【大治町教育委員会】教職員研修「イライラしない子育て講座」

 大治町では、今年度、青少年支援センター「陽氣会」代表の杉江健二先生を講師に招き、教職員対象の研修「イライラしない子育て講座」を行いました。
 講座では、具体例を用いながら、子供の教育には愛情、情熱、熱意、忍耐にプラスして技術(コツ)が必要であること、「子供をうまく褒めるコツ」「子供と上手なコミュニケーションを行うコツ」「子供の問題行動を正すコツ」などについて分かりやすく教えていただきました。
 参加した教職員からは、「子供への接し方のヒントをもらえた」「学級経営に生かしていきたい」などの声が聞かれ、子供たちの豊かな人間性、道徳性を育んでいくためには、子供への関わり方が大切であると改めて実感することができました。
 これからも、学校教育全体で、子供たちの道徳性を高めていくことができるような研修を行っていきたいと考えています。

「東浦町立卯ノ里小学校」心の教育を推進するために

 本校では、3年生の児童が、地域の老人会の方から地元の盆踊りを教えていただきました。
 1日目は、「東浦音頭」を教えていただきました。踊りを教わるだけでなく、老人会の方とたくさん話をして交流することができました。一緒に踊っている間に、どの子もとても楽しんでいる様子が見られました。2日目には、教えていただく前に自分たちで何度も練習を行い、老人会の方に見ていただきました。その後、老人会の方と一緒に踊りました。子供たちは、「一緒に踊れてうれしい」「また一緒に踊りたい」と話していました。
 夏休みには、地域の「盆踊り大会」がありました。3年生の児童は、全校のみんなに参加してもらおうと、ポスターを作って呼びかけました。当日、教えていただいた児童だけでなく、祭りに来てうれしそうに老人会の方と一緒に踊る子供たちの姿が見られました。
 今後も、老人会の方との交流を通して、地域を愛することのできる豊かな心を育てたいと思います。
画像1 画像1 画像2 画像2

【安城市立新田小学校】道徳科の授業実践「マラソン大会」

画像1 画像1
 5年生で、「マラソン大会」という資料を用いて実践を行いました。考え、議論する道徳科の授業を通して、友情についての考えを深めることがねらいです。ものごとをじっくり考えることが好きな子供が多く、進んで考えを深めていく姿を期待しました。
 資料には、主人公(ちか子)がマラソン大会で、トップを走っていたときに、顔をゆがめておなかをおさえながら走る友達(よしえ)の姿を見たという場面があります。
 授業では、「ちか子さんは、このまま走るのがよいか、よしえさんと一緒に走るのがよいか」と発問し、立場をはっきりさせました。また、それぞれの立場から意見が出された後に、それらの意見に対してどう考えるかを問いかけ、議論を促しました。 
 また、多面的・多角的に考えることができるよう、「よしえさんは、ちか子さんにどうしてほしいと思っているでしょう」と、視点を変える問いかけをしました。子供たちは、「ちか子に優勝してほしいと思っているんじゃないかな」などと意見を交わしました。
 はじめは、「一緒に走る」という意見が多数でしたが、最後には、「このまま走る」という意見が多数に変わりました。その理由として、「よしえさんも、ちか子さんに優勝してほしいと思っていると思うし、よしえさんを信じたいから」「よしえさんを信じて一人で走らせた方が、よしえさんは自信がつくと思うから」などとワークシートに書き、子供たちは、新たな考えをもつことができました。
 また、本授業前のアンケートで、「友情とは?」という問いに、「助け合ったり、遊んだりすること」と答えた子供が、授業後には、「助け合ったり、分かり合えたりすること」と回答するなど、友情について考えを深めた様子がうかがえました。

【豊橋市立汐田小学校】汐田ふれあいデー

 本校は、全校児童508名のうち97名が外国をルーツとした児童です。南米やフィリピン、中国など国籍の異なる子とともに学んでいます。国籍が異なる子が転入してきたときも自然と声をかけ、手助けができる温かい雰囲気の中で生活を送っています。日本人も外国をルーツとする子も分け隔てなくコミュニケーションを図れる環境は、子供たちの心の成長につながっています。
 6月には、「汐田ふれあいデー」(学校公開日)が行われました。
1 「いのち」をテーマにした授業の公開
 「いのち」をテーマにした道徳科や特活の授業で、命の大切さについて親子で考えました。1年生から4年生は、「みんなの道徳」から命にかかわる題材を用いて授業を行いました。5・6年生は、「命を大切にするってどういうこと?」などをテーマに「聞き合いタイム」を公開しました。「聞き合いタイム」とは、金曜日の朝の15分間を活用し、各学級で決めたテーマについて、話し方・聞き方のスキルアップを図るために行っている話合い活動です。高学年となった外国籍児童は他の児童とともに、命について、自分の意見を学級のみんなに伝えました。また、友達の意見も聞き、命について考えを深めました。
2 親子ふれあい活動
 子供たちは、家族や地域の方とともに体験活動をしました。アドバイスをもらいながら、一緒に作業をし、様々な人とのふれあいを通して、家族、地域の方々へ感謝の気持ちをもつことをねらいとして行っています。
 3年生は、校区探検で発見した汐田校区の自慢できる場所を、家族や地域の方に伝えるために、かるた作りに取り組んできました。「ふれあい活動」当日は、親子で参加の「かるた大会」を開催しました。子供たちが中心となって運営し、親子で汐田かるた取りをしてふれあいました。 
 このように子供たちは、学級、学年、家族、地域の人とふれあいながら、命の大切さを学び、心も成長しています。

画像1 画像1 画像2 画像2

【瀬戸市立瀬戸特別支援学校】社会に生きる一員として 〜住みよい社会にするために〜

 今、ごみ問題は深刻化し、日常生活においても一人一人のモラルが欠かせない時代となりました。特に、ごみをごみとせず、リサイクルできるもの、再生可能なものを生かしていく取組は、今後、更に重要になってきます。
 中学部3年1組は、女子4名で構成されており、日常生活を送るにあたっては、他者の支援を必要としています。とはいっても、社会に無関心ではいられません。住みよい社会にするために、環境に優しい生活を送るために、自分ができることを見つけて取り組む一つのテーマとして、「ごみの分別」を取り上げました。
 ごみにもいろいろな区分があり、自治体によって回収方法が異なり、燃やすとただの灰になりますが、リサイクルによって資源となり他の製品に生まれ変わることを理解した上で、身近なごみをこれまでとは違う視点で見つめ直すことにしました。紙やプラスチックという素材にも注目し、一つ一つ友達と相談しながら分別していきました。一まとめになった大きなごみも、分別することで小さなごみへと変わり、一つの資源として捉えることで、社会や地球環境に優しくなれることを学びました。
 終わった後、「楽しかった」「またやりたい」という声が聞かれました。ふだんあまり意識していない分、新鮮に思えた活動だったのかもしれません。これを機に、家庭でも意識して取り組んでいけたらいいと思います。
画像1 画像1 画像2 画像2

【西尾市立米津小学校】米っ子タイムを大切に

画像1 画像1
 本校では、平成25年度から、子供たちの心を耕すことを目的に、毎週金曜日に、15分間の「米っ子タイム」を行っている。「米っ子タイム」とは、子供たちが3〜5人のグループとなり、決められた内容についてゲーム形式で行うものである。子供たちは、ゲーム感覚で行っているが、教師はこの活動を通して関わりのスキルやコツを身につけさせながら自尊感情を育むことをねらいとしている。「米っ子タイム」には、四つのプログラムがある。プログラム内容は、以下の四つである。
 1.質問じゃんけん
 2.どちらを選ぶ
 3.アドジャン
 4.よいところ見つけ
 子供たちには、学期末に「米っ子タイム」についてのアンケートを行っている。そのアンケート結果から、この「米っ子タイム」を楽しみにしていることが分かる。子供たち同士のトラブルが減り、子供たちの心が耕かされてきたことがよく分かる。
 本校では、教師用に「米っ子タイム」の研修を、年に数回行っている。担任が変わっても内容が変わらず、子供たちが安心して取り組めるようにしている。
 今後も、この「米っ子タイム」の時間を大切にし、子供たちの心を耕せていければと考えている。

【常滑市立常滑西小学校】1・6年ペア活動

 本校では、1・6年、2・5年、3・4年が、ペア学年になって交流活動を行っています。1学期には、その活動のひとつとして、1・6年生の「ペア読書」がありました。6年生は、ペアの1年生のために絵本を選び、読む練習をして、読み聞かせをしてくれました。自分のために1対1で、6年生が絵本を読んでくれるので、1年生にとってはとてもぜいたくなうれしい楽しい時間になりました。また、入学式での「ペア入場」、1年生を迎える会での「ペア入場」やプレゼントなど、何かと6年生にはお世話になっている1年生です。掃除のお手伝いもしてもらっています。6年生をとても頼もしく感じ、尊敬とあこがれをもって頼りにしている1年生です。6年生も1年生と接するときは、表情が穏やかで、にこやかです。1年生をいたわり優しく接してくれます。
 今後も、「ペア活動」を継続していきますが、回を重ねるごとにますます仲よく、絆(きずな)が深まっていくと思います。

【みよし市教育委員会】 子供の心を育てる教育の推進

 みよし市内の小中学校には、教科化の全面実施以前から、道徳科の授業づくりについて、長年研究を進めている学校があります。みよし市教育委員会では、昨年度から他校の研修会に参加し、教師による学び合いを促す取組を始めました。年度当初に、外部講師を招いての研修会の計画を市教委がとりまとめ、市内小中学校に周知しています。参加者は各校の取組を学び、それぞれの学校に持ち帰り、広めています。中には他市町から足を運んでくださる学校もあります。
 また、昨年度は、毎年行っている主幹教諭・教務主任・校務主任を対象とした研修会、一昨年度は、市内小中学校全教員の参加による研修会で、「特別の教科 道徳」の教科化に向けて授業づくりや、評価の在り方をテーマとして研修会を実施するなど、市全体で力量向上を図ってきました。
 さらに、三好丘中学校区では、平成28年度から3年間の委嘱を受け、「人権教育総合推進地域事業」として研究実践を行いました。学校生活の全ての活動を「人権」という視点で見つめ直し、授業・行事・地域との交流を通して「笑顔あふれる地域づくり」を進め、その取組や成果を市内に広めました。
 今後も、みよし市は、「特別の教科 道徳」を中心に、子供の心を育てる教育を推進するために、家庭・地域と連携しながら、学校教育全体で発達段階に応じた道徳教育を推進します。

【大口町教育委員会】道徳教育の充実に向けて

 大口町では、これまでに「考え、議論する道徳科の授業」について、町内での研修会で理解を深めたり、各校で授業改善の中心に置いて実践を積み重ねたりしています。町内の教務主任会議では、授業展開、発問、教材などの工夫について、各校の取組を情報交換し、授業改善へつなげようとしています。
 毎年、大口町教育研究会が開催され、担当校が授業公開をして学び合う機会がありますが、本年度担当の大口西小学校では、道徳科の授業に焦点を当てて実施することになっています。また、大口中学校では、愛知県教育委員会から「平成31年度道徳教育の抜本的改善・充実に係る支援事業」における研究実践校として委嘱を受け、研究を進めているところです。
 各校での取組を共有し、道徳教育を充実させ、大口町の子供たちが健やかに成長できるよう努めていきたいと思います。

【半田市教育委員会】元気いっぱい、笑顔いっぱい、優しさいっぱい

画像1 画像1
 半田市では、「元気いっぱい、笑顔いっぱい、優しさいっぱい」の子供を育てることを目標に、日々の教育活動に取り組んでいます。市内の児童生徒が、「元気いっぱい、笑顔いっぱい、優しさいっぱい」で学校生活を送れるように、平成24年度から、児童会・生徒会の代表が参加する「児童会・生徒会サミット」を開催しています。平成25年度には、いじめのない学校生活を送るための心構えとして「スマイル宣言」を、平成27年度には、インターネットの利用の心構えとして「ネット五原則」を児童会・生徒会サミットで策定しました。児童会・生徒会を中心として、各小中学校での啓発活動に加え、半田市で行われる行事に合わせて、児童生徒や保護者、地域の皆さんに「スマイル宣言」と「ネット五原則」の啓発を行っています。
 また、道徳教育の充実を目指し、本年度は、岩滑小学校が愛知県教育委員会からの委嘱を受け、「道徳教育の抜本的改善・充実に係る支援事業」の研究実践に取り組んでいます。考え・議論する道徳への転換や、地域教材を活用した授業を目指し、充実した活動が展開できるようにしています。外部講師による講話については、岩滑小学校にとどまらず、市内の小中学校にも呼びかけ、指導を受けられるようにしています。本年度得られた成果については、今後、市内の小中学校に広めていく予定です。

【蟹江町教育委員会】道徳科授業推進の取組

 蟹江町はここ数年、道徳科の授業実施に向けて、各校が精力的に研究を進めてきました。
 平成30年度は、愛知県より「道徳教育の抜本的改善・充実に係る支援事業」の委嘱を受けることになり、蟹江町立蟹江小学校にて道徳科の研究が意欲的に進められました。次期学習指導要領を踏まえて教育課程の構築を図る中で道徳教育に着目をし、対話力を高め、学びを深める授業を実践できるように研究に取り組みました。その結果、道徳科の授業を「好き」と回答する児童が多くなり、家庭で道徳科の授業について話す児童の割合が増えるなどの成果をあげることができました。
 また、本年も、愛知県より「道徳教育の抜本的改善・充実に係る支援事業」の委嘱を受けることになり、蟹江町立蟹江北中学校にて道徳科の研究が現在進行形で、積極的に進められています。8月20日には、大学から講師を招いて、「道徳科の授業と評価」についての「講習会」が行われました。町内全部の学校へ声をかけていただいたことで、小中学校の教務主任や道徳教育推進教師も参加することができ、有意義な研修となりました。
 今後も、授業実践を繰り返し行い、理論と実践をバランスよく取り入れた形で研修を進めていきます。真しに研究に取り組む先生方や生徒たちに、大きな成果が訪れることを期待しています。

画像1 画像1 画像2 画像2

【春日井市立坂下小学校】スマートフォンやゲームと上手につきあうには

 携帯電話やスマートフォン、ゲーム機器が普及し、多くの子供たちが使っています。しかし、便利になる一方で、事件やトラブル、子供たちの心身の健康に害をもたらす事案も増えてきているのが現状です。
 本校では、6月の学校公開で4〜6年生が、ネットモラルについて学習をしました。4年生は、スマートフォンでの課金について、5・6年生は、スマートフォン・ゲーム依存について考えました。どの学年でも子供たちが熱心に意見を述べ、それを真剣に参観する保護者の姿がありました。ある5年生の児童は、授業の最後に、「わたしは、ゲームしょう害がこわいなあと思いました。ゲームは楽しいけれど、やりすぎると後で後悔すると分かりました」と振り返りました。それに対しておうちの人から、「この授業を受けた日から、ゲームの時間をきちんと守れるようになったことは、本当にすごいと思います。そういう真面目なところがお母さんは大好きです」と感想をいただきました。
 児童が学習している様子を保護者の皆様に見ていただいたり、感想を書いていただいたりすることで、家庭で使うゲームやスマートフォンについての約束事を再確認することができました。子供たちが約束事を守り、スマートフォンやゲームと上手につきあっていくには、学校と家庭の協力が不可欠だと痛感しました。

画像1 画像1 画像2 画像2

【設楽町立田口小学校】スマホ・ケータイ教室

 本校では、6月に携帯電話会社から講師を招いて、4〜6年生を対象に「スマホ・ケータイ安全教室」を行いました。子供たちが巻き込まれやすいトラブルや対処法を教えていただきました。
 主なポイントとして、「SNS等で個人情報を安易に流さない。写真だけでも個人情報が特定されることもある」「SNSでの知らない人とのやりとりに気をつける。なりすまし等もある」「文字だけでは人によって受け取り方に違いがあるので、本当の気持ちが伝わりにくいことがある」「スマートフォン等を使いすぎると、集中力、記憶力、体の動きが低下してしまう」の四点について、動画を交えて分かりやすく説明していただきました。
 子供たちからは、「いつも、ゲームなどをやり過ぎてしまうので、ルールをつくってできるとよいと思いました」といった感想が出ました。スマートフォンや携帯電話との上手な付き合い方、家庭内でルールを決める必要性などを学ぶことができました。3学期には保護者対象の「スマホ・ケータイ教室」も開催する予定です。
画像1 画像1

【小牧市立一色小学校】「考える」ことが楽しみな道徳科の授業

画像1 画像1
 「特別の教科 道徳」の目標は、「よりよく生きるための基盤となる道徳性を養うため、道徳的諸価値についての理解を基に、自己を見つめ、物事を多面的、多角的に考え、自己の生き方についての考えを深める学習を通して、道徳的な判断力、心情、実践意欲と態度を育てる」とされている。
 本校では、「考える」道徳科のために、発問を「どんな気持ちで」から「できることには何があるか」に変えてみることにした。このことで、「問題解決」型の授業になると言われているからである。「何ができるか」を考えさせ、小グループで話し合わせるスタイルをとる。
 「ぶらんこ」では、「おさるさんにできることには、何があるでしょう」と発問することにした。2年生ということもあり、子供に「できること」の選択肢を出させることは難しいため、教師の方であらかじめ用意した。
 それぞれの選択肢のよいところ、悪いところを話し合わせた。最後に、「その他にできること」を聞いてみた。
 子供には、それぞれをワークシートに書かせた。「問題」に向かい、2年生なりに具体的に考えていた。 
 今回、低学年であったということ、「アクティブな考え」を引き出しやすい資料では必ずしもなかったこともあり、「考える」道徳科という観点では、課題が残った。「考える」ことが楽しみな授業をこれからも作っていきたい。

【西尾市立幡豆小学校】道徳科の授業実践の様子

 2年生は、教材「黄色いベンチ」を通して、みんなで使う物を大切にし、自分もみんなも気持ちよく過ごせるためにはどうしていけばよいのかを考えました。まずは場面発問をし、その後にテーマ発問で価値に迫れるように工夫しました。また、板書を横書きにし中央に核となる主発問がくるように板書計画を立てました。こうすることで導入で触れた、身の回りにあるみんなで使う物に戻って「自分ごと」として振り返ったとき矢印を引きやすくなり、子供の思考がリンクしやすく、思考の流れが分かる板書となりました。
 45分の授業の中で、子供たちが一番集中したのは、みんなで使う物の写真を見せたときです。そのときに大切に使えていない物の写真も含ませたことで、これまでの自分を見つめられるようにしました。
 テーマ発問では、「こうしたらよい」ということをたくさん発言していましたが、実際はそうではない自分たちの教室やトイレ、図書室、体育器具庫の一輪車の片付け方を写真で見て、教材に出てくる主人公のように「はっ」としていました。子供たちは、頭の中では分かっていても、そのことをできない弱い部分をまだまだもっています。問題解決型の学習を取り入れることで、問題場面に対する自分なりの考えや解決策をもつことができました。
 今後も、主体的によりよい行動の仕方を身に付けさせることができるよう、様々な手立てを講じ、計画的に進めていきたいと考えています。


【一宮市立大徳小学校】福祉実践教室

 「福祉実践教室」を行いました。最初の全体講義で、講師から、「この講義を通して、相手の立場に立って考えることを学んでほしい」という話を聞きました。それから三つの講座に分かれました。
 「車椅子体験」では、車椅子に乗って、段差や障害物を通りました。段差があることに大変さを感じる児童が多くいました。
 「高齢者疑似体験」では、年齢を重ねたときに、身体はどのような状態になるかを学びました。ふだん簡単にできる階段の上り下りや手先の操作、新聞を読むことなどが、年齢を重ねるととても時間と労力がかかることを感じました。
 「視覚障害者のガイドヘルプ」では、目の不自由な人を案内するときにはどうすればよいか、目が見えないとどのような状態になるのかを実際に体験してみました。
 子供たちからは、「アイマスクを付けた友達をガイドするのは、とても怖かった」「目が見えないと、どこまで階段があるか分からずドキドキした」と話していました。
 今回の講座を受けたことで、「全ての人が幸せに暮らせる社会」にするには、一人一人に何ができるかを考えるよい機会になったと思います。

画像1 画像1

【一宮市立向山小学孜】 いじめは絶対やめよう

画像1 画像1
 携帯電話・スマートフォンに関わるトラブルが、大きな社会問題となっています。本校の6年生は、アニメーションの事例教材を活用して、インターネットいじめについて考え、話合いを行いました。
 導入では、いじめが起こってしまった原因を考えました。子供たちは、直接顔を合わせず言葉だけのやり取りになることから、「相手の表情が分からない」「真意がうまく伝わらない」「感情的な言葉の応酬になりやすい」ことに気がつきました。
 また、「ふだんは仲がよくても、いじめになってしまうことがある」「一人対みんなになりやすい」「した方はそのつもりはなくても、受け取る側が嫌な気持ちになることがある」など、様々なマイナス面があることも分かりました。
 授業後では、「便利なスマートフォンだけれど、マナーを守って使いたい」「どんな理由があっても、いじめは絶対にしてはいけない」「困ったときは、すぐに大人に相談するようにしたい」などの感想をもつことができました。
 ネットワーク上のコミュニケーションは、直接顔を合わせて言葉を交わすコミュニケーションよりも、一層相手の立場に立ち思いやりの心をもって行動していくことが大切であることを再確認しました。

【一宮市立浅井北小学校】 感謝の気持ちをいつまでも

画像1 画像1
 4年生では、「ぼくたちのバラ花だん」という資料を使って、地域の人への感謝の心を育てる授業を行いました。資料を通して考えたことをワークシートに記述してから、全員が自分の意見を話すことができるよう、ペアでの話合いの時間を十分にとりました。そして、その後、学級全体で議論する時間をとりました。
 ペアでの話合いでは、ワークシートに自分の意見を記述することによって、自信をもって発言することができる児童が多くいました。その後の学級全体で議論する場では、児童は、友達の意見をしっかりと聞き、同じような意見でも、自分の意見として積極的に発表しました。
 最後に、自分たちの町で、地域に尽くしている人について考えました。児童にとっては、一番身近な「見守り隊」の方々を挙げる児童がほとんどで、毎日自分たちのため、地域のために見守ってくれていることに感謝の気持ちをもつことができました。「お礼ができたらよいと思います」と発言した児童もいました。
 本校では、2学期始業式の下校時に見守り隊の方への「お礼の会」を開く予定です。その機会には、ふだんは伝えられていない感謝の気持ちを直接伝えることができるようにしていきたいと思います。また、地域の方への感謝の気持ちをもち続け、日頃からあいさつや態度により、感謝の気持ちを自然なかたちで伝えることができるような児童を育てていきたいと思います。

【安城市立安城西部小学校】スマートフォン、携帯電話の安全な使い方を知ろう

 本校では、専門家(携帯電話会社)の話を聞くことで、正しいスマートフォン・携帯電話の使い方を知り、無料通信アプリ等のSNSのトラブルを未然に防ぎ、いじめ・問題行動などにつながっていかないようにするために、「スマホ・ケータイ教室」を実施しました。さらに、家族で、スマートフォンや携帯電話について考える機会になればと考え、5. 6年生と希望された保護者を対象に行いました。
 本年度、携帯電話やスマートフォンの使用やSNSの利用などについて、5.6年生を対象にアンケートを行いました。その結果を見ると、自分用のスマートフォンや携帯電話を持っている児童は約38%で、タブレットやパソコンなどを合わせると70%の児童が、自分でSNSにつながる環境にありました。また、スマートフォンや携帯電話関連で、困ったり嫌な思いをしたりしたことがある児童は、全体の20%いることが分かりました。
 当日は、アニメーションやドラマの映像を交えながら、個人情報を安易に公開しないこと、顔が見えない相手とのやり取りはトラブルが起こりやすいこと、うちの人と相談しながらルールを守って利用することなどの講話を聞きました。最後に、質問や感想を発表しました。
 児童からは、「わたしは、今日のスマホ・ケータイ教室で、個人情報を教えているつもりはないのに、ばれてしまうということを初めて知りました。わたしは、自分の顔だけ隠せばいいと思っていたのでびっくりしました」「『無料』と書かれたアプリも、実は無料ではないかもしれないので、だまされないようにしたいです」「無料通信アプリだと、本当の気持ちが友達に伝わりにくいことが分かりました」「私には、お母さんがつくったスマートフォンのルールがあります。今までは嫌だなと思っていたけれど、今日の話を聞いて、ルールがあってよかったなと思いました」などの感想が聞かれました。
 安城市には「安城市ケータイ・スマホ宣言」があります。今回の「スマホ・ケータイ安全教室」を機会に、家庭でもこの宣言にある五項目について話し合い、今後の生活に生かしていってほしいと思います。


画像1 画像1 画像2 画像2

【刈谷市立朝日小学校】自分で個人情報を守る意識を育む実践

画像1 画像1
 子供たちの会話の中には、インターネット上の動画や通信ゲームの話が多く出てくる。夏休みになるとそれらに触れる機会が多くなると考え、3年生(1学級30人)で、通信機器に触れる機会があるかを尋ねた。結果は、パソコン5人、スマートフォン17人、タブレット14人、通信ゲーム機器7人、どれも触れる機会がないが0人であった。特に、スマートフォンやタブレットなどの多機能通信機器に触れる機会が多くあり、情報教育の必要性を感じた。そこで、上手に通信機器を活用し、危険なトラブルに巻き込まれることがないように情報モラルを題材にした授業を行った。
 「とどいた広告」は、友達とインターネットを使うときに、個人情報を入力するように誘う画面が突然現れ、その場の雰囲気に流されて入力してしまう話である。子供たちは、「友達が言うから入力しようかな」「危ないかもしれないな」などとパソコンの前で迷う主人公の気持ちを考えながら、インターネットの「落とし穴」について知ることができた。
 授業の感想には、「入力したらゲームができると書いてあったら迷うけれど、家でのきまりを守りたい」「おこられるかもしれないけれど、画面をそのままにしてお母さんに相談する」などと記述していた。
 3年生ということもあり、保護者のそばで通信機器に触れている子が多いが、保護者がいないところで使用するときには、家庭のルールを確認し、個人情報を自分で守れる力を身に付けさせていきたいと思う。