをして、保健室に行くことをためらっていたCさん。その様子を見たDくんは、「付き添ってあげるよ!」と声を掛けました。Cさんは笑顔いっぱいで、安心して保健室に行くことができました。
 
 よい姿があった子を褒め、多くの児童にその姿を伝え、広めていくことで、今後も優しい心をもって行動に移すことができる子を育てていきます。

【春日井市立鷹来中】 鷹ギネス

 本校は春日井市の北西に位置する学級数19、生徒数約600名の中規模校です。本校には生徒会主催の「鷹ギネス」という生徒会行事があります。生徒会主催によるレクレーションを行うことで、生徒会への参加意欲を高め、学校が楽しく生活できることを目指しています。2時限と3時限の間の15分間の放課に、みんなで楽しめることを生徒会役員が考え、実施する本校伝統の活動です。生徒会役員が中心となって「みんなが楽しめる」「ルールが分かりやすい」「準備と片付けが簡単」という点から検討し、新しいゲームを実施します。
 本年度は6月、7月、1月に3回実施しました。時期と内容は以下の通りです。

<第1回>6月6日〜8日「鷹ギネス ○×クイズ」
・2人1組で生徒会が考えた学校についての○×クイズを行う。
<第2回>7月6日〜8日「鷹ギネス キャップツムツム」
・3〜5人班で制限時間内に積み上げたペットボトルキャップの高さを競い合う。
<第3回>1月23日〜25日「鷹ギネス みんなで協力お題リレー」
・3〜5人班でお題に対する単語を制限時間内にできるだけたくさん書く。

 今年も毎回クラスでチームを作り、多くの生徒が参加し、ゲームを楽しみました。生徒会活動への関心も高まり、あいさつ運動やエコキャップ回収、校内クリーン活動など生徒会が呼びかける活動に多くの生徒が参加、協力しています。
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【瀬戸市立光陵中】さくらんぼ学園との交流

 光陵中学校は、瀬戸市立瀬戸特別支援学校(愛称さくらんぼ学園)の中高等部と校舎を共有している全国でも珍しい学校です。今年度も、新入生を迎える会や合同避難訓練、交流授業や給食交流、地域清掃や餅つきなど、様々な交流を行ってきました。その中でも、特に印象に残った、新入生を迎える会での心温まるエピソードを紹介します。
 中学校では、どこの学校でも新入生を迎える会を開催しますが、本校の新入生を迎える会は、さくらんぼ学園と合同で行います。今年度、生徒会役員から「さくらんぼ学園の校歌を全校生徒で一緒に歌いたい」という申出がありました。生徒にその理由を聞くと、前年度の新入生を迎える会でさくらんぼ学園の校歌を聞いたときに、CDからの音楽とさくらんぼ学園の先生の声しか聞こえず寂しかったとのことでした。本番までわずかな時間でしたが、効率よく練習し、歌詞カードを見ながら歌うことになりました。
 新入生を迎える会の本番、光陵中学校の校歌斉唱の後、さくらんぼ学園の校歌。光陵中の校歌に勝るとも劣らないほどの大きな歌声が体育館に響き渡りました。さくらんぼ学園に「友情の花」を贈呈した後、さくらんぼ学園の生徒が退場するとき、車いすを押す先生の中には目頭を押さえながら退場される方の姿も見られました。
 さくらんぼ学園の生徒と光陵中生徒の交流の輪が、このような形で表れてきていることに感動しつつ、光陵中の生徒の優しさと温かさが育ってきていることも感じました。これからも、自然な交流を通して、生徒の心が育っていくことを願っています。
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【あま市立美和東小】グリーンプロジェクトでつながる輪

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 「未来へつなぐ」活動として、グリーンプロジェクトが発足して2年目。4年生以上の各クラスから2名ずつ、合計12名のメンバーによって運動場の南側に芝生を植えました。
 暑くなり始める6月、雑草の根や石の多さに困惑しながらも、数日かけて土を掘り返し、約200枚の芝を順に並べました。その後は、定期的に水やりをし、除草作業を行いました。
 何をしているのだろうと遠目に見ていた他の子どもたち。ところが、日がたつにつれ、「手伝いたいな」と名乗りを上げてくる数が少しずつ増えていきました。そして、初めて芝が届いた日。「何これ。これが芝生になるの」と驚きを隠しきれない表情で集まってきました。メンバーと共に丁寧に芝を並べ、その後も、除草作業や石拾いだけでなく、芝生の根付き具合を報告し合うようになっていました。メンバーが中心となって説明をしたり、作業の流れを教えたりする場面も増え、活動の輪が広がっていきました。
 校内に緑が増えてほしいな、一生懸命活動している友達を手伝いたいなという心が大きく動いているように見えました。これからも、校内の芝生が「つながり」の目印になることを期待しています。

【岡崎市立河合中】 身近な話題について話し合う「河中生き方タイム」

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 本校は、全校67名、各学年1学級という小規模の中学校であり、少ない生徒数ならではの学習活動を展開している。その中に「生き方タイム」という時間が設定されている。これからの社会の中で生きていく中学生にとって、身の回りに起こっている事象に目を向け、その中にある問題点や課題に気付き、考え、実行していく力は、必要不可欠なものである。しかし、朝の部活動などの実施により、新聞やニュースから情報をつかむ余裕はほとんどないように思われる。そこで、平成21年度から実施しているのが「生き方タイム」である。新聞などから身近な話題や課題を提起する記事を取り上げる。毎月2週目の火曜日から金曜日の朝の時間を「生き方タイム」として、一つのテーマについて、生徒たちが考える。初日、生徒たちは与えられたテーマに対して、自分で語句の意味を調べ、自分の意見や考えをまとめる。その後、学級で班別に分かれ、個人の考えを共有する。そして、最終日に学級討論会を実施し、各学年の考えがまとまったところで、集会の中で全校に発表する形式をとっている。
 今月のテーマは、「河合中学校は、将来、隣接する中学校に統合すべきか、すべきでないか」であった。1月に掲載された「田原市の学校統廃合計画一時中断」の新聞記事を参考に、統合のメリット、デメリットを含め、「生き方タイム」を進めた。その中で、学校の維持費の問題や、河合中独自の学校行事の存続に関する意見、人間関係の環境の変化などや小規模校ならではの教育体制についての意見が出され、積極的な議論が展開された。本校も過小規模校に位置付けられているだけに、今回のテーマを自分事として捉え、生徒たちは真剣な表情で意見交換している姿を見ることができた。
 本校で継続されている「生き方タイム」は、最近の話題を取り上げ、それについて自分の考えや思いを整理し、学級討論やグループ討論を通して、他者の意見を共有する機会になる。本校の生徒に、この先、社会の中で生きていくために必要な力を身に付けさせるためにも、今後も継続して活動を進めていきたい。

【豊橋市立福岡小】高め合う仲間づくり〜笑顔いっぱいの福岡小学校をめざして〜

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 本校では、「あいさついっぱい」「笑顔いっぱい」「ありがとういっぱい」を合い言葉に、子どもと先生みんなでよりよい学校を目指して、日々生活しています。
 まず、「あいさついっぱい」の福岡小学校を目指して、毎月一回、計画委員会が主体となって「にこにこあいさつ週間」を設定し、一週間継続して行っています。これまでは、高学年の子どもたちが主体となってあいさつ運動を行ってきましたが、今年度から1年生から6年生の各学級の子どもたちにも「あいさつ隊」を募って参加してもらい、全校であいさつ運動を展開しています。どの子も張り切って活動し、校内のどこからも元気のよい「おはようございます」が聞こえてくるようになりました。今後も、全校を巻き込んだ活動を発展させていきたいと考えています。
 次に、「ありがとういっぱい」の福岡小学校を目指して、道徳教育を推進しています。思いやりの心を育てるために、「相手の立場を考えて、思いやりのある言動がとれる子」の育成に努めています。また、PR委員会が主体となって、「ありがとうキャンペーン」として、身近な人たちに日頃の感謝の気持ちを伝える活動を毎年行っています。そうした活動を継続することで、「笑顔いっぱい」の福岡小学校にしていきたいです。
<子どもたちの声>
・計画委員会のお兄さんやお姉さんが作ってくれたあいさつバッジを付けると、楽しくあいさつができるようになりました。
・これからもあいさつを進んでやっていきたい。 

【幸田町立幸田小】楽しみな縦割り活動

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 本校は、現在全校800人を超える元気のよい児童が集まる学校です。「ふれあい集会」や「縦割りふれあい活動」を取り入れ、異年齢の触れ合いを大切にしています。1年生から6年生まで最大35人でグループを作り、6年生がリーダーとなって活動しています。
 先日、活動の一つである「ふれあい会食」がありました。家の人が作ってくれたお弁当をもって、自分の縦割りグループが集まる教室に行きます。いつもとは違う給食の時間にそわそわしていた戸惑いがちであった子も、上手に高学年の子が話しかけ、すぐに笑顔になり楽しそうに話していました。あっという間に楽しい時間が終了し、「またお姉ちゃんたちと、一緒に食べたいな」という声が聞こえてきました。リーダーである6年生も満足そうでした。
 これからも子ども同士の触れ合いが見られるのがとても楽しみです。

【豊田市立小原中部小】ぼくも!わたしも!

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 本校は全校48名の小規模校です。今年度の道徳教育目標は「主体的に行動できる子」です。道徳授業だけでなく、学校の教育活動全体を通して、他教科とも関連付けながら系統的に道徳教育を進めています。
 2月3日の節分には児童会が企画し、体育館で「豆まき」を行いました。鬼役は児童会役員4名に男性教員4名。それ以外の児童44名は、鬼をめがけて「鬼は外!」と豆(落花生)を投げます。全校で夢中になって鬼退治。気がつくと体育館には豆や殻が散乱していました。児童会役員は、「1〜3年生は50個。4〜6年生は100個拾って帰りましょう」と伝えました。競争のようにみんなで落ちた豆を拾いました。それでも、床には踏んで粉々になった落花生の殻ばかりです。「粉々になっちゃって、時間までに拾いきれないかもしれません」と児童会役員がつぶやいていました。
 しかし、気がつくと、ほうきで掃いている子、モップを使う子、ちりとりやごみ袋を持ってくる子、地道に手で拾う子…全校児童で片付けをしている姿が体育館中にありました。そのおかげで、時間内に片付けも終えることができました。子どもたちが、自分にできることを考えて動く姿に心が温かくなりました。

【西尾市立一色東部小】地域の花だんを花いっぱいにしよう

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 本校では、「地域の花壇を花いっぱいにしよう」という活動を6月と11月の年2回行っています。子どもたちが使う地域の公園や公民館、神社の花壇などに、花を植えます。
 この取組は、30年以上も前から行われている伝統行事の一つです。花を植えるデザインや配色は、子どもたちがすべて考えます。6月は、6年生が中心に、11月はその活動を引き継ぐために、5年生が中心に行います。
 地域ごとに子どもたちが水やりを担当し、毎日交代で花壇の様子を見に行きます。きれいな花がいつまでも咲いていると、心がぽかぽか暖かくなると、地域の方からもうれしい言葉をもらえます。今後もこの活動を続けていき、地域が花いっぱいになるようにしたいです。

【豊橋市立嵩山小】心あたたまる 二分の一成人式

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 子どもたち自身が飾りを作った会場で二分の一成人式を行いました。

 子どもたちがつくったスライドを、1人2分程度で発表しました。スライドの内容は「生まれた日のこと」や「名前の由来」など、文字と写真を使ったものでした。生まれた時に本当に心配だったことなど、調べていく中で、初めて知ることも多くありました。

 呼びかけでは、10年間育ててくれた感謝の気持ちやお礼、そして将来の夢などを発表しました。10歳という区切りにふさわしい発表になりました。そして、子どもたちの感謝の気持ちを込めて書いた手紙を一人ずつ、直接読んで家の人に渡しました。照れながらも、一生懸命に読んでいる姿が印象的でした。

 保護者の方からのサプライズがありました。手紙です。子どもたちは真剣に読み、中には大泣きをしながら読んでいる子もいました。最後に、合唱と合奏です。是非、聴いてもらいたいと練習を重ね、この日のためにやってきたものでした。これまでの練習の成果を発揮し、感動的な歌となりました。

 二分の一成人式に向けて準備し、二分の一成人式を行う中で、子どもたちは、改めて、「命をもらったこと」や「育ててもらったこと」、「親の有り難さ」を実感する行事となりました。

【東栄町立東栄小】マスターマン大活躍

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 児童A:外で遊ぼうよ。
 児童B:やだよ。外は寒いんだもん!
 児童C:今月の目当ては「体を丈夫にしよう」なのに〜。
 児童D:困ったな〜。そうだ、こんなときは、みんなで呼ぼう!
 児童全:マスターマーン!
 マスターマン:どうしたんだい?
 児童A:Bさんが、外じゃなくて中で遊ぶって言ってて…
 マスターマン:そうか、ここの(魔法)学校の子はそうなんだね。
        でも、東栄小学校の子はちがうよな〜??
        みんな、外で元気に遊んでいるよな?
 児童B:でも、全員っていうわけじゃないでしょ?
 マスターマン:じゃあ、みんなで呼びかけてみよう!今月の目当は…

 業間の集会活動の一場面です。

 本校では、昨年度から児童会執行部が演じるマスターマンが毎朝、決まりやマナーを守るように全校に向けて放送しています。また、マスターマンは月に一度の集会活動の時間にも、登場して子どもたちに今月の目当てを伝えています。
 目当てを発表した日の昼休みの出来事です。6年生の女子が教室のベランダで話をしていました。すると、1年生の女子がやってきて、「○○さん、一緒に遊ぼう」「○○さん、おんぶして〜」と1年生が6年生を誘っていました。いつもは、ずっと座って話をしている6年生の女子がこの日は喜んで、一緒に外へ遊びに向かいました。
 マスターマンは、子どもたちの心に、日々問いかける活動を続けています。マスターマンの活躍は、東栄小の子どもたちの心や身体を元気にしているのです。

【豊田市立萩野小】 地域の方に見守られて

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 本校の西側に小さくそびえ立つ山、三角山が学校を見下ろしています。
 冬休みが明けた1月10日、全校を縦割り班にし、この三角山に登山をしました。この三角山の山道は、11月、地域の皆さんや子どもたちによって整備が行われました。大人の人は、杭(くい)やスコップを持って登り、滑るところには杭を打ち、階段を作って整備してくださいました。子どもたちは、たくさんの落ち葉で滑りやすい坂道を箒(ほうき)できれいに掃きました。地域の方や子どもたちのお陰で山道が登りやすくなっていました。
 今年度は、新緑の5月にも登っており、その時は、山頂で一年間の目標を誓いました。今回は、将来の夢を誓い、そのために、今、自分は何をしたらいいのかを具体的に子どもたちが考えました。寒さが厳しかったですが、一歩一歩頂上目指して登りました。頂上に着く頃には、汗ばむほどで、風を心地よく感じました。1時間もすると頂上に着きました。木々の間から学校が見え、思わず「ヤッホー」と叫びたくなりました。ある子は、「きっとぼくたちの声、学校まで聞こえるね」とうれしそうに、学校がある萩野の里を見つめていました。
 いよいよ将来の夢を誓います。全校生徒が、萩野の里に向かって大声で誓いました。この三角山で叫ぶことは、応援してくれている地域の皆さんに誓いを立てることでもあります。今回は、一緒に登っていただいた地域の方や先生までも、大きな声で一年の誓いをしました。すがすがしい気持ちをもって下山しました。

【幸田町立南部中】生徒の声から一日が始まる「南中朝の風」

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 本校は「南中朝の風」という、生徒による呼びかけで一日が始まります。「南中朝の風」とは、毎朝の始業チャイムの後に、クラスや委員会の代表生徒が、自分の思いを全校放送で伝える時間です。生徒は、それぞれの立場から、学校の様子について感じたことや、これからどのような学校をつくっていきたいかを述べます。ある日の「南中朝の風」を紹介します。
 「今年の漢字は『金』でしたが、皆さん自身にとっての今年の漢字はどのような字でしょうか。私は、やはり『誠』です。今年は『誠』を大切にしてきたことで、地域の方々とのつながりを広げ、南中生としての温かな心遣いができるようになりました。これからは、更にステップアップして、校長先生のお話にあった『見えない誰かのために頑張ること』に全力で取り組んでいけるといいと思います。この一年への思いは、一人一人違うと思いますが、今年の最後に全員が、『今年は金メダル以上に光り輝く一年だった』と胸を張って言えるように、一年を振り返り、来年に向けての準備をしましょう」
 このように、話をする季節やその時期に沿った生徒の素直な思いは、気持ちのよい「朝の風」となって毎日、本校に吹き渡っています。

【犬山市立栗栖小】寒さに負けず体づくり

 本校は、全校児童19名の小規模校です。毎年、1〜2月の約1か月間は、全校で「業間マラソン」を行っています。2時間目の授業を終えると、児童はすぐに外へ飛び出し、準備運動を始めます。本校のグラウンドは狭いため、マラソンコースは、学校から少し離れた畑の農道です。車が通ることもほとんどなく、児童も先生も自分のペースで黙々と走ります。コースは一周約600m、高学年の児童が率先して走る姿を見せてくれます。走ることが好きな児童は5周(約3km)を走り切ります。驚くことに今年は、1年生の児童が5周を走りました。冬の寒い風を切り、栗栖の山々を眺めながら走ると、気分も爽快です。
 何よりもよい光景は、畑仕事をしている地域の方に元気よく挨拶しながら走る児童の姿を見せられることです。また、地域の方からも励ましの言葉が返ってきます。こうして子どもたちは、地域の人々から温かく見守られているという実感をもつことができます。
 2月には、このコースで『校内駅伝大会』を行っています。平日開催にも関わらず、毎年多くの保護者の方々に応援に来ていただき、その大きな声援は子どもたちの力となっています。1年生から6年生まで、ひとつの襷(たすき)を懸命につなぐ姿を今年も期待できそうです。
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【北名古屋市立師勝南小】避難訓練時の煙体験

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 1月の避難訓練では、地震による火災の発生を想定し、煙体験を行いました。1年生は、初めての体験となるため、5年生の子と手をつなぎ、煙ハウスの中を歩きました。
 煙ハウスの中は、無害ではありますが、煙が立ち込め、吸いすぎると少しむせてしまいます。1年生の子は「緊張する」「大丈夫かな」などと言いながら、煙ハウスの前で順番待ちをしていました。すると5年生の子が、「手をにぎっていてね」「一緒に背を低くして」「大丈夫。怖くないよ」などと声をかけながら、ペアで入っていきました。煙ハウスから出てくると1年生は安心したように、「中が見えなくて怖かったけど、5年生がずっと手を握ってくれたので、ゴールできた」「煙ハウスの中で5年生と離れてしまったけど、探してくれたので良かった」「ハンカチを落としてしまったけど、そばにいた5年生が拾ってくれたのでうれしかった」などと話していました。5年生も「はぐれずに済んだ」「しっかりと手を握ってくれていた」などと言いながら、うれしそうにしていました。
 本当の火災では、どの学年でも怖さがあると思います。しかし、今回のようにいざとなったら大きな学年の子が小さな学年の子を励まし、困難に立ち向かっていくのだろうと思います。互いに思いやり、信頼しあうことは大切だと感じました。

【東郷町立春木台小】みんなで一緒に餅つき大会

 春木台小学校5年生の恒例の行事となっている餅つきを、1月31日に実施しました。5年生の児童は、社会科の授業を通して米の生産について学んでいます。更に米づくりの工夫や努力について考えるために、地域の方からお借りした水田で、農業体験ボランティアの方から指導を受けながら田植や稲刈りを行いました。そして、農業体験ボランティアの方から寄贈していただいたもち米を使い、5年生全員で餅つきを行いました。ほとんどの児童が初めての体験でしたが、当日はお手伝いに来ていただいた多くの保護者の方から、杵(きね)の持ち方や米のつき方を教えていただきながら、一人一人が交代で餅つきをしました。出来上がったきなこ餅は、教室でお皿を持って待っている全校児童に振る舞われ、子どもたちは舌鼓を打ちながらおいしくいただきました。
 この活動を通して、「僕たちが毎日食べているお米が、どのように作られているかを知り、農家の方々の大変さが分かりました」「自分でお餅をつくのはとても大変だと思いました。たくさんの人が手伝ってくれ、うれしかったです」「私たちがついたお餅を、学校のみんながおいしいと言って食べてくれたことが、とてもうれしかったです」とお米づくりについての理解を深めるとともに、お世話になった方々に感謝する気持ちをもつことができました。
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【田原市立大草小】いのちの授業

 本校の6年生は、家族の愛情を受けながら生活している子が多く、お父さん、お母さんだけでなく、多くの祖父母のみなさんが、子どもたちの学校生活がより良いものになるように心を砕いてくださっています。家族の愛情を感じ取りながら、自分を大切にする態度をより一層育てたい。子どもたちが、家族への感謝の気持ちを素直に伝えるようになってほしい。このように考えてゲストティーチャーをお招きした「いのちの授業」を展開しました。
 初めに「あかちゃんふれあい体験」で学習したことを思い出しました。次に、自分たちの始まりの大きさを知らせました。子どもたちはあまりの小ささに驚いていました。そして、母親の卵子と父親の精子が受精して初めて命が始まることを伝えました。誕生の奇跡を一層感じ取ることができるように、受精する卵子は400分の1、精子が約3億分の1の確率で受精していること、生まれる確率はトータルすると440兆分の1であることを知らせました。さらに、家族全員が自分たちの誕生を待っていたことを感じ取ることができるように、家族からの手紙を読む機会を設定しました。この手紙を読んで、自分たちは、こんなに大切に思われて生まれてきたんだということを実感することができました。中には感動のあまり泣く子もいました。最後に、これからの人生をよりよく生きていこうとする気持ちを高めるために、いのちのテープで人生の長さを実感できるようにしたり、DVDを視聴したりしました。
 後日、家族への返事を書く活動を行ったところ、子どもたちは「家族みんなが誕生を喜んでくれてうれしかったです」「生んでくれてありがとう」「これからがんばって生きていきたいです」などと書きました。保護者からは、「あれはいい授業でした」「思春期の子に手紙で気持ちを伝えられてよかったです」などの感想が寄せられ、各家庭で家族の交流が一層深まったことがうかがえました。
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【春日井市立不二小】 「いただきます」 つながる ひろがる いのちのわ

 本校では、平成20年度から学年ごとに栽培活動に力を入れています。児童が自分たちで食物を栽培し、調理法を工夫しておいしく食べることを通して、植物や動物の命を頂いているということを学ばせ、感謝して頂くという心の教育を中心とした食育に取り組んでいます。
 3年生では、昨年10月に種を蒔(ま)いてから、子どもたちが毎日お世話をしてぐんぐん大きくなった大根を1月に収穫しました。収穫した大根を使って「ふろふき大根」「ツナと大根菜のいため物」を作りました。子どもたちからは「おいしい」の声がたくさん聞こえました。
 こうした取組の他に、給食委員会の児童が栄養黒板に「今日の給食の食材」を掲示する活動に、毎日交代で取り組んでいます。また、給食だより「パク・モグ」を学期ごとに発行したり、児童から募集したキャラクターをプリントしたランチョンマットを一年生に配付したりして、各家庭で食生活や給食について考えるきっかけを設けています。
 様々な取組を通じ、本校だけでなく、本校卒業生の大多数が通う中学校の給食残菜率も、市内平均を下回るようになってきました。本校における食育の成果が、児童が成長しても定着してきているように感じます。
 こうした取組が認められ、今年度、文部科学大臣賞を受賞しました。これからも、家庭や地域の方々と連携して、児童が自ら望ましい食生活を進め、心と体が健康に育つように後押しをしていきたいと思います。
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【岡崎市立福岡中】駅伝部 チームワーク

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 駅伝部の練習中のことでした。駅伝部員は、2週間後の10月22日に行われる西三河駅伝大会に向けて練習を行っていました。その日のメインの練習は、ビルドアップというメニューでした。これは、周回するにつれて1周のラップタイムを上げていく、駅伝部の練習の中でも厳しいメニューでした。それは例えば、1周200mを最初の5周は、48秒、6周から10周は46秒、11周から15周は44秒というように、終盤に向けて1周のタイムが短くなっていくので、後半になればなるほど辛くなっていくメニューです。
 このメニューでは、後半にチームのペースについていくことができずに、脱落してしまうことがよくあります。それぞれの自己ベストタイムに応じて、A〜Dチームなどに分かれており、当然、練習の中で自己ベストが上がれば、チームが一つ上に上がります。また、各チームの先頭は、そのチームの中で最も力のある者が務めることが多く、つまり、Aチームの先頭となると、その学校のエースということになります。
 その日の最後のメニュー、ビルドアップの中盤から、Aチーム先頭の選手が苦しそうな走りになってきました。しかし、さすがはエース、気持ちも強く、遅れそうなそぶりは何度も見せながらもよく粘り、残りもあと3周となりました。「そのままいけるか? 最後までがんばれ!」と後ろを走りながら思っていたその時、ついにわずかに遅れ始めたのです。もうとっくに限界だったんでしょうね。気持ちでなんとかここまで走っていたんです。「エースといえど、調子がいい時もあれば、悪い時もある。今日はよくがんばった。あとは無理せず、チームから離れて3周走ればいい。いや、よほど駄目なら、やめてしまってもいいよ」などと多くの人が思っていました。ところが、彼女のすぐ後ろを走る後輩の女の子がその動きに反応します。すっと手を伸ばして、わずかに遅れたその子の腰を押しました。遅れ始めた3年のエースの子の腰を、自己ベストでははるかに及ばない子が押したんです。「あともう少しです。がんばりましょう!」と、そんな意味でのサポートであったと思います。その勇気ある後輩の手に励まされたエースは、頑張りました。やや力強い走りになり、残り3周をチームの先頭で走り切りました。 
 西三駅伝大会では、3年のエースの子は、1区を自己ベストに近いタイムで、いつもどおりに走りきりました。腰を押した2年生の女子もBチームで満足いく走りであったようです。自分が走り終わったら二人とも仲間を一生懸命応援し、サポートしました。
 「仲間っていいね。駅伝もすてきです」
 こんな言葉が聞こえてきそうです。

【半田市立横川小】心を伝え合い,楽しい学校生活にしよう!

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 昨年11月25日、講師の方をお招きし、5年生を対象にして学校保健委員会を行いました。いい気分になる魔法は、『えがお』『しせい』『ことば』の三つだと教えていただきました。また、言われてうれしい言葉を自分の脳に聞かせるとよいことも知りました。子どもたちから出た言われてうれしい言葉は「すごいね」「いいね」「がんばってるね」「上手だね」「一緒にやろう」「かっこいいね」などたくさんありました。
 終了後、参加した子どもたちからは、「これからは友達に対して言われてうれしい言葉をたくさん使おうと思いました」「いい気分になる三つの魔法をいつも心がけて生活したいと思いました」という感想が出ました。

 5年3組では、現在「ほめ言葉のシャワー」を行っています。毎日、クラスの一人が主役となり、その子のよいところを発表します。子どもたちは「ほめられるのは恥ずかしい」と話しながらも、笑顔でほめ言葉を聞いています。
 今後も、このように子どもたちの心を育む授業を計画していきたいと思います。