【豊橋市立東陽中】日常での出来事

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 本校には,学校の前に押しボタン式の信号があります。生徒たちは,押しボタンを押し,横断歩道を渡って登校します。ある日,本校の教員が車で通勤中,2人の生徒が信号機の前で止まっているのが見えました。教員は,「これは信号待ちになるな」と思いながら車を走らせていました。ところが,横断歩道に近づいても信号は赤になりません。「あれ?」と思いながら,とうとう横断歩道を過ぎてしまいました。通り過ぎた後,バックミラーで生徒の様子を見てみると,車が通り過ぎたのを確認してから,押しボタンを押し,横断歩道を渡る姿が見えました。
 また,本校の門は,とても重く,一人で開けようとするとかなりの力が必要になります。出張等で学校の敷地内に出入りするためには,車から降りて,重たい門を開けなければなりません。ある日,来校者の方が門を開けるために車から降りようとしていたところ,数名の生徒が門に駆け寄り,門を開けている姿が見えました。そのため,来校者は車から降りることなくスムーズに学校の敷地内に入ることができました。
 2件とも日常のささいな出来事ですが,とても心温まる光景でした。子ども達には,周りを気遣うことのできる思いやりをもった大人になってくれることを願っています。

【豊明市立唐竹小】 「心を豊かにする講座」 〜文字職人 杉浦誠司さんを講師にお迎えして〜

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 文字職人の杉浦誠司さんを学校にお迎えし、3〜6年生全員が話を聞きました。杉浦さんが文字職人という仕事を見つけるまでどう生きてきたか、自分がいじめにあった体験談、子どもたちに夢をもって生きていってほしいという思いなど、盛りだくさんの話を熱く語ってくださいました。
 話を聞いているときの子どもたちの真剣なまなざしがとても印象的でした。最後に「あい」というひらがなから「支」という漢字が書き上がるのを、子どもたちは、周りに集まって息を飲んで見ていました。
 「一人で苦しんでいる人がいたら、力になってあげたい。」
 「いじめは人の心をきずつけるからいけない。」
 「いじめを受けた人だけではなく、いじめた人、周りの人もみんな苦しいなんて
  知らなかった。」
 「友だちを大切にしたい。」
 「学校でいじめがなくなるようにがんばりたい。」
 「漢字の中に気持ちを表すひらがなが入っていてすごい。」
 「夢をあきらめないでがんばりたい。」
 「何千人、何万人の人の命がつながって自分の命があるので、大切にしたい。」
 子どもたちの感想は一人一人様々でしたが、みんなが大きな宝物をもらったすてきな時間でした。 
 児童から話を聞いた保護者の方からもお手紙をいただきましたので、紹介します。
 『文字職人さんの講演を聴いたと娘から教えてもらいました。今、問題となっている ”いじめ”についてのようでしたが、娘にとってはとても身近に感じられるようで、目を輝かせて話していました。
       ─── 中 略──── 
 この機会を大切にし、その時 ”自分はどうするのか”を考えてほしいと思います。決して人を傷つける立場になってほしくないと願っています。しかし、人間とは弱い者なのでわかりませんね。ただ困ったり迷ったりしている友達がいた時には、近くで支えてあげられるような人になってほしいです。』

【豊橋市立牛川小】おにいさん、おねえさん ありがとう

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(1)水曜日の給食後の長放課を利用して、異学年交流による「ふれあいタイム」を実施しています。「ふれあいタイム」は、1年生から6年生までの子どもたち521名を54班に分け、5・6年生の計画のもと、さまざまな遊びを中心に活動が行います。
 「ふれあいタイム」があると、昼休みの教室、運動場、体育館が子どもたちの歓声に包まれます。オニごっこでは、上級生が下級生のオニにわざとつかまってあげたり、ドッジボールではボールを上級生が下級生の子に譲ってあげたりする、思いやりいっぱいの行為が展開されます。短い時間ですが、子どもたちは笑顔いっぱいの充実した時間を過ごします。最後には、遊びの計画や段取り、お世話をしてくれた5・6年生に対して、下級生たちが「今日の遊びは楽しかったです。ありがとうございました。」と、お礼を言って終わります。
(2)12月10日、1年生と2年生による「おもちゃまつり」が体育館で行いました。2年生はこの日のために1年生の子に楽しんでもらおうと、色々なおもちゃを作り、お店を開きました。そこでは2年生の子が1年生の子に遊び方を説明したり、一緒にゲームをしたりする姿が見られ、大いに盛り上がりました。1年生からは「くるくるゲームがおもしろかった。2年生、ありがとう。」「わたしも来年の1年生の子におもちゃまつりしてあげたい。」「3年生になっても私たちと遊んでね。」などの感想が2年生に届けられました。
(3)放課後の児童クラブでの1コマ。1年生のやんちゃなAくん。おやつの順番を守れなかったりして、先生に迷惑をかけることも多かったのですが、ある時、2年生が興じている「回り将棋」に興味をもちました。初めはじっと見ているだけだったのですが、2年生のBくんが「やり方教えてあげようか。」と持ちかけました。それからのAくんは、駒を大切にして動かすこと、順番を守ってあそぶこと、負けても怒らないことなど、2年生のお兄さん、お姉さんのゲームのやり方を通していろいろなことを学んでいきました。今では、2年生の友達と一緒に仲よく遊ぶ姿が見られるようになりました。
 この他にも牛川小学校では、縦割り集団でサツマイモの栽培・収獲、1年生と2年生の手つなぎ遠足などが行われています。学校でのこうした取り組みを通して、いろいろな場面で子どもたちに思いやりの心が育っているのが感じられます。

【岡崎市立甲山中】絆

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 今年度の文化祭は「絆の響き無限大」というテーマで行いました。
 「学校の中で絆を深めるだけでなく、学校の枠を越えて絆を無限大に広げよう」と、生徒会が中心となって東日本大震災の被災地への支援をすることにしました。今でも苦労して頑張っておられる被災者の方々への思いを込めて、全校の一人一人が寄せ書きをして、大きな「絆」の文字の旗を作りあげました。また、同時に募金活動を行い、集まったお金を義援金として「絆」の旗とともに被災地の東北・石巻の北上中学校に送りました。大変喜んでいただき、生徒さんたちが毎日目にすることのできる場所にメッセージを飾っているというお礼の返事を、「絆」の旗の写真とともに北上中学校の校長先生からいただきました。
 おととしの3月11日に起こった東日本大震災の復興への願いをいつまでも持ち続けて、お互いに支え合うことのすばらしさを感じ、さらに「絆」を広げていきたいと思います。

【西尾市立津平小】文字が整えば心も整う

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 津平小学校では、書写学習に重点を置いた教育活動を推進しています。「書く」活動の土台となる書写の授業を充実させるとともに、書写で学んだことを国語や他教科、日常の書字活動に生かす取り組みをしています。
 書写学習の第一の目標は整った文字を書くことです。そのためには、正しい姿勢・持ち方で、文字を書くことに集中しなければなりません。子ども達は整った文字を書くために、自然に心を整えることを身につけています。
 保護者からのアンケートでは、「集中して文字を書くようになった」「ちょっとしたことでも手紙を書いてくれるなど、自分から積極的に文字を書いて伝えるようになった」など、文字を書くことへの集中力や積極性が出てきたことが分かります。
 校舎内には子ども達が書いた文字があふれています。書写室の入り口に、「こころ つなぐ もじの ちから」という子ども達が考えた合い言葉が、子どもの手書き文字で掲げられています。
 1月には体育館で3年生以上が一堂に会して書き初めを行いました。「寒くて手も冷たかったけれど、みんなの心が一つになって背中を押されているようで、がんばって書きました」と新聞記者からの質問に答えていました。
 書写は心を整え育てる手だてとして、たいへん有効だと実感しています。

【西尾市立津平小】文字が整うと心も整う

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 本校では3年間にわたり、書写学習を中心とした研究に取り組んできました。書写の授業で学んだことを国語や他教科、日常の書字活動に生かしています。
 書写学習の第一の目標は整った文字を書くことです。そのためには、正しい姿勢を取り、文字を書くことに集中しなければなりません。子ども達は整った文字を書くために、自然に心を整えることの大切さを身につけたようです。
 保護者からのアンケートでは「ちょっとしたことでも手紙で書いてくれたり、習字遊びをするなど、自分から積極的に文字を書いて伝えることをするようになった」など、心を込めて文字を書くことへの積極性が出てきたことが分かります。校舎内にはたくさんの子ども達の文字があふれています。書写室の入り口には、子ども達が文字を書く時に大切にしたいこととして話し合った合い言葉「こころつなぐもじのちから」が子どもの文字で掲げられています。書写は心を整える育てる手だてとして大変有効だと実感しています。

【知多市立旭東小】 人権週間での絵本の読み聞かせ

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 旭東小学校では,「先生のお話」と題して朝会で講話をする時間を設けています。講話の内容はさまざまで,教師たちが工夫を凝らしています。
 12月3日(月)の朝会では,「人権週間」の取組の一環として,教頭先生が絵本の読み聞かせによる「人権講話」を行いました。読み聞かせの絵本は,谷川俊太郎作の「あなた」でした。私たちは,ひとりで生きていくことはできません。多くの人と関わりをもちながら生きていくことになります。「自分の周りにいる人『あなた』を大切にして,生きていってほしい」との内容でした。
 子どもたちは教頭先生の話を真剣なまなざしで聞き入っていました。この講話を通して,相手の気持ちを考え,思いやりの心をもって,人に接していくことの大切さを考えるよい機会になりました。
 子どもたちと教師が,より深く心を通じ合わせるよい機会となると思われるので,朝会での講話活動を継続していきたいと思います。

【春日井市立押沢台小】国際交流タイム

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 〜自主性とコミュニケーション能力を培う外国語活動・総合的な学習の時間〜
 本校は春日井市にある高蔵寺ニュータウンの東端に位置する全校児童数216人(普通学級7、特別支援学級2) の小規模な学校です。国際交流に力を入れており、外国人ゲストを招き交流会を行ってきました。今年で国際交流タイムも第12回を迎えました。6年生は自分たちが中心となって運営するという自覚を持って計画を立て、下級生をリードすることができました。
 春日井市の国際交流支援センターや中部大学、愛知県立大学、名古屋学院大学のご協力をいただき、10カ国から27人のゲストを招き交流会を行いました。縦割り班での交流活動では、ゲストの母国の学校の様子や食生活、民族衣装などの話をを聞いたり、あやとり、竹とんぼ、折り紙、けん玉、羽子板などの日本の伝統的な遊びを紹介し一緒に楽しんだりしました。日本語が十分理解できないゲストの方には身振り、手振りで一生懸命遊び方を説明し、一緒に楽しみながらコミュニケーションを深めることができました。

【豊田市立豊松小】 上級生のさり気ない思いやり

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 秋が深まり紅葉が美しくなる頃、本校では、校区内を探訪する行事「六所のつどい」を毎年行っています。今年度は、豊松地区で梟ヶ城跡、城山城跡などに出かけました。本校の校区は、山間部にあってアップダウンが激しく、今年度のコースも厳しいものでした。全校児童を異学年で縦割りにしたなかよし班で出かけました。なかよし班は普段から掃除を一緒にしている班です。
 さすが登下校で健脚を鍛えている子ども達は、さっさと歩いていましたが、段差が続く急な下りで、1年生の一人が遅れ始めました。同じ班の班長はというと、先頭を歩いていましたが、時々振り返り、遅れがちな1年生が前の子に追い着くまで待っていました。また、城跡の展望台の階段もきつく、降りるときに怖がっていた3年生に、5年生の子が「荷物を持ってあげようか。」と声をかけ、降りるのを手伝っていました。
 教師が心配するまでもなく、上級生が下級生を思いやり行動をする場面が随所に見られ、ほっとする半日でした。

【一宮市立千秋東小】 ありがとうと言い合える気持ちを大切に

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 本校は、全校児童が300人に満たない小さな学校です。みんな仲が良く、放課には男女や学年の隔たりなく遊ぶ姿が見られます。
 全校的な活動は、ペア学年で取り組んでいます。毎日の清掃活動に、ペア学年で取り組むことで上級生が下級生に掃除の仕方を教えるとともに、生活の場所を美しくすることの大切さを学んでいます。朝読書では、読書週間で高学年の児童が低学年の児童に読み聞かせをしています。1対1での読み聞かせをし、互いの距離が一層近づくようにしています。
 毎週金曜日に行われる児童集会では、ペア学年で座り、ゲームをしたりクイズをしたり歌ったりと楽しくなる活動を中心に行っています。こうした活動を継続していくことでいつもペア学年で活動するのが当たり前という雰囲気がつくられています。また、児童会主催の「わくわくふれあいフェスタ」では、ペア学年で縄跳びをしたり、ドッジボールをしたりします。異学年が同時にすることで力の差がありますが、ルールを工夫することで、どちらも楽しみながら協力し、そして体力づくりもしていけるように取り組んでいます。
他にも学年で草花を育てたり、全校でサツマイモを栽培したりしています。ここでもペア学年で苗植えや収穫など、ともに働く喜びを分かち合っています。収穫したサツマイモは家庭に持ち帰って活動を振り返っています。
 こうしたペア学年の異学年交流を常に取り入れていくことで、互いの理解を深めることはもちろんですが、協力し合うことの大切さ、相手を思いやることの大切さを学んでいます。そして、互いに「ありがとう」と言える気持ちを大切にできる心を育てていき、高学年は、低学年をいたわる気持ち、低学年は自分も高学年になったら同じようにしていきたいという気持ちを育てていきたいと思います。

【豊田市立五ケ丘東小】自己有用感を持たせた、互いに認め合える絆つくりのために

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 学校を、子どもたちにとって安心して自己を生かし、個性や能力を発揮できる場にするため、教師や子ども同士で認め合える機会をつくっている。
 善行を認め、家庭に伝えるために「五東っ子キラキラ連絡カード」を作成している。また、「五東っ子いいとこメモっとこ」を記録、蓄積して、善行を全校集会で紹介し、子ども同士でもよさを認め合えるようにしている。どちらも担任に限らず、全職員が、子どもたちのさりげない善行を取り上げている。
 さらに、年度末には、1年間の善行の総括として豊田市民の誓いと関連させた「ひまわりのたね賞」のシール付き賞状を贈っている。校長先生から手渡された賞状には、個々の他を思いやる温かい気持ちや目標に向かってねばり強くがんばった体験などがこめられ、次への善行の花を咲かす糧にもなっている。
 さらに学級ごとに友だちのよいところを認め合う「いいとこみつけ」や「今日のありがとう」の活動も毎日行い、学校中で互いに認め合える機会を多く設定している。

【豊明市立舘小】 命ってあったかいね!

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 10月10日に5年生,10月26日に1年生を対象として,動物保護管理センターと協力団体のみなさんの協力を得て,動物ふれあい教室を開いていただきました。
 5年生は,まず,動物保護管理センターの事業内容について学びました。捨てられたりセンターに持ち込まれたりした犬猫は,定期的に譲渡会を開いて渡しているとのことです。それでも,すべての犬猫がもらわれていくのではなく,残った動物は殺処分されていることを知りました。また,終生飼養について学びました。子犬を生ませて増やすだけが愛ではない,「かわいい」だけでは飼うことができないなど,大人でも考えさせられる内容でした。他にも,人と犬の心音の比較をして,「犬の心臓鼓動は速いね,小さな犬にも立派に心臓がついているんだ」等,人間も犬も同じ生き物なんだということを実感しました。
 後半は,実際に犬に触れる時間でした。飼い主さんと1対1で,「平熱は何度だと思う?」など,犬の特性についての会話もありました。この体験をした子どもたちは,「街中に野良犬や野良猫をあまり見かけないのも,こういった方のおかげだと感じた」「自分の飼っている犬をもっと大切にしてあげようという気持ちになった」「もし,犬や猫を飼う時は,譲渡会でもらいたい」といった感想を持ちました。
 1年生は,終生飼養を身近なカブトムシを例にして,どうして死んでしまったのか,その訳を考えました。また,今の自分の年齢と15年後の自分の年齢を考えて,終生飼養をわかりやすくとらえさせました。他にも,犬を例にして,接し方を学びました。その後は,心音を聴いたり,犬とのふれあいを楽しんだりしました。飼い主の方が犬の着ぐるみを着て,犬の習性についてわかりやすく実演されました。この授業の前には犬に苦手意識を持っていた8人の児童も,授業が終わる頃には,犬に触れることができるようになっていました。
 子どもたちは,これらの授業を体験して,命の尊さ,終生飼養の大切さを学びました。生き物を大切に思う心を育てるとともに,どんな命でも大切にするということを子どもたちが学び,考え,生かしていく機会になってほしいと思いました。

【岡崎市立六ツ美西部小】人権集会

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 人権週間の最中、 12月10日(月)に、体育館で、全校児童を前に、人権集会が行われました。学級委員会の児童と先生が企画したものです。
 1年生にも分かるように、まず、人権とは、「人としての権利。簡単に言うと、みんな仲良くしよう。命は一つ、大切にしよう。人間はみな同じ、世界は一つ!ということです。」と紹介がありました。その後、六ツ美西部小学校版「人権宣言」が朗々と読み上げられました。

 この地球という場所で、この21世紀というときに、ぼくたちは生きています。みんなお母さんから生まれました。みんな赤ちゃんでした。ぼくたちは等しく生まれました。この世に生を受けたぼくたちはみんなが等しく生きていける権利をもっています。そしてその権利に重いも軽いもない。同じ重さです。
 この地球でいっしょに生きているぼくたちです。せっかくこの六ツ美西部小学校で出会ったのですからなかよくしていきたいと思います。なるべくおこらない。おこらせない。ずるをしない。ずかずかしない。相手を大切にしよう。許し合おう。みんないっしょじゃないか。みんな赤ちゃんだったじゃないか。されていやなことはしない。言われていやなことは言わない。気づ付けない。みんな友達。なかよくしよう。(全校でなかよくしようを復唱する)

 この人権宣言は、聞いていた児童の心に深く浸み渡ったようで、集会後の感想では次のように書いた子がいました。
 ・わたしは、人権集会で一番心に残った言葉は、だれかを傷つけても幸せにはならないという言葉でした。なぜかというと、いじめをなくそうということがすごく伝わったからです。

 魂のこもった大切な温かい言葉を、大きな声で言われたり、自分から言ってみたりすることはとても大切なことであることが分かりました。
 また、この集会に向けて全校児童が人権に関するスローガンを考えました。全校児童数720名のうち、496名の児童が応募しました。その中から低学年、中学年、高学年で一人ずつ本校のスローガンとして選ばれたものが紹介されました。
  低学年の部 「どじでもね わるくいわない きまりだよ」
  中学年の部 「大事だよ なかまの気持ち 思いやり」
  高学年の部 「ごめんねと この一言で 仲直り」
 このように、人権集会のときだけ人権を考えるのではなく、みんなで取り組む姿勢がよかったように思います。スローガンも全校児童で復唱をしました。
 さらに、学級委員による絵本の読み聞かせもありました。「きつねのおきゃくさま」です。ひよこ、りす、うさぎを守るために狼と戦ったきつねに自分の気持ちを重ねながら聞いていた児童が多かったようです。
 最後に、「ともだちになるために」を合唱部のハーモニーに合わせながら全校合唱を行いました。集会後の感想は以下のようです。
 ・「ともだちになるために」を歌ったら、これはいじめをなくすための歌なんだと分かりました。そして、友達とは何かが分かりました。これからは、友達に悪口を言ったり友達を見捨てたりしないようになかよくやっていきたいです。
 ・友達を大切に、自分も大切にが、一番心に残りました。自分をちょこっと大切にしていなかったから、大切にするように気をつけていきたいです。
 これらの児童の感想から、いじめをなくさなくちゃいけないんだと感じてくれたことや、まず、自分を愛することから始めようと思ってくれたことが分かり、とても嬉しい気持ちでいっぱいになりました。
 今日もどこからか聴こえる「ともだちになるために」。六ツ美西部小の児童が笑顔で学校生活が送れることを一番大切なこととして考えているところです。
   
  


【豊橋市立下条小】ちょっといい話

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 「カボチャいもに心もほっこり」
 本校は田畑に囲まれた全校97人の小さな学校です。食農教育を始めて7年目。今年も「すくすく下条っ子農園」にはたくさんの野菜が実りました。中でも今年はサツマイモが大豊作で,校友グループ(縦割り班)で行った芋掘りでは,あっちこっちで大きな歓声が飛びかっていました。そんな中でも注目を浴びたのがこのサツマイモ。校長先生が職員室前の廊下に置いてみんなに紹介したところ「おばけみたいだね。」「カボチャのよう。」と,通りすがりになでてみたり,たたいてみたり。そこで子どもがつけた名前が「カボチャいも」
 ひと月以上,廊下で子どもたちに可愛がられました。
さあ,この「カボチャいも」はどうしよう?「冬休みに入る前にみんなで食べちゃおう!」と校長先生自ら,大きなカボチャいもを切り,職員室で蒸して全校児童に配りました。一切れずつでしたが,突然のおやつにみんな大喜び。子どもから,校長先生にお礼のお手紙も届きました。みんなでおいしくいただき,心もほっこり温かくなりました。

「気づいて すすんで行動」
 毎日の掃除も時間の終盤にさしかかると,集めたごみを子どもたちがごみステーションに運んできます。いつも用務員さんが大きなごみ箱を用意して持ってきたごみを仕分けしてくれるのです。忙しい用務員さんですから,出張で留守にしたり,仕事で遅れたりすることもあります。「しまった。遅れた。」と思って急いでステーションに行くと,ごみ箱がちゃんと準備されているそうです。ごみ捨てに来るのが一番早い3年生のAくんが,気を利かせて大きなごみ箱のふたを開け,準備をしておいてくれているのだそうです。何も言わず,気づいたら,すすんで行動できるAくん。本校は,ちょっとした思いやりの芽がたくさんあふれる学校です。



【豊田市立道慈小】 自然と地域を慈しむ心を育てる

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 道慈小学校は、豊田市北部の丘陵地(標高386m)に位置し、校舎の南側より、豊田スタジアムや豊田市の市街地、冬の晴れた日には、三河湾の水平線もはるか遠くに望むことができます。校庭の東には、山門に仁王像を配する道慈山観音寺(通称「道慈観音」)があります。カシ、ツバキ、ホオ、イロハモミジ、シキザクラなど、実のなる樹木、紅葉する樹木も自生しており、子どもたちは、生活科や理科の「学習の場」として活用しています。
 月に一度、地区の方々が境内の清掃を行っていますが、大量の落ち葉を掃くことは重労働です。昨年度より、春と秋の年2回ですが、全校児童47人が一人ずつ竹ぼうきを手にし、境内の落ち葉掃きに参加しています。地域の方から「子どものころ、道慈観音の境内で落ち葉を掃いたことを『こころのふるさと』として、大人になっても忘れないでください」というお話を聞きました。
 全校児童で行えば、30分くらいの活動ですが、きれいになった境内や参道を見て、心もすがすがしくなります。「自然と地域を慈しむ心」や「協力する気持ち」を、子どもたちが育み成長してほしいと願いながら、活動を続けています。

【豊田市立幸海小】 マラソン大会

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「あ〜あ、走りたいなぁ。」
 昭一君はそっとつぶやきました。

 昭一君の学校では、毎年冬になると、耐寒駆け足訓練とマラソン大会を実施します。
 昭一君は体を動かすことが大好きな小学六年生の男の子で、これまでは毎年耐寒駆け足訓練でもマラソン大会でも、いい結果を残してきました。しかし、今年は走ることができません。少年野球の試合で両足首を痛めてしまい、しばらくは運動をしないようにと医者から止められたのです。
 六年生の昭一君は、小学校最後のマラソン大会を優勝で終わりたいと思っていました。それだけに、走れないのはとても残念でたまりません。でも、お母さんも担任の先生も「今、無理をしたら、マラソン大会には出場できなくなるよ。」と、言います。そこで、昭一君はがまんをして、こう考えました。
「よし、駆け足訓練は見学しよう。足さえ良くなれば、マラソン大会では優勝がねらえるんだ。」

 そして、マラソン大会の当日。昭一君は見学者の席に座っていました。足の具合は思ったより悪く、参加を許可してはもらえなかったのです。昭一君は「あんなにがまんしたのに」という気持ちをおさえながら、大会が進んでいくのを見つめていました。
「六年生、用意、」 パーン!!
 最後のレースがスタートしました。みんながいっせいに走り出し、門から外のコースへと向かいます。昭一君は最後の子が門から出ていくまで、じっと見送りました。
 それからしばらくの間、話し相手もなく、見学者の席に座っていました。すると、遠くから声が聞こえ、だんだん近づいてきました。コース沿いに立って応援している人たちの声です。昭一君は思わず見学席を離れ、門の所まで行きました。トップの子の姿が見えます。
「お〜い、がんばれ〜。」
 昭一君は叫びました。
「あと少しだぞ。最後までがんばれよ〜。」
 昭一君はもっと大きな声で呼びかけました。最後の一人がゴールするまで、その呼びかけは続きました。

※ この話に登場する「昭一君」は架空の名前です。

【新城市立東陽小】門坂の落ち葉拾いをしています

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 東陽小学校の校庭には、かやの木、しだれ桜、くすの木と大きくて立派な木が立ち並んでいます。校庭も広く、芝生の丘があり、放課になると子どもたちが元気に鬼ごっこなどをして遊んでいます。学校は少し小高い所にあり、子どもたちは「門坂」という階段を上って登下校しています。門坂は上まで上がると、息が切れるほどの長い階段です。
 「おはようございます!」元気のよいあいさつが門坂に響き渡っています。校長先生が門坂の掃除をしていると、毎朝登校してきた子どもたちが門坂を上りながら落ち葉を拾い、坂の上にあるバケツに入れていきます。一人10枚以上拾うことが目標です。「1枚、2枚、3枚・・・、10枚。10枚拾ったよ!」1年生の子が小さな手のひらにのせて、うれしそうに見せてくれます。冬の時期は落ち葉がすぐにたまってしまいますが、子どもたちの協力もあり、門坂はいつもきれいになっています。取り組み始めた頃は、班長さんに声を掛けられながら落ち葉拾いをしていた低学年の子も、今では自然とできるようになってきました。あいさつも落ち葉拾いも高学年の子が率先して行い、低学年の子はその姿を見てやっています。一人10枚ずつ落ち葉を拾うと、全校で1160枚拾えます。ちょっとしたことでも、みんなで毎日続けていけば学校はきれいになり、気持ちのよい生活ができます。
 あいさつや落ち葉拾いなど子どもたちの取り組みをこれからも見守っていきたいと思います。

【豊川市立南部中】100人ボランティア

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 12月15日(土)生徒会主催の100人ボランティアが本校で行われました。100人の参加を目指して生徒が中心となって取り組むボランティア活動。第1回は川岸の清掃活動を、第2回はPTAとの連携で、資源リサイクル活動を、そして第3回にあたる今回は、トイレ清掃活動を行いました。
 冷たい風が吹くなか、当日集まった生徒数は200人以上。多くの生徒が意欲をもって集まりました。校舎、体育館、武道場など、学校内のトイレの数は、133個。その133個のトイレを分担して、掃除に取りかかりました。講師の方に掃除のこつを教えてもらい、素手でトイレを磨きました。はじめは「えー」と言っていた生徒も、どんどん作業を行っていくうちに、夢中になって掃除を行う姿がありました。
 「最初は素手でやることに抵抗があったけど、一生懸命やっていくときれいになることが分かり、やりがいを感じた。」このような感想が生徒からあがりました。掃除が終わったあとの生徒たちの顔は、寒さに負けない、あたたかい笑顔でした。

【北名古屋市立師勝南小】自分たちにできることを

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 本校でも、2010年からペットボトルキャップとプルトップの回収をしている。
 先日、児童会役員が掲示板で今までの成果を発表した。ペットボトルキャップ回収数は259420個、ワクチンにすると324人分に当たる。この活動の良さは、児童が自分の行為がどう反映するのかを掴みやすいところである。
 毎週火曜日に集会委員が回収するのだが、決して声高に回収日だとは言わない。児童は当然のこととして、家庭で集めたキャップやプルトップを持参する。1年生にもそれは浸透している。集会委員も当然のこととして回収に各教室に向かう。無理なくできることを自然に行うことこそが、継続性のあるボランティア活動に繋がる。
 そして、この個数は地域の協力の賜物でもある。「これだけの数になると孫も持って行かんのだわ」と言って段ボール箱いっぱいのキャップを毎年届けてくださるおじいちゃん。
 また、聞くところによると、「○○さんの孫さんの学校で集めとるから」と近所の方が児童の家庭に届けてくださることもあるらしい。児童、家庭の関心もさることながら地域の方々に支えられての活動である。
 プルトップはかなりの数が集まらなければ、車椅子に還元できないのだが、地域の子ども会の役員の方からこんな話を聞いた。 子ども会の行事で、飲料メーカーの工場に見学に行ったとき、工場の方が自社の飲み物を児童に出してくださった。 すると、一人の児童が「学校でプルトップを集めているので、これをもらっていいですか」と聞いたそうだ。「あ、そうだね」、「もらっていいですか」、児童は口々に尋ね、プルトップを大事そうに鞄にしまった。この話を聞いたとき、学校で提案したボランティア活動が児童一人一人の日常生活と重なった像が見えた。 決して特別なこととはせずに、生活の中で自分にできることを素直に実行しようとする児童を私たちは誇りに思う。

【田原市立高松小】休み時間の出来事

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 「先生、すごいうれしいことがありました。」休み時間が終わり、教室に入ってくるとすぐA君が駆け寄ってきました。
 A君は、体育委員長です。毎朝、体育器具庫の整理整頓に心を配ってくれています。曜日によって決められた整頓当番がいるのですが、委員長として気になるのでしょう、当番の日以外も、当番の子と一緒に整頓をしてくれたりしています。
 休み時間に友達と一緒に遊んでいたA君。終了のチャイムで、ドッジボールを片付けに体育器具庫へ行くと、一輪車が所定の位置に片付けられておらず、ぐちゃぐちゃに床に置かれていたそうです。「朝は、きれいに整頓してあったのに。使ったら、もとの位置に戻しておけよ。くそー。」そんな思いを抱きながらも、片付けを始めたそうです。そうしたら、ボールを片付けに行ったきり帰って来ないA君を不思議に思い、同じクラスのB君、C君、D君が、体育器具庫に来ました。A君が、一輪車を片付けているのを見て、一緒に片付けてくれたそうです。
 A君は、「おこれて、文句を言いたくなったけど、みんなが手伝ってくれたので、すごいうれしくなったよ。いやなことがいいことに変わっちゃったよ。」と言っていました。
B君たちに「みんな、いいとこあるね。ありがとう。」と声を掛けると、「いいよ。授業の時間ちょっとつぶれたし。」などと照れながら言っていました。