【一宮市立尾西第一中】 「勝者の言葉、敗者の言葉」

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 ロンドンオリンピックで日本選手は数々のメダルを獲得し、日本中を沸かせた。中でも、ボクシング男子ミドル級の金メダリスト村田諒太選手の言葉は心に残るものであった。周囲の人への感謝の念はもちろんのこと、「金メダルを取ったことがゴールではなく、金メダルに負けないような人生をこれから送ることが自分の役目だと思います。」と語った。
 惜しくも敗れた選手たちの中にも感動的な姿や言葉があった。女子マラソンの重友梨佐選手は自己ベストより17分も遅いタイムで79位に終わった。フラフラになりながらも途中で棄権せず,足をひきずりながらゴールにたどりついた彼女は、なんとそこで笑顔を見せたのである。そして、後ろを振り返り、ゴールに向かって深々とお辞儀をした。その後のインタビューで彼女はこう語っている。「・・・どんなことがあっても笑顔でゴールしようと思っていました。せっかくもらったチャンスで、こういう舞台で走れる機会もたくさんないと思うんですよね。やっぱり最後まで絶対に何が何でもゴールしたいという気持ちで、応援してくれている人もたくさんいたので、絶対に頑張ろうと思って走っていました。・・・(ゴールでお辞儀をした理由について)コースや応援してくれた皆さんに対してお辞儀をしました。」惨敗したものの、彼女の姿や言葉は、実にさわやかであった。
 一方、バドミントンの韓国・中国・インドネシアの選手による無気力試合も記憶に残る。決勝トーナメントで有利な相手と対戦するために意図的に負けたというものである。勝利至上主義が優れた選手をこのような行動に走らせたのは残念である。フェアプレーの精神で競う姿や相手への敬意を表する姿、負けたとしても持てる力を出し尽くしたすがすがしい姿こそ、真のアスリートの姿ではないだろうか。

【豊田市立佐切小】アナからのメッセージ

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 7月のある日のことです。子どもたちが下校してから飼育舎の戸締りを確認していると、ウサギのアナ(ウサギの名前)が小屋の外で遊んでいるのを見つけました。
 子どもたちは、下校前に動物を小屋に入れるのが、飼育活動の日課になっています。その日も、1年生が協力してウサギを小屋に入れる姿を見かけました。「どうしてアナは外にいるのかな?自分で外に出たのかな?」とても不思議なことでした。アナは、職員の手で小屋に入れられ、ほっとしたようでした。
 おそらく、子どもたちが入れ忘れたのだろうと、教室の黒板にアナからのメッセージを書きました。「え〜ん。え〜ん。きのう、みんなが帰ったあと、ウサギ小屋にはいれなくて、ずうっと外の庭に残されていて、とてもさみしくて悲しかったよ。カラスに食べられたら、どうしよう・・・。アナより」と。
 次の朝、黒板のメッセージを見つけたT君は、「ええ?アナに『ごめんね』をいわなくっちゃ。」と、急いでウサギ小屋に向かっていきました。そして、アナの大好きなニンジンをあげながら、「昨日はごめんね。ブロックに隠れているとかんちがいしちゃった。これからは、ちゃんと見るからね。」と声をかけていました。
 本校では、30年以上も動物飼育活動を続けています。活動を通して子どもたちは、動物への優しさや生命の尊さを感じる心を身に付けている、そんなことが感じられる日常のひとコマでした。

【義務教育課】あいさつの力 8月10日中日新聞「発言ヤング」より

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 設楽町立田口小学校の伊藤朱里さんの中日新聞「発言ヤング」掲載の「元気を届けるあいさつの力」を紹介します。
 あいさつが、周りの人を元気にしたり、仲直りのきっかけになったりということは、気が付いていましたが、「悪い人が逃げていく」、あいさつをされた人は「悪いことをするのをやめる」ということもあるのですね。言われてみると納得です。
 「元気を届けるという気持ち」で、また、安全で安心できる毎日のために、あいさつをするときは「大きな声」でしたいと思います。
 伊藤朱里さん、素敵な文章をありがとうございました。
 

【蒲郡市立塩津小】みんなの宝、尺地川。守ろう、輝く塩津のホタル。

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 本校6年生は、総合的な学習の時間に学区にある尺地川のホタルの勉強をしています。尺地川のホタルを守る会の全面的な協力のもと、ホタルの話を伺ったり、尺地川に入って清掃したり、ホタルの餌のカワニナの放流をしたり、子どもたちは全身で地域の自然に触れることができました。守る会の方々は、この活動の準備はもちろんのこと、当日は子どもたちを安全に活動させたいと、川の上から見守ってくださったり、川の中に一緒に入ってくださいました。子どもたちは地域の方々からのたくさんの優しさに触れ、感謝の気持ちを感じることができました。
 6月に行ったホタルの鑑賞会では、ほとんどの6年生が参加し、ホタルを守る会の方と一緒に奥林公民館裏へ。あちこちでピカッと光るホタルの淡い光は、とても幻想的で心の中がポッと温かく、誰の心も優しくなれる気がしました。下の方の草陰で光ったかと思うと、すぅーと空高くまで光が上り、ふわふわっと空中を舞い、たくさんのホタルがみんなを歓迎してくれました。
 こうした活動を通して、子どもたちのホタルを守りたいという意識が高まり、尺地川のホタルを守る会の活動をお手伝いしたり、ホタルを守る会やホタルのことを広めるチラシを作ったり、ホタルのために自ら進んで動き、現在でも活動が広がってきています。

【刈谷市立双葉小】東北地震から学ぶ

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           東北地震から学ぶ(1)
《日本人はすごい!》
 世界中の人が、地震にあった東北地方の人たちのつよさに感心しています。外国では、地震(災害)がおきると水・食べ物・服・生活に必要なものを奪い合う国があるそうです。でも、東北の人たちは、どんなにおなかがすいていても一列にならんでたべものをもらう順番をまっています。小さい子やお年寄りの人には「どうぞ」と先に順番をゆずってあげる人もいます。こんな姿に、世界中の人が、日本人はすごい!すばらしい!と思っているそうです。みんなも東北地方の人を見習いたいですね。
 【学ぶこと】
学校でならんで順番をまつときがありますね。
給食のとき配膳をまつとき
プリントを先生に見せるときなど
いろいろなときがあります。
そんなとき、どんなにおなかがすいていても順番をぬかさずにきちんとまつ東北の人、順番をゆずってあげる東北の人のことを思いだしてください。並ぶときに同時についたときは「おさきにどうぞ」とゆずりあいたいですね。こんなみんなの姿を知った東北地方の人は、きっと喜んでくれると思います。

           東北地震からまなぶ(2)
《東北地震で家族を失ってしまった子の話》 
 わたしは、地震で家族がみんな死んでしまって、ひとりで避難所ですごしていました。
 でも、ある朝、知らない子が、「おはよう」と声をかけてくれました。そのあいさつさをきいたら、とても元気がわいてきました。だから、私も勇気をだして知らない子に「おはよう」と言ってみました。そしたら、その子はとてもうれしそうに「おはよう」と笑顔でかえしてくれました。その子とは、仲良しになりました。
 「おはよう」が、わたしに元気をくれました。
 「おはよう」だけでなく、「こんにちは」「ありがとう」も、元気のもとになることがわかりました。地震にあって家がなくなって家族もいなくなったけどがんばろうという気持ちになります。それに、避難所で、友達が少しずつできてきました。
 これからも「おはよう」「こんにちは」「ありがとう」を自分からすすんで言っていきたいと思います。

           東北地震からまなぶ(3)
 《東北地方でインタビューをした新聞記者の話》
 地震にあった人たちは、家族がみんな亡くなってしまったり、家がなくなってしまったりして、とても大変な毎日をすごしています。
 でも、みんながんばって生活しています。ある新聞社の人がインタビューしたところ、こんな考えの人がいっぱいいることがわかりました。自分が大変な思いをしているのを地震のせいにせずに、「今、自分が生きているのは、自分のかわりにしんでしまった人がいるから」と考えて、他の人のためにがんばろうという人がいっぱいいるということです。
【学ぶこと】
 自分が勉強をがんばれないのは、「あついからだ、おなかがすいているから」だと他のもののせいにしてしまうことはありませんか?
 友達とけんかしてしまったとき、けんかしたのは友達がいけないんだと、大切な友達のせいにしてしまったことはありませんか?
 自分が思い通りにならないこと、うまくいかないことはいっぱいあります。そんなとき、他のものや友達のせいにしないでがんばっている地震にあった人たちのすごい話を思い出してください。
 ちょっと難しい言葉ですが、自分が思い通りにならないとき、うまくいかないときに、他のものや他の人のせいにしてしてしまう心を「他罰的心」といいます。

【小牧市立桃陵中】小中合同挨拶運動

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 6月19日(火)から1週間、朝は、桃ヶ丘小学校と合同であいさつ運動を行いました。両校の正門をはさんで、あいさつの輪が広がることをねらっています。
 合い言葉は「もっと元気に もっと笑顔で」です。最初の言葉「も」「も」=「桃」をかけたメッセージが込められています。雨の中でしたが、気持ちのいいあいさつが飛び交っていました。ふりかえりで中学校の生活委員長が次のように話しました。「明日はもっとがんばりましょうね。」この気持ちに、登校する児童生徒も応えてくれるといいなあと思いました。
 雨の続く週でしたが、最終日の6月22日(金)ようやく雨が上がり、最終日にさわやかなあいさつ、元気のいい雰囲気が小中学校の正門前に広がりました。
 「日が経つにつれて、だんだんあいさつの声が大きくなったと思います。」「また秋にもできたら良いですね。」など、1週間の振り返りから前向きな声が聞こえてきました。

【岡崎市立六ツ美南部小】親子交流活動「親子ふれあいキャンドルナイト」・「福島ひまわり里親プロジェクトin六ツ南」

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 本校の学区は、保護者の方々がとても協力的で、PTA活動も盛んです。そこで、家庭や地域と相互に連携して、道徳実践力の育成を図る活動の一つとして、この夏休み中、各家庭へ呼びかけて「親子ふれあいキャンドルナイト」を行っています。夏休みのいつでも都合のいい夜に、1本のろうそくに火を灯し、そのろうそくの灯りが消えるまで、親子で語り合ったり、静かに振り返りをして過ごしたりして、親子で交流を行うという活動です。ろうそくの灯りだけでしばらく過すことで、災害時の生活について考え、防災に関する意識(防災グッズの準備・避難場所や避難経路の確認など)を親子で高めたり、親子で話し合うことで、家族の絆を深めたりすることができます。
 また、福島県内の有志により始まった『復興のシンボル=ひまわり』を植える活動の一助として、福島よりひまわりの種を購入し、その種からひまわりを育て、種を回収して送る「福島ひまわり里親プロジェクトin六ツ南」に親子で取り組んでいます。親子で交流し、その背景にある被災地の現状等について親子で語り合うことで、ふるさと六ツ南について振り返る機会としています。
≪保護者の感想より〜親子ふれあいキャンドルナイト〜≫
 夜8時を過ぎて、弟は、いつもならまだテレビを見ている時間で目をきらきらさせているのに、ろうそくの灯りを見て神妙な顔をしていた。姉は、「素敵ね〜!もっとやりたいわ〜!」と連発していた。家中の電気を消していたので、自然と家族の距離も近くなって、とてもおだやかなひとときだった。

【知立市立来迎寺小】「楽しみながら」

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 地域の方からお聞きした話です。
 先日、学区内の公民館で不燃ごみ・資源ごみの回収が行われました。そこに、本校の3年生のA児が、回収係である母親とともにお手伝いに来てくれたそうです。
 A児は、主に不燃ごみの回収に取り組みました。決してやらされているという態度ではなく、ごみをもってきてくれた人のところへ自ら走って取りにいき、とても熱心に活動していたそうです。その場にいた地域の方々は、A児の生き生きとした仕事ぶりに感心し、とても嬉しく、清々しい気持ちになったと口々におっしゃられたそうです。
 後日、A児にこの話を伝えたところ、楽しみながらやっていたと言っていました。
 世の中には、直接的には自分のためにならなくても、誰かのためになることがたくさんあります。楽しいことではないかもしれない。お金がもらえるわけでもない。しかし、誰かがやらければいけない。
 今回、A児の働きぶりは多くの人を助け、笑顔を引き出し、温かい気持ちにさせました。A児のように、自分にとっての損得は関係なく、目の前のことを楽しみながら、前向きに取り組むことができる子どもを育てていかなければいけないと改めて感じさせてくれた出来事でした。

【豊橋市立本郷中】一人一人がもつ力

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 掃除の時間。毎日、終了時刻になると見かける、丁寧にぞうきんを片付ける生徒。次の日も、またその次の日も、きれいに並べて干していく。「あなたの仕事なの?ごくろうさま。」と声をかけると、「いいえ、好きでやっているんです。」との返事。誰に言われるでもなく、自ら活動する姿をほほえましく、そして心強く思いながら見守り、その場を後にした。
 学級での活動は実に多様である。円滑にすすんでいくように係活動や当番活動があるのだが、それだけではスムーズに回っていかないこともある。「めんどくさいな」「自分の仕事じゃないし」と見て見ぬふりをする生徒も多い。そんな中、「みんなでやろう」を合言葉に1年間学級で活動をしたことがあった。高いところに掲示をする場合は「俺がやるわ」と背が高い生徒が動く。重いものを運ぶときは力がある生徒が「しょうがねえなあ、おまえもやれよ。」と友達に声を掛け、活動する。手が空いた生徒から、「これ配っていいよね、半分こしよう。」と配付の仕事を手伝う。体育祭では運動の得意な子が音頭をとり、合唱コンクールでは学級のリーダーが雰囲気作りを行う。絵を描くことが好きな生徒が、パネル製作の中心となって活動する。そこでは、それぞれの個性に合わせて、自分の得意なところで力を発揮する姿を見ることができた。
 「みんなでやる=みんなで学級を作る」。一旦動き出した生徒たちがもつ力は、実に大きなものだった。「ありがとう」の声がたくさん聞こえるようにもなっていた。そして、お互いのよさを認め合う、温かい雰囲気が育っていることを感じた。人前に立ってリードしていく生徒もいれば、陰ながら力を添えている生徒もいる。それぞれの力が結集して学級が作られていくのだ、ということを改めて実感した。

【春日井市立上条小】心のラブレターが届いた!

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 本校では、東日本大震災復興支援として、全校児童が被災地のお年寄りや小学生に向けて手紙を送りました。これは、春日井市にあるNP0法人“雨にも負けずプロジェクト”の「一万通の心のラブレター」という活動に賛同して実施したものです。
 「心のラブレター」とは、被災されたお年寄り、家族を失い孤独感からぬけられない人、生きる希望を見出せない人、それに、被災地の小学生に向けて書いた手紙の事です。その内容は、「決して一人ではない。みんなが寄り添ってくれているから、前向きに生きる希望を持ってもらいたい。」というものです。手紙の形は、見開きのメッセージカードで、イラストや貼り絵をつけて、いつでも見てもらえるようにしました。また、メッセージの他にも、千羽鶴を折った学級もありました。被災時に両親と離ればなれになった男の子が、避難場所の体育館を回って両親を捜している事を知り、その子を勇気づけるために折ってくれたようです。
 手紙や千羽鶴は、3月までに伊達市にある仮設住宅のお年寄りや伊達市の小学生に渡されました。その手紙を読んだあるお年寄りが、一人の児童に返事を書いてくださいました。「窓をあけると、子供たちの遊ぶ声もきこえてさわやかな気分です。どうぞ安心して下さい。…テレビなどで“春日井市”が出たらきっとお手紙をいただいたことを思い出しますネ。」
 子どもたちの書いた「心のラブレター」が、被災地の方々への励ましのエールとなり、心に届いたことをとても嬉しく思います。

【岡崎市立竜海中】トイレ革命で心も一新

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 本校では年1回,日本を美しくする会の方々のご指導の下に『トイレ革命』と称するトイレ掃除を行っている。平成23年度は12月3日(土)に開催された。参加資格はきれいにしたいと思う心をもっていることである。今年の有志は111名であった。便器の中に手を突っ込んでスポンジやメッシュと呼ばれるやすりで尿石やヌルヌルした部分を擦るといった覚悟を要する作業ではあったが,やり始めると臭うのも手が汚れるのも気にせずに,どの子も額に汗して活動していた。2時間があっという間であった。
〔生徒の感想〕
(前略)僕は大便器掃除をやりました。大便器は特に汚れがひどかったけど,こするとどんどん汚れが落ちていって楽しかったです。もちろん最初からできたわけではありません。やれたのは会の方が最初にお手本を見せてくれたからです。すごく大変な活動だったけど,ピカピカになった便器,床を見た時はすごい達成感でした。来年も再来年も参加したいです。(後略)
 多くの人が嫌がるトイレ掃除。しかし,とことんまで取り組んでみると持っていた価値観が覆される瞬間が来るのである。ちなみに3年連続参加という猛者は7人いた。
 日本を美しくする会のアドレス:http://www.souji.jp/

【日進市立北小】つながれ、温かい心

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 「人を思いやれる優しさあふれる学校になりますように。」という願いをもって始めた異学年交流。そうじや児童会活動の一つ「なかよし遊び」、また、生活科などの学習活動でも縦割り班を取り入れています。
 こうした活動の中で、たくさんの温かい心の交流がありました。
 一つ目は、そうじの時間でのこと。3年生がモップの水を絞ろうとしていました。でも、なかなか上手くできません。6年生がそれを見ていて、イライラしてきたのでしょう。「水がこぼれているぞ。」だんだん強い口調になってきました。3年生は「だって。」と言いながらも目に涙。今までよくあったのは、このまま3年生が大泣きして、6年生がしかられるということ。
 でも、違ったのです。この6年生は、ビニル手袋をはめると、手でモップを絞り始めたのです。3年生の「できない」つらさが分かったのかな。きょとんとした表情の3年生。次の瞬間、3年生は、尊敬の眼差しで6年生を見ていました。
 二つ目は、生活科の授業でのこと。1年生の七夕飾り作りを6年生が手伝いにきてくれました。飾り作りが終わった後、6年生が「お楽しみタイム」を企画してくれました。トランプカードを使ったマジック。よく見たくて前の机の周りに群がってきた1年生たち。当然、見えない子がでてきました。
 その時です。6年生の子が、見えないのでがっかりしていた1年生を抱き上げたのです。1年生の「見えない。」という悲しさが分かったのかな。どうせ見えないと沈んだ表情だったのが、きらきら輝く表情に変わりました。
 照れくさそうな表情の6年生。ありがとう。6年生に優しくしてもらった3年生も1年生も、きっと人の気持ちが分かる優しい6年生になって、また下級生を育ててくれると思います。

【江南市立布袋中】一枚のはがき

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 昨年度の秋の話です。中学校に、一枚のはがきが届きました。
 美しい柿の絵とともにつづられていたのは、地域の方と本校生徒の心温まる交流でした。
 今日は、その内容を紹介させていただきたいと思います。

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 私は95歳の老人です。
 少し前の話ですが、手紙が遅れてしまいました。

 私はゴミ袋と切手を買いに近くのお店に出かけましたが、途中で動けなくなりました。そこへ中学生の女の子が、「ばあちゃん、どうしたの。どこへ何しに行くの」と声をかけてもらいました。店にも連れて行ってもらい、そして、親切に家まで送ってもらいました。

 本当に親切なお子様に喜んでおります。この世の中もこのような思いやり、親切さがいっぱいの世の中に広げていってほしいと思います。心から感謝しているこの気持ちを、広く学校で、子どもたちにお伝え下さい。
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 本校では、この話をブログに掲載するとともに、朝礼で全校生徒に紹介しました。校長先生から、「みんなの力は、自分たちが思っている以上に大きいです。あいさつをかわしたり、困っている人をちょっと助けたり、地域の人たちが、ほっとするような心温まる行動をしてくれると、地域の人たちも笑顔であふれ、みなさんにとっても住みやすい地域になると思います。」とお話がありました。

「誰だろう。すごいね。」という感想をもつ生徒もいる傍ら、当事者である女子生徒は、「たいしたことじゃないよ。あのおばあさんを見たら、きっと誰でも声をかけると思うよ。」
 謙虚な姿に、私たち職員も感心させられました。

【豊田市立挙母小】敷島小学校との交流

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 挙母小学校は,毎年,山間交流として敷島小学校との交流会を年3回(6月,10月,1月)行っています。
 3年生は,社会科「学校のまわりの様子」の学習で校区の様子を調べ,東西南北のそれぞれの地域の自慢したいところを大きな地図にかいて知らせました。その中から,二か所選び,敷島小学校の子を案内しました。子供たちが選んだ場所は,郷土資料館と豊田産業文化センターです。校区を案内した後,ランチルームで会食をしました。わずかの時間でしたが,お互いに打ち解けて,会話もはずみました。
 交流会の後,敷島小学校の子より,お礼の手紙が届きました。子供たちの返事の中に,10月に敷島小学校に行くことを楽しみにしている内容が多くありました。10月に敷島小学校を訪れたとき,挙母小学校の周りの様子とは随分違うことに驚くことでしょう。また,6月の交流会で友達になった子と再会できることを楽しみにしています。

【西尾市立佐久島中】岩割りの松

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 本校は,全校生徒10名の小規模校です。多様な考えを引き出したり,話し合いを活発化させたりするため,月1回の全校道徳を実施しており,全教員が順番に授業を行っています。
 担当が4月に,
「校長先生も,いかがですか。」
と,打診したところ,
「私も道徳の授業をやる。」
と,力強い返事をもらいました。
 7月の授業は,校長先生の授業でした。生徒達も気合いが入っていました。
 資料は,校長先生が長い間温めていた下村湖人の「岩割の松」でした。名作「次郎物語」の第2部にも登場するおなじみの松のモデルになったものです。
 岩を砕いて雄々しく成長する松の木を通し,「強い意志」とはどんなものであるかを生徒と共に考える授業でした。
「人にはそれぞれの思いや悩みがある。特に佐久島の生徒には人には語れないような悩みや苦しみがある。それに不満を持ったり反発したりするのではなく,努力を続け,よりよく生きてほしい。」
 「岩割の松」の話を通し,生徒の心に一つの明かりとか進むべき道が示されたように思えました。

【豊橋市立津田小】津田小にあふれるちょっといい話!

エピソード1
 雨の日は憂鬱である。悪天候で運動場が使えなくなることはもちろん,子どもたちに指導しなければならないことが多い。廊下を走らない,教室では静かに過ごそうなど安全面に配慮した指導をする必要があるからだ。ある雨の日,その日の午前中は晴れていたので窓を開けていた。昼頃,突然天候が変わり,大雨に。ああ,しまった,廊下がびしょ濡れだ。そう思って窓を閉めにいくと,既に窓際に集まってしゃがむ子どもたちの姿が。「何をしているの」と声をかけると,
「雨が降り込んでいたので,窓を閉めて床をふいています!」
と口々に答えた。その思いがけないさわやかな行動に心を打たれた。外は雨だが,心は晴れやかであった。

エピソード2
 誰もやりたがらない仕事を,率先して引き受ける人は格好よい。運動会の準備のとき,新入児と手をつないでかけっこをする競技がある。その競技の役決めでは,かぶりものを4人しなければならない。キティちゃん・ドラえもん・ピカチュウ・アンパンマンといったなじみのあるキャラクターのかぶり物である。かぶり物をしたがる子はたくさんいたが,どうしてもキティちゃんだけは誰もやりたがらない。誰がやるのかでもめた学級会で,クラスの男の子が一人,さっと手をあげ
「僕がやるよ。」
その一言に,どこからともなくパチッ,パチッと音がしたかと思うと全員が拍手をしていた。さっと引き受けたその子の勇気に自然と拍手が巻き起こった。

エピソード3
 野外活動で,今年初めて火文字に取り組むことに決めた。今まで本校ではやったことのない火文字。子どもたちは野外活動を今か今かと楽しみにしていた。しかし,当日はあいにくの雨でキャンプファイヤーは中止となり,キャンドルサービスになった。それでも子どもたちは力を合わせて取り組んだ。もうすぐ会も終わりにさしかかった頃,
「先生!見て!雨が降ってないよ!」
と子どもの声。みんなの気持ちが通じたのか,雨があがった。子どもたちは喜び勇んで外に飛び出し,トーチトワリングを行った。そして,待ちに待った火文字。文字に火をつける子のあだ名は,はやさんという子で,その子の口上ののちに一気に火を付ける手はずだったが,湿気のためかなかなか火がつかない。懸命に火をつけようとするその子の姿に,子どもたち全員が
「はーやーさん!はーやーさん!」
と大声でエールを送り続けた。その甲斐あって,全ての文字に火がつき「キズナ」の文字が夜空に浮かび上がった。この火文字をきっかけに,クラスが一つにまとまり,絆が深まった野外活動になった。


 三つのエピソードは,「ちょっといい話」のほんの一部である。津田小学校には毎日,一人一人の思いやりであふれ,みんなが支え合い,助け合って生活している。そんな子どもたちをこれからも見守っていきたいと思う。

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【豊川市立天王小】みんなで仲良く楽しく「わくわく班活動」

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 天王小学校では、「学年を越えた交流の場づくりをし、学校内で親しくなれるようにする」「高学年が活動を考えることで責任感や自主性を育て、高学年としての自覚を促す」「異学年が助け合ったり、協力し合ったりすることで、協調性を養う」という目的で、縦割り班活動(呼称:「わくわく班活動」)を行っています。
 全校を16班に分け、月に1〜2回様々な活動をしています。今年度は各班で外遊びや室内遊びをしたり、お弁当を一緒に食べたり、全校でドッジビー大会をしたり田植えをしたりしました。上級生が下級生に優しく接し、下級生が上級生におんぶをしてもらったり、手をつないで楽しそうに遊んだりと、ほほえましい姿がたくさん見られました。子どもたちからも、「毎回楽しい遊びを考えてくれてありがとう。わくわく班活動をいつも楽しみにしてるよ。(2年女子)」「ドッジビー大会の時にお兄さんやお姉さんがぼくを守ってくれてうれしかった。(1年男子)」「全学年のめんどうを見て、やることも考えて、6年生はすごい!私も6年生を見習いたい。(5年女子)」などの声が多く聞かれました。
 2学期以降は、稲刈りや運動会の応援合戦、長縄大会などをわくわく班で活動していく予定です。この活動を通して、子どもたちの横のつながりだけでなく、縦のつながりも強くなり、仲間と協力することの大切さや、思いやりの気持ちがさらに深まっていくことを期待しています。

【北名古屋市立天神中】 毎日続いた清掃活動・・・

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 本校は「挨拶・清掃・歌声」の3本柱を学校生活目標の核とし、規律と活力、潤いのある教育環境づくりに努めています。この3本柱の一つである「清掃」への意識を高めるために、期間を限定して「モーニングクリーン活動」を実施しています。
 毎年、落ち葉や雑草が多くなる時期に、各クラス1回ずつ朝、7時45分から8時までの15分間、いつもより早く登校し、担任や学年の先生たちも協力しながら、昇降口や校門付近の落ち葉を掃いたり、花壇や運動場まわりの草をとったりしています。どの生徒も、とても一生懸命取り組み、気持ちよく1日をスタートさせることができます。
 モーニングクリーン活動が終わったある日、ふと朝の登校指導をするために校門へ行くと、2人の男子生徒が竹ぼうきを使って黙々と掃き掃除をしていました。そして、別の場所では、2人の女子生徒が、軍手をつけ、草取りをしていました。次の日も、また、同じ生徒が掃き掃除と草取りをしていました。結局、この生徒たちは、自主的に、毎朝早く登校し、自分たちが登校してくるところをきれいにするために、活動をしてくれていました。
 誰かに言われたわけでもなく、自分から進んで清掃する姿に感動しました。しかも、数日ではなく、何日も継続的に活動した生徒たちの姿にとても感動しました。「自分たちの学校は自分たちできれいにする」こんな生徒が、自然と増えていけば、素晴らしい学校になると思いました。

【西尾市立中畑小】元気いっぱいうなぎつかみ大会

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 中畑小学校では、地域の方々が学校にとても協力的で、多くのボランティアの方々の活躍で、子どもたちにたくさんの笑顔があふれます。
 ボランティアの方々の集まりの1つに、「親父の会」というお父さん方の会があります。「親父の会」の協力による体験活動は、「元気いっぱいうなぎつかみの会」「バーベキュー大会」「カブトムシ狩り」「ハゼ釣り大会」「もちつき大会」など、子どもたちがわくわくするようなものばかりです。その中の1つ、「うなぎつかみ大会」が7月21日(土)に行われました。
 「うなぎつかみ大会」は、夏休みに行われる毎年恒例の行事で、今年度で11年目を迎えます。「この日を待っていた!」とばかりに、子どもたちはたくさんのうなぎをつかまえようと夢中になって遊びました。普段、なかなかできない体験に、大人も子どもも一緒になって笑顔いっぱいです。つかんだうなぎをその場でさばき、蒲焼きにして食べました。その他にやきそば、フランクフルト、かき氷なども用意していただき、家族で楽しい時間を過ごすことができました。
 明るく、たくましい中畑小学校の子どもたちは、日々、このようにたくさんの温かい目で見守られているからこそ育っているのだと感じた1日でした。

【西尾市立佐久島小】島の伝統文化「佐久島太鼓」の継承

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 佐久島には伝統芸能である「佐久島太鼓」が継承されています。しかし、近年は太鼓の打ち手が減ってきています。そのため、本校では子どもたちが伝統文化の継承を考える機会として、島について学ぶ「ふるさと学習」を設け、年15回程度、地域の方を島の太鼓の講師に招いて、実技指導をいただいています。子どもたちは、大太鼓とこじめ(小太鼓)、篠笛(横笛)を習っています。
 この7月には、地域の方の取り計らいで、太鼓の専門技師を講師として招き、太鼓の革の張り替え作業を直接体験させていただきました。大太鼓の革を張り替えることはめったにないため、子どもたちにとってたいへん貴重な経験となりました。講師の方に、「これは江戸時代後期、今から約165年前の太鼓だよ」と説明を受け、歴史の重さや伝統を引き継ぐことの実感がもてたようです。作業工程の説明の後、子どもたちも全員、実際に革張り作業を手伝いました。太鼓がよりよい音を出せるように、油圧ポンプを使ったり、全員が太鼓の上に乗って足踏みやぴょんぴょんと小躍りしたりして、革を伸ばしていきました。写真は、代表児童が十分に伸びた革を鋲打ちしているところです。
 太鼓の革張り実演を通して、太鼓のしくみや歴史、さらに太鼓を愛する人々の思いにふれることができ、子どもたちは今まで以上に「佐久島太鼓」を受け継いでいこうとする気持ちを高めたようです。