【武豊町教育委員会】 「いのちの教育」 〜 防災・福祉を絡めた道徳教育の推進 〜

 武豊町では、学校教育の重点目標として、「いのちの教育の推進」を掲げ、自他のいのちを大切にする心を育て、共に学び合い、高め合える学校を目指して各校の教育活動を行っています。
 今年度は、6月に「防災講演会」を開催し、東日本大震災で被災された方を講師に招き、震災当時の写真や家族の思い出を含めて「いのちの教育」としてのお話を聞きました。学校関係の職員も参加をし、自他のいのちを大切にする価値を再認識する会となりました。
 10月には、町内の2つの中学校においても同様の「防災講演会」を行う予定をしています。東日本大震災で多くの方が亡くなった事実に、被災した子供たちがどう向き合い、どのような学びを通して未来に向かおうとしたのかに触れることで、「いのちの教育」としての多くの学びを得る機会にしたいと思います。
 また、教育委員会や防災交通課、日本福祉大学と連携をして、武豊中学校において、1年生の総合的な学習の時間に、「防災福祉教育」という視点での学習を行っています。7月から10月までの期間で、「夏季ボランティア活動」や「防災体験活動」を通して、地域の中で自他のいのちを守るためにどのようなことができるかについて学んでいます。
 武豊町では、今後も、「いのちの教育」を中心とした教育活動を継続して行い、各学校の道徳教育の推進に向けた取組を行っていきます。

【新城市立作手小学校】4年生道徳科「うれしい六着」の授業実践から

 主題は、「自分で決めた目標に向かって、強い意志をもち、粘り強くやりぬく」とし、ねらいを「目標を達成するためには、強い気持ちが必要であることに気づき、これからの生活に生かそうとする気持ちをもつ」こととした。
 4年生児童は、男子8名女子7名の15名である。好奇心が盛んで、知りたい、やってみたいという気持ちが強く、特に道徳科や国語科では、全員発言ができる。また、素直で、指示したことを素早く行うことができる半面、次の行動を自ら考えて実行することが苦手である。また、困難なことに対して途中であきらめてしまう姿もしばしば見られる。
 そこで、読み物教材「うれしい六着」を活用して、あきらめず、最後までやりぬくことの大切さを考える授業を行った。水泳が苦手なたかしが、25m泳ぐ目標を立て、練習を重ねる。母親や先生、友達の応援を受け、苦しくても25m泳ぎ切るという物語である。児童は、たかしの気持ちを真剣に考えた。「自分で立てた目標だからあきらめたくない。」「応援してくれる人のためにもがんばりたい」「今まで練習をがんばってきたから、最後までやり切りたい」と、あきらめたくない気持ちを支えるものが何かを考えた。
 数日後のシャトルラン大会では、自分の新記録を出す児童が多かった。あきらめず最後まで、走り切りきることができた。道徳科の授業を通して、子供が自分自身の生き方を見つめる一助になった。

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【知多市立知多中学校】きまりや法の意義を考えよう

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 本校では、「特別の教科 道徳」の全面実施にともない、主題についての価値を深める場面に重点を置き、生徒が自ら考え、議論する授業づくりを目指しています。小グループで話合いをする際には、「話し合いマニュアル」を活用し、司会者を中心に意見交換をしています。また、各グループで出された意見を、ホワイトボードにまとめて全体に提示することで、新たに自分と異なる考えに接することができ、自分の考えを見つめ直し、深めることをねらいます。
 3年生では、きまりや法の意義について深く考え、主体的に守ろうとする態度を育てることをねらいとし、資料「二通の手紙」を使って授業実践を行いました。主発問で、懲戒処分の通告書を渡されたにもかかわらず、晴れ晴れとした気持ちで職場を去っていった主人公の真意について考えさせた後、「相手のためだったらルールを破ってもよいのか」という発問を加えることで、生徒の気持ちに揺さぶりをかけました。生徒からは、「何があってもルールは守るべき」「時と場合による」「自分で責任が取れるならよい」など、様々な視点から意見が出され、ルールを守るということの本質に迫る意見交換を活発に行うことができました。
 今後も、生徒が他者との関わり合いの中で自己の考え方や学びが深まるような授業展開を工夫し、実践してきたいと思います。

【新城市立黄柳川小学校】「考える」「議論する」を大切にする道徳教育の実践

 本校では、健やかな体・豊かな心・確かな学力の基盤となる考え方や、豊かな情操を高めることを目標に、「特別な教科 道徳」を要とした道徳教育を工夫・改善して、実践に取り組んでいます。
 学級の人数が10人前後と少ない本校では、授業においても多種多様な考えができるように、低、中、高での道徳科の学年授業を、学期に1〜2時間取り入れています。5・6年生の授業では、「感謝」をテーマに相田みつをの詩「花を支える枝」を取り上げました。詩の最後の部分「根は見えねんだなあ」の「見えねん(見えない)」の部分を隠し、どんな言葉が入るのか考えさせました。そして「見えない」という当たり前のことの意味を考えさせ、その偉大さや大事な役割があることにふれました。児童は、自分たちが「花」であるなら両親が「根」であることに気づき、両親が日頃どんな言葉をかけてくれるか意見を交わし、そこから両親の自分に対する思いを考え、発表しました。児童の多くは、根が見えないことについて、「当たり前だ」「その通り」と感じつつも、改めてその意味を考えることで、いつも当たり前のように自分に接してくれる両親の気持ちを思い起こすきっかけになりました。
 今後も、児童が問題意識をもって考えられる資料の選択、開発、また議論を深めていける授業の在り方を検討していきます。

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【あま市教育委員会】あま市教職員研修「特別の教科 道徳」

 あま市では、「Ama Teachers College」として、あま市教職員研修を、年間14回開催しています。各講座では、大学教授等を講師に招き開催しており、教職員が個々で受講したいと思う講座を選択し、力量向上につなげています。
 本年度は、「特別の教科 道徳」に関する講座を、8月に2回行いました。1回目は、愛知学泉大学教授の前田治先生を講師に招き、「考え議論する道徳の授業づくり」として、子供たちが議論を深めるための道徳の教材分析、発問の工夫など、教育現場での実践を学びました。2回目は、美和中学校教務主任の水野賢太郎先生を講師に招き、「子供を高める道徳の授業づくり」として、子供たちの考えを深め広げるための指導法を学びました。
 どちらの研修会もその後のアンケートでは、「道徳の授業を考える上で、大事なヒントとなりました。今後の道徳の授業に生かしていきたい」など、授業づくりへの意欲向上につながった内容が多くみられました。今後も、あま市では、先生方にとって励みとなる研修の機会を設けていきたいと考えています。

【一宮市立瀬部小学校】 個人情報の取り扱い

 7月18日に、2年生で、「でんわばんごう」という教材を使って、個人情報の取扱いについて考えました。「電話で、友達の電話番号を聞かれたら、どうすればよいのか」を、主人公あい子さんの行動に沿って考えていきました。
 電話で「友達の番号を教えてください」と聞かれたら、子供たちも「友達に何かあったのかと思って教えてしまう」「聞かれたから、教えようと思ってしまう」と親切心で教えると話していました。
 しかし、そのあと、困っている友達の様子を見て、「教えたらいけなかったんだ」「よいことをしたと思っていたのに、友達を傷つけてしまった」と、自分の行動がいけなかったことだったと反省する意見が多く見られました。
 最後には、実際に「友達の電話番号を教えてくださいと言われたら、どうすればよいのか」を役割演技を通して考えました。すると、「今、お母さんがいないので、分かりません」「友達の電話番号を知らないので、教えることはできません」としっかりと断ることができていました。
 夏休み等、休みの日には、子供たちが電話をとることも多くなると思うので、この学習を生かしてほしいと思います。

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【稲沢市立大里西小学校】共生社会へ一歩ずつ「福祉実践教室」

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 本校では毎年、稲沢市社会福祉協議会の協力を得て、「福祉実践教室」を行っています。4年生は、「盲人ガイド」「車椅子」、5年生は、「高齢者疑似体験」「手話」、6年生は、「点字」の体験学習を行っています。福祉についての理解を深め、共生社会の一員として、当たり前に福祉実践をするための契機としています。
 6年生の「点字」の教室では、視覚障害者の暮らしや、点字の読み書きを教えていただきました。児童は、公共の施設や、飲物などで見かける点字に興味津々な様子で、熱心に話を聞いたり、点字の読み書きをしたりしていました。児童たちからは、「点字はプリントを見て探すだけですごく時間がかかったのに、目が見えない人は形を覚えて、さわって分かると聞いてびっくりしました」「もし電車とかに障害者がいたら、席をゆずったり、声をかけたりしていきたいです。また、目が見えない人が危ないところにいたら、助けてあげたいです」などの感想が聞かれました。学級通信を活用して、それらの感想をクラスで共有することで、児童は、更に理解を深め合うことができました。

【一宮市教育委員会】夏季集中研修講座

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 一宮市では、8月6〜9日の四日間、教職員の「夏季集中研修講座」を開催しました。必修職務・必修選択・自由選択の合計62の講座から、役職や経験年数に応じて希望するものを選び、指導力向上を目指します。講座の講師に、大学教授や弁護士、カウンセラー、消防士、劇団員と様々な分野の専門家を招いて講義をしていただきました。
 「特別の教科 道徳」については、二つの必修選択講座を開催しました。小学校教師向けに「うれしい、楽しい、道徳大好き!」、中学校教師向けに「子どもの心に届く道徳教育」と題して研修を行いました。講座の中では、道徳科の授業づくりのために、教材分析の仕方や対話のさせ方等についての解説を聞いた後、グループで授業の流れに沿った発問づくりをすることで、教材研究の仕方を学ぶことができました。
 子供たちの豊かな人間性を育んでいくために、これからもよりよい道徳科の授業や評価の在り方等について、教職員の研修の場を設定していきたいと思います。

【江南市教育委員会】教師力向上セミナーでの取組

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 江南市では、毎年、休業中等に、年3回「教師力向上セミナー」を行っています。毎回、様々なテーマで研修を行っていますが、昨年度の夏に行った「教師力向上セミナー」では、「考え、議論する道徳の授業づくり」をテーマに研修を行いました。
 アイスブレイクで自己紹介を行ったあと「教科化で変わらないこと」「教科化で変わること」「学習内容(内容項目)」「授業の進め方」「評価」の五つについて研修を行いました。
 「授業の進め方」では、「考え、議論する道徳」の授業にするために、
 ・問題意識をもつ
 ・自分との関わりで捉え、考える
 ・多面的・多角的に考える
 ・自らを振り返る
 ・自己の(人間としての)生き方について考えを深める
ことが大切であることを踏まえ、実際に「ブランコ乗りとピエロ」の教材を用いて、授業の進め方や発問の工夫など、より質の高い指導方法について演習を行いました。
 また、「評価」では、評価の場面を「授業(1単位時間)→通知表(学期レベル)→指導要録(学年レベル)」と3つのステージを意識し、評価に生かす情報を集めて組み合わせるとよいことを教えていただきました。
 今後も、江南市では、「考え、議論する道徳」を目指し、継続的に道徳科の授業力向上を図っていきたいと考えています。

【岡崎市教育委員会】「生きる力」につながる道徳教育の推進

 岡崎市では、教育方針とその実現に向けた施策等を明らかにするものとして「岡崎市教育ビジョン」を策定しており、基本施策1に「生きる力を育む教育の推進」があります。その主な取組の一つに「豊かな心を育む教育の推進」を掲げ、具体的な内容として「道徳教育の充実」を一番に位置付け、市内67校の道徳教育の充実を図っています。
 道徳の教科化を見据える中では、平成27年度に竜美丘小学校、平成28年度に城北中学校に、それぞれ3年間の研究委嘱を行いました。そして、平成29年度には竜美丘小学校で、平成30年度には城北中学校において、その研究成果を市内外の教員や教育関係者等に示すことができました。市内各校では、これらの研究で明らかになったカリキュラムや評価の在り方などを参考にしながら、道徳科の授業を中心とした道徳教育の充実に取り組んでいます。
 また、現職研修委員会道徳部では、研究主題を「豊かな心をもち、他者と共によりよく生きる力を育てる道徳教育―自分事として考え、議論する『道徳科』の授業を通して―」とし、各校の道徳教育推進教師で研究推進の体制を組織し、発問構成や授業展開、対話の質を高めるための工夫等について研究を深めています。それらの研究成果は、教育研究大会のレポート発表等を通して、市内の教員の参考となるようにしています。
 今後も引き続き、岡崎市では、「生きる力」につながる道徳教育の充実に取り組んでいきます。

【豊川市立豊川小学校】ペア活動の推進

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 豊川小学校では、1・6年、2・4年、3・5年でペア学年を組み、「ペア活動」を行っています。今回は、1年生と6年生のペア活動を紹介します。
 1学期だけで、もう3回のペア活動を行っている1・6年生。第1回は、顔合わせ。初対面でお互い緊張感がありましたが、すぐに慣れて楽しく話をすることができました。第2回は、外遊び。もうすっかり慣れた1年生に、「何をして遊びたいか」と聞く6年生は、最高学年としての自覚を感じました。第3回は、梅ジュースのおすそ分け。1年生が、学校で採った梅を使ってジュースを作り、それをいただきにいきました。前半は、外で楽しく遊び、後半は、梅ジュースで乾杯しました。1年生の手作り梅ジュースはとてもおいしくて、あっという間に飲んでしまいました。他の学年でもペア活動が行われ、交流を深めています。
 このような交流をきっかけに、低学年は高学年に憧れをもち、高学年は低学年に親切にしたり、学校のことを教えたりしています。このよい伝統をこれからも長く続けていきたいと思います。

【長久手市立市が洞小学校】元気に登校を合い言葉に〜児童会活動

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 本校では、あいさつ委員会が中心となって「あいさつ運動」を行っています。それに加えて今回は、「あいさつをもっと盛り上げたい」という児童会の願いから、「いっち〜あいさつ運動(ハイタッチ)」を行いました。この運動は、児童会役員が門に立ちながら、あいさつの声とともに手をかざし、手と手(ハイタッチ)でもあいさつをするというものです。ハイタッチによって、あいさつをする相手が明確になり、目と目を見てあいさつができる児童が増えてきました。また、お昼の放送では、児童会役員から、目標である「相手の目を見てあいさつをしよう」についての思いを伝え、あいさつへの意欲を高めました。
 1年生の児童は、「お兄さんにハイタッチができて楽しかった」「大きな声であいさつができたよ」などと話し、いつもの「あいさつ運動」よりも充実感を得たようでした。
 期間中だけでなく、毎日元気にあいさつ、笑顔で登校できる学校を目指して「あいさつ運動」に取り組んでいきたいです。

【春日井市立八幡小学校】異学年児童とのかかわりを大切にした〜なかよし班活動〜

 本校では、児童会が中心になって、「なかよし班(縦割り班:異学年児童で構成された班)活動」を行っています。今年度は、これまでに「班開き」「なかよし班遊び」「YY遊び」を行いました。
 「班開き」では、新6年生が緊張しながらも、リーダーとして活動する姿に頼もしさを感じました。
 「なかよし班遊び」は、本校が推進している「アクティブ・チャイルド・プログラム(ACP)」を取り入れて、20分間の休み時間に、班ごとに外遊びをしています。ACPとは、子供たちが楽しみながら積極的に体を動かし、発達段階に応じて身につけておくことが望ましい動きを習得するために、日本体育協会が開発した「運動プログラム」です。毎回、子供たちは体をいっぱい動かし、楽しんで異学年交流を深めています。
 「YY遊び」は、児童会の役員と代表委員が企画・運営・司会を行うものです。なかよし班対抗で、工夫を凝らした3つのゲーム「ミニ綱とり」「ピンポン玉運びリレー」「エコキャップ大金持ち大会」を行いました。高学年が、下級生を気遣い優しく接する姿がたくさん見られ、児童会のスローガン「八幡っ子!!みんなで仲よく楽しもう」の通り、みんな笑顔いっぱいで遊び、なかよし班の仲が一層深まりました。
 「なかよし班活動」を通して、高学年はリーダーとしての自覚や責任、下級生への思いやりの気持ちが高まり、下級生は上級生を尊敬する心が育ってきています。これからも異学年児童の触れ合いの場を大切に活動を進めていきます。

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【知立市立来迎寺小学校】支えられていることへの感謝

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 本校の子供たちは、多くの方々に見守られ、支えられて育っています。子供たちの登下校に合わせて、毎日欠かさず、通学路に立って見守ってくださる交通指導員さん、はぐくみ隊の皆さん、交通立ち番の保護者の皆さん。改めて命の大切さを考えることができる機会となっています。また、4〜6年生のクラブ活動の指導にあたってくださるゲストティーチャーの皆さんや、楽しいイベントを企画してくださる「おやじの会」の皆さんからは、教師だけではできないようなおもしろい体験活動を展開していただいています。子供たちは、生き生きと活動しています。さらに、読み聞かせボランティア、図書整備ボランティアの皆さんからは、お話を通して人の心の美しさに触れる心温まる時間をいただいています。本校の子供たちは、支えられていることを通して、地域の方への感謝の気持ちを育んでいます。

【幸田町立豊坂小学校】ごみ処理の現状から考える〜わたしたちにできること・すべきこと〜

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 ごみの問題は、日本国内だけでなく地球規模で大きな問題になっています。持続可能な社会の実現のためには、問題点やそれらを解決するための方法を考え、実践することが大切です。
 4年生の社会科で、日本の焼却施設数について取り上げると、日本には、約1120か所あり、2位のアメリカ(約350か所)を大きく引き離して、断然トップであることに衝撃を受けていました。「人口も国土もアメリカの方が広いのに、なぜだろう」「ほかの国はどうなのだろう」と日本のごみ処理の現状を他国と比較したり、他国とのかかわりを知ろうとしたりするきっかけになり、意欲的に学習を進めていくことができました。
 学校生活では、給食で出るごみを減らすために、「牛乳は、ストローを使わずに飲める瓶の方がよいのではないか」「コップにそそいで飲んだらどうか」「紙やプラスチックのスプーンは使わず、金属のスプーンで食べればいいよね」「配膳台やお皿の汚れをふき取るのに雑紙を使おう」と考えたり、実践したりする様子が見られています。
 また、家庭でも意識してもらえるように、授業参観で、ごみを減らす方法を全員が発表しました。すると、新聞記事や雑誌などを探して持ってきたり、6月末の大阪サミットに関心をもったりする児童も出てきて、家庭でも話題にしていることがうかがえました。
 わたしたちの行動が社会を変え、環境を変えるという気持ちをもたせ、今後も継続して取り組んでいきたいです。

【豊川市立一宮西部小学校】情報モラル教室(サマースクール)

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 本校の夏休みのサマースクールには、「情報モラル教室」があります。今年度も、4〜6年生を対象に、無料通信アプリ会社が開発した「SNSノート(情報モラル編)」という教材を利用した学習を行いました。
 5・6年生は、「写真を公開する前に」というテーマで、どのような写真ならインターネットに公開してもよいかを考えました。友達同士で撮った写真でも、写っている人に許可をとることが必要であること。友達の表情やかっこうなど、他人に見られていやだと感じる人がいないかどうかを確認することが必要であることを学びました。また、子供たちからは、背景に映りこんだものから、個人情報が特定されないように気を付けたいという意見が出ました。SNSが身近なコミュニケーションツールであるからこそ、周りへの思いやりと、自分や周りの人を守るという意識が大切であると学ぶことができました。
 4年生は、言葉の印象について、ワークシートを用いて学習しました。「おとなしいね」「まじめだね」といった、印象を表す言葉の中から、自分が言われたらいやだと感じる順に並べ替えました。その後、一人一人の考えを交流させたところ、順位は人によって異なり、「まじめ」をうれしいと感じる人も、いやだと感じる人もいることが分かりました。多くの子供たちが、同じ言葉でも人によって受け取り方が違うということに気付くことができました。
 授業を通して、SNSを使う際はもちろん、日頃から、相手を思いやり、言葉を選んで発信することの大切さを学ぶことができました。正しい知識をもとに、相手や自分自身を大切にして行動するという情報モラルの概念は、日常生活から育てていけるものです。今後も、一人一人が意識を高めてくれることを願っています。

【東浦町教育委員会】「特別の教科 道徳」の授業改善

 東浦町では、毎年、町内全小中学校教職員参加の「東浦町現職教育研究会」を開催しており、今年度は、片葩小学校で研究成果の発表を行います。
 片葩小学校では、今年度、「明確化した育成すべき資質・能力を具現化する指導方法の工夫−子供たちの議論を通して、『なるほど』を導く授業づくり−」をテーマに研究に取り組んでいます。例えは、道徳科の授業においては、子供たちの考えを「引き出し」・「つなげ」・「深める」教師のコーディネート力で、子供たちに活発な議論をさせ、主体的・対話的で深い学びを推進しています。
 また、愛知学泉大学前田治教授を招聘し、指導していただいています。1学期には、6年生において、「異性の気持ちを理解し、互いに認め合う(友情・信頼)」を題材に研究授業に取り組み、前田先生より指導・助言をしていただきました。
 2学期に行われる「東浦町現職教育研究会」では、これまでの研究の成果と課題を町全体で共有し、道徳科の授業改善につなげていきます。
 今後も、東浦町では、「東浦町現職教育研究会」を中心に、研究を深め、東浦町の児童・生徒の心身の健やかな成長を目指して、さらなる授業改善に取り組んでいきます。

【知多市教育委員会】道徳教育のさらなる充実を目指して

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 知多市では、毎年、8月上旬に、「教育講演会」を開催しています。主に少経験の教師を対象としていますが、ベテラン教師の参加も多数あります。講演の内容は、現場の教師のニーズに合わせて設定しています。道徳が教科化したことから教師の関心が更に高まっているため、ここ数年は道徳教育に関する講演会を行っています。県内の小中学校長や大学教授等、道徳教育の第一人者を講師に招いて、教材解釈と授業づくり、評価等についての指導・助言を仰ぐことで、教師の授業力向上に役立てています。今年度は、愛知学泉大学教授前田治先生に御講演いただきました。
 また、知多市は、教科等指導員を設置しており、道徳科の指導員が各学校の現職教育研究や研究授業において指導及び助言を行うことで、各学校の教師が道徳教育に関する理解を深め、質の高い道徳教育の実践を目指しています。
 さらに、今年度、知多市立旭南中学校が「道徳教育の抜本的改善・充実に係る支援事業」の研究推進校として愛知県教育委員会から委嘱を受け、カリキュラム・マネジメントを生かした指導方法の工夫、「考え、議論する道徳」の実現のための授業改善、評価の工夫等について、外部講師の指導を仰ぎながら研究実践に取り組んでいます。11月には授業公開を予定しており、研究成果を市内小中学校に広めていきます。
 今後も、知多市は、各学校の道徳教育が更に充実するための取組を推進していきます。

【豊橋市立大清水小学校】スマホ・ケータイ安全教室

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 7月17日、5、6年生と希望した保護者を対象に、携帯電話会社の方を講師に迎え、「スマホ・ケータイ安全教室」を行いました。
 トラブルに関するドラマを見たり、講師の方の話を聞いたりして、友達同士で何が問題なのか話し合ったりすることで、スマートフォンや携帯電話を正しく安全に使うために気をつけるポイントを、分かりやすく学習することができました。
 振り返りの感想で、子供たちは、「メール、無料通信アプリだと相手に気持ちが伝わらないときがある。スマートフォンなどのこわさがよく分かった」「SNSを使うと見知らぬ人ともつながってしまう、ものすごく危険なものだと思った。これからは、スマートフォンの扱いには十分に気をつけたい」「SNSなどで事件に巻き込まれることを知ることができてよかった。きまりをつくって行うことが大切」「インターネットに夢中になってしまうと、生活が乱れたり成績が下がったりしてしまうことが分かった。また、ゲームの高額課金にも気をつけたい」と書いていました。
 この教室を行うことで、子供たちは、情報モラルを学び、スマートフォンや携帯電話を正しく安全に使う方法を知りました。今回学んだことを、日頃から意識できるように、今後も、道徳科等で情報モラル教育に取り組んでいくとともに、「スマホ・ケータイ安全教室」の対象学年に、3・4年生も加えていきたいと思います。

【弥富市教育委員会】道徳教育推進に向けての取組

 弥富市では、道徳教育の推進に向けて、主に二つの事業を進めている。
 1つ目は、「弥富市教師力向上研修」事業である。その中で「特別の教科 道徳」の授業力向上研修を盛り込んでいる。弥富市内11小中学校(小学校8校、中学校3校)全てで、各校2回ずつ、名城大学教職センター特別講師を招いて、校内現職教育の中で特に少経験者の研究授業を参観していただく。その後、指導助言をしていただく。各校は、本研修を終えるたびに、市教委へ研修報告書を提出することになっているが、そのすべての報告書の中で「道徳の授業づくりの方法が見えてきた」「主発問の設定の仕方がよく分かった」といった感想が聞かれている。今後も、弥富市全体の授業力向上のために継続していく予定である。
 2つ目は、弥富市教育委員会主催の「広島研修」である。本事業は、「弥富市立中学校の平和教育の推進について」の目的及び方針を踏まえ、平成23年度より継続的に実施されている事業である。被爆地である広島へ中学2年生の全生徒を派遣し、実際に見たり聞いたりする体験を通して、戦争の悲惨さや怖さを理解させる。命の尊さを理解すると同時に、人間尊重の精神を日常生活に生かし、自他を大切にしようとする態度を育てていく。
 今後も、これらの事業を継続的に実施し、市内全体の道徳教育を更に推進していく予定である。
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