【愛西市立佐屋中学校】学校祭を通して心の推進を図る

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 本校では、9月に学校祭があり、2日間かけて体育祭と文化祭を行います。どの場面でも生徒の主体的な活動を見ることができ、心身ともに健やかに成長していく姿が見られます。
 文化祭では、毎年「少年の主張」という企画があり、今年は、2名の生徒が全校生徒の前で発表しました。
 一人は、自分の思う「正義」について発表し、年が上がるにつれ、気恥ずかしさから「正義」を行えなくなってきたという思いを語り、小学生の頃に見た「嫌な大人」に近づいてきたことを悔い、変わっていきたいという思いを伝えました。
 もう一人は、「命」について発表し、大切な人との別れから感じた、当たり前のことを当たり前に思える幸せについて語り、「いつかみんなも必ず経験する大切な人との別れの前に感謝を伝えてほしい」という思いを伝えました。
 2名とも自分の気持ちに素直に向き合い、葛藤する部分も含め等身大な思いを話すことができたので、聞いている生徒の心にも響いていました。

【豊田市立益富中学校】 パラリンピック選手の生き方に学ぶ

 本校は5月の体育祭に合わせて、5月14日(月)に、リオパラリンピック・400mリレー銅メダリストの佐藤圭太選手(トヨタ自動車所属)を招き、講演をしていただきました。
 佐藤選手は、中高時代に病気のため右足を切断しましたが、その後、陸上競技と出会い、現在では世界大会でも活躍しています。そんな自身の経験をもとに、夢や目標に向かって挑戦することの大切さを語ってくださいました。そして、実際に義足を装着する姿や、義足で走る姿も見せていただきました。
 生徒の振り返りには、「困難な中でも目標をもつことを大切にしたい」「自分も挑戦しながら、夢や目標を見つけたい」などの感想がありました。
 佐藤選手には、5月26日(土)の体育祭にも御来校いただき、選抜生徒とともに70m走に参加していただきました。ハンディキャップにも負けない佐藤選手の走りを間近で見て、生徒たちの心には驚きと感動があふれました。
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【西尾市立鶴城小学校】赤ちゃんふれあい体験

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 9月7日〜13日にかけて、6年生の児童を対象にクラスごとに「赤ちゃんふれあい体験」を行いました。体験では市内に住むお母さん方から、子育ての苦労や喜びについて話を聞かせていただいたり、赤ちゃんを抱っこさせていただいたりしました。赤ちゃんと触れ合う子供たちの表情はとても柔らかでした。
 また、赤ちゃんがおなかにいるときにどれくらい大変かを知るために、妊婦体験もさせていただきました。この体験を通し、子供たちが少しでも子育ての大変さと喜びを知り、自分の親に対しての感謝の気持ちを抱くこともできるようになることを願っています。

〈児童の感想〉
・生まれてくる赤ちゃんのことを心から大切にしているから、その愛情が子供に伝わっているから、親子のきずなが生まれるんだな思いました。私を生んでくれた両親に感謝したいです。
・赤ちゃんたちは、すごくかわいかったです。お母さんは自分のことは後回しにしても、赤ちゃんのことを第一に考えて行動しなければならないので、とても大変だと思いました。
・妊婦体験では、体が自由にならない大変さを味わいました。これから妊婦さんを見かけることがあったら、今日の体験を生かして、親切に接していきたいと思いました。

【日進市立日進東中学校】海外支援の意義と難しさ

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 中学二年生というこの時期は、自分の進路や職業についての関心が高くなってきます。そこで、勤労の尊さや意義について考えられるようにするとともに、職業について正しく理解させることや国際協力・海外支援に努めようとする態度を育てることが大切です。その目標を達成するために「働く人の話を聞く会」を二年生に対して六回開催します。
 第一回は、大学在学中に起業された吉野裕斗さんの講演会でした。生徒と年齢が近く、地元のお兄さんのフレンドリーでエネルギッシュな話を真剣に聞いていました。
 吉野さんは、発展途上国に出向き、海外支援として子供たちに鉛筆を配る活動をされました。しかし、子供たちの喜ぶ姿の裏で、その地区の文房具店の経営を危うくしたということを知り、ボランティア活動の難しさに気が付いたという話は印象的でした。また、現在目標をもっていない生徒たちに、「動くから目標が見つかる」と意味深いアドバイスを頂きました。その他にも分かりやすく魅力的な話が続きました。
 今後の講演会や職場体験活動、ボランティア活動などを生かし、勤労の尊さや意義を理解させていきたいと考えています。

【大治町立大治小学校】「自己の生き方」について考える

 本校では、学校全体で「互いを認め合い、学び合える児童の育成」というテーマを設け、道徳の研究をすすめるとともに、愛知県からキャリアスクールプロジェクトの委嘱を受け、学年に応じたキャリア教育に取り組んでいます。
 道徳とキャリア教育の指導内容を効果的に関連させることで、互いを認め合い、学び合える児童の育成の実現を図り、「自己の生き方」について考えを深め、自己実現を図ろうとする態度を養っていきたいと考えています。
 5月に、子供たちの働くことに対する関心・意欲を高めるために、職業講話を4〜6年生を対象に実施しました。講師は、新聞販売店、専業農家、大治太鼓尾張一座の方です。事前に、ワークシートに将来の夢や希望を書いたり、3人の仕事の喜びや苦労を予想したりした後に、講話を聞きました。講話後に子供たちは、「仕事の難しさを知った」「知らないことばかりだった」「仕事の楽しさがわかった」などの感想をもちました。仕事や働くことについて考えを深めるよい機会となりました。
 7月には、3年生が大治町農業振興会等の講師6名の指導のもと、校舎裏の畑で農業体験をしました。
 初めに体育館で、農業の楽しさや苦労について話を聞きました。その後、裏の畑に移動して、全員がチンゲンサイ・にんじん・黒豆・モロヘイヤの種を楽しく植えました。各学級で畑の名前も話合いで決めて、ネームプレートも立てました。子供たちは自分たちが植えた野菜が大きくなり、収穫できるのをとても楽しみにしています。

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【設楽町立津具中学校】全員○○でみんな元気に!(誕生日カードの活動)

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 本校は、全校生徒18名の極小規模校です。本校は、少人数の利点を生かし、全校生徒18名だからこそできる活動をたくさん行っています。そのうち、保健給食委員会が行っている「誕生日カード」の活動について紹介します。
 誕生日カードの活動は、誕生日を迎えた人に、その人のよさや頑張っていることに目を向けた応援メッセージを送ることを通して、お互いを認め合い、自分らしく、よりよく生きていこうとする気持ちをもつために行っています。誕生日カードは、全校生徒と全職員が記入します。誕生日当日は、「ハッピーバースデー」を全員で歌い、祝福します。1年に一回しかない誕生日。友達にふだん言えない感謝の気持ちを伝えたり、カードを見て自分のよさについてじっくり考えたりすることができます。誕生日カードをプレゼントされた生徒は、「一人一人からコメントをもらって、とてもうれしかったです。幸せな気持ちになりました」と友達のよさ、津具中のよさを感じることができました。

【瀬戸市立原山小学校】 フラワー訪問

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 本校では、9月の「敬老の日」にちなんで、6年生が原山台地区社会福祉協議会の役員の方々と一緒に、原山台に住んでいる御老人宅を訪問する「フラワー訪問」を行っています。
 ねらいは、地域の方と協力し、御老人と交流することによって感謝と思いやりの心を育てることです。まずは、6月に地区社協の方々とプレゼント作りをしました。今年のプレゼントは割り箸を使った壁飾りです。渡したときに喜んでもらえるよう丁寧に作りました。また、訪問する方一人一人に、プレゼントに添えるための手紙も書きました。「フラワー訪問」当日は、10班に分かれ、各班に地区社協の方が1名ずつ付き、御老人宅を訪問しました。玄関先に出てきたら、花とプレゼントと手紙を渡し、御老人との会話を楽しみました。
 子供たちからは、「年をとっている人に親切にして長生きしてほしいと思った」「命の大切さを感じた」「プレゼントを渡したらすごく喜んでくれた。おじいちゃんやおばあちゃんが笑うと元気になれた」などの感想が聞かれ、御老人との交流を通じて、感謝と思いやりの心を育むことができました。

【瀬戸市立品野台小学校】 自分の思いを伝えよう

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 本校では、学級活動の時間に「性教育・食育・保健教育」を通して、心と体の教育を行っています。今回は、昨年度の実践(今年度は3学期に指導予定)から、養護教諭による4・5年生の「自分の思いを伝えよう」の授業について紹介します。
 この授業では人のもつ様々な気持ちに気付かせ、その気持ちを双方が伝え合うことの大切さを考え、良好な友達関係のつくり方を探っていきます。授業の最初は気持ちを上手に伝えることはよいことであり、トラブルを少なくすることにつながることを知ります。「思いを伝える基本」や三つの話し方「非主張型(だんまり・もじもじ型)」「攻撃型(怒りんぼ・とげとげ型)」「主張型(すっきり・はきはき型)」を学習します。子供たちは「主張型」がよいことに気付き、友達に頼まれたときや誘われたときの上手な断り方をロールプレイを通して体験し、自分も相手も納得できる言い方を考えていました。自分自身ができるかできないかを判断すること、きちんと相手に気持ちや事情を伝えられることができるように育ってほしいと願っています。

【刈谷市立朝日小学校】主体性と思いやりの心を育む異学年交流

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 本校では、毎年5月、1年生と6年生でペアを作り、「なかよし遠足」を行います。学校近くの公園までペアで手をつなぎ歩いて行き、公園では6年生が企画したレクリエーションをペアで楽しんだり、一緒に弁当を食べたりします。6年生は最高学年としての自覚をもって、優しく声をかけながら1年生に寄り添います。一連の活動を通して、1年生は6年生に親しみを感じるようになり、その後、校内で出会った際にも「ぼくのお兄さんだ」とうれしそうに手を振ったり、会話をしたりしています。毎日の清掃活動でも、6年生が1年生の教室に行って、掃除の仕方を助言しながら一緒に活動します。6年生が優しく掃除の仕方を教えてくれることで、1年生も安心して清掃活動に取り組むことができます。
 また、1年生は生活科「なつとなかよし」の学習で、隣接する幼稚園の年長児を招き「水鉄砲ランド」を開くという学習に取り組んでいます。年長児に楽しんでもらうために遊びの内容や声かけの仕方を工夫し、当日は、「容器の真ん中を押すと水が遠くに飛ぶよ」「次はこのゲームに行こうか」と、ちょっぴりお兄さんお姉さんになってゲームの方法を優しく教えたり、年長児が楽しめるよう声をかけたりする姿が見られます。年長児を思いやる様子には、日頃6年生に大切にしてもらっているという気持ちが反映されているようにも感じられます。
 この他にも、1学期の図書館祭りでは、1・6年、2・4年、3・5年の学級でペアを作り、高学年が低学年に読み聞かせを行う「ペア読書」に取り組み、2学期にはペア学級で一緒に給食を食べる「交歓給食」に取り組む予定です。こうした活動を通して、子供たちの主体性と相手を思いやる心を育てていきたいと考えています。

【弥富市立桜小学校】 地域清掃

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 地域の方々とふれ合い、共に活動することで、思いやりや感謝の心を育むことをねらいとして、「地域清掃」を5月に行いました。地域清掃の日時や場所を本校の保護者、地域の方々にも事前に知らせました。そして、地域の方々と一緒に、1年生と6年生、2年生と5年生、3年生と4年生のペア学年で学校の近くにある「輪中の郷公園」の清掃を行いました。
 児童は、地域の方々とコミュニケーションを取りながら、協力して草とりをしたり、落ち葉を集めて、袋に入れたりするなど、地域の方々とともに汗を流して一生懸命活動することができました。また、高学年の児童が低学年の児童に「頑張ろう」「上手に集めたね」と優しく声をかけたり、落ち葉の集め方を教えたりする姿が見られました。
 活動後の振り返りカードには、「輪中の郷公園も自分の心もきれいになりました。地域の人がうれしい気持ちになってくれるとうれしいです」「お姉さんが、どこをそうじするのかしっかり教えてくれてうれしかったです。お姉さんにとても感謝しています」「公園をみんなで協力してきれいに掃除することができて、とてもよい気持ちになりました」など、地域の方々やペア学年で一緒に活動できたことの喜びや、感謝の気持ちが多く書かれていました。このことから、児童は、「地域清掃」を通して、共に活動することの喜びを味わい、地域の方々やペア学年の友達に感謝の気持ちをもつことができました。今後も、地域の方々とともに活動を行っていきたいと思います。

【田原市立福江小学校】思いやりの心を育てる縦割り活動

 本校では、1年生から6年生までを10のグループに分けて、縦割り班活動を行っています。
 常時活動としては、月に1回「なかよしタイム」があり、6年生が中心になって考えた遊びを、班で楽しみます。「ドッジボール」と言っても、1年生から6年生までが行うので、「高学年は両手で投げる」「低学年の外野は、コートの横から投げることができる」など、みんなが楽しめる特別ルールを作って活動しています。
 今では、ふだんの休み時間でも、異学年が一緒になって、運動場で元気いっぱいに遊んでいる姿や、低学年の子がケガをしてしまったときには、高学年の子が、保健室まで連れていく姿が見られるようになりました。
 2学期には、縦割り班で行う「長縄集会」があります。絆(きずな)を深めて、また一歩成長した子供たちを見られるのが今から楽しみです。

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【みよし市立三好丘中学校】自分の大切さとともに他の人の大切さを認める丘中生

 本校では、「自分の大切さとともに他の人の大切さを認める」をテーマに、心の教育である人権教育に力を入れ、様々な活動を行っています。夏休みには、三好丘中学校区の小学校二校から、六年生が部活動体験に来ました。(小中連携部活動交流)活動を通して、相互理解を深め、思いやりの心を育むことをねらいとしています。「今まで以上にスポーツが楽しいと思ってもらえるように、元気よく笑顔でやろう」「分かりやすく丁寧に教えよう」など、それぞれが思いやりをもって交流しました。中学生にとっては、相手のことを考えて、分かりやすく優しく伝えるということの難しさと同時に、伝わったときのうれしさや、共感することの楽しさ、大切さを実感する機会となり、心温まる時間を過ごすことができました。

 交流活動を振り返った生徒の言葉を紹介します。
・小学生の子たちは、僕たちが声を出すと一緒に声を出してくれたので、伝えるだけじゃなくて、行動で見せて一緒に活動することが大切なんだと感じました。一体感を出すことができたときは本当にうれしかったです。(野球部主将)
・六年生のみんなに楽しんで卓球を体験してもらうために、元気なあいさつや笑顔を忘れずに活動しました。卓球部全員で迎えることで、団結につながりました。来年、一緒に卓球ができればいいなと思いました。(女子卓球部主将)

 部活動交流の他にも、「にこにこタイム」と称して、コミュニケーションスキルを高めるペア活動を行ったり、「丘中一短い手紙」という人権委員企画のメッセージ交換を行ったりしています。どの活動も、相手のことを考え、思いやりをもって生活することをねらいとしています。これらの活動を地域にも広げ、地域全体で笑顔があふれる街を目指していきます。

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【豊橋市立中部中学校】命あることに感謝し、精一杯生きる 〜腰塚勇人さんの講演を通して学ぶ〜

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 5月18日(金)に、全国各地で命についての講演をされている腰塚勇人さんをお招きし、「命の授業〜ドリー夢メーカーと今を生きる〜」というテーマでお話を聞かせていただいた。
 スキーの事故で大けがを負い、一度は人生に絶望をしながらも、「教師として再び教壇に立ちたい」という強い思いと、多くの周りの人の支えによって、奇跡ともいえる復帰を果たした腰塚さん。その経験をもとに、私たちにたくさんのメッセージを送ってくださった。
 「ドリー夢メーカー」とは、自分を励まし、支え、前向きな気持ちにさせてくれる存在。それは、誰の心にもいる、誰の周りにもいるという話を聞いて、生徒の一人はこんな感想をもった。
 「私のドリー夢メーカーはいつも話を聞いてくれて、必要なときは助けてくれる大切な家族、そして今この学校生活を楽しく過ごさせてくれる大切な友達です。私はその人たちがいるから生きていけるんだなと思いました。だから、私もそんなふうに思ってもらえる誰かのドリー夢メーカーになれるといいなと思いました。『人のために生きる』そんな人になるのが私の今の夢です」
 生徒たちが、支え合い生きているということに気づき、自分や周りの人を大切にしていこうという思いをもつことができた、とても素敵な機会であった。

【豊橋市立章南中学校】「誰か」のために

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 本校では、毎年、夏休みに「豊橋掃除に学ぶ会」の協力を得て、トイレ掃除を行っています。掃除の大切さやトイレ掃除の方法などを教えていただきながら、学校中のトイレをきれいにするというものです。生徒や保護者、教職員から有志を募り、総勢100名程度で行います。毎日掃除をしていても、細かい汚れはなかなか取りきれず、その汚れがだんだんたまっていき、一年後にはかなりこびりついてしまいます。そのようなトイレを掃除する際、最初は「汚くて嫌だなぁ」と思っている生徒たちも、時間をかけていくうちにだんだんきれいになるトイレをみて、「やればやっただけきれいになる。もっと違う所もきれいにしたい!」とすがすがしい気持ちが湧いてきます。また、日頃利用している場所を感謝の気持ちを込めてきれいにすることの大切さや、これから利用する「誰か」のために汚さないようにきれいに使おうという思いをもつことができます。そして、清掃活動を通し、掃除道具を大切に扱うことや、洗剤などを無駄づかいしないことなど、資源や環境への配慮も学ぶことができます。
 生徒だけでなく保護者や教職員も同じ活動を行い、大人と子供が協力しながら活動することで、大人から掃除方法のアドバイスを聞いたり、掃除の意義や精神を学んだりすることもできます。「誰か」のために努力しようという意識がもっと広がるように、この活動を続けていきたいと感じています。

【安城市立安城南部小学校】 心のふれあい「ペア交流」

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 本校では、校訓「力いっぱい」のもとで、自分のよさを伸ばすとともに、互いに認め合う南小っ子の育成を目指している。また道徳教育の充実を目指し、心の絆(きずな)を大切にして力を合わせて高め合う学級・学年・学校集団の育成に力を入れている。児童会による「あいさつ運動」や「ささら川の清掃活動」など、子供たち主体による行事も年間を通じて実施している。そうした様々な学校行事の中で、子供たちが楽しみにしている行事のうちのひとつが、学年を縦割りにして活動する「ペア交流」である。この活動では、1・6年生、2・5年生、3・4年生というペアを組んで、学期に1回ずつ、上の学年の子供たちが企画した活動を行っている。
 1学期の1・6年生のペア交流では、6年生が1年生の子供たちに小学校の様子を教えたり、クイズを行ったりした。そして、最後には全員でじゃんけん列車などのゲームを楽しんだ。入学したばかりの1年生の子供たちは、慣れない活動に初めは緊張していたが、6年生の子供たちの温かい声かけで気持ちもほぐれ、最後には大きな笑い声が出るなど、楽しそうな姿があちらこちらで見られた。1年生からは「お兄さんたちが、学校のことをたくさん教えてくれた」「6年生のお姉さんから、手作りのメダルがもらえてうれしかった」といった声が聞かれ、6年生からは「1年生の子たちが素直でかわいらしかった」「これからも学校の中で見かけたら声をかけていきたい」といった感想が聞かれた。その他の学年では、2・5年生では大玉転がしなどのゲーム、3・4年生では本の読み聞かせの活動を行った。
 「ペア交流」を行った後は、放課にペア同士で遊んだり、声をかけ合ったりしている姿が、あちらこちらで見られ、交流で生まれた人間関係が深まっている。このように、他学年との交流の場があることで、違う年代や立場の人たちにも関心が広がってきている。こうした活動を充実させることで、子供たちの思いやりや共に高め合っていく気持ちが更に育っていってくれることを願っている。

【一宮市立大和中学校】 相談力を高めよう

 7月9日に「相談力(相談する力・相談される力)を高めよう!」と題し、以下のことを目標に心の教育を行いました。

(目標)
・誰にでも「心の危機」「いのちの危機」があり、そんなときは援助を求めることが必要であること。
・友人の「いのちの危機」のサインに気づいて、周囲の大人に相談できる力を身につける大切さを知ること。

 初めに、今の自分の心の状態を把握し、もし心の危機に直面したときにはどう対処していくとよいか話し合いました。次に、友達に相談されたときには、どうしていくとよいかをケーススタディで体験しながら学習しました。
 授業後のワークシートには、「相談することの大切さがわかりました」「悩んでいる友達がいたら、自分から声をかけようと思いました」「大人につなげることがとても大切だということがわかりました」などの感想が書かれており、相談力を高めるよい取組となりました。
 保護者用のリーフレットも配付しました。援助を求めることは、生涯にわたって大切な力となることを家庭で話すよい機会にしてほしいと思います。

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【刈谷市立双葉小学校】まじめに、なかよく、がんばろうとする子の育成

 本校では、「まじめに なかよく がんばろう」と校訓を定め、「まじめに」:目の前の現実をよく見る子、「なかよく」:違う考えから学ぼうとする子、「がんばろう」:心を込めて、粘り強く取り組む子の育成を目指しています。
 今年度は、特に「なかよく」の心を育むことに重点を置き、異学年交流活動を実施しています。1・6年生、2・4年生、3・5年生がペアになり、一年間を通して様々な活動を一緒に行っています。
 5月には、1年生と6年生が一緒に遠足に行きました。遠足の前には、休み時間を使って、みんなが楽しめるレクリエーションを考えたり、班のマークが書かれたワッペンや旗を作ったりするなど、6年生の実行委員の子供たちを中心に企画、運営をしました。
 目的地の公園では、6年生が1年生をリードして仲よく遊ぶ姿が見られました。クイズラリーでは、1年生にしか解けない問題もあり、6年生と1年生で相談をして、力を合わせて問題を解き進めることでペアの仲を深めることができました。6年生にとっては1年生の子の手本になることで自己有用感を高めることができ、1年生の子にとっては6年生の姿をお手本にして、「自分もこんな6年生になりたい」という思いをもたせることができる活動になりました。
 遠足後には、6年生の代表が「自分の成長のためにも、1年生の成長のためにも、みんなで協力して、これからも仲よく過ごしていきたいです」と、学んだことを全校に発表しました。異学年との交流を通して、戸惑ったこと、うれしかったことなどを糧に、子供たちが成長していくことを願い、今後も異学年の仲が深まるような取組を継続していこうと思います。

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【新城市立作手小学校】 N君との居住地校交流

 本校は、豊橋特別支援学校との居住地校交流を行っています。今年6年生になるN君。幼いときの病気が原因で寝たきりになったそうです。小学校1年生から本校の児童と年間3回程度の交流学習を行ってきました。N君の意思表示は、指先につないだ装置が示す数値。数値によって気持ちの高まりが分かるそうです。
 7月。5・6年生と交流学習をしました。学習内容は、リコーダ演奏、歌の披露、シャボン玉あそびです。シャボン玉の歌に対して、N君の反応はありませんでした。「翼をください」を歌うと、数値に変化がありました。「あっ、N君、知っているんだ」と、歌っている児童の声が大きくなりました。次は、中庭でシャボン玉遊びです。N君のおなかの上にシャボン玉をのせ、交流しました。彼が来ると、皆が優しい気持ちになります。

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【蒲郡市立蒲郡東部小学校】 思いやりを育む縦割り活動

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 本校では、児童会執行部と6年生が中心になって、縦割り活動を、全校40班で行っています。
 「スタート集会」では、自己紹介や学校に関わるクイズを楽しみました。
 また、6月の「縦割り遊び」では、6年生が中心となり、しっぽ取りやハンカチ落とし等を企画、運営しました。
 上学年の子には下学年を思いやる心を、下学年の子には上学年の子とかかわる楽しさを味わわせたいと考えています。

【豊橋市立牟呂小学校】 命について考える取組

 豊橋市は、6月18日を「豊橋・学校いのちの日」と設定し、毎年、市内の小中学校で、命の大切さを学ぶ取組を実施しています。
 本校では、6月16日の学校公開日に、命の大切さについて考える授業を全学級で行いました。命の起源や寿命、動物の生命など、道徳を中心に多岐にわたる切り口から命の授業を実践しました。子供たちは、命について真剣に向き合い、考えることができました。感想からは、「親からもらった命だから、大切にしたい」「授業を通して、命は自分だけのものではないと気づくことができた」「命は宝物。一生、大事にしたい」など、命の尊さを実感する文章が見られました。
 また、今年度より、身近な存在である本を通して、命について考えられるようにするために、図書室に「いのちの本コーナー」を設置しました。子供たちは、命にまつわる本を手に取り、友達と一緒に読み合う姿が見られています。
 今後も、命の尊さについて考え、命を大切にする教育活動を進めていきたいと思います。

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