【豊山町立志水小学校】役割演技で深める道徳科

 本校の道徳科の授業において、積極的に取り入れているものの一つに、役割演技があります。役割演技では、資料の登場人物になりきって感じたことや、考えたことを自由に表現します。役を通して自分の思いを語ることができるため、本音を言いやすく、子供たちからの多様な意見を聞くことができます。また、役割を交代することで、相手の気持ちや立場を多面的に理解できるというよさもあります。
 1年生の道徳科の授業で、「かぼちゃのつる」という資料を用いて、役割演技を行いました。みんなに注意されても、自分勝手にどんどんつるを伸ばしていくかぼちゃですが、最後には、車にひかれて泣いてしまいます。そのときのかぼちゃの気持ちを考えて表現しました。初めは、「痛いよ」「こんなことなら、つるを伸ばさなければよかった」などの言葉が多く聞かれましたが、みんながどんな気持ちで注意してくれたかについて考えさせると、「心配してくれてありがとう」「注意してくれてありがとう」という感謝の気持ちを口にする児童も出てきて、教室が温かい雰囲気に包まれました。
 授業の終わりには、ふだんの生活を振り返り、他者からの注意に素直に耳を傾け、わがままを言わないでみんなと仲よく過ごしていこうという意欲の高まりを感じることができました。
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