【稲沢市立坂田小学校】 小中連携活動

 数年前から「小中連携活動」として、中学校区を同じくする千代田小学校と本校、そして千代田中学校と、行事を共にする活動を、毎年継続して行っています。その一つである「あいさつ運動」は、春と秋、校区に住む中学生が、本校の児童の登校時間に合わせて来校し、本校児童会とともに校門に立ち、「あいさつ運動」を行っています。
 中学生のお兄さんお姉さんのさわやかなあいさつに、恥ずかしそうにあいさつを返す児童や、久しぶりに会えて、うれしそうな笑顔を見せる児童など、表情は様々です。いつもの登校時とは違ったあいさつをする機会となっています。この日、「あいさつ運動」に来てくれた中学生の一人は、小学生のときには、恥ずかしくてなかなかあいさつができなかったと語ってくれていました。
 「あいさつ運動」以外にも、千代田中学校の図書委員会の生徒が、低学年の児童に向けて本の読み聞かせをする交流会も行っています。本の読み聞かせは、保護者やボランティアの読み聞かせなどで、日ごろから親しんでいる児童たちですが、地域の中学生の読み聞かせは、親しみやすく、楽しい時間を過ごすことができています。
 全校児童が99名の小規模校である本校児童は、人とかかわる機会が少なくなりがちです。今回のような異年齢集団との交流の機会を通して、豊かな社会性をはぐくんでいきたいと思っています。

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【田原市立田原東部小学校】家庭・地域と「つながる食育」をめざして

 本校では、「つながる」をテーマに家庭、地域と連携しながら食育体験活動を行っています。この活動では、「おいしい」「楽しい」を仲間や家族、地域の方々とともに体験することを大切にしていこうと考えました。
 6月、4〜6年生が参加した学校保健委員会では、中学校と連携して「一杯のみそ汁キャンペーン」を実施しました。はじめに、保健委員会から「元気な体は自分で作ろう」の提案があり、朝食の大切さを考えました。その後、家庭で作れる簡単みそ玉の作り方を、地域の方から教えていただきました。参加した児童や保護者が実際に作り、おいしそうにみそ汁を飲む姿が見られました。おかげで、朝、みそ汁を飲む家庭が増えました。
 6月から9月には、全学年が地域の施設へ出かけ、そこで飼育されている豚や鶏の餌やりをしたり、その豚で作られたソーセージを試食したりし、「命のつながり」について考えました。施設の方から、「命をいただく」というお話を聞き、「命を育て、命をいただいている。命はつながっている。」という食の大切さや、感謝して食べるという思いを抱きました。
 10月、1〜3年生で行った学校保健委員会は、「みそ汁とライスボールで、はなまる元気の術」をテーマに、栄養バランスのよい朝食について考えました。5年生が収穫したお米を分けてもらい、新米で炊いたごはんでおにぎりを作って食べました。みんなで一緒に作ったおにぎりは、とてもおいしく感じたようで、自然と笑顔の輪が広がりました。
 「おいしい」「楽しい」という思いを共有体験することができる食育活動は、子供たちにとって、自然と笑みがこぼれる楽しい活動となりました。これらを積み重ねていくことは、体だけでなく、心の健康にもつながっていくと考えています。

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【長久手市立西小学校】福祉についての学習を通して児童の心を育てる

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 本校の5年生は、福祉について学習しています。今年度も10月3日(水)に、「福祉実践教室」を行いました。福祉実践教室では、「ガイドヘルプ」「手話」「車椅子」「点字」の四つを行いました。
 児童は、講師の話を聞いた後、実際にその体験をしました。「見える」「歩ける」「聞こえる」ことを当たり前に思っている児童は多く、それができなくなったときの不便さを感じ取ることができました。
 11月10日(土)の「学習発表会」では、「思いやり 助け合い ともに生きよう」をテーマとして寸劇を発表しました。「歩けないこと、見えないこと、聞こえないこと」の大変さを伝えるとともに、自分たちにできることは何かを考えました。
 このような活動を通して、多くの児童が困っている人に手を差し伸べたいと考えるようになりました。今後も人を思いやり、助け合う心を育てていきたいと考えています。

【稲沢市立下津小学校】福祉実践教室で学んだこと

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 本校では、毎年6月に稲沢市社会福祉協議会の協力を得て、「福祉実践教室」を実施しています。今年は、「車いす体験」講座と「盲人ガイド」講座を開催しました。
 「車いす体験」の講座では、講師から車いすの使い方を教えていただきました。また、車いす使用者が町の中で困ることや、車いす使用者に会ったときに、子供たちでもできる手助けの方法(介助法)についてお聞きしました。その後、二人一組になって実際に車いすに乗ったり、介助したりする体験をしました。マットで起伏を作ったり、三角コーンを障害物に見立てたりしたコースを、車いすに乗って通る体験は、ほとんどの子が初めての体験だったため、「車いすに乗せてもらって、思ったより怖かった」「マットなんて、ほんの少ししか段差がないのにうまく上れない」という感想が聞かれました。
 全員が、車いすの体験をした後、「段差が大きいときはどうするの?」という質問が出ました。段差が大きいときは、車いす利用者だけでは段差を乗り越えることができないため、周りの人の手助けが必要なことを聞きました。そして、段差が大きいときの車いすの介助の仕方を教えていただき、15cmほどある体育館の入り口の段差を実際に上ったり降りたりしました。大きい段差を後ろ向きで降ろしてもらうのは、少し怖くて難しいと感じた子が多くいました。子供たちからは、町で段差が越えられずに困っている人がいたら、優しく話しかけたり、手伝ってあげたりしたいという声が聞かれました。
 町には車いす利用者だけでなく、様々な障害をもつ方がいます。障害をもつ方の生活や困っていることなどを知ることで、障害のあるなしに関係なく共に生きていくことの大切さを考えるよいきっかけとなりました。誰にでも思いやりの心で接することができる子供たちに育ってほしいと思います。

【江南市立宮田小学校】いのちの授業で、心を育む

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 宮田小学校では、発達段階に合わせて1年生から6年生の全ての学年で「いのちの学習」を計画・実践しています。1年生の「たいせつなからだ」についての学習から、6年生の「命を輝かせる生き方について考える」学習まで、1年間に1〜3回の学習を、担任と養護教諭によるティームティーチングの授業で実施しています。
 先日、3年生が「いのちのつながり」について学習しました。1年生で学んだ「大切な体には、『いのちのもと』がある」ということから、「いのちのもとには『似るひみつ』が入っている」ということに発展させた授業でした。
 授業後に児童が書いた感想には、「たくさんの先ぞ様からつないでもらった命を、自分もつなぎたいと思った。そのためにも,自分の健康に気をつけたい」と書いてありました。自分の命が両親、祖父母、さらに、代々続く先祖からつながった大切なものであることを確認するとともに、自分の命も友達の命も大切であることを考える時間となりました。
 さらに、3年生は3学期に「きもちのよいことば」について考える学習を予定しています。この授業では、言葉が引き起こす様々な感情に気付き、友達に対して「ちくちく言葉」ではなく、「ふわふわ言葉」を選んで、温かい言葉をかけようとする気持ちを育てることを目指します。
 このように、本校では、1年生から順に系統性をもたせ、前年度の学習に積み重ねた「いのちの学習」を進めています。自分を大切にする心を育むとともに、友達や周りの人のことを大切にしながら生活することができるようにという願いをもって、いのちの授業を実践しています。

【弥富市立十四山中学校】心通うコミュニケーションで

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 本校では、校訓「自主・自立」のもと、「自ら心身を鍛え、強く生きる生徒」「自ら進んで学習し、正しく判断する生徒」「互いに意見を聞き合い、助け合い、磨き合う生徒」を目指す生徒像としてとらえて、様々な教育活動を行っています。その一環として行われている、全校生徒と教職員、保護者参加による学校保健委員会について紹介します。
 5月に、第1回学校保健委員会を行いました。テーマは「心の成長ってなんだろう」です。事前に全校生徒から「イライラすることについて」アンケートを行い、それをふまえて保健委員会のメンバーがロールプレイを行いました。友達同士のトラブルや家庭での兄弟げんかのロールプレイを見て、生徒はどんな言葉や行動だったらよいのかを考えました。その後、スクールカウンセラーから思春期における心の成長についての話を聞き、一人一人感じ方が違うこと、違うからこそ気持ちを理解し合うことが大切であることを学びました。
 第2回学校保健委員会は、10月に行いました。テーマは、「伝わるコミュニケーションって何だろう?」です。生徒は二人一組のペアをつくり、三つのゲームを行いました。一つ目は、話をする人と話を聞く人に役割を決めます。話をする人は自分の好きなことについて話をし、聞く人はそれを無表情・無反応で聞くというものです。互いに気持ちが伝わらないことを強く感じました。二つ目は、「数字あわせじゃんけん」です。ペアで1から10までの数字を決めておき、「せいの」で互いに片手で0から5の数を指であらわします。その合計が、最初に決めた数字に合えばOKです。ゲームの回数を重ねるたびに相手が何を出すか、自分が何を出したら合いやすいか、どんな数字に決めておくと合いやすいかなど、自然と相手の意図を察するようになってきました。互いの意図を察する際は、これまた不思議と互いに笑顔です。三つ目は、リフレーミングです。互いに自分の短所を出し合い、ペアの短所を長所に言い換えるというものです。最後に、スクールカウンセラーの話を聞き、今回の三つのゲームのねらいとコミュニケーションにおいて、相手の気持ちを理解することの大切さはもちろん、そのためには声の調子、表情、仕草も大切だということを学びました。
 今後、生徒が互いに上手なコミュニーケーションをとりながら、学習や行事の場面で協力して解決・目標達成していく姿が期待されます。

【豊田市立井上小学校】仲間づくりを通して、温かな人間関係づくり

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 本校では、子供の「居場所づくり」のために、帰りの会で友達のよいところを見つけて発表する「かがやきタイム」を、全校で行っている。
 月に一度、昼の帯タイムに、「みんなでハッピーデー」の時間を設けている。友達のよいところを「ありがとうカード」に書き、互いに伝え合った後、「ありがとうの木」に貼っている。その中から、毎月学級の「ナンバーワンありがとう」が選ばれ、昼の放送の時間に全校に発表している。
 「かがやきタイム」「みんなでハッピーデー」の発表や「ありがとうカード」の放送発表は、子供たちが友達のよさを知り、「自分もそんなふうにできたらいいな」という目標設定するなど、よい刺激となっている。
 また、友達への感謝を伝える子も、伝えてもらう子も、互いに笑顔になり、温かな空気感が生まれていく。学校公開日には、多くの保護者が「ありがとうの木」の前で足を止めて読む姿が見られ、保護者に子供たちのよさを知らせるよい機会となっている。
 これらの実践を通して、いつでも自然に「ありがとう」という言葉を伝え合える温かな人間関係づくりと思いやりの心の育成を目指したい。

【愛西市立立田南部小学校】春へのお楽しみ「チューリップ大作戦」

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 「元気よく、笑顔あふれる立南っ子」これが、立田南部小学校の児童の姿です。晴れた日は、多くの児童が休み時間に校庭で元気よく遊んでいます。その校庭の隅に花壇があり、季節の花が児童と同じように笑顔いっぱいに咲き乱れています。夏に元気に咲いていた日々草やマリーゴールドから、秋のコスモスへと、季節ごとに移り替わる花を楽しめる花壇で「チューリップ大作戦」を実践しました。
 「チューリップ大作戦」は、春になったら、たくさんのチューリップを咲かせるために、花壇に大量のチューリップの球根を植えておく活動です。この作戦には、児童たちが自分たちでやりたいと声をあげ、6年児童が中心になって、声を掛け合い、作戦を実行する休み時間には、1〜6年生50名を超える児童が集まりました。縦9m、横12mほどの花壇には、200を超える球根が並びました。球根を植える深さや向き、間隔を確認しながら、一生懸命に球根を植えていました。高学年児童は、低学年の子のスコップに手を添えて、一緒に教えながら行う姿が見られました。
 「チューリップ大作戦」に参加した児童の感想には、「きゅうこんをやさしく、しっかりうえたよ。たのしかったです」「たくさんの球根を植えられてよかった。いっぱいのチューリップが咲く春が待ち遠しいです」とありました。
 春には、3月に卒業式や4月に入学式があります。色とりどりのたくさんのチューリップが、卒業や入学のお祝いに文字通り花を添えてくれることになると思います。花壇には、児童が立札を設置し、春までのお世話も心がけてくれています。児童のあたたかい心には、満開の花が咲いているように思えました。児童とともによりよい楽しい環境をつくり上げていくことで、心から楽しいと思える学校生活を過ごしていけるよう、こうした活動の支援を継続していきたいです。

【一宮市立西成小学校】心ふれ合うペア活動

 誰とでも仲よくし、お互いに心を通じ合わせることができるように、本校では、異学年との交流を通して多くの友達と関わりを深める活動を行っています。年間を通してペア学年(1年生と6年生、2年生と4年生、3年生と5年生)で一緒に活動する機会をつくり、ふだんあまり接することがない子たち同士での交流を深めています。活動内容としては、校外学習の予備日に、ペアの子と一緒にお弁当を食べる「ペア昼食」や、毎学期の読書週間に合わせて一緒に本を読む「ペア読書」などがあります。
 先日行われた2学期の「ペア読書」では、ペア学年ごとに、高学年の児童が低学年の児童に本の読み聞かせを行いました。4〜6年生の児童は、低学年の児童に分かる簡単な絵本を事前に選んで低学年の教室に持っていき、小さい子に分かりやすいように優しく読んであげていました。それぞれの教室で、高学年の児童に低学年の児童が寄り添って本を読んでいる姿はとてもほほ笑ましく、心から交流ができているという感じでした。高学年の児童にとっても、低学年の児童が寄り添って聞いてくれることに喜びを感じており、非常に有意義な時間になりました。また、4年生の児童は今年から「読んであげる」側になったので、2年生の児童に「分かる?」とか声をかけながら、優しく丁寧に読み聞かせをしていました。本の読み聞かせを通して、低学年の児童と高学年の児童が、心を通わせて交流を行うことができました。
 様々なペア活動を行うことによって、違う年齢の子にも積極的に関わろうとする様子が、各所で見られるようになりました。一年を通して同じペアの子と様々な活動を行ったので、廊下ですれ違ったときなどにも気軽に声を掛け合うことができるようになり、異学年との交流が深まっています。

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【東郷町立高嶺小学校】福祉実践教室

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 本校では、例年3年生の児童を対象に、東郷町社会福祉協議会派遣の講師をお招きして「福祉実践教室」を行っています。本年度も、3年生80名を対象に実施しました。
 この教室では、「高齢者疑似体験」「車いす体験」「手話」「点字」の四つの中から、自分の興味・関心があるもの二つを選択し、体験しました。
 高齢者疑似体験では、疑似体験を通して高齢者の実状を実感し、高齢者との接し方について話し合いました。車いす体験では、歩くことに何らかの支障がある人から、車いすの種類や扱い方を聞き、実際に車いすに乗ったり、押したりすることで、日常生活の中で困ることについて、実感する時間となりました。手話では、耳が聞こえないとはどういうことかを考えました。手話という手段があることを知ることで、交流の仕方を学びました。点字では、点字というものを知り、打ったり読んだりすることで、知識を深めました。
 実践を終えた子供たちから、「自分ができることからやってみようと思った」「近所にいる高齢者のお手伝いをしたいと思った」などの感想を聞くことができました。
 この実践を通して学んだことを生かして、様々な立場の人がいることについて考えを深め、自分にも周りにも優しく接することができる子供たちを育てていきたいと思います。

【大府市立神田小学校】 ペア活動を通して

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 本校では、学校行事や児童会活動に、ペア活動を中心とした縦割り活動を取り入れている。これは児童会活動の目標である「集団の一員としての役割を認識させ、互いに認め合い、協力し合って活動できる態度や能力を育てる」とともに、それぞれの学年が自覚をもち、お互いに尊重し合う気持ちを育てるためである。
 児童会活動では、総務委員会による「ウォークラリー」をペアで一緒に回ったり、図書委員会による「読書週間」でペアに読み聞かせをしたり、飼育委員会による「ふれあい動物園」での、動物にふれあう手助けを、高学年が低学年にしたりする活動などがある。昨年度の「スポーツ集会」で、長縄跳びを行った際には、高学年が低学年の跳んだ回数を数えてあげたり、高学年が自分たちとは比べものにならない速さで跳ぶ姿に驚嘆したりする低学年の姿が見られた。
 また、学校行事においても、運動会では、ペアで一緒に競い合う種目や低、中、高学年による種目を行ったり、学習発表会でお互いの学年の発表を見合ったりするなどの関係をもち、他学年との絆(きずな)を深めている。
 その成果もあり、休憩時間に運動場をのぞいてみると、他学年に混ざって、サッカーやドッジボールをしている姿や、6年生が1年生をおんぶしたり抱っこしたりして触れ合っている姿を見ることができる。これからも豊かな心を育てるために、ぜひ取り組んでいきたい。

【豊橋市立高根小学校】命の講話

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 6月16日(土)に、「親子ふれあい教室」を行いました。その中で、「豊橋・学校いのちの日」にちなんで、小学校のお子さんを病気で亡くされた朝倉三恵先生を講師に迎え、「命の講話」をしていただきました。
 高学年とその保護者を対象に、「命があって元気に学校に来られるのは当たり前ではない」、亡くなったお子さんの「好きな食べ物はメロンパン。嫌いなものはお母さんの涙」など、心に残るお話をされました。
 6年生の児童からは、「私たちが当たり前のことでも当たり前ではなくて、それはすごく運のよいこと、ということを知り、命を大切にしようと思った」「学校へ行ける幸せを教えてくれました。私は生きる勇気をもらいました」などの感想が寄せられました。

【知多市立旭北小学校】 心を育てる「読書活動」

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 本校では、月・金曜日の8時25分から40分までの15分間を「読書タイム」とし、読書活動をしています。
 本校には、ボランティアのお母さん方で構成される「スマイル」という読み聞かせサークルがあります。活動は月に1回ですが、その読み聞かせバリエーションは、幅広いのです。毎回数冊の絵本を読み聞かせてくださるだけでなく、ブラックパネルシアターや大型スクリーンを使った生演奏付きの読み聞かせなども行ってくださいます。長い間活動をしていらっしゃる方も多く、子供たちは瞬時に物語の世界に引き込まれていきます。毎回、児童はこの読み聞かせを楽しみにしており、リクエストカードに読んでほしい本を記入して、リクエストボックスに届けに行く児童もいます。また、卒業間近の6年生には、「卒業祝い読み聞かせ」を行い、6年生の担任とコラボレーションしたクイズや、この時期の6年生に伝えたい詩や物語を吟味して読み聞かせてくださいます。「卒業祝い読み聞かせ」の1時間、6年生は物語を楽しんだり、新たな本や詩から刺激を受けたり考えさせられたりします。そして「スマイル」の皆さんに見送られ、感謝の気持ちや卒業する寂しさを感じながら部屋を出て行きます。「詩が心に強く残った」「今まで当たり前に感じていたけれど、読み聞かせが中学校にはないのを知って、自分たちは幸せだったのだと感じた」と感想をもった児童もいました。
 毎月2〜4冊の本を6年間読み聞かせていただくと、約200冊になります。それだけの本に出会わせていただける機会をもつ児童の環境は恵まれていると思います。
 また、秋の読書週間には、図書委員会による「読書祭り」が行われます。本のタイトルがしりとりになるように借りられたら、委員会手作りのしおりがもらえたり、担任による読みきかせが行われたりして、より本と親しくなれる数週間です。
 これからも多くの本と出会い、読み、感じることで、想像力と心を大きく育てていってほしいと思います。


【北名古屋市立西春中学校】 安心・安全・健康デー

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 本校では、3年前の学校運営協議会立ち上げ段階で、生徒の「強み」と「育ってほしい面」を調査し、主体性・自律性を伸ばす方向性を打ち出しています。そして今年度は、日常の学校運営において不可欠な3つの視点、「安心」「安全」「健康」に焦点化し、取組を推進しています。
 今年10月12日(金)には、「安心・安全・健康デー」と称し、午前中は学校公開の形式で、1年生が「健康」、2年生が「安心」、3年生が「安全」をテーマに、道徳や総合の授業をそれぞれ行いました。午後には全校生徒と保護者を対象に、平成16年に起きた新潟県中越地震で実際に被災された方を講師に招き、講演をしていただくとともに、その後の芸術鑑賞会では、新潟県中越地震のエピソードをもとに作られた映画を鑑賞しました。
 一日を通して、災害時の健康問題や人間の心理状況を学び、被災者の話を聞いたり、実際に映像を見たりしたことで、生徒たちは防災に対する意識が高まっただけでなく、主体的に行動すること、災害時に互いを思いやること、命の大切さなど、心身の健康について深く考える機会となりました。
 今後も、生徒たちの「安心」「安全」「健康」をテーマに、心の教育を推進していきます。

【安城市立安城北中学校】「人の役に立つ心」を育む教育活動

 本校では、「人の役に立つ心」を育む教育活動を大切にしています。校内だけでなく、地域や学区小学校にも活動の場を広げています。
 2年生は、自分の住む地域の方々と協力し、防災訓練・町内運動会の運営補助や公園の清掃などを行いました。「地域の方から『ありがとう』『助かったよ』と言われてうれしかった。これからも地域のために力になりたい」と、日記でこのようにふり返る生徒が多く、心温まる時間になりました。
 また、学区にある小学校との交流を定期的に行っています。10月には、3年生の有志合唱団が、「友〜旅立ちの時〜」を児童の前で披露しました。また、11月には生徒会執行部と生活委員会が児童とともに、「あいさつ運動」を行いました。
 小学生から届いたお礼のメッセージや感想を読み、より「役に立とう」とがんばる生徒が増えています。これからも、「人の役に立つ心」を育む教育活動を大切にしていきたいです。

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【刈谷市立住吉小学校】思いやりあふれる学校

 今年度の児童会のテーマは、「思いやりあふれる学校にしよう」です。このテーマの下、児童会やそれぞれの委員会が、様々な「思いやりイベント」を企画し、活動しています。
 5月28日(月)からの四日間、児童会が「思いやりの木を育てよう」と各クラスに呼びかけました。子供たちは、思いやりのある行動ができると、葉っぱに見立てた緑色のシールに自分の名前を書いて貼ります。どのクラスも素敵な思いやりの木を育てることができ、渡り廊下には学校中の思いやりの木が貼り出されました。中には、二本の木を育てることができたクラスもあり、学校中に思いやりがあふれました。
 6月15日(金)の朝の読書の時間には、図書委員会が企画した「思いやり読書」がありました。1・6年、2・5年、3・4年の交流学級で、上の学年が下の学年の子に読み聞かせをしました。上の学年の子は、この企画のために「自分のペアの子はどんな本を読んであげると喜ぶかな」と、図書館で本を選んでいました。下の学年の子は、うれしそうに読み聞かせを聞いており、読み聞かせの後には、クイズを出したり、感想を伝え合ったりする姿がありました。互いを思いやる優しい表情が印象的でした。
 後期に入り、新しい児童会や委員会が発足しました。児童会は「学級対抗思いやりすごろく」の準備を進めています。これからも「思いやりあふれる学校」を目指し、全校で取り組んでいきます。
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【新城市立鳳来中学校】長野県飯田市の農家さんの温かい心に触れる

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 本校2年生は、毎年6月に「生き方発見教室」と題して、飯田市の農家に宿泊して農作業体験を行っています。今年度は、4人程度のグループを作り,14軒の農家にお世話になりました。
 最初は、緊張した面持ちの生徒たちでしたが、農家の方と一緒に作業をしたり、家庭で一緒に過ごしたりといった時間を過ごす中で、だんだん緊張も解け、お別れ式の頃には涙を見せる生徒もたくさんいました。1泊2日という短い期間でしたが、生徒たちにとって忘れることのできない、内容の濃い時間になったのだと思います。 
 この宿泊研修では、家族の一人として交流を行うことで、いろいろな人の生き方に触れたり、農業や食の大切さ、人の役に立つことの喜びを感じたりすることができました。体験後も農家の方と暑中見舞いをやりとりしたり、お世話になった農園に生徒が家族旅行で訪れたりするなどの交流が続いています。

(生徒の感想)
・ファームステイでは、私たちはどう行動し、どう接すればよいのか分かりませんでした。しかし、ファームステイ先の方がとても優しく私たちに接してくださって、心が軽くなりました。自然と笑顔になれました。また、農業の大変さを知りました。農家の方と、とても仲よくなったので、帰るのがさみしくなりました。

(農家の方からの感想)
・家に着くやいなや「ここに来られてうれしい」と積極的な発言をしていて好感がもてました。こちらも楽しさ、うれしさ、自分らしさを前面に出していくことができました。友達のことを思う優しさが随所に出ていました。

【豊田市立巴ケ丘小学校】豊かな心を育む異学年交流

 本校では、1年生から6年生の児童が交流できるよう、定期的に様々な活動を行っています。
 図書集会では、異学年がペアになって「ペア読書」を行いました。高学年が低学年の子とペアになり、相手の好みに合いそうな本を選んで読み聞かせを行います。高学年の子は、事前にペアの子に読みたい本を聞きに行き、読み聞かせの練習をする姿が見られました。低学年は、高学年のお兄さん・お姉さんから読み聞かせをしてもらうと、「今日はこんな本を読んでもらったよ」「自分の好きな本だからうれしかった」など、うれしそうに話しています。
 また、清掃活動も異学年で一緒に取り組んでおり、低学年は高学年から掃除の仕方を教わっています。ほうきの持ち方や雑巾のしぼり方など、低学年だけでは難しいことも、高学年と一緒なら安心して取り組むことができます。
 さらに、年に数回、異学年で給食を食べる会があります。これを本校では「ふれあい給食」と呼んでいます。いつもと違うメンバーで食べる給食はとても新鮮で、各教室からはにぎやかな声が聞こえてきます。
 異学年交流を通して、高学年に感謝し様々なことを学び取ろうとする気持ちや、低学年を思いやる優しい気持ちが育まれています。今後も、このような活動を続けていきたいと思います。

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【犬山市立犬山西小学校】夏休みの思い出を語る

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 本校では「心と集団を育む活動」として、9月に「夏休みの思い出インタビュー」を全校で行いました。夏休みの間に体験したことを自分の言葉で伝え合う「夏休みの思い出〜自分を語る〜」、または、友達にインタビューしてもらう「ひと夏の体験インタビュー」のいずれかの方法で取り組みました。
 「夏休みの思い出〜自分を語る〜」では、話す人は一人2分間のスピーチをしました。四人グループで、一人がスピーチするのに対し、質問する人を一人決め、後の二人は聞き役になりました。スピーチの後は、即座に質問し、その質問に対してスピーチ者が、にこやかに対応する姿が見られました。テーマパークやプール、花火大会に行ったことが多く語られていました。聞き役の人も、二人のやりとりを楽しく聞き入っている様子で、和やかな時間を過ごすことができました。
 最後に、グループで一人代表を決めて、全体の場で紹介しました。「友達が自分と同じ所に出かけていたことが分かってうれしかった」「みんないろいろな経験をしているなあと思った」などの感想が児童から聞かれました。久しぶりに友達に会う不安を解消し、親近感を呼び戻すことができたひとときでした。

【尾張旭市立瑞鳳小学校】お年寄りの方と一緒でおいしいな ふれあい給食

 地域に開かれた学校を目指し、瑞鳳小学校では様々な場面で、地域の方とともに活動しています。その一環として、毎年、敬老の日近くに、お年寄りの方をお招きし、子供たちと一緒に給食を食べていただいています。
 今年は、9月21日(金)に、「ふれあい給食」を行いました。子供たちと一緒に給食を食べていただき、楽しい時間を過ごしていただきました。「ふれあい給食」は、毎年とても好評で、「来年もふれあい給食を行ってください」という声を多くいただきました。核家族化の今だからこそ、地域のおじいさん、おばあさんとの会食を通して「優しい心」「思いやる心」を育てていきたいです。

<お年寄りの感想>
・子供たちと一緒に楽しく食事ができた。皆元気であいさつができ、すばらしかった。
・今回で5回目です。6年生になると一人一人が、自分を表現できる姿に感心しました。来年も参加したいです。
・昔を思い出し、楽しく過ごせました。子供たちと食べながら、楽しく話ができました。
・給食を、楽しくいただきました。子供の目線で、小さな机といすが、とてもさわやかで懐かしかったです。

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