【新城市立鳳来東小学校】 池の整備活動

 本校は、新城市の北東部に位置する小規模校です。校庭の片隅にコンクリート製の小さな池があり、毎年春には、「新城市のカエル」である「モリアオガエル」が産卵にやってきます。その他にもアカハライモリやヤゴなどが姿を現します。
 しかし、最近この池の水は、よどんで悪臭がするようになってきました。こんな状況を見た3、4年生の子供たちが、「生き物が自然に寄ってくるような池にしよう」と池の水をバケツで出し、底にたまっていたヘドロ状の泥をかき出し、池の水の入れ替えをしました。
 「生き物の気持ちになって考えよう」のテーマのもと、隠れ家を作ったり、水草を浮かべたり、子供たちが、作戦を立てながら整備を行っています。また、モリアオガエルが池の上の木の枝に卵塊を産み付けるのですが、木が茂り過ぎているためふ化をしてもうまく池の中に落ちることができないオタマジャクシがいます。そこで、池の上に差しかかっているよい枝だけを残して残りの枝をせん定しました。
 これから先は、池の中の生き物だけでなく、その周りにカナヘビやトカゲなどのいろいろな生き物が寄ってくるよう、子供たちのアイデアを生かして整備していきます。
 この活動を通して、生き物を慈しみ、地域の自然の豊かさに目を向ける子供たちを育てていきたいと思います。
 春になって、どんな生き物がやってくるのかが楽しみです。

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