【日進市立日進東中】 すてきなお花 ありがとうございました

 3月5日(水)の午前10時00分、すてきな地域の女性8名が、三々五々本校の調理室へ集まられた。背中や手に大きな袋を携えて……。袋の中からは、7種類の花々、はさみ、鶴の折り紙などが、次々と出てくる。あっという間に、7つの調理台は花や道具、飾りでいっぱいになっていった。
 13時30分、21名の女生徒が調理室へ集まってきた。
 13時35分から、すてきな地域の女性の指示で、21名の女生徒たちは魔法のような手つきで、花を7種類・鶴の折り紙を器用にプラスチックケースに入れ、「プチフラワー」を完成させていった。
 14時30分、7つの調理台の上には、257個の「プチフラワー」が所狭しと並んでいた。「できたわね……。」「はい、とてもきれいにできました。」「うわあ、きれい〜。」「こんなきれいなものがもらえるのね!」「私もほしいなあ。」
 14時35分、できあがった「プチフラワー」を箱詰めして3年生の教室へ、……。
そうなんです。本校では、15年前からずっと地域の方々が卒業して中学校を巣立っていく3年生生徒全員に「プチフラワー」を贈り続けているんです。材料も費用もすべて地域の方々もちです。申し訳ないくらいです。
 5年前に、ある1年生の女生徒が「プチフラワー」づくりをする地域の方を見て、「私にも手伝わせてください。」と申し出て以来、「地域の方々に1年生女子生徒が教えていただきながら、卒業生のために花づくりをする」活動になってきました。
 できあがった「プチフラワー」を箱に詰め、3年生の教室へ向かう1年生の表情は笑顔いっぱいです。「先輩たち、卒業してもがんばってください。明日は最高の式にしてくださいね。」 こうつぶやきながら、一人一人の机に手作りのメッセージと花を置いていきます。
 翌日、3年生の教室からは、「おおっ、花がある! 伝統の花だ。今年も作ってくれたんだ。……」「すてきなお花 ありがとうございました。」「いよいよ卒業ね……。」いろいろな声が運動場に漏れ聞こえてきました。
 見送り式で地域の方々を見つけた卒業生の声がいっそう大きく校舎にこだましました。
「すてきなお花 ありがとうございました」
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