【蟹江町教育委員会】蟹江中学校におけるタブレットを活用した道徳科の研究授業について

 令和3年度GIGAスクール構想を受けて、学校現場では児童生徒一人一人の手元にタブレットが届きました。蟹江町の小中学校では、授業の中で学習が効率的・効果的に行えるようにタブレットを活用した、よりよい授業の在り方を研究しているところです。今回この場をお借りして、コロナウイルス感染症対策を含めて行われた道徳の研究授業の様子をお伝えしたいと思います。
 6月下旬、蟹江町立蟹江中学校の1年生の教室で道徳科の研究授業が行われました。クラスの仲間との交流を通して自分の「よさ」に気づき、見つめ直してそれを伸ばしていこうという気持ちを高めるのがねらいの授業でした。(光村図書中学道徳1 カメは自分を知っていた A(3)向上心、個性の伸長)
 自分の「よさ」をワークシートに書いた後、グループの友達の「よさ」を書いた付箋紙をそれぞれ交換することで、他者の視点から見た自分の「よさ」について改めて気づくことができました。「友達から自分の『よさ』を聞いて、あなたはどんなことを思いましたか」の発問をもとに、生徒それぞれが自分で最初に書いた自分の「よさ」と友達から教えてもらった自分の「よさ」とを重ねて自分自身の「よさ」について深く考える貴重な時間となりました。その後、生徒自身の手でタブレットのカメラ機能でワーク―シートを撮影し、先生の下へデータを提出して共有し、全体発表となりました。「自分にはよいところはあまりないと思っていたが、友達がそう思っていてくれて嬉しかった」「気づくことのできた自分の『よさ』を生かしていきたい」等、様々な思いが教室の中で発表され交流されることとなりました。
 グループでの直接の話し合いを最小限にしたり、友達との接触をなるべく避けたりする等、コロナウイルス感染症の感染拡大を防ぐための制限がある中で、タブレットを活用して交流を補っていこうとした今回の試みは、無事に終えることができました。その後、授業の研究協議会が行われ、授業における成果と課題が共有されました。先生方の一丸となっての取り組みが、生徒たちのさらなる成長へとつながることを強く願っています。

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