【江南市立宮田小学校】スマホ・ケータイ安全教室

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 本校では、7月には5年生、12月には6年生を対象として、「携帯電話をはじめとした情報通信機器を使用するときに気を付けることを学ぶ授業」、2月に4年生対象の「情報モラル教室」を、外部講師を招いて行っています。
 7月に実施した5年生対象の「スマホ・ケータイ安全教室」は、実際にインターネットを利用する環境にある児童だけでなく、今は、インターネットを利用していない児童も、身近な事柄として意識して考えるよい機会となりました。5年生には、携帯電話やスマートフォンを持っていなくても、家庭ゲーム機のオンラインゲームで知らない人と通信することのある児童もいて、アイテムの取り合いからトラブルに発展することもあることを知り、顔の見えない相手との交流に対する怖さを実感する場面もありました。
 また、SNSで知らない人へ情報を公開するリスクについての話がありました。「外出先での様子を公開することで、不特定多数の人に、自宅が留守であることも知らせてしまうこと」「自宅周辺を映すことで、周囲の景色から、自分の住所や生活の様子を悪い人にも知られてしまうこと」といった、気付かないうちに生じている危険について教えていただきました。児童は、軽々しく自分の情報を公開することによって、思いも寄らぬ危ない状況に陥る可能性が生じることに驚いていました。
 授業の中では、無料通信アプリを使って、友達同士でメッセージのやりとりをする際のトラブルについても話がありました。軽い気持ちで発した言葉が文字として残り、冗談では済まない事態や誤解を生んでしまうことを教えていただきました。具体的には、「ありえない」という言葉を使った場合、その言葉単体では、相手が「ありそうもないことが起きてすごいことだ」というよい意味で捉える可能性と、「ありそうもないことだから信じられない」という悪い意味で捉える可能性があり、自分の意図が伝わらないということが挙げられていました。
 無料通信アプリのグループ内でのトラブルとしては、事実確認していないことをもとに悪口を送り合ったり、グループから外されたりしてしまう怖さが紹介されて、ビデオ映像を通して想像する機会が与えられました。
 また、「スマホ・ケータイ安全教室」の最後には、通信機器を使う際にルールを決めることの大切さについて話がありました。そのルールとは、以下の三つです。
1.時間を決めて使うこと。
2.保護者と相談してゲームのアプリなどを利用すること。
3.フィルタリングを活用すること。
 5年生の児童の多くは、楽しく便利な情報通信機器にも、自分の身を危険にさらしたり、友人関係を悪化させたりする原因となる側面もあることを知り、具体的に示された手立てをすぐに生かしていこうという思いをもちました。周囲の人々と気持ちよく関わり合うことの大切さと、良好な関係を保つためには配慮が必要であることについて考えるよい機会となりました。