【豊明市立双峰小】 いのちの尊重推進事業

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2月24日(火)に、保健センターの助産師さん保健師さんをお招きして、2年生2クラスで「ぼく わたしのたんじょう」という授業を行いました。赤ちゃんがおなかの中で成長する様子、出産時のお母さんと赤ちゃんの苦労、これまで成長してきた陰には家族や周りの人の愛情があること、自分がかけがえのない大切な存在であることを学習しました。
まず、配られた小さい紙に「いのちのもと」があるときいて、紙をじっと見つめ、「針の穴」の小ささにびっくりしていました。そして、おなかの中でぐんぐん成長していく様子を模型をつかって学びました。
赤ちゃんが生まれてくるときの赤ちゃんとお母さんの苦労を聞いて、「生むのも大変だけど、生まれてくるのも大変なんだ。」「生まれてきてよかった。」という声がきかれました。そして、最後に赤ちゃんの人形をそっと抱いたときの感想には、「自分の妹のことを思い出した。命をだっこできてよかった。」と書いている児童がおり、一緒に参加していた職員もあたたかい気持ちになりました。
この体験を通して、児童は、自分たちが大切にされていること、そして、自分も家族を大切にしていきたいということを強く感じることができました。


【扶桑町立扶桑東小】人権集会を通して,「人権」について考えてみました

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 扶桑東小学校では,毎年12月の「人権週間」にちなんで,児童会の代表児童が中心となって「人権集会」を企画,開催しています。

 4年生から6年生の代表児童が児童会担当教員の指導の下で学校生活における様々な場面を題材にした劇を作りました。劇を通して,何気ない一言が相手につらい思いをさせてしまうこと,相手を受け入れ,優しく接することの大切さを伝えました。その後,「扶桑東小学校人権宣言」を全員で確認しました。最後に,全員で「ビリーブ」を歌い,みんなの気持ちを一つにしました。

 本校がこれまでに大切にしてきた「人と豊かに関わる人間関係づくり」を基盤に,これからも学校と家庭,地域が連携を図り,児童の健全育成に努めていきたいです。

【新城市立東陽小】相手の立場に立った思いやりについて考える道徳の授業

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 本校は、全校児童102名ということもあり、縦割り班(異学年集団)による活動が活発である。そのため、上の学年の子は下の学年の面倒を見ようという意識のある子が多い。しかし、そんな中でも「○○してあげたのに」や「全然喜んでくれない」と不満の声を漏らすことがある。その原因としては、子どもたち自身に思いやりの気持ちがあって行っているものの、相手の気持ちや状況を考えていないということが考えられる。
 そこで5年生では、道徳の時間に「相手の立場に立った思いやり」の授業を行った。
 資料は「郵便局での出来事(実話による自作資料)」。内容は、以下のようである。
郵便局を訪れた目の不自由なおばあさんが困っている様子を見てを案内してあげようとした若い男性がいた。ところが、おばあさんの手を取り窓口へ連れて行こうとしたとたん、「ぎゃー、やめて!」とおばあさんに大声を出され、男の人はその場を去って行ってしまったという話である。
 授業の中で子どもたちは、初めのうちは、「どうして。大声出した?」という反応であったが、そのうち「怖かったんだと思う」という意見が出た。そこで実際に目隠しをして、手を引っぱらせた。すると「思っていたよりもずっと怖かった」「声をかけてあげればよかった」などの気付きがみられ、「手を引く」という『親切な行為』が、目の不自由な方にとっては、『恐怖を与える行為』になってしまうことを確認した。
ふりかえりでは、「友達の水筒を席に持っていって、置いておいたら、その子が水筒置き場を探していたということがあった。一声かければよかった。」「家でご飯を炊いたら、お母さんに怒られた、予定があったらしい、確認をすればよかった。」という意見が出た。
相手の立場に立つということは難しいことである。道徳の授業だけではなく、各教科全体を通して、また、学校生活の様々な場面で意識をもたせていきたい。


【豊橋市立嵩山小】6年 道徳 悪口について考えてみよう!

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 「悪口はいけないこと」ということは、高学年だけではなく、多くの子どもたちが知っていることです。一方で、「悪口」自体は、子どもたちの日常生活にも当たり前のように存在しています。そんな知ってはいるけれど、つい言ってしまうという悪口をどういう切り口で道徳の授業で扱うかを考えてみました。

 授業の中で工夫した点は主に4つです。
(1) 授業の最後の活動を「悪口を言ってしまう架空の年下の子へのメッセージを
  書く」というものにし、最初に示したこと
(2) 悪口を言ってしまう第三者に共感する場面を作ること
(3) 悪口を人前では言ったことがないという元プロ野球選手の松井さんの考え方
  を紹介すること
(4) 授業の中で、何度も考える時間を取り、その考えを自由に移動して多くの子
  と考えの交流ができるようにしたこと

 実際の授業では、4つの工夫によって、「悪口」について改めて深く考えることができました。具体的には、(2)によって、子どもたちは交流場面で「共感できる。だって、私もそういう風に思ったことがあるから」や「気持ちがとてもわかるし、実際に悪口を聞いたこともあるから。」というように、言ってしまう側の気持ちを自分のこととして捉えながら、授業を始めることができました。(3)によって、子どもたちは、悪口はいけないことだけれど、言ってしまうのはどこか仕方ないといった思いを出発点にしながら、人前で悪口を言ったことのない松井さんのエピソードを紹介し、物事の捉え方や考え方を揺さぶることができました。(4)では、子どもたちは全体に発表するわけではないので、安心して何人もの子と考えを交流することができ、自分以外の人の考えも聞くことで、考えを広めることができました。最後に(1)では、授業において一貫して架空の年下の子にメッセージを書くということを意識しながら進めることができたことや、存在しない相手へのメッセージということで、安心して自分の考えを伝えることができました。また、メッセージのことを考えていくなかで、自分自身を振り返るきっかけになったことが授業の感想にも表れていました。

【東郷町立春木台小】 福祉実践教室で学んだこと

 5年生は、総合的な学習の時間の中で、福祉についての学習を進めてきました。1月23日にはその一環として、東郷町社会福祉協議会の協力を得て、多くの講師の方をお招きし、福祉実践教室を実施しました。
 「車いす」の講座では、マットやロイター板で作った起伏のあるコースや障害物のあるコースを、2人一組で実際に車いすに乗ったり押したりする体験をしました。子どもたちからは、「少しの段差でも、車いすの人にとっては大変なんだなぁ」「坂を下りるとき、落ちそうで怖かった」などの感想が聞かれました。
 「手話」の講座に参加した子どもたちは、「手話だけでなく、筆談や空書などで、耳の聞こえない方とのコミュニケーションを取ることができることを教えてもらった」「手話のいろいろな手の動きを知って、これなら少しは手話を使って話をすることができるなと思った」など、体験を通じて、耳の不自由な方と積極的に関わろうとする姿勢を学ぶことができました。
 「ガイドヘルプ」の講座では、アイマスクをした友達を、廊下や階段を通って誘導する体験をしました。「目が見えない人の気持ちがよく分かった。そういった人に会ったり、見かけたりしたときは、自分から声を掛けたいと思った」「ガイドヘルプの体験は怖くて大変だったけれども、講師の人はもっと苦労をされているのだと思う」といった子どもたちの感想が聞かれました。
 「認知症理解」の講座では、認知症がどんな病気なのか、また認知症の方への接し方などを、劇やクイズを通して分かりやすく教えてもらいました。どの子どもたちも、「認知症の人を驚かせたり、急がせたり、プライドを傷つけたりしてはいけない」ことを知り、相手の気持ちを考えた接し方を学びました。
 障害をもつ方の生活の一部を体験したり、話を聞いたりすることで、福祉に関心をもち、共に生きていく大切さをじっくりと考えるよい機会となりました。

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【半田市立乙川中】「自分の長所を見つけよう!」

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 自分の良さを知り、自己肯定感を高める方法を学ぶ一環として、心を育てる教室を開きました。講師は本講のスクールカウンセラーの服部憲明先生。生徒は事前にエゴチェックという性格診断を行って、自分たちの特性を知り、それぞれの性格の良いところについて話を聞きました。
 エゴチェックとは、「規則を重んじるか和を尊ぶか」・「他人への優しさや目標への冷静さ」・「合理性と直感」・「好奇心の強さと忍耐力」・「素直さと自主性」といった5項目から性格を診断するものです。それぞれの項目について、どんな特徴があるのか、またどの部分がよく出ている性格なのか、バランスが取れているのか、などについて話がありました。
 たとえば、規則を重んじる人は、筋を通しリーダーなどに向いています。しかし、そこに重きを置かれすぎてしまうと、周りの人に批判的になってしまいます。一方、規則を重んじていないように見えても、それは和を尊ぶ心の表れであって、誰かの心の支えになっている部分もあります。このように、残りの項目についても、それぞれの性格には長所と短所が必ずあるものです。
 服部先生は、自分の性格を知って、それぞれの持ち味を良い方向に出していけば、それは長所になるのだから、もっと自分を好きになれるように、とお話をされました。
 講演後の生徒の感想には、「話を聞いて気持ちが楽になった。同じような悩みをもっている人がいるのだと分かった」といった意見が出されていました。

【豊橋市立羽田中】 社会を生きぬく太い根っこの子どもを育てる道徳教育

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 本年度は「人間教育」というテーマの研究2年目に当たります。主題「社会を生きぬく太い根っこの子ども」をめざし,すべての教育活動において共感的な人間関係・自己決定・自己存在感を基盤に,「かかわる力」「みつめる力」「うごく力」を高める活動を展開しています。道徳の時間でも,他教科・領域と密接な連携を図りながら,研究を進めてきました。
 そのうち,3年生の道徳の時間では,内容項目4-(1)遵法の精神「究極の選択〜選ぶのは生命か法か〜」で授業をしました。6月の総合的な学習の時間,7月の学級活動,さらには9月の社会科との関連の中で,系統的に進めました。まず,資料を読み,「みつめる〜自分の考えをもつ〜」時間をとり,他の立場に対しての反論についても考えさせました。次に「かかわる〜話し合い活動〜」の場面では,2年国語科で学習済みのパネルディスカッション形式を取り入れました。「共感的に話す話型」を活用したことで,互いに絡み合う多くの発言が出て,かかわる力を高めることができました。板書には氏名マグネットを用いて意見の変容を視覚的にとらえられるようにし,意見を分けて板書することで授業のまとめを示しやすくしています。(写真) 話し合い活動の後,再び自分の考えと向き合った結果,遵法の精神の大切さへの気づきが高まっていることがわかりました。
 また,6月の青少年健全育成会では,車いすのアーティスト佐野有美さんを招き,「折れない心」というテーマで講演をしていただきました。特殊な車椅子で明るく元気よく動き回る佐野さんに生徒は深く感動し,「必ず支えてくれる人はどこかにいるから,くじけずあきらめずに頑張ってみようと思った」と,感想を残していました。

【豊橋市立新川小】あいさつの花を咲かせよう

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 新川小学校では,「新川からあいさつの花を咲かせよう」を合言葉に,あいさつ運動に取り組み始めて,9年目になります。本年度は,「高学年を中心としてあいさつへの意識を高め,誰にでもあいさつできる関係づくりを図る」ことを重点目標に掲げ,運営委員が中心となって,高学年の有志が「あいさつ運動実行委員」を組織し,活動に取り組みました。

○ あいさつ隊実行委員
 登校時,運営委員が門に立って「おはようございます。」と元気よくあいさつをしました。登校してくる子どもたちもその声に応えるように,元気なあいさつを返していました。あいさつ週間には,PTAの方にも門や通学路に立ってもらい,あいさつの輪を広げていくことができました。
 実行委員の子たちは,手作りの旗をもって各教室を回り,あいさつへの意欲を高めていきました。

○ 飾り隊実行委員
 全校から募集したデザインの中から,実行委員がよりよいものを選定し,掲示物を作成しました。この活動は,全校で活動する体育館に常時掲示しておくことで,掲示物をきっかけに学校全体のあいさつに対する意識を高めていくことをねらっています。
 目的を理解してもらい,一人一人に考えてもらうことで,よく考えられたデザインがたくさん集まりました。

○ バッジ隊実行委員
 バッジは,実行委員の子たちがデザインを考え作成しました。あいさつがしっかりできるともらうことができます。がんばった結果を目に見える形で実感できるため,バッジを目標にすすんで元気にあいさつしようという意欲づけになっていきました。

 このほかにも,「キャラクター隊実行委員」「広げ隊実行委員」がよりよいあいさつができるように活動内容を考え取り組みました。その結果,あいさつに対する意識が育ち始め,元気のよいあいさつができるようになってきています。今後は,広げ隊の子たちから提案のあった「自分から」「相手を見て」「明るい声で」がさらにしっかりできる子たちを育てていきたいと思います。

【東海市立富木島中】「地域あいさつ運動〜学校も地域もみんな笑顔に〜」

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 本校では,生徒会が中心になって行う,毎週月曜日の校門でのあいさつ運動に,毎回50〜60人の生徒がボランティアで集まります。その他に,学期に1回ずつ「地域あいさつ運動」を行っています。地域の人が一緒になって行ったり,本校の生徒が地域に出かけたりして,学校だけでなく,地域にあいさつの輪が広がることを期待しています。
〈取組の成果〉
 ○僕は,ボランティアをたくさんやっています。あいさつ運動も,始めは「ボランティア手帳(本校独自のもの)」のスタンプをたくさん集めることを目的に始めました。しかし,ボランティアをすると中学校の人だけでなく地域の人との出会いがあります。今では,それが楽しみでやっています。(3年男子)
 ○最初のころは,地域の人があいさつをしてくださっても,お辞儀をするだけでした。ところが,今は自分から声を出してあいさつができるようになりました。将来,人と関わる仕事がしたいと思っているので,自分から進んで声をかけられる人になりたいです。 (3年女子)
 今後もこの活動を継続し,あいさつ運動に一人でも多くの生徒が参加し,校内だけでなく,地域のみなさんとも笑顔であいさつできるようにしていきたいです。

【豊橋市立石巻小】地域とつながり、心を育てる

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 本校の総合学習は、郷土学習を中心に行っています。「ひと・もの・こと」をテーマに各学年、郷土について学びます。4年生では、校区にある石巻山や三ツ口池について学習を深めてきました。三ツ口池は、農業用のため池ですが、水道水にも利用されています。そこで三ツ口池の環境保全の活動を行っている紅の会の方や地域の人たちに話を聞いたり見学したりして、郷土の人の思いを考えてきました。そこで、自分たちにできることを考え、ごみ拾いや草取りなどを行ってきました。活動を通し、もっと石巻山や三ツ口池をきれいにしたいという思いをもちました。
 校区には、毎年11月に自治会が主催している「石巻山・三ツ口池クリーン活動」という行事があります。この活動に子どもたちは地域の人と一緒に参加することを考え、取り組みました。今年度は、昨年度よりも小学生や保護者の参加者が増え、校区の人と共にごみ拾いや草とり、植樹などをしました。きれいになった三ツ口池を見て、これからもずっときれいなままであってほしいという思いを強くしたようでした。
 今後も郷土への愛着をもち、地域の一員として奉仕活動や環境保全活動に積極的に取り組める子どもを育てていきたいを思います。

【碧南市立大浜小】「あいさつ運動」

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 本校では、生活委員、児童会、運営委員が中心となって「あいさつ運動」を実施しています。毎月1週間、3つの校門付近に立ち、登校してくる児童に元気良くあいさつをしています。毎年取り組んでいるこの活動のおかげで、学校中にあいさつの輪が広がりつつあります。
 しかし、子どもたちはこれで満足しません。ただあいさつするだけでは物足りない。どうしたら全校児童のみんなが楽しくあいさつしてくれるようになるのか。そう考え、生活委員を中心に話し合い、企画しました。それが「あいさつ仮面」です。
 生活、運営委員がマントや仮面をかぶって変装し、その中に委員が決めた「あいさつ仮面」を紛らせておきます。そして委員と元気良くあいさつをして、あいさつ仮面とあいさつができたらシールをもらえるという企画でした。
 また、「あいさつの木」を学年ごとに作り、自分から10人以上あいさつをしたらシールを貼る企画も同じようにおこないました。
 子どもたちが考えた企画は大成功。学校中にあいさつが飛び交い、活気あふれる学校になりました。
さらに、最近地域の方から「大浜小学校の子どもがいつも元気にあいさつをしてくれて嬉しいです。」という電話もいただきました。
 あいさつの輪が地域にも広がっていることを感じています。

【春日井市立不二小】よりよい人間関係を築くためにコミュニケーション能力の育成

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 不二小学校では、教師と保護者が協力をし、体験学習を通して、児童がよりよい人間関係を築くためのコミュニケーション能力の育成に取り組んでいます。
相手の気持ちや立場を尊重しながら伝えるための体験学習では、頼みごとの理由を述べる、具体的に述べる、心を伝える話し方で頼むなど、具体的な視点で各グループに分かれてロールプレイをしました。
また、相手と自分との双方向のコミュニケーションの大切さを実感させるために、聞いた通りに絵を描く活動を行い、それぞれの考えや理解の仕方の違いを学びました。  
 この取組を通して、友達や家族とのコミュニケーションへの理解が深まり、他者への配慮や関わり方の大切さに気付いた児童も多く、よりよい人間関係を築く実践の第一歩になりました。

【新城市立庭野小】庭野TOMOIKUウォーク

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 本校では、「心の教育」を推進していくために、学校の中だけでの活動だけでなく、保護者の方や地域の方々にもご協力いただき、学区全体で子どもたちの心を育てていく取り組みを進めています。その一つが、昨年度から始まり、今年度で2回目となる「庭野TOMOIKUウォーク」です。
 全校児童と保護者、地域の方がいっしょに庭野地区をおしゃべりしながら歩き、いくつか設けられたポイントでゲームなどを行い交流を深めています。今年度は6月15日に行われました。地区にあるお寺に立ち寄り、住職様からお寺の歴史や座禅の仕方についてお話していただきました。子どもと保護者の方がいっしょに学ぶ良い機会となり、保護者の方からは、「ご焼香の時の作法を聞いて、とても勉強になりました。」と感想をいただきました。また、校区にある森林管理事務所では、用意して下さった自然体験プログラムをみんなで行い、大人も子供も笑顔笑顔の一日になりました。
 子どもたちからは、「お家の人や地域の方といっしょに歩いたり、ゲームしたりしてすごく楽しかった。」とか、「ふだんお世話になっている人たちといっしょに活動して、喜んで帰ってもらえてうれしかった。」など、他者との関わりをもつことに喜びを感じ、また、さらにふれ合いたいという気持ちが育っていることを感じました。

【東郷町立兵庫小】6年 道徳 「苦しいときだからこそ」

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 2月5日に6年生で道徳の授業を行いました。
 阪神・淡路大震災直後の被災地の様子をえがいた「苦しいときだからこそ」を資料に、児童は「公徳心」について考えました。待ちわびた給水車が来たとき、自分ならどのように行動するか、それはなぜかを子どもたちは真剣に考え、活発に意見を交換しました。

児童の意見・感想
・ 水を飲まないと死んでしまう。早く飲みたいから他の人の話は気にしなくなると思う。
・ ゆずりたいけど死ぬのがこわい。
・ はじめは並ばない方がいいと思っていたけど、話し合っているうちに、みんなと協力しようと思った。
・ 家族をなくしてつらい思いをしている人がたくさんいるのに、みんなが協力して必死に生きようとしているのが分かった。
・ みんなが助かるためにはみんなで助け合い、ゆずり合うことがとても大切だと思った。
・ こんなときにもみんなが文句を言わずにれつになっていたのがすごいと思う。
・ 私がこのような状況にあったら、欲張ったり「自分だけ飲んだらそれでいい」と思ったりせずに、協力していきたいです。
・ どんなに大変な状況でも、みんなで助け合い、協力することが大切だと思った。

卒業を間近に控えた6年生の、本音で語り合う姿を見ることができました。

【豊田市立小渡小】「思いやりの心をもち、友達と仲良く助け合う子をめざして」

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 地域の福祉施設「ぬくもりの里」への訪問は平成23年度に始まった。当初施設のデーサービスにいらっしゃるお年寄りがどんな方なのか十分理解できないまま訪問に出かけていた。そのため、訪問に行っても、子ども同士のおしゃべりや施設の職員との交流はできても、お年寄りにどう接してよいのかがわからず、十分な交流ができなかった。そこで、2年前から施設に訪問する前に、高齢者について学習する機会をもつようになった。今年度は、認知症について全校で学び、認知症のお年寄りにどう接したらよいのかを学習した。
 施設訪問では、竹楽器演奏やボディーパーカッション、歌を全校で披露した。お年寄りの中には、歌を口ずさんでいた方や手拍子をしてくださる方もあった。その後は、6つの縦割り班に分かれ、輪投げや紙つなひき、お金持ちゲームなどで交流を深めた。
 訪問後は、施設にお礼の手紙を書いた。6年児童の作文には、「近所のおじいちゃんがぬくもりの里に通っています。私のおばあちゃんはまだまだ元気だけど、いつ同じようにお世話になるかわかりません。その時も、やさしく接してあげたいです。」とあった。また、1年児童の手紙からは「たった1じかんだけでしたね。またらいねんのこうりゅうがたのしみです。」と交流で一緒にゲームをして楽しかったことがうかがえる。施設の職員の方からも、「お年寄りが普段以上に生き生きとしていた。毎年の交流を楽しみにしているお年寄りが多い。」と感想をいただいた。

【豊橋市立老津小】いじめを考える道徳の授業

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 4年生では,校長先生によるいじめを考える道徳の授業が行われました。
 授業では、実話を基に書かれた絵本「わたしのいもうと」(松谷みよ子作)を読み進めながら、いじめについて考えました。妹がいじめられている様子が書かれた前半部分を読み終え,「この後,妹はどうなったか」と投げかけると,「泣いた」「ひとりぼっちになった」「学校に行かなくなった」「助けてもらって,仲直りした」という意見が出されました。学校に行けなくなった妹が死んでしまう結末を知ると,子どもたちは「怖い」「心が傷つく」「命を奪うこともある」「やってはいけないこと」という言葉でいじめについて発言しました。校長先生からいじめと脳の関係についての話を聞くと,言葉でも人の脳を傷つけ生きていく力まで奪ってしまうということが分かり,子どもたちは,いじめの怖さを感じていました。授業の後半では,いじめを見つけたらどうしたら良いかを考えました。「先生に言う」「(自分たちと)違っていても認める」という意見が子どもたちから出されました。授業の中で「みんなと違うところなんてたくさんあるよね。それは悪いことではないんだよ。」と校長先生が語りかける場面がありました。担任とは違った語り口で,いろいろな大人がいじめについて子どもたちと考える機会をもつことの良さを感じました。

【小牧市立小牧南小】受け継がれる心のバトン

小牧市立小牧南小学校では1年間に1回,大集会という大きな集会が開かれます。これは1年生と6年生,2年生と4年生,3年生と5年生のペア学年でお店を企画し,お店を回るという,子どもたちがとても楽しみにしている集会です。高学年クラスはどんなお店にすると楽しんでもらえるか考え,準備します。低学年の子にも手伝ってもらいお店を運営します。お店を回る時間には,低学年の子が行きたいお店を聞いて,一緒にお店を回ります。
「今日は楽しみにしていた大集会でした。私たちのお店にたくさんの人が来てくれて,楽しそうに遊んでいたのでうれしかったです。1年生の子とも一緒にたくさんのお店を回れました。1年生はとてもかわいかったです。一緒にお店を回って前よりもっと仲良くなれました。」
「今日の大集会で,お姉ちゃんと一緒に手をつないで,いろいろなお店をまわれてとても楽しかったです。 」
高学年の子たちは自分たちが低学年の頃,お兄さんお姉さんにやさしくしてもらったことを覚えていて,今度は自然に低学年にやさしく接することができるのです。先輩から後輩,そしてそのまた後輩へと,温かい思いやりの心が,この学校に引き継がれています。
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【西尾市立矢田小】『スマイル集会』

 矢田小学校では、2月に児童会による『スマイル集会』が開かれました。相手に感謝の気持ちを伝えるために12月に設置された『思いやりボックス』に寄せられた全校のメッセージを集めたら、体育館に大きな思いやりの花が咲きました。「転校してきて不安いっぱいのとき、はじめて声をかけてくれたA子ちゃんありがとう。とっても嬉しかったです。」「いっしょにサッカーで遊んでくれてありがとう。」など、心あたたまるものがたくさんありました。笑顔企画『あいさつじゃんけん列車』で楽しんだり、チャイム席強調週間の取り組みの表彰やゴミを食べちゃう『ゴミごん』の誕生秘話や再生計画など、委員会が自主的な活動を発表しました。みんなで力を合わせて、これからも笑顔いっぱいの素敵な学校にしていきたいですね。
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【新城市立鳳来西小】 テーマ 遊びで人間形成

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 少子化や都市部への人口流出に伴い、本校の児童数は、年々減少の一途をたどり28名となりました。また、社会形態の変化から、下校後や休日、仲間同士で遊ぶ姿が少なくなってきました。そのためか、縦のつながりどころか、横のつながりも希薄となりつつありました。
 人格形成上、「縦のつながり」を復活させ、仲間同士、遊びに夢中になる時間を設定することで、豊かな心の成長を促そうと考え、「異学年」で遊ぶこと、そして、「群れ遊び」を積極的に取り入れようとしました。そこで、研究テーマ「遊びを通して他を思いやる心を育て、友達や地域の人とのつながりを深める」とし、心の教育を推進してきました。
 週1回、昼休みの時間を長く設定し、「縦割り班」でチームを作り、遊びの時間の活動を行うことにしました。また、遊びの運営、進行については、「体育、生活委員会」が担いました。体育、生活委員は、子どもたちの遊びの意向を中心に、「遊びの計画」を立てるとともに、全校児童の発達段階に配慮し、ルール設定や遊びの方法を考えました。
  子どもたちは、「Sけん」、「缶けり」、「警泥」、「ドッジボール」、「キンボール」などの遊びに夢中になる姿が見られるようになりました。子どもたちは、遊びを楽しいものにしようと、仲間に配慮する言動や行動が随所に見られるようになってきました。全校児童が同時に遊ぶので、1年生と6年生とでは、体格や体力、運動能力の差が大きく、けがの心配がありますが、本校では、全校遊びで、大きなけがは起きていません。大きな子は、小さな子のことを考えながら、けがをしないように配慮できる心が育っているからだと思います。
 今、自然な姿での「遊び」が、学年の壁を超えて成立しようとしています。
 子どもたちは、「遊び」を通して、人間として大切な課題を一歩ずつ乗り越えています。

【蒲郡市立形原中】資料「一冊のノート」を通して家族愛について考える

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 中学2年生では、家族との関わりが希薄になり、会話が少なくなりがちという生徒の実態が見受けられた。そこで、家族の中での自分を役割について考えさせたいと願い、「一冊のノート」という「私たちの道徳」に載っている資料を取り上げた。
 資料のあらすじは、以下の通りである。幼い頃から面倒を見てくれたしっかり者である祖母であったが、近頃物忘れが激しくなってきた。季節外れの服装で外出したり、家の中の物を頻繁になくしたりするなど、トラブルが絶えない。そんなある日、祖母の机上に一冊のノートを見つける。自ら苦悩しながらも家族のことを一心に思う祖母の強い気持ちがノートには書かれていた。
 この資料を読むことで、家族の存在がかけがえのないものであることを再認識し、家族の一員として支え合っていくことの大切さに気づいてほしいと考えた。
授業では、主人公の気持ちを共感的に追って展開をした。最初に、祖母の行動に対する腹立たしさに誰もが共感をした。次に生徒たちは、父の話を聞いた後の主人公の何とも言い返せないもどかしい気持ちについて考えた。その後、主人公の心情に寄り添った後に「祖母と並んで草取りを始めたのは、なぜだろう」と発問をすることで、生徒たちに主人公の祖母に対する考え方を客観的にみることにした。すると、それまで厳しく当たっていた主人公が祖母の隣で黙って並んで草取りをする意味を考えさせることができた。
 最後に、祖母への手紙という形で生徒の想いを表現させた。祖母への敬愛だけでなく、今までお世話になった祖母を自分が守ってあげたいという気持ちを高めることができた。そのような感情が家族の一員として支え合っていくことにつながると感じた。
この授業を通して、生徒たちは、かけがえのない家族の存在に改めて気づき、家族の一員として支え合っていくことの大切さを学ぶことができた。
 【授業後の生徒の感想】
○私も、おばあちゃんにお世話になっているけど、自分からおばあちゃんを助けてあげたいと思った。
○家におばあちゃんはいないけど、家族に対してひどいことを言ったりしているので、少し考え直したい。家族はかけがえのない存在だからしっかりと支え合いたい。
○母にだけど、八つ当たりをしたことがあります。素直になれない自分がたまにいる。でもこの話を読んで家族を大切にしたいと思った。