【北名古屋市立師勝中】心を育てよう

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 本校では、教育活動全般を通して「心を育てる」教育に取り組んでいます。「し・か・つの心」(親切・感謝・強い心)を培いながら、思いやりあふれる心豊かな生徒の育成を目指しています。その一つとして、委員会を中心にボランティア活動を積極的に行っています。今年度は、近隣の保育園や高齢者施設に自分たちで連絡を取り、休業日を利用して訪問しました。
 保育園では、夏は水遊びで触れ合い、冬は絵本の読み聞かせをしたり、劇を披露したりしました。園児に喜ばれただけでなく、生徒たち自身も心から楽しむことができました。また高齢者施設では、入所者の方々のペースに合わせて話を聞いたり、一緒に作業をしたりして過ごしました。ゆっくりと時間が流れる中で、普段の生活では得られない充実感を味わうことができました。
 どの体験も、生徒たちにとって新鮮であり、とても貴重なものになりました。このような体験を通して、今後も生徒たちの心を育てていきたいと思います。

【高浜市立高浜小】合唱で心を育てる

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 高浜小学校では、子どものよさを伸ばせるように合唱に力を入れています。毎朝、朝の歌を歌ったり、毎月の全校朝会では、「高小合唱団」とよばれる3〜6年生の子どもたちが中心となって全校で今月の歌を合唱したりしてきました。仲間と一緒に歌う楽しさや喜び、歌声が響き合う素晴らしさを感じることで、「もっと歌いたい、歌で思いを伝えたい」と思う子どもが増えてきました。
 11月2日には、歌手のカズンさんを迎え、「カズン・コンサート」を開催しました。カズンさんの曲は、朝の歌で何度も歌ってきましたが、子どもたちは初めて聴く生の歌声の素晴らしさに驚き、自然と手拍子をしたり体をゆらしながら一緒に口ずさんだりしていました。4年生と6年生はカズンさんとコラボレーションをし、最後には全校でカズンさんと一緒に歌いました。子どもたちの歌声とカズンさんの歌声が響き合い、体育館中が一つになりました。歌のもつ素晴らしさや全校で合唱する気持ちよさを感じたコンサートになりました。
 高浜小学校の子どもたちは歌が大好きです。仲間と歌でかかわり合い、思いを伝え合いながら素直で豊かな心を育んでいます。

【豊田市立若林西小】郷土愛を育む「ふるさと祭り」

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本校では、毎年、地域の老人クラブの方や教育ボランティアの方を招いて「ふるさと祭り」を行っている。この活動のねらいは次のようである。
・地域講師や高齢者の人たちとの交流を深め、地域に愛着をもつ機会とする。
・お世話になった人たちに、感謝の気持ちを伝える。
 「ふるさと祭り」には、地域の人たちが100名ほど来校する。内容は、学年部活動と感謝の会を行っている。
 高齢者と1・2年生は昔の遊びを、5年生はぼたもちづくりを行った。手を添えながら教えてもらったり、お手本を見せてもらったりと、高齢者の優しさにふれながら、伝統や文化を尊重し、お互いに理解を深める活動になった。3・4年生は、地域講師を招いて、総合的な学習(3年:大豆作り、4年:逢妻男川の環境問題)の発表会を開いた。地域講師の支援のもとに、3年生では、大豆パワーのすごさに気づき、食への関心を高め、4年生では、身近な環境調査から環境を守るための実践意欲が芽生えてきた。6年生は、身近にあった戦争体験の話や資料を通して、戦時中の兵隊の気持ちや庶民生活の厳しさから、平和の尊さを学んだ。
 全校集会で行った感謝の会では、自分たちで育てた花の苗をプレゼントしたり、ふるさとの歌「若林の歌」を合唱したりして、多くの地域の人たちに支えられていることへの感謝の気持ちや郷土愛を高めることができた。
 「ふるさと祭り」が終わった後、一人一人お礼の手紙を書き、地域の方からも心温まる返信をいただいた。このように、「ふるさと祭り」は、地域社会と連携し、豊かな体験を通して、心に響く道徳教育の場となっている。

【稲沢市立大里東中】スクールカウンセラーによる人との関わり方集会

 心の教育推進活動の一環として、本校ではスクールカウンセラーによる人との関わり方集会を開きました。
 集会では、人との関わり方への理解と関心を高め、相手の気持ちを尊重することができる力を育てることをねらいとしました。
 当日は、全校生徒380名あまりが体育館に集まり、校長先生の挨拶に続き、学校カウンセラーの講話を聞きました。カウンセラー自身の体験談から、相手の身になって考えることの大切さに気づいたり、全校生徒がペアになって行う活動から、相手とのコミュニケーションの必要性を実感したりすることができました。
 集会後の振り返りワークシートには、普段の学校生活を反省し、思いやりの気持ちをもって友達に接していきたいという内容が見られました。また、1月に募集した「いじめ防止標語コンテスト」には、全校から200名以上の応募があり、人との関わり方への関心が高まったことを感じました。これからもスクールカウンセラーなどとの連携を図り、相手の気持ちを尊重し合える学校づくりを進めます。
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【豊田市立若園中】自分たちの住む地域に感謝し、美化ピカ活動で地域を清掃

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 11月27日(火)午後、美化ピカ活動をしました。
1年生 中根神社・吉原児童公園・南ちびっこ広場・さつき第2ちびっこ広場
2年生 花園神社・花園児童遊園・湾岸道高架下の公園
3年生 吉原神社・吉原公園
 掃いても掃いても落ちてくる落ち葉に苦労しましたが、大変きれいになりました。若中生が自分たちの住む地域を清掃することで、今後も地域を愛し地域の一員としての自覚をもち、地域に貢献できる生徒になってほしいと願っています。

【春日井市立牛山小】「おはぎまつり」と「感謝の会」

 本校恒例のおはぎまつりが11月21日にありました。子どもたちは、自分たちでおはぎを作って食べるこの日を楽しみにしています。
 今年は「作ったおはぎを、日頃お世話になっている地域の方々に食べてもらおう」と、地域の方をお招きして『感謝の会』を計画しました。地域の方々には日頃から登下校時の安全面のサポートや、3年生の昔遊びの指導、また5年生の米作り体験では、学校田を提供していただき、米作りの指導までしていただくなど、いつも温かく見守っていただき、大変お世話になっています。当日は、体育館にテーブルを用意して、子どもたちが作ったおはぎと、お母さんボランティアが作ったぽたぽた焼きをお出ししました。おはぎは、形や大きさがまちまちでしたが、味は良かったようで「おはぎ、美味しかったよ」とお褒めの言葉をいただきました。
 そして、5年生のスクリーンを使った米作り学習の発表や、3年生の練習を重ねた合唱、かわいい一年生の歌とお礼の言葉、最高学年の六年生のリコーダー合奏と合唱などの出し物をしました。子どもたちは精一杯、心をこめて発表していました。また、6年生からお礼の手紙を渡しました。
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【西尾市立吉田小】人権教室

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 11月27日、西尾市は『学校総点検の日』になっています。1994年に起こったいじめ事件を風化させないために、この日が設けられいます。市内の学校では、子どもたちの心を育てるための様々な取り組みが行われています。
 本校では、『いじめアンケート』・『校長講話』・『思いやりに焦点を当てた道徳の授業』・『人権教室』等を実施しました。その中の1つ、人権教室について紹介します。
 11月27日の5時間目に、人権擁護委員さん3名をお招きし、6年生を対象に人権教室を行いました。人権擁護委員さんのお話を聞いた後、『しんちゃんが泣いた』というアニメのビデオをみました。アニメということで、最初は子どもたちもあまり興味を示しませんでしたが、次第にそのお話に引き込まれていきました。真剣にビデオをみる子どもたちの姿がたいへん印象的でした。また、ビデオが終わった後も、会場は余韻に包まれていました。
 子どもたちの感想は次の通りでした。

・ 障害のある人を見て、悪口をいうことはすごくいけないなと思いました。障害のある人だけでなく、普通の人にいやがらせをすることも、やってはいけないことです。中学校でいじめがあったというニュースをたまに見かけます。いじめられている人は、もちろんいやな気持ちになります。いじめている人の気持ちってどんなだろうと思います。おもしろ半分でやっていたとしたら、何がそんなにおもしろいのだろうと怒れてきます。相手の気持ちを考えて生活できるようにしたいです。今日の人権教室から、改めて人権はとても大切だと思いました。
・ ビデオの中のつよし君としんちゃんは、本当の友達だと思いました。しんちゃんが いやがらせをされたり、からかわれたりしている時、つよし君はいつも助けてあげていました。 ー略ー 本当の友達は、どんな時でも自分の味方でいてくれる人だと思います。そして、困ったら助けてくれると思いました。本当の友達は、とても大切な存在だと思います。

 この人権教室を通して、子どもたちは、人権の大切さや本当の友達のあるべき姿について、深く考えることができました。

【一宮市立浅野小】地域清掃活動

 浅野小学校は、地域社会の一員としての自覚を高め、社会に貢献できる子どもたちを育てていくために、様々な教育活動に取り組んでいる。その一環として、毎年近くの浅野公園内とその周辺を全校で清掃活動を行っている。
 戦国時代の武将浅野長政の屋敷跡と伝わる地にある浅野公園は、歴史の学習だけでなく、生活科の学習の場や学級・学年のコミュニケーションの場として頻繁に活用している。また、一宮市の平成ホタルの会の皆さんの指導のもと、毎年、6年生の児童が公園のホタル池に幼虫を放流している。
 地域清掃活動は今まで、5月に行っていたが、今年度は春に運動会を開催したので、11月に行った。公園内は、落ち葉がたくさんあり、伸びてきた草も枯れ始めた頃であった。子どもたちは、学年毎に割り振られた場所で、ごみ袋に次々と落ち葉や草を集めていった。ごみ置き場に入りきらなくなったものは、学校へ持ち帰った。
 子どもたちは、
「たくさん落ち葉があったけど、みんなで協力してきれいにしたので、気持ちよかった。」
「毎年行っているけど、自分たちが使っているところなので、そうじしてすっきりした。」
などという感想を持ち、今年の活動を終えた。
 今後とも、地域に出て行う活動を継続・発展させていき、社会に貢献できる子どもたちを育てていきたい。
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【西尾市立荻原小】「豊かな心をもち、よりよく生きようとする子の育成」を目指して

 荻原小学校では、校訓「元気・かしこい・仲よし」を受け、「豊かな心をもち、よりよく生きようとする子の育成」を目指し、人権教育を推進しています。研究の重点として、次の3点を中心に取り組んできました。
 ・命を大切にし、思いやりの心を育む実践活動を進める。
 ・荻小心ゆさぶる授業づくり十か条を大切にした、感動ある授業づくりをする。
 ・人権集会などの行事を通して、地域とともに育てる活動を推進する。
 そのなかで、12月7日(金)に行った「人権集会」について紹介します。人権集会では、児童会が作成した「荻原っ子人権の誓い」を全校児童で唱えました。「いじめのない学校、思いやりいっぱいの学校」にすることを願い、平成23年度の児童会が作成したものです。
 また、愛知キャラバン隊「グリンティーズ」を講師に招き、「共に生きる」と題して、障がいについてお話をしていただいきました。障がいをもつ子の困り感を体験したり、障がいをもつ子の母の気持ちを語っていただいたりし、共に生きることの大切さを学びました。

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【新城市立菅守小】歌舞伎に挑戦!

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 菅守小学校では本年度、地域の方を講師に、歌舞伎に取り組みました。作手地区では昔から歌舞伎や地狂言が盛んでしたが、一時廃れてしまい、それを昭和37年に復活させたのが、講師にみえた「若芽会」の方です。菅守小学校は、本年度限りで廃校になりますが、この地域の伝統芸能を体験し、将来に伝えることで、思いがあれば、なくならないものもあることを学んでくれればと思います。
 6月から本格的に練習を始めた歌舞伎は、2月9日の閉校記念式典での学芸会で、地区の皆さんに見ていただく予定でしたが、その前に学区の敬老会で低中学年が「寿式三番叟」を。また、低高学年が「菅原伝授手習鑑 吉田社頭車曳きの場」の演目で、市内の歌舞伎団体の祭典である「新城歌舞伎」への出演(写真上)の機会をいただきました。大勢のお客さんの前で堂々と演じた子ども達は、自信に満ちた表情で輝いていました。この出演で、たくさんのおひねりをいただきましたが、子ども達は、自分達で相談して、募金をすることに決め、地元の社会福祉協議会に寄付しました。

【刈谷市立富士松南小】(H24)人権をテーマに道徳授業公開

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 本校では、心の教育に力を入れ、毎年、保護者にも道徳の授業を見ていただく機会を設けている。本年度は、10月18日(木)の5校時に全学級が授業公開を行い、「人権」をテーマにした道徳の授業を行った。
 全校では「人権」を中心に据えたが、子どもの実態に合わせて、以下のように学年で本時のテーマを決め、実施した。

1年  ともだちについて」
2年 「一番大切な心は何ですか?」
3年 「がんばっていること」
4年 「本当に大切な思いやり」
5年 「責任と友情について」
6年 「いじめについて考えよう」
特別支援学級 「友達のよいところ(社会見学を終えて)」

実際に授業を参観した母親からは、
「学校でのことは勉強や友達について話を聞くことが多いけれど、心について は初めてなので考えさせられました。」(2年女子の母)
「いじめは、テレビや新聞でよく取り上げられているので、気になります。道 徳であんなふうに言いたいことを話し合って、驚きました。でも、ちょっと 安心しました。」(6年男子の母)
といった声を聞くことができた。

【豊田市立御蔵小】募金活動を通して思いやる心を育てる

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 御蔵小は,全校児童26名の小規模校です。2年生5名は,テレビ報道で東北に大きな地震が起き,家が壊れ困っている人がたくさんいることを知りました。自分達にも何かできることはないかと考えていた折の5月に,学校農園で自分達が昨年度に植え付けた玉ねぎが収穫の時をむかえていました。収穫した玉ねぎを学校公開日に保護者に買ってもらい,得た収益金を募金し,少しでも困っている人の役に立てたいと募金活動をしました。この「玉ねぎ募金」と名付けられた募金活動では,全校児童を始め保護者,教職員の協力により多くの募金を集めることができました。     
 さらに12月に「赤い羽根共同募金」も実施しました。2回の募金活動とも2年生の呼びかけに対して全校の児童や保護者,教職員が思いに応えて協力をしてくれたので,多くの募金が集まりました。
<子ども達の感想>
・お金がたくさんたまったので,すごくびっくりしました。来年もまたやりたいです。
・お金がたくさん集まったので,びっくりしました。活動をして,一人一人が少しずつでも募金をすればいろんな人を助けることができるということがわかりました。 
・自分たちの募金したお金が地震にあった人を助けるお金に届いたらいいなぁと思いました。
・みんなが募金をしてくれるのを見て人を助けるのは,とても大切だと思いました。困っている人や不自由な人がいたら募金など,できる限りのことをしたいです。
・みんながたくさん募金をしてくれたので,うれしかったです。困っている人を助けるお金になってほしいと思いました。
 困っている人のことを思いやり,手をさしのべたいという気持ちはもっていても実際に経験することはなかなかありません。募金という方法があることを知った子ども達は玉ねぎの販売をして募金を集めることを思いつき取り組みました。この活動を通して困っている人を助ける活動をしたという満足感をもつとともに「たくさんのお金を集めればよい。」のではなく,募金をしてくださる方への感謝の気持ちをもつこともできました。この尊い気持ちがさらなる活動へとつながるといいと思います。

【豊橋市立章南中】地域への思いを深める心をもった生徒を育成する活動

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 本校は平成22年度より「環境教育」の研究を進めてきた。さまざまな学習活動のなかで、自分が住む章南校区を、自分たちによって将来にわたって大切にしていこうという心を育む活動を行ってきた。
(1)外来種「ヒガタアシ」駆除
 北アメリカやニュージーランドなどで深刻な外来生物問題を引き起こしている「ヒガタアシ」(学名:スパルティナアルテルニフロラ)が梅田川河口に繁殖していることが、市内中学校の先生の継続観察で明らかになった。北アメリカでは、干潟が草地に変わってしまい、魚や鳥の餌場や生育地が失われたということが報告されている。地域と連携をとりながら、汐川干潟をメインフィールドに環境学習を展開している本校にとっても地域にとっても、たいへん大きな問題である。
 県や市の環境課の協力を得て、昨年10月と今年の6月、10月にヒガタアシ駆除活動を行った。教室1つ分くらいの広さのヒガタアシ群落であったが、地下部に根をはっており、3回の活動によってやっと駆除することができた。活動を通して、身近な地域の環境を進んで守っていこうとする心が育った。
(2)汐川干潟「530運動」
 章南中学校の伝統的活動として行われている「汐川干潟530運動」。自分たちだけでの活動に限界があることに気付いた3年生は、地域の方に呼びかけをして共に清掃活動することにした。参加の呼びかけるビラを生徒を通じて家庭に配付したり、案内ポスターを市民館などに掲示させていただいたりした。当日は3年生徒94名に加えて、20名の一般参加者があった。
 最初、子どもたちはあまりのゴミの多さに、戸惑っているようだった。しかし、ほどなく、地域の方と打ち解け「ペットボトルはこちらの袋に入れてください」「袋がいっぱいになったらこっちにおくれん(ください)」など、コミュニケーションをとりながら活動が進んでいった。1時間ほどの活動時間があっという間に過ぎ、干潟は見違えるようにきれいになった。活動後の感想には「自分たちが発信したことで、地域の方がこんなに集まり、いっしょに活動できてよかった」「これからも、章南の伝統行事として代々引き継ぎ、地域の自然を守っていきたい」など、自分たちがすむ地域の環境を自分たちで大切にしていこうという心と実践力が育った。

【東郷町立春木中】 きみたちは何のために生きているのか?

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 10月29日(月)講師に写真家・ノンフィクション作家の桃井和馬さんを迎え、開校三十周年記念教育講演会が行われました。
 写真のおもしろさは、自分の頭を働かせて物語を想像することにあると、冒頭で話された桃井さんは、様々な写真を1枚1枚提示しながら、写真にまつわるエピソードを話し始めました。
 南米の大農場に見られる現代の奴隷という写真は、電子機器や文明に縛られる私たちの生活に警鐘を鳴らしました。アフガニスタンやコンゴの子供たちの写真は、教育の大切さを説き、本当に正しいのか、自分の意志で選択しているのかなど、一人一人がきちんと物事を考えることの必要性を訴えました。
 中でも、アフリカやアジアに生きる動物の写真での「自然は助け合って生きています。一方的に助けられてきた種はすべて絶滅してきました。私たち人間はどうでしょうか?」という問いかけと、熱田の杜の写真での「古くからある森は、すべての樹、すべての葉が、太陽の当たる位置にあるのです。だから、一枚一枚、すべての葉に意味がある。人も、学校も、社会も同じではないでしょうか。」という言葉には、心動かされ、考えさせられました。
 世界140か国を駆け巡り、「紛争」や「地球環境」などを撮り続ける桃井和馬さん。その写真、言葉に込められた思いを、生徒一人一人が受け止め、命・人・地球について考える機会となりました。

【尾張旭市立瑞鳳小】人間関係づくりで思いやりの心を

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 12月12日(水)・13日(木)の2日間に渡って、5年生を対象に、南山大学のファシリテーター杉山先生をお招きして、ラボラトリー方式の人間関係づくりの授業を行いました。
 1日目は、「スイスイさかな」と題して、協力し合いながらオリジナルな魚を創り上げました。最初に魚の輪郭を書き、次に色紙を貼り付けました。魚の名前をグループで相談し、発表をしました。この一連の作業をふりかえり、人間関係について考えました。グループによって魚の絵が違うことから、お互いの個性を大切にすることや、相手を尊重することが人権を大切にすることにつながることについて、お話をしていただきました。
 2日目は、ランキングの手法を使って、「私たちの思いやり」について話し合いました。ア「行動する勇気を持つ」、イ「相手の気持ちを考えて行動する」、ウ「『ありがとう』という感謝の気持ちを持つ」、エ「自分から人のために進んで行動する」のうちで、どれが「思いやり」に近いかを話し合い、順位をつけました。子ども達は、人によって考え方が違うこと、同じ番号でもよく話を聞くと違う考えをしていることなどに気づきました。
 最後に、杉山先生から、思いやりや人権を考えるときには、最初に相手を意識することが大切だということ。次に、相手は自分と違うことは当たり前であること。この2つが人権を考える第一歩になるということをお話いただきました。
 今回の実践を通して、子ども達に思いやりの心や温かい人間関係の大切さについて、体験をもとにしながら考えさせることができ、豊かな心を学ぶよい機会となりました。

【刈谷市立小垣江小】たてわり活動班「おがっちフレンズ」の立ち上げ

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 本校では、今年度から児童会を中心にたてわり活動をスタートさせた。異学年構成で全校を18の班に分け、「心の教育」の一環として活動を行っている。 
 実施案は、4月初めの職員会への提案後、いくつかの修正を加えて成立した。5月には、担当者の割り振り、班名の決定、班の合体と兄弟の確認等を経て、第1回リーダー会、そして顔合わせ会までこぎ着けることができた。6月には1回目の「おがっちフレンズ」活動日を迎え、異学年で交流する子どもたちの笑顔を見ることができた。10月の運動会では、「おがっちフレンズ」を単位とした「フレンズ大玉」を種目に加え、活動の機会を増やしている。現在、児童会担当者の熱意と工夫、そして担任の協力で形を作りつつある。
 今後の課題は、これまでの、「兄弟学級」による単発に近い活動から脱却して、子どもたちがたてわり班への所属感をもって異学年交流に参加し、豊かな心を育んでいけるような活動を作り上げていくことにある。市内には、たてわり活動班による活動を、清掃などの日常活動に取り入れ、成果を上げているところもあるが、そこまで行くにはまだまだ課題が多い。
 「おがっちフレンズ」による活動が根付き、本来のねらいに迫れるようにするためには、まだしばらく試行錯誤が必要である。

【豊川市立中部中】生き方学習「加藤源重さんとの出会い」

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 本校では、毎年、1年生を対象に、「福祉工房あいち」代表の加藤源重さんをお招きして、生き方学習を行っている。
 加藤源重さんは、旋盤工として働いていた56歳のときに、仕事中の事故で利き手の指すべてを失ったが、その困難に負けず、自ら強い意志を持って機能的な自助具を作り続けている人物である。源重さんの生き方を知ることで、強いチャレンジ精神を学び、自らの生き方を考えるきっかけを作ることをねらいとして、この取り組みを行っている。
 事前学習として、道徳の時間に加藤源重さんの半生を描いたDVDを視聴し、「三河のエジソン」の本を読んでから講演に臨んだ。
 講演当日、生徒は、テレビやCMに出演していた源重さん本人との出会いに、緊張した面持ちであったが、源重さんの静かだが力強い語り口に次第に引き込まれていった。指のない右手で自助具もつけずに、実際に鉄棒の逆上がりを見せてもらうと、驚きの声と共に自然と拍手がわきおこった。
 シンプルだが使う人のことをよく考え、工夫された自助具(発明品)の数々を実際に見せてもらい、そのアイデアの豊富さにただ感心するばかりであった。また、同じものでも何度も改良を加えて、少しでも使う人が喜んでもらえるように、あきらめずに作り続ける姿勢から、他人への優しさや不屈の精神を感じ取っているようであった。
 困難なことに出会うと、すぐにあきらめてしまったり、ネガティブな思考に陥ってしまったりしがちな中学生にとって、大きな困難にも決してあきらめることなく、常に前向きに生き続ける源重さんとの出会いは、とてもインパクトがある。自分の生き方を考えるきっかけとして、今後も継続して取り組んでいきたい。

【瀬戸市立八幡小】3・4年生 人権教室

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 2月10日(月)に瀬戸市人権擁護委員の方、3名に来校していただき、3・4年生を対象に「人権教室」を実施しました。
 電子黒板を使って、いじめを題材としたアニメーション「プレゼント」の前半部分を視聴しました。どうしていじめは起こったのか、いじめられた子の気持ちはどうだったかなどを考えました。子どもたちは、主人公に共感したり、まわりの友達がとった行動に様々な感想を抱いたりしました。そして、話し合いは活発に行われ、多くの意見が出ました。
 その後、いじめられた子たちがポスターを作製し、いじめに加担していた子どもたちの考えを改めていく後半部分を視聴しました。
 最後に、子どもたちは、行方不明になった犬の目に、いじめた子やいじめられた子の行動がどのようにうつったかを考え、ワークシートの「吹き出し」の中に記入しました。子どもたちの様々な視点から、いじめをなくすことの大切さを「吹き出し」に込めていました。
 今後の生活の中に生かしていけるとよいと思います。

【小牧市立小木小】「ケナフ」の栽培を通して

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 本校では総合的な学習の時間の中で「環境について学ぼう」というテーマに取り組んできました。環境とケナフをキーワードにして、事前学習をし「紙ができるまでの過程と環境」について学んでいくことを学年の総合学習として計画しました。取り組む学年は5年生児童52名、学校の職員や地域のボランティアの方々、父兄の方々にも協力を得ながら「ケナフ」の栽培を実施していきました。
 まず、校区内の畑を貸していただき、地域のボランティアの支援を受けながら苗を育て、1学期に校内の学年園へ、紙の原料となるケナフの苗を植えかえました。「どんな花が咲くんだろう」「これが本当に紙になるんだろうか」と、関心と疑問を抱きながら苗を育て、11月に刈り取りを行いました。刈り取ったケナフ20kgを原料として、学校の家庭科室で煮立て、紙作りに挑戦しました。
 児童一人ひとりが世界で一枚しかない自分だけの紙を作り、環境を守ることの大切さを学びました。また、地域の人々とふれあう中で、人と人のつながりの大切さを実感することができました。

【犬山市立南部中】 人権週間での取組

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本校では、12月4日から10日までの人権週間を前に全校集会をもちました。集会では、人権について今、一度考えるために生徒会役員が、(1) 女性の権利を訴えたマララさんの紹介、(2) 第64回人権週間の紹介、(3) 全国中学生人権作文コンテストの入賞作文の朗読を行いました。
(1) 女性の権利を訴えたマララさんの紹介
 テロが相次ぐパキスタンで過激派のタリバンを批判し、女性の教育の権利を訴え14歳の少女、マララ・ユスフザイさんが下校途中にタリバンに銃撃されて、重体となりました。マララさんの女性の人権を守ろうとする勇気ある行動が世界中の人々の共感を呼ぶなど、大きな衝撃を与えた事件から全校で人権について考えました。「マララさんが命がけで守ろうとした人権とは一体何でしょうか?」と生徒会役員が、全校生徒に投げかけました。
(2) 第64回人権週間の紹介
 人権デーや人権週間、「第64回人権週間」の啓発活動重点目標や17項目の強調事項を紹介しました。
(3) 人権作文コンテストの入賞作文の朗読
 「ちょっとの勇気」(21年度日本放送協会会長賞)と「笑顔のために」(21年度内閣総理大臣賞)という中学生が書いた作文を朗読しました。
 集会の後、生徒は、人権集会の感想や人権について考えたことを書きました。各クラスから2〜3点感想を集め、生徒の感想のまとめを作りました。人権週間には、各クラスでSTの時間に感想のまとめから作文を紹介してもらいました。
 人権週間後も、誰もが生まれながらに持っている人権が、いつも守られる学校を目指して、努力していきたいと思います。