【稲沢市立山崎小学校】 道徳「メールの返信」

 6年生の道徳の時間に、「メールの返信」という資料を用いて授業を行った。
 主人公は、友達とのメールに夢中になり、母親と「夜9時以降はメールをしない」という約束をする。それを友達に伝えたにも関わらず、「わたしたち親友だよね?ちょっと冷たくない?」というメールが送られてきて悩んでしまう、という内容である。
 「どうやって仲直りをするか」と尋ねると、「メールの文章では気持ちが伝わらない」「次の日学校で直接話したい」という意見が多く出た。ワークシートの振り返りの記述には、「携帯は便利だけど、相手の事情も考えて、けじめをつけて使うようにしたい」「文章だけでは誤解が生まれることもあるので、きつい言い方にならないようにしたい」という意見が書かれていた。
 その後、授業で用いたワークシートを家庭に持ち帰り、保護者からのコメントをいただいた。「中学生になったら携帯が欲しいと言っている。きちんとルールを決めて使うようにさせたい」「親子で携帯電話やメールのマナーについて話す機会になった」というコメントが書かれていた。今後も学校と家庭とで協力し合い、情報モラル教育をしていきたい。
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【岡崎市立城北中学校】スマートフォンの使い方を考えよう

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 生徒の身近な存在であるスマートフォン。生徒の中にSNSを利用している子が多数いることから、「SNSとうまく付き合うために」をテーマに、資料「冗談のつもりだったのに」を使って、授業を行いました。
 匿名掲示板の存在を知った主人公が、自分の学校の悪口が書かれているのを発見します。誰が書いたか分からないだろうと考え、自分も隣町の学校の悪口を書いてしまいます。次第に、その掲示板でのやりとりが激しくなり、主人公は「学校に火をつけてやる」と書き込んでしまいます。翌日先生に呼び止められ、大騒ぎになっていることを主人公が知ります。以上が、資料「冗談のつもりだったのに」の概要です。授業の流れは以下のとおりです。
 ・SNS(匿名掲示板)とは何か?
 ・主人公の気持ちとともに、SNSとの付き合い方について考える。
 ・ここ数年に起こったSNSに関連するニュースを聞く。
 ・SNSを利用するときに、これからどのようなことに気を付けるか考える。
【生徒の感想】
 ・相手が不安になるようなことは書き込まないように、注意して使いたい。
 ・相手に誤解が生じないように、書き込む前に確認をしたい。
 ・もしこういうことを目にしたら、感情的にならずに、冷静に対応したい。
 ・冗談でも、相手が嫌なことは言わないようにしたい。
 ・相手が見えないからといって、強気な発言をしないように、気を付けて利用する。
 授業の中で、生徒たちは、情報を発信する際に感情的にならず冷静になること、顔が見えない相手だからこそ、発信内容に注意をすることの大切さに気が付きました。正しい知識のもとで、スマートフォンと上手に付き合っていってほしいと思います。

【尾張旭市立旭丘小学校】情報モラル出前授業

 本校では、以前から6年生を対象に情報モラルの出前授業を行ってきましたが、昨年度からは、対象を引き下げて3年生でも行っています。
 小学校3年生に情報モラルはまだ早いのでは、とも思われがちですが、スマートフォンの普及により、インターネット関係の事件数の増加や、低年齢化が年々進んでいることから、早いうちからの情報モラル教育が大切であると考えて取り組んでいます。実際に、インターネット関係の犯罪被害者の最年少は9歳だそうです。
 授業では、インターネットセキュリティーの専門家から、インターネットを利用することで広がる世界、個人情報やネット依存に関わる危険、安心・安全な使い方、絶対にやってはいけないことなどについて、動画などの資料を用いて教えていただきました。難しい内容もありましたが、ゲームや動画共有サイトの動画など、子供たちにとっては便利で楽しい世界にもいろいろな危険が潜んでいることが分かり、「怖い」「気をつけなきゃ」といった感想も聞かれました。
 10月には、6年生と保護者を対象にした出前授業も行います。SNSの利用も含め、インターネットに触れる機会が多い年齢でもあります。情報モラルについて、親子で考え、話し合うきっかけになればと思います。

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【春日井市立篠原小】 情報モラル教育『インターネットには間違った情報も存在する』

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 1、2、3年生が在籍する本学級において、平日の夜や休日には、インターネット上に公開されている動画の閲覧を好む傾向が見られました。そこで、正しく情報を取り扱うことができるようになることを目標に、『インターネットには間違った情報も存在する』というテーマで、9月15日(金)、情報モラル教育を行いました。

 秋の校外学習に向けての調べ学習の事前指導として、わからないことや知りたいことをどうやって調べるかを聞くと、多く児童が「インターネットで調べる」と答えました。そこで、登場人物が調べ学習を進める中で、見つけた資料が古く、間違った情報を得て失敗するという映像資料を視聴しました。その場面で、何が問題であったかを考え、話合いました。

 授業の後には、「インターネットの情報には、間違っているものや古いものがあることがわかった。」「インターネットだけでなく、他の本や資料と比べて正しいか確かめてみたい。」「実際にその場所に行って、自分の目で確かめることも大切にしたい。」と、子供たちは感想を述べました。
 また、「インターネット上の動画にも、間違いがあるのかなぁ?」と大好きな動画にも疑問を持つ児童もいました。『インターネット上には間違った情報や、古い情報も存在する』という本時のテーマを、授業を通して理解することができました。

【刈谷市立朝日中学校】スマートフォンの便利さに潜む怖さを学びました!

 スマートフォンや携帯電話によるトラブルが絶えません。特に、生徒が家庭に戻る夏休みは、スマートフォンや携帯電話を使う機会が増えるため、トラブルを未然に防ぐ必要があります。
 本校では、7月に「スマートフォンや携帯電話の安全な使い方」というテーマで「スマホ教室」を全校生徒対象に実施しました。今年は、縁(ゆかり)エキスパートから講師をお招きし、スマートフォンや携帯電話の便利さに潜む怖さについて教えていただきました。「投稿した動画から、誰が載せたのか分かってしまう」「相手の評価を下げることをメッセージアプリに書き込むと罪に問われる」「スマホ依存は生活面だけでなく、体にも悪影響が出る」など、ショッキングな現実を知りました。また、「カメラアプリのGPSは、OFFにする」「メッセージは誤解されないか、もう一度読んでから相手に送る」「うその情報を上手に見極める」など、トラブルに巻き込まれないためのポイントをたくさん学びました。講話会の後、生徒たちは、「講話会で学んだこと」と「感想」をプリントにまとめました。
 生徒たちの感想には、「アプリの偽物の話は、偽物があるということを知らないとダウンロードしてしまうと思うので、これからはよく調べてからダウンロードしたいと思います」「私はスマホを持っていないけれど、いつか持つことがあると思うので、そのときにトラブルに巻き込まれないように今日の話を覚えておきたいです」など、学んだことをこれからの生活に生かしたいという感想が多く見られました。
 朝日中学校の校訓は「まごころ」です。校内だけに限らず、ネットという世界でも、まごころあふれる行動が見られることを期待しています。

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【西尾市立福地北部小学校】道徳「みんなのニュースがかり」と学活「知らない人には教えない」

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 2年生が情報モラルについて学習しました。まず、道徳の時間に「みんなのニュースがかり」という資料を使って、どのように情報を扱うとよいのかを考えました。子供からは、「係の仕事で、ニュースを書くのはいいことだけど、まちがったニュースを書かないようにした方がいい」という意見が出ました。さらに、「ちゃんと話を聞いて、行動することが大切」という考えも出ました。子供たちは、正しい情報を調べて、知らせることが大事であることに気づきました。
 続いて、学級活動の時間にコンピュータ室で「知らない人には教えない」という個人情報の扱い方について考える学習をしました。「大人が家にいないときに、知らない人から電話がかかってきたらどうする?」と聞かれると「出ない」と大声で答える子供たち。しかし、何度もかかってきて「お父さんが、交通事故で病院に運ばれたと言われたら?」と言われると、思わず「(電話に出て)聞かれたことを答えちゃうかも」と声をもらす子供がいました。この学習で、初めて知った「個人情報」という言葉。個人情報には、名前や年齢、住所だけでなく、家族のこと、身長、体重、血液型、習いごとなどたくさんあることを学びました。そして、この個人情報を簡単に人に教えてはいけないこと、教えてしまうと危ない目にあってしまうこともあることを学びました。子供たちは、学習後に「知らない人には、ぜったい個人情報を教えない」と口々に言っていました。
 この二つの学習で、正しい情報を調べたり、伝えたりしなければいけない場面がある一方で、情報を伝えてはいけない場面があることも学びました。

【一宮市立丹陽小学校】個人情報を守る「おしえちゃだめなの?」他

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○ 活動のねらい
 夏休みを目前にした7月中旬に、小学校低学年に向けての情報モラル教育実践として、ネットモラル検定を行った。その後、児童の身に起こりやすい事例を三つ取り上げて2年生全員で動画を視聴した。「わたしのえをかえないで」(作品を大切に)、「おしえちゃだめなの?」(個人情報を守る)、「ゲームにねっちゅうすると」(安全と健康への配慮)の3タイトルである。
 この学習は、事件・事故に巻き込まれることなく、安全に生活できることを願って、各学年に応じた内容で取組をしているうちの一つである。
○ 児童の実態
 友達の作品などを触って壊してしまったり、友達の名前や電話番号などを教え合った後のメモをいい加減に扱ったり、ゲーム中心の生活になってしまったりするなど、視聴した三つの動画がそれぞれどの子にも起こりうるような内容であったため、視聴後の感想にも実態をふりかえってのものが多く見られた。
○ 活動後の児童の感想
 「勝手に人の絵に付け足すと、描いた子が悲しむよ。聞いてからやらないとびっくりしてしまうよ。」「友達の電話番号は知らない人には教えない。」「約束を守らずに、9時過ぎまでゲームをやってて、授業中にぼーっとしてて、びっくりしました。」等、動画の意図が伝わったと感じられた。

【大口町立大口北小学校】 情報モラル教育「ネット社会の長所と短所を考える」

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 本年度、学校公開で、「ネットワーク社会を考える」と題して、授業を行いました。
○ 活動のねらいについて
 インターネットが発達し、便利になった反面、様々な危険があることを認識し、それを回避できるようにする。また、学校公開で情報モラルの授業を行うことで、家庭でもネチケットなどについて話題にし、情報機器使用のルール作りなどができるようにする。
○ 児童の実態について
 本年度、インターネット関連での目立ったトラブルは報告されていません。しかし、本校の児童の傾向として、保護者が子供専用のインターネットに接続できる端末(携帯電話、携帯ゲームなど)を買い与えることが多く、所持している児童の割合は、5年生で37%、6年生で46%と比較的高くなっています。そして、その中で、端末の使用ルールを決めているのは、その約半数しかいないところが問題点としてあげられます。
○ 授業について
 導入では、「インターネットで得た情報は自由に使ってよいか」などのクイズをしました。さらに、インターネットの「よい点」と「悪い点」をあげた後、「携帯電話を使うときは、どんなことに気を付けたらよいのか」グループで話し合い、全体で交流する活動を行いました。そして、「気付いたこと」「ためになったこと」をワークシートにまとめました。
 活動後の児童の感想では、「便利な点がとても多いが、使い方を間違えると大変なことになると分かった」「ルールを守って、使っていきたいと思った」等がありました。
 保護者の感想では、「フィルタリング機能などの必要性を感じた」「子供に携帯電話をもたせる場合は、使用についてルールをしっかりと設けたいと思った」などがありました。

 この授業を行ってから、端末の使用ルールを決めた家庭が増えるなど、成果を収めました。今後とも、情報モラルについては、道徳の授業等で行っていく予定です。

【小牧市立陶小学校】 ネットに潜む危険を知ろう

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 本校では、6年生を対象にe-netキャラバンの講師をお招きして、ネットモラルについての講義をしていただきました。
 ネット依存、ネットいじめ、ネット誘引、ネット詐欺等の実態、その対処方法等について資料や動画を交えて詳しく教えていただきました。最近は、SNSの利用も子供たちの間で広がってきており、危険に遭遇する機会も以前と比べて格段に増えています。特に、対処法としてフィルタリングの活用を教えていただきましたが、スマートフォンの場合、契約する携帯会社のフィルタリングサービスだけでは完全にフィルタリングができないことも教えていただきました。
 家庭や公共の無線LANにも注意を払う必要があることは、なかなか知る機会がありません。子供だけでなく、大人が知っておくべきことも紹介していただきました。今回はおうちの方にも呼びかけて、御出席をいただいたのでよかったと思います。

【常滑市立西浦南小学校】 情報モラル教室

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 本校では、毎年4〜6年生向けに情報モラル教室を開いています。パソコンやスマホ、ゲーム機などを使って、ほぼ全員の児童がネットを利用したことがあり、その利便さとともに危険が潜んでいることを学びます。
 子供たちは、写真一枚にもたくさんの個人情報が含まれていることに驚き、メールの文字だけでは真意が伝わらないことを実感することができました。また、『ゲームを通して親しくやりとりしていた相手が本当は悪い大人で、お金を取られる』という内容のDVDを見て、友達と顔を見合わせ「怖い」とつぶやく子も・・・。楽しいはずのゲームやスマホでこんなことになるなんて。周りの友だちと話し合ったり、意見を発表したり、自分自身のこととして学ぶことができました。
 最後に、自分を守るためのフィルタリング機能や、家族でのルール決めについて話を聞き「家で確認してこよう!」と会場を後にしました。

【安城市立里町小学校】個人情報の大切さを学びました

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 本校では、情報モラルに関する指導計画を立案し、各学年で情報モラル教育を実施しています。子供たちのインターネット利用の多様化、低年齢化が進む中で、情報モラルを小学校低学年から繰り返し学習して身に付けていかなければならないと考えました。
 今回は、情報モラルの基礎づくりの時期である1年生が、Webサイト「さるおくんと学ぼう」を使って、個人情報の大切さについて学びました。「さるおくんとアンケート」は、買物に行ったさるおくんが、図書券をお礼にアンケートの記入を頼まれ、「名前は書かなくていい」と書いてあるので安心して住所と電話番号を書いたところ、後で困ったことが起きるというお話です。さるおくんがアンケートを頼まれる場面で一度中断し、アンケートを書くか書かないか話し合いました。「書く」と答えた子は、その理由として「図書券がもらえるから」「名前を書かないから大丈夫」という意見を述べました。それに対して「書かない」と答えた子は、「知らない人だから」「電話番号を書くとその番号に電話される」「書いちゃったら家に来ちゃうかもしれない」と反論します。「図書券がもらえるけど、住所を知られるのはいやだし迷う」「家の人に聞いてから決める」という子もいました。生活の中で起こりうることなので、子供たちは自分の身に置き換えて考えて、話し合うことができました。話の続きで、さるおくんの家に次々とダイレクトメールが届いたり、新聞の勧誘が来たり、電話が鳴ったりするのを見て、子供たちは「こわい」「さるおくんがかわいそう」「大変そう」と口々に言っていました。授業の最後に、名前や住所、電話番号、年齢、生年月日などの個人が特定できる情報のことを「個人情報」といい、安易に個人情報を教えてはいけないことを確認しました。
 授業の感想には、「住所を書いたら、いろんな人から電話や手紙が来るから、わたしはもう書かないようにします」「アンケートを本当に書いていいのかな、ちょっと考える」「アンケートを書かないようにしようと思いました。大変なことが起きたら、自分とおうちの人が困るから」と、個人情報の大切さに気づき、自分で個人情報を守っていこうとする考えが多く見られました。

【春日井市立大手小学校】携帯安全教室から学びました

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 本校では、毎年、携帯電話(スマートフォン)に関わる情報モラル授業を行っています。今年度も9月始めに5、6年生を対象に「携帯安全教室」を開催しました。「個人情報とは何か」「言葉だけの伝達の怖さとは何か」を中心に話を聞きました。子供たちの多くは、スマートフォンなどに常日頃から親しんでいます。授業の中で、何げなく話題にしていることや、おもしろがって送る写真の中に、自分だけでなく、友達の個人情報もやりとりしていることが紹介されました。本人の画像はもちろんですが、付近の掲示物や看板、マークなどから位置が特定されてしまうことに驚いていました。そして、それがストーカー被害の危険性を高めることになるということを知って、今の情報の便利さとともに、危険性についても考えを深めていくことができました。
 また、短い言葉のやりとりが、誤解につながり人間関係を壊してしまう事例、勝手な想像や勘違いから危険な出会いに結びつく事例も紹介されました。子供たちは、興味をそそったり誘惑を増長させたりする何でもない言葉のつかい方に気付かされ、真剣に話を聞いていました。
 今回、携帯電話に関する学習でしたが、それは日常の教育活動の中でも生かせるものでした。自分のことだけでなく、他人のことも大切にしながら、情報や言葉のやりとりができるような学校を目指して取り組んでいきたいと思います。

【扶桑町立扶桑中学校】スマートフォンとの付き合い方を考えよう

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 ここ数年、情報端末の主流は携帯電話ではなく、スマートフォンであり、その機能は日々変化しています。生徒が最初に手に入れる情報端末も、スマートフォンがほとんどです。現在では、スマートフォンを利用してSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)をはじめ、インターネット上に自分のプロフィールを公開したり、情報発信を行ったりすることができるようになりました。また、会ったこともない世界中の人と手軽に交流できる特徴があります。
 本校でも、SNSを日常生活の中で頻繁に使用している生徒が多くいます。連絡手段として有効に利用できる一方で、SNSが生徒間のトラブルの原因となることが多いことも事実です。情報を受け取る側の気持ちを考えず、自分が思った意見をそのまま投稿したり、言葉足らずの文章で誤解を与えてしまったりするなどの事例が発生しています。
 そこで、授業実践ではスマートフォンの利用方法について、「考えよう、ケータイ・スマートフォン 〜情報モラル授業プログラム〜」(NPO法人企業教育研究会発行)の映像教材を用いて学習し、利用にはどんな問題点があるのか客観的に考え、自分が利用するときの注意点を考えるきっかけとしました。
 自分とスマートフォンとの付き合い方について、生徒の感想には、「人の個人情報を無断で送らないようにする」「あまり知らない人とメールやSNSをしない」「自分の個人情報は流さず、書き込むときの言葉も考えたい」「トラブルに巻き込まれないように、親と相談するようにする」「スマートフォンに夢中になりすぎて、人間関係や現実の生活に支障をきたさないようにしたい」など多くの意見が出ました。生徒は、使い方のルールやマナーについて知ってはいるものの、実際の生活の中では十分気を付けることができていないことを理解できたと思います。

【瀬戸市立長根小学校】 情報モラル教育

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 本校では、6月の学校公開日に6年生の児童向けに「スマホ教室」を開きました。6年生の中に自分のスマホを持っている子は56%、保護者のスマホでゲームやSNSを利用する子は77%に達しました。大人がスマホを利用しているのを見て、子供たちはスマホに魅力を感じ、憧れているようにも思えます。しかし、利用数の増加とともに、スマホによって起こるトラブルが増えていることも事実です。
 今持っているスマホを、あるいは、いつか持つであろうスマホを、安全に使えるようにするための「スマホ教室」は、子供たちの意識を変える大切な時間となっています。また、授業参観の一つとして行っているため、参観した保護者にとっても子供のスマホについて考えるよい機会になりました。
 スマホ教室では、以下のようなことを分かりやすく教えてくださいました。
1.言い回しや絵文字の使い方で相手に伝えたかったことが思うように伝わらないことがあること。
2.写真や動画から位置情報が確認できること。
3.一度インターネットに掲載したものは、拡散されてしまい消せないこと。
4.偽物のアプリが存在し、危険であること。
5.ワンクリックで詐欺に遭う可能性があること。
 授業を受けた子供たちは「写真をSNSにアップするだけで居場所が分かるなんて知らなかったです。怖くなりました。」「いつかスマホを持って友達と連絡をとるときには、言葉を省かずに伝えることで、大切な友達を傷付けないようにしたいです。」「スマホは便利だし、ゲームは楽しいけれど、ワンクリックで詐欺にあうことがあるなんて知らなかったです。」などと感想を書き、スマホの危険性を理解して、安全に使いたいと思った子が多くいました。
 スマホのトラブルは、学校が気付けない盲点でもあります。10月には、同じ会社による保護者向けのスマホ教室をPTAの行事として開催します。これからも、子供たちと保護者の心に響く情報モラル教育を実践していきたいと思います。

【西尾市立幡豆小学校】インターネットの落とし穴〜個人情報の流出と保護〜

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 5年生の児童を対象にし、コンピュータ支援員とのTTで授業を行った。導入の問いかけでは、携帯電話やスマートフォン及びネットにつながるゲーム機を利用したことがある児童は、ほぼ全員であることがわかった。その中で、自分の判断でゲームをダウンロードしている児童も半数近くいた。
 今回は、インターネット上の「無料の占いサイト」を想定し、ロールプレイを通して情報モラルについて理解を深めていった。楽しく遊べるゲームや情報サイトの裏側には、自分に関する多くの項目の個人情報だけでなく、家族の情報も同様に含まれることや、架空請求や出会い系サイトなど情報化社会ならではの問題を含んでいることを学んでいった。授業後の感想では、簡単に『はい』の項目を打ち込んでいた児童が「深く考えていなかったが、これからはよく読んでやりたい」「これからは家の人に相談したい」と述べていた。個人情報の取扱い方を話題として、その正しい対応の仕方を知るきっかけになったと思う。
 また、学校開放日で保護者の方にも参観いただき、児童の実態とともに情報モラルについて共に考える時間を過ごしていただくことができた。

【豊明市立沓掛中学校】「楽しいコミュニケーション」について考えよう

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 携帯電話やスマートフォンが普及し、本校でも所有する生徒が非常に増えてきた。これに伴い、メールやSNSなどのインターネットにおけるトラブルが生じてきている。そこで安心安全なネット利用について学ぶことを目的に、今年度の携帯安全教室では無料通話アプリを配信する会社から講師をお招きし、講演やワークショップを通してインターネットを利用時に気をつけること、考えることについて学習した。
 道徳の授業の実践では、スライドやカードを用い、「あなたがされて一番嫌なことを、順にカードで並べてみよう」と意思表示をさせ、理由を伝え合わせた。「えー、何で(それが嫌なの)?」などの声が聞こえ、他者との「ちがい」を認識することができた。また同時に、ネット上では、この「ちがい」によって「誤解」が生じやすいことを理解させることができた。次に、実際にありそうな無料通話アプリのグループトークの画面を表示し、自分ならどうするかを考え、議論した。「この書き込みだと、誤解をまねくよ」などの声が聞かれ、自分の気持ちや考えをどのように相手に伝えていくとよいかを考えさせることができた。
 これからますます進む情報化社会において、情報モラルやコミュニケーションについて学ぶことは、より重要度が増してくると考える。今後も有効な手立てを考え、授業実践していけるとよいと思う。

【一宮市立朝日東小学校】SNSを正しく利用しよう

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 スマホを利用している小学生が増えてきている中、本校でもスマホを持っている児童が少なくない。メールや通話、ゲームなどを利用する児童が多いが、中にはSNSを利用している児童もいる。SNSに関連した友人関係のトラブルは、小学校でも起きており、SNSの利用マナーについて指導していく必要がある。そこで、6年生を対象に、大手SNS運営会社が提供する教材を利用して授業を行った。
 まず、示された五つの言葉を、友達から言われて嫌な順に並べ替えさせた。次に、並べ替えたものをグループで見合い、その順番にした理由を話し合わせた。話合いでは、「この言葉は、そんなに嫌じゃない」という意見に対して「自分は絶対に嫌」と答えている児童もいた。多くの児童が、同じ言葉を言われても、人によって受け止め方が違うということを感じていた。
 次に、先ほどと同様に、スマホの利用について自分がされたら嫌なことを、嫌な順に並べ替えさせた。自分が写っている画像の投稿や、自分の知らないところで自分のことが話題になっているなど、SNSに関連するトラブルに発展するような内容であったため、SNSやインターネットの特性についても補足するようにした。児童は、人によって感じ方が違うことに加え、情報が拡散してしまうと相手を傷つけてしまうことを感じ取っていた。
 今回の授業を通して、児童からは、SNSの危険性を理解し、利用する際にはルールやマナーを守り、正しく利用したい、という内容の感想が多く出された。

【岡崎市立夏山小学校】インターネットで調べるときには

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 3・4年生の社会科の学習で、地域の自慢を調べるためにインターネットを利用したところ、子供から「どのサイトを見ればよいか分からない」「このサイトは開いてもいいのかな」という声が聞こえました。インターネットに書いてある内容が分からないときはどうすればよいか分からず、固っている子もいました。
 そこで、インターネット上にはどんな情報があり、それをどう扱えばよいのか考えさせるために、「事例で学ぶNetモラル−情報の信憑性(しんぴょうせい)−」を使い学習を行いました。資料と子供たちの行っていた内容が近かったこともあり、子供は身近なテーマとして取り組むことができました。事例のビデオを見て、古い情報を見たから間違ってしまったという内容を理解することはできましたが、インターネットに間違った情報があることを知っている子は少なかったです。登場人物の子供たちはどうすればよかったのかと発問したところ、「正しいかどうか、疑いながら調べる」という発言から「情報には不適切なものもある」と気付くことができました。その後、「詳しい人に聞く」「図書室で調べる」といったインターネットの情報以外の資料で正しいかどうか調べることも必要だと気付くことができました。
 また、授業の最後には公式サイトと非公式サイトに触れ、非公式サイトの場合は十分に注意するよう確認しました。
 振り返りでは、学習シートに「インターネットで調べるときには情報が正確かどうかに注意して、本だけでなく、実際にその場所で聞き取りをするといいと思いました」と書いている子供がいました。

【瀬戸市立下品野小学校】ICT機器を使っての情報モラル教育

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 下品野小学校では昨年度、各教室にICT機器(書画カメラ・プロジェクター・スクリーン)が配置されました。教材を、教室で簡単に見せることができるようになりました。これらの機器を利用して、情報モラルに関する授業をすべての学年で行っています。
 4年生では、「情報の信憑性(しんぴょうせい)」についての授業を行いました。授業の始めに、インターネットはどんなところが便利か尋ねると、「いろいろなことが分かる」「すぐに知りたいことが分かる」といった意見が出ました。その後、主人公が古い情報や間違っている情報を信じてしまい、失敗をした動画を視聴し話し合いました。最後の感想には、「インターネットには、間違っている情報もあるから気をつけたい」「(情報が)合っているか確かめないといけないと思った」という意見が書かれていました。
 インターネットは便利な反面、危険もあります。間違っている情報や危険な情報もあることを知った上で、上手にインターネットを利用できるようになってほしいと思います。

【稲沢市立高御堂小学校】 情報モラル 節度ある使い方をしよう。

 本校では「ひぼう中傷の書き込みやネット上の迷惑行為、ルールやマナーに反する違法行為が社会に及ぼす影響を考え、適切に行動できるようにする。また、情報社会の一員として公共の意識をもち、情報を正しく安全に利用できるようにする」ことをねらいとして情報モラル教育に取り組んでいる。
 私たち人間には、「分かっているけどやめられない」「ついやってしまった」などのようにどうしても自制が効かないことがある。4年生の道徳では、1学期に「友だちのけっせき」を資料として「自制・節度」の意識を高めた。しかし、夏休み前の保護者会では、児童が時間を忘れてゲームにのめり込んでいて心配だとの話があった。
 そこで、夏休みに入る直前に、学活の時間を利用し、「夜遅くまでゲームをしてしている生活を続けていると、どんな問題が起こるか」について話し合った。「朝起きられなくなる」「授業中寝てしまって勉強が分からなくなる」などの意見があがり、生活のリズムが崩れることに児童たちは気がついた。
 次に、その対処法について話し合った。「時間を決めてゲームを行うようにする」「勉強や、やらなくてはいけないことをやってからゲームをする」「朝きちんと起きるようにする」などの発言がみられ、節度ある生活をしていこうとする気持ちを高めることができた。
 コンピュータや携帯電話などの情報機器は、とても便利である。しかし、これらの普及に伴い、長時間使用することによる生活リズムの悪化や健康面などの弊害が懸念されている。未来を担う子供たちに、情報機器を目的に応じて使いこなし、節度ある使い方ができるよう、自らを律する心を育てていきたいと考える。
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