【安城市教育委員会】「いのちの教育サポートプラン」を生かした道徳授業

 安城市では、「いのちの教育サポートプラン」を作成し、各学校が「いのちの教育」の指針として活用できるようにしています。
 本プランには、「いのちの教育」が目指す子供の姿や理想の教師像を示しています。また、サポートプラン全体像を「危機予防、備え・研修、対応、回復」の4段階で示し、それぞれの段階で行う項目を整理して本プランに位置付けました。例えば、「危機予防」では、「心を育ていのちを守る教育プログラム」や心の把握のためのアンケートを紹介しています。「備え・研修」では、緊急対応時の臨床心理士支援体制のチャート図を掲載しています。学校の取り組む視点を示して資料を掲載し、随時更新しています。
 令和4年度は、安城市教育センター開設講座において、道徳科指導員を講師に「『いのちの教育サポートプラン』」を生かした道徳の授業」として、講座「いじめ防止・生命尊重につながる道徳指導を考える」を開催しました。本講座では、いじめ問題の深刻な状況や子供を取り巻く地域や家庭の変化、子供たちの自己肯定感を取り上げ、安城市の「いのちの教育」の指針と関係づけながら、道徳教育の充実や「考え議論する」道徳授業の必要性を話していただきました。その後、共通教材(「B親切・思いやり」)の初発問を考え合うワークを取り入れることで、いじめ防止・生命尊重につながる「考え議論する」道徳の授業づくりを考え合いました。

【稲沢市教育委員会】道徳教育の充実の取組

 稲沢市では、道徳科の授業を中心に教育活動全体を通じて、善悪についての判断力や望ましい社会性、正義感や公正さを重んじる心、他人を思いやる心等の育成に努めるとともに、自己の生き方について考えを深める態度を育むことができるように各学校で取り組んでいます。道徳科の授業においては、児童生徒の発達段階に応じて、道徳的な課題を自分自身の問題として捉え、「考え、議論する道徳」となるように指導方法等の工夫・改善に努めています。
 道徳教育推進教師のさらなる力量向上と各学校での道徳教育の充実・発展に向けて、夏季休業中に「道徳教育推進教師研修会」を開催しています。稲沢市の道徳科教科指導員を講師として、市内全小中学校の道徳教育推進教師が参加して研修を深めています。本年度は、年間指導計画の作成や道徳用教材の整備・充実・活用など各学校における道徳教育をコーディネートする道徳教育推進教師としての役割について研修を行いました。     
また、道徳科の授業におけるタブレットPCの活用方法について話し合うなど、充実した研修会となりました。本研修で学んだことを各学校へ持ち帰り、他の教員にも広げていくことで教員の授業改善・授業力向上、そして稲沢市の道徳教育の充実・発展を図っていきたいと考えています。

【武豊町教育委員会】 情報モラル教育「情報モラル講演会」の実施

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 今年度武豊町では、武豊町立緑丘小学校の6年生児童を対象に、情報モラル講演会を実施しました。スマホ依存防止学会の方を講師にお招きし、「スマホ・ゲームが脳に与える影響」という題目で講演していただきました。
 講師の方から、家庭での勉強時間が同じであっても、スマートフォンを使用する時間の短い児童の方が学習面でよい成績を修めているというデータや、スマートフォンの使用にはお酒やたばこ、薬物などと同じで依存性があるといった内容について、わかりやすい説明がありました。
 講演後、子供からは「ほかの人と比べて、自分はスマートフォンを使っている時間が長くなっていることが分かった。」「スマートフォンが脳に大きな影響を与えていることに、とても驚いた。」といった感想が挙げられました。
 社会全体の情報化が急速に進み、子供がスマートフォンやタブレット等の端末を介して、日常的にインターネットに触れる機会が増えています。子供が適切に情報端末を使用し、依存することなく便利な道具として活用できるよう、今後も支援・指導を続けていきます。