【豊田市立御作小学校】インターネット・モラル宣言

 本校は、小規模校だけれども、ゲーム等を通じて日常的にインターネットに触れている児童の割合は多い。それを踏まえて、昨年度、児童会が中心となって「インターネット・モラル宣言」を行った。
 今年度の児童会が、昨年の宣言についてアンケートを行ったところ、達成率は53.6%だった。特に、高学年の達成率が低かった。そこで児童会では、約束が守れなかった理由を見直し、インターネットと上手に関わるためにはどう意識を高めていったらよいか、何に気を付けたらよいかを考えて話し合い、今年度の宣言を決めていった。さらに、全児童が、自分で意識して約束を守り、規則正しい生活を送ることができるように、新たな取組として、一人一人の目標を設定することにした。児童一人一人が、各自で達成を意識した目標を考え、それを家族と話し合って相談する時間も取った。そのことを通じて、各家庭での意識を高め、目標達成に向けて、家族ぐるみで積極的に声をかけ合うようになることを期待している。
 児童会役員が、自分事として考えた「インターネット・モラル宣言」を行ったことで、下級生の児童たちも、それを真剣に聞き、自分で考えることにつながったと思う。今後も、約束事や生活を振り返る機会を作りながら、継続して意識をもち続けられるようにしていきたい。
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【愛西市立八輪小学校】スマートフォンの使い方

 高学年になると、スマートフォンを利用した経験のある児童の割合が増えてきます。個人で所有している児童や、家族所有のスマートフォンを使っている児童がいます。また、日常的に、テレビ番組視聴よりも、動画サイトを視聴している児童も少なくありません。「動画」が、児童にとって非常に身近なものになっています。
 そこで、10月18日、授業参観で情報モラルの学習を行いました。資料は、「動画配信の罠」を使用しました。主人公は、自分のサイトの再生回数を増やすために、おもしろい動画を投稿するのですが、コメント欄には非難が殺到し、「炎上」してしまったという内容です。どうして炎上したのか、主人公の行動の問題点を考えることで、責任をもって動画配信するとはどういうことか、また、視聴する側には問題はないのかなど、配信者・視聴者双方の立場から考えました。授業参観という機会に、保護者と一緒に資料映像を視聴し、主人公の行動や避難された理由について考えることができました。
 この授業を通して、児童は、「動画をインターネット上に出すことには、リスクが伴うこと」「視聴する人もマナーを守る必要があること」「インターネットは便利なものだが、周りの人に迷惑をかけないような使い方をしなければならないこと」などに気付くことができました。

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【豊田市立美山小学校】情報モラル教育実践

 2年生の児童は、困っている友達に声をかけたり、手伝ったりする子が多い。しかし、その一方で、相手にとってはその行動が迷惑となり、トラブルになることもある。その原因の一つとして、相手の気持ちに気づかないことや、自分の気持ちを伝えられないことにあった。そこで、気持ちを伝えることが大切であることや、情報モラルにおける著作権と承諾について扱った、「おじいさんの絵」という教材を使って授業を行った。
 この教材は、うさぎのうさ子が、入院している祖父のために絵を描くが、そこへやってきたたぬきのぽんたに、よかれと思って絵を勝手に描きかえられてしまうという内容である。
 授業では、「うさ子みたいに自分の気持ちを伝えたい」「人の描いたものは、その人にとっては大切なものだから、勝手に描きかえてはいけない」「これからは、友達の絵を大切にしたい」などの意見が出され、人の作ったものには、その人の思いが込められていること、許可なしに作り変えたりしてはいけないことに気づくことができた。

【豊川市立金屋小学校】4年生道徳科授業「カマキリ」の実践

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 本校では、家庭内で、インターネットを使用している児童が増えています。アンケート結果から、4年生では、全体の88%ということが分かりました。また、個人情報の大切さについては、「あまり知らない」「知らない」と回答した児童が、全体の54%ということが分かりました。そこで、資料「カマキリ」を用いて授業を行い、個人情報について学びました。
 資料は、仲間と新聞作りをしている「ぼく」が、情報を探している過程でインターネットに、個人情報を入力するかどうかでもめ、友達からの誘いを断りきれずに名前を入力してしまうという内容です。そこから、個人情報について知り、インターネットを利用する際の自分のきまりを考えました。
 導入では、正しいと思ったけれど行動できなかった経験を出し合いました。話合いの中で、分かっているけれど誘惑に負けて行動できなかったり、楽しいからだらだらと続けてしまったりしていまうなどの意見が出ました。
 「ぼく」の何が問題かを考える場面では、「自分が正しいと思ったことができなかった」という意見と、「自分の名前を入力してしまった」という意見が出ました。そこから、「ぼく」の不安な気持ちや何とも言えない気持ちについて考えました。
 終末の場面では、個人情報の大切さについて知らせ、個人情報を伝えて知らせてしまうとどんな悪いことが起きるかを想像させました。「これからインターネットを使用するときには、個人情報を入力しないようにしたい」「正しく安全に使用したい」などの意見が聞かれ、今後の生活に生かそうとする気持ちが感じられました。インターネットを使う場合のルールについても、家庭と連携して共通理解を図っていきたいと思います。

【豊田市立飯野小学校】1年「事例で学ぶNetモラル」

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 インターネットは、調べものに使ったり、ゲームをしたり、動画を見たりと使用目的は幅広い。近年は、幼い子供まで親のスマートフォンやタブレットを使用するようになってきている。手軽に使うことのできるネット環境は、便利で楽しいものだが、使用の仕方によっては、危険なトラブルに巻き込まれることもある。危険な目に遭わないためにも、インターネットに潜む危険性を知り、正しい使い方を知る機会にしたいと考えた。
 「事例で学ぶNetモラル」の動画の一つである「安全なネットの使い方」を視聴した。子供たちは、「僕も一人で使ってみたいと思う」「動画をずっと見たくなる」と、主人公に共感した。さらに、トラブルに巻き込まれる可能性のあるページに遭遇し、分からないままにボタンをクリックしたことで、自分では解決できない問題が起こってしまったことに、「こわいなあ」「大人と一緒にやったほうがよい」と感想をもった。
 翌日には、「家の人と一緒にやったよ」「時間を決めたよ」と、学んだことを実践する子もいた。
 学年が上がるにつれて、自分のスマートフォンを与えられる子が増えるので、今後も、インターネットの使い方やマナーなどの情報モラルの授業を行っていく必要があると感じた。

【江南市立宮田小学校】スマホ・ケータイ安全教室

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 本校では、7月には5年生、12月には6年生を対象として、「携帯電話をはじめとした情報通信機器を使用するときに気を付けることを学ぶ授業」、2月に4年生対象の「情報モラル教室」を、外部講師を招いて行っています。
 7月に実施した5年生対象の「スマホ・ケータイ安全教室」は、実際にインターネットを利用する環境にある児童だけでなく、今は、インターネットを利用していない児童も、身近な事柄として意識して考えるよい機会となりました。5年生には、携帯電話やスマートフォンを持っていなくても、家庭ゲーム機のオンラインゲームで知らない人と通信することのある児童もいて、アイテムの取り合いからトラブルに発展することもあることを知り、顔の見えない相手との交流に対する怖さを実感する場面もありました。
 また、SNSで知らない人へ情報を公開するリスクについての話がありました。「外出先での様子を公開することで、不特定多数の人に、自宅が留守であることも知らせてしまうこと」「自宅周辺を映すことで、周囲の景色から、自分の住所や生活の様子を悪い人にも知られてしまうこと」といった、気付かないうちに生じている危険について教えていただきました。児童は、軽々しく自分の情報を公開することによって、思いも寄らぬ危ない状況に陥る可能性が生じることに驚いていました。
 授業の中では、無料通信アプリを使って、友達同士でメッセージのやりとりをする際のトラブルについても話がありました。軽い気持ちで発した言葉が文字として残り、冗談では済まない事態や誤解を生んでしまうことを教えていただきました。具体的には、「ありえない」という言葉を使った場合、その言葉単体では、相手が「ありそうもないことが起きてすごいことだ」というよい意味で捉える可能性と、「ありそうもないことだから信じられない」という悪い意味で捉える可能性があり、自分の意図が伝わらないということが挙げられていました。
 無料通信アプリのグループ内でのトラブルとしては、事実確認していないことをもとに悪口を送り合ったり、グループから外されたりしてしまう怖さが紹介されて、ビデオ映像を通して想像する機会が与えられました。
 また、「スマホ・ケータイ安全教室」の最後には、通信機器を使う際にルールを決めることの大切さについて話がありました。そのルールとは、以下の三つです。
1.時間を決めて使うこと。
2.保護者と相談してゲームのアプリなどを利用すること。
3.フィルタリングを活用すること。
 5年生の児童の多くは、楽しく便利な情報通信機器にも、自分の身を危険にさらしたり、友人関係を悪化させたりする原因となる側面もあることを知り、具体的に示された手立てをすぐに生かしていこうという思いをもちました。周囲の人々と気持ちよく関わり合うことの大切さと、良好な関係を保つためには配慮が必要であることについて考えるよい機会となりました。