【津島市立南小学校】 みんなでわくわく

 毎年、本校では、夏休み前に「わくわく集会」を開催します。この日は、学校全体が「わくわくする場」になります。
 この日のために、各委員会の委員長や代表委員が、教室に手作りゲームを準備します。そして、異学年グループで各教室を回り、ゲームを楽しむ行事が始まります。
 「輪投げゲーム」では、投げる場所が学年によって違い、高学年になるほど難しいルールでした。輪が的に入ると、自然と拍手が起こる様子が素敵でした。「ひらひらキャッチゲーム」では、なかなかうまくできない低学年の子を励ます温かな声援がかけられていました。
 このように、それぞれのゲーム会場で、様々な交流が生まれていました。学校全体で「わくわく」した瞬間です。ゲームを楽しんだ子も、ゲームを盛り上げた子も、満足感でいっぱいの笑顔を見せていました。「来年が楽しみだ!」という声も聞こえてきました。

【半田市立亀崎小学校】2年生の授業実践「おれたものさし」

 2年生の道徳科で、教材「おれたものさし」を使って、よいと思うことを行動に移す大切さを理解し、よいと思うことには進んで取り組もうとする心を育てる授業実践を行いました。
 場面把握では、児童に教材文を見せず、担任の語りによる授業展開で進めました。場面ごとにキーワードを板書したり、教材を分割提示したりすることで、「これからどうなるだろうか」ということを児童自身の問題として考えさせました。
 中心発問では、「以前にあったことを思い出し、胸がどきっとしたときのぼくは、どんな気持ちだったのか」を考えさせました。「いけないことをしているのだから、注意しないといけない」「のぼるが怖いから言い出せない」という意見が出ました。
 その後、「自分だったらどんな行動をするか」を考えさせる価値の把握では、「いけないと言う」(青)、「迷う」(黄)、「いけないと言わない」(赤)の三つの立場のどれに近いかを三択で考えさせました。全員に三色の紙コップを配り、机の上に置かせて自分の考えをはっきりさせた上で話し合いました。
 また、机をコの字型に配置したことで、全員の児童が全体を見渡せ、誰がどんな考えをもっているかを確認しながら、互いの顔を見て意見交換することができました。そのため、児童一人一人が主体的に授業に参加し、全員の児童が自分の考えを発表することができました。
 振り返りシートを見ると、「いけないことをしている人を見たら、勇気を出して言いたい」「道徳は、自分の心が磨かれる気がする」などの記述があり、勇気を出すことの大切さに気付くことができました。

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【南知多町立日間賀中学校】ストレスについて考える

 中学生の年頃には、失敗をしたときや壁にぶつかったときに、ひどく落ち込んでしまったり、なかなか気持ちを切り替えられなかったりすることがある。中には、これらのことを原因に体調を崩したり、欠席してしまったりする生徒もいる。本校でも、生徒自身がストレスに対処する方法を身に付けていくことが課題であった。そこで、今年度は、学校保健委員会で、「自分のことを知っているようで知らない 〜ストレスについて考えよう〜」というテーマのもと、心のストレスについて学習することとした。
 前半は、養護教諭が、スライドを見せながらストレスについて説明した。生徒は、「何かあったときに落ち込んだりすることは当たり前の反応であり、そこからどう切り替えていくのかが大切である」という言葉を、真剣な面持ちで受け止めていた。
 後半は、グループごとにストレスの解消法を考えた。まず、一人一人が思いつくままにストレスの解消法を付箋に書いた。次に、縦軸を「簡単−難しい」、横軸を「よい−悪い」としたマトリクス上に、それぞれの付箋を貼り付け、話合いを通して分類・整理した。どのグループも積極的にストレスとの向き合い方を考えている様子であった。
 生徒の振り返りには、「みんなのストレス解消方法を知ることができて参考になった。自分に合った解決法でストレスを和らげていきたい」「悩むことは当たり前なので、悩みたいときには悩んで、楽しいときには笑っていたいなと思った」「いつも同じようなことをしてストレス解消をしていたので、違う方法でストレス解消をしてみようと思った」などと記述されていた。
 ストレスについて正しく理解し、対処するための方法を考えたことが、自分の心を見つめ直すよい機会となった。
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【春日井市立高森台中学校】情報モラル講座の実践

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 本校では、毎年7月に、「情報モラル週間」を設定し、各クラスで情報モラルについての授業を行っています。そのまとめとして、本年度も、春日井警察署から講師を招いて、全校で「情報モラル講座」を実施しました。
 本校でも多くの生徒が、インターネットにつながる環境で、スマートフォンやゲーム機を使用しています。情報モラルの大切さを繰り返し伝え、使い方を考えさせる時間をもつことが大切です。
 講座では、初めにSNS上での悪口や口コミサイトへのいたずらといった、実際に起こりうる実例を動画で視聴し、その後、実例を具体的に教えていただきました。中学生でも犯罪に巻き込まれていることを知った生徒は、「とても怖いと思った」「よく考えてから使用をしたい」といった感想を述べていました。
 講座の中では度々、「STOP TO THINK」(立ち止まって考える)というキーワードが出てきました。インターネット上のコミュニケーションも、顔を見ながら行うコミュニケーションも、考え方は同じであり、行動する前に一度考える大切さを学びました。また、夏休みは犯罪に巻き込まれることが多いという話も聞き、夏休み前に生徒の意識を高める大変よい機会になりました。

【春日井市立西尾小学校】スマホ・ケータイ教室

 携帯電話会社の方を講師に迎え、「スマホ・ケータイ安全教室」を行いました。6年生児童を対象に、個人情報の流出やスマートフォン・携帯電話から起こるトラブルなどの危険性を、映像やグラフを使って分かりやすく説明していただきました。児童にとって身近な話題だけに、みんな真剣に話を聞いていました。児童からは、「何げなくSNSを利用していたが、気をつけなくては」「個人情報の扱いに気をつけないといけない」「時間を決めて利用しなくては」といった感想が聞かれました。
 今回の講習会には、保護者の方にも参加いただき、とても有意義な会になりました。家庭でもスマートフォンや携帯電話の使い方について、親子で話し合うきっかけになることを願っています。

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【豊田市立保見中学校】笑顔ではじまる「あいさつ運動」

 本校では、生活スタッフ委員会を中心に、週2回「あいさつ運動」を行っています。登下校の際に、生活スタッフの生徒だけでなく、保護者にも校門に立ってもらい、生徒にあいさつをしています。
 この「あいさつ運動」には、朝から元気よく笑顔であいさつをすることで、明るく学校生活を始めてほしいというスタッフの願いが込められています。また、朝、帰りとあいさつをきっかけに会話をすることで生徒同士、または、生徒と保護者とのコミュニケーションのきっかけとすることも目的としています。
 本校は、全校生徒の約半数が外国籍の生徒です。そのため、生徒のアイデアから、「あいさつ運動」では、日本語のあいさつだけでなく、ポルトガル語であいさつをする日も設けています。そうすることで、多くの生徒が気持ちよくあいさつをして一日を過ごすことができています。帰りには、「明日の大会がんばれよ!さよなら!」といった会話も聞こえてくることがあります。
 今後も、この「あいさつ運動」を継続し、生徒たちが友達や保護者とコミュニケーションを取りながら、気持ちよく学校生活を過ごすことができるようにしていきたいです。

【知多市立旭北小学校】インターネットを使うときの約束

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 3年生を対象に、道徳科の教科書にある「それはだれの作ひん」の教材をもとに、インターネットを利用する際の約束、きまりについて話合いをしました。インターネットが身近になり、気軽に利用できる環境の中で、著作権や、個人情報についての知識が不十分である児童の現状や、家庭での使用について改めて考えるよい機会になればと考え、学校公開日に、保護者にも授業を公開しました。
 本教材は、夏休みの課題に一生懸命取り組む主人公が、インターネット上で見た写真やグラフを無断で使い、自分の作品にしてしまうという話です。なぜ使ってしまったのかを考えた際には、「作品をよりよいものにしたい」「褒めてほしい」「いけないと知りながら、少しだけなら大丈夫」という主人公の心情に共感する声が多くありました。どのような理由があっても、規則を守ることの大切さや、便利さの裏にある怖さにも触れながら、話し合いをしました。中には、他人が作ったものを勝手に使ってはいけないということを知らない児童も少なくありませんでした。
 今回の授業で、著作権の他にも、インターネットを使う上でのきまりには、どのようなものがあるか話し合うことができました。また、インターネットやオンラインゲームを利用する際に、気を付けたいことや、約束を考えさせ、その様子を保護者にも公開しました。「ゲームをするときに友達の個人情報を流さないようにする」と発表した児童もおり、今後、ますます活用の機会が増えるであろうインターネットについて、規則や約束事への意識付けができたと考えます。

【豊田市立西広瀬小学校】 メールの使い方

 5年生10人に、メールに関わるアンケートをとったところ、自分が主として利用しているスマートフォンや携帯電話をもっている児童は3人、保護者のスマートフォンや携帯電話、タブレット端末を使用している児童は7人、ゲーム機の通信機能を使って、友達と連絡を取ったり、ゲームをしたりしたことがある児童は8人、家庭でルールを決めて使っている児童は5人であった。多くの児童は、ゲームや動画共有サービスを視聴していて、自分が主として利用する通信端末でのメールや、無料通話アプリ等のやり取りはなく、保護者の通信端末を利用してやり取りをしていることが分かった。
 そこで、道徳科の授業で、「メールを使い方」をテーマに学習した。教材として、「知らない間の出来事」を使用した。児童は教材から、メールを使うときに気を付けることについて話し合った。メールによって、友達が傷ついたり、自分のメールが思わぬ形で広がったりしていくことに気付いた。
 児童は、「友達がどう思うか考えて使わないといけない」「どんな文を書いたら友達に自分の思っていることが伝わるのか、きちんと見直したい」「携帯電話やスマートフォンの正しい使い方を知ったり、決めたりすることが大事だと思う」などの感想が出された。今後、情報モラルの授業や保護者と連携をとりながら、安全な使い方について考えていきたい。

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【豊橋市立大村小学校】トラブルに巻き込まれないために「スマホ・ケータイ安全教室」

 本校では、今年の学校公開日に、保護者の方を対象として「スマホ・ケータイ安全教室」を実施しました。急増するインターネットを介したトラブルに対応できるよう、専門家を講師として招き、開催しました。
 スマートフォンをはじめ、インターネットに接続できる機器の危険性について、改めて学ぶ機会となりました。以下の点について、具体的な事例を紹介していただきながら、分かりやすく教えていただきました。
・インターネットに載せた写真は消せないこと。
・メールを送るときには、もう一度読んでから相手に送ること。
・誤解を招く表現に注意すること、悪口などを書かないこと。
・人の写真を勝手に撮らないこと、載せないこと。
・写真から自分の居場所が分かること。
・ゲームでは名前を書かないこと。
・フィルタリングを確認すること。
・危険を知って正しく使うこと。
・社会的な責任が問われることがあること。
・保護者も責任が問われることがあること。
 これらの事例から、インターネットと子供の実態を知り、法律や条例で定められた責任や義務について理解を深めるとともに、家庭での話合いやルール作りの必要性が話題となりました。また、使う目的や時間、場所などのルール作りだけでなく、子供が困ったことや悩み事があるときに保護者に相談できるように、日頃からのコミュニケーションがとれる関係性を築く大切さについて考えさせられる内容となりました。児童へのネットモラルに関する指導だけでなく、保護者への理解を深めるための実践の機会をまた設けたいと思います。

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【蟹江町立新蟹江小学校】 情報モラル教育「出前授業」

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 本校では、低学年のときからインターネットがつながる状態の中、ゲームをしている児童が多くいます。また、高学年になると、自分専用のスマートフォンを持っている児童が増え、5・6年生では5割の児童が持っています。その中で、自分の動画をインターネット上にあげ、楽しんでいたり、写真を自分のスマートフォンで気軽に撮り、友達に送ったりすることもあるようです。そこから大きな問題が起きるということは今のところありませんが、今後、中学生になっていく中で心配なことは出てくると予想されます。
 本校の取組として、月に1度「ノーメディアデー」を設定しています。これは、ゲーム・テレビ・パソコン・スマートフォンなどを使用する時間をメディア時間とし、メディア時間を少しでも減らしていくことをねらいとするものです。しかし、「ノーメディアデー」になっても、目の前にあるスマートフォンを絶つのはなかなか難しいと感じるくらい、子供たちにとって気軽で身近な存在になっています。
 そこで、3年生から6年生を対象とした、インターネットの安心・安全な使用に向けた「出前授業」を実施しました。3・4年生と5・6年生に分かれて授業を行っていただきました。3・4年生では、ネット依存やネットいじめ、チェーンメールなど、使い初めに起こりそうなことを具体的に話していただきました。ゲームの中の会話から、いじめが起きた例を動画で視聴し、ありそうな問題を目の当たりにしました。5・6年生は、SNSウェブサービスや無料通信アプリ、動画共有サービスを利用する中で、どのような問題が起こるのか考えていきました。ゲーム依存症になったときの生活の様子や、なりすましメールの恐ろしさを体験した動画を視聴しました。子供たちからは、「怖いな」「こんな目に遭いたくない」などの声があがりました。また、講師の方の講話より、スマートフォンやタブレットを使う中で、「ルールを決める」「個人情報を守るための設定をする」「フィルタリングをかける」などが大切だということを話していただきました。「出前授業」を通して、「どのようにインターネットを使うのか」ということを改めて振り返り、再確認する時間となりました。今後は、保護者も参加できる講演会も考えていきたいと思います。

【豊田市立高橋中学校】情報モラルの教育実践

 夏休みは、スマートフォンを使用する時間が増え、インターネットやメッセージアプリを利用することが多くなります。このことに伴い、スマートフォンで間違った使い方をし、トラブルにならないようにするために、本校では、2年生を対象に、「ゴール」という資料を用いて情報モラルの授業を行いました。
 生徒たちは、導入で、メッセージアプリを使用するときの注意点を考えました。個人情報の流出について考える生徒が多く、メッセージの送受信の内容のことについて目を向ける生徒は、あまり見受けられませんでした。
 その後、資料に登場する5人の女の子たちが、メッセージアプリを使って、誰かの悪口を言ったり、仲間外れにする様子から、「自分の意図が間違って伝わってしまうようなメッセージは送らない」「相手を傷つける可能性がある発言はしない」「送る前に相手が傷つかないかどうか確認する」など、相手の立場になった意見をもつ生徒がたくさん出てきました。
 今後、更にスマートフォンが普及し、便利な生活になる反面、トラブルは今より多く発生すると思います。そのため、今後も、情報モラルの実践を継続し、スマートフォンをはじめインターネットなどの基礎知識や危険性を今一度考えながら、安全に正しく利用できるようにしていきたいと思います。

【長久手市立南小学校】さわやかで、明るい笑顔の花が咲く「あいさつ運動」

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 本校では、各学期に、生活安全委員会や総務委員会の児童が、「あいさつ隊」の主体となって、「朝のあいさつ運動」を行っています。あいさつ隊が、黄色のたすきをかけて、通路両脇に立って登校してきた児童に、「おはようございます」と呼び掛けます。この「あいさつ運動」のおかげで、笑顔と明るい花が咲くような、温かな雰囲気に包まれます。
 4年生代議員の児童が、「最初は、ちょっと緊張したけれど、低学年の人たちが元気なあいさつを返してくれました。自分からあいさつができると、さわやかな気持ちになれるし、心もすっきりしました」と晴れやかに話してくれました。
 あいさつすることのよさを感じて、気持ちのよいあいさつから、心通う一日をスタートさせることができました。

【田原市立中山小学校】「気持ちメーター」を用いた道徳科の授業実践

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 5年生は、「世界に羽ばたく『航平ノート』」という資料で、道徳科の授業を行いました。本資料は、内村航平選手の生き方を通して、目標達成や自己実現に向けて、強い意志をもって実行する意義を考えさせることがねらいです。
 授業の中では、「困難にぶつかったときに、自分が内村選手だったらどうするか」を問いかけました。「気持ちメーター」を掲示し、自分のネームプレートを貼らせ、自分や友達の考えを明確にしました。また、話合いを通して、自分の「気持ちメーター」の数値に変化があれば、ネームプレートを自由に移動させました。その際、数値が変わった理由を問い、全体の話合いに生かしました。
 言葉で表しにくい気持ちの強さや大きさの様子を、「気持ちメーター」として視覚化したことで、子供たちは、主体的に考えることができました。また、意見を類別・対比し、再度考える場を設定したことで、焦点が絞られ、子供の考えが深まりました。

【西尾市立福地中学校】道徳科の授業実践から学び合う教師

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 今年度始めに、「小規模校の強みを生かして、先生同士で授業の話をどんどんできる雰囲気にしたい」という提案がありました。それにより、道徳科においても、教師同士で話し合う姿が増えました。
 中学2年の教材、「段ボールベッドへの思い」の実践では、授業者は、生徒が被災者のために、無償で設計図を公開したおじさんの心情に深く迫れるように、導入で段ボールを使った新商品の考案を促す発問を行いました。授業後の協議会では、生徒の姿のよさや時間がかかりすぎたこと、教材との結び付きの弱さについて活発な意見交換ができました。授業者が、迷いを感じていた意図的指名については、「生徒が語り切れたことがとても自信になっていた。価値も他の生徒に広まった」という発言もあり、その成果を確認できました。
 中学1年の教材、「銀色のシャープペンシル」の実践では、思うように生徒の発言が深まらず、どうしたらよかったかを模索していた授業者に、同じ教材に取り組んだ授業者が、自身の実践を紹介する中で助言をしました。「オリオン座にまで目を向けた発言が出るなんて…」と驚いたり、中心発問で時間をたっぷり取り、補助発問で深めるという工夫を学び取ったりしていました。
 互いの授業実践に関心をもち、短時間でも交流し合うことが、校内の道徳科の授業実践を、更に活気のあるものにできます。今後も続けたいです。

【常滑市立常滑中学校】喜多川泰氏講演会「未来に希望の種を蒔(ま)こう」

 7月10日に、作家の喜多川泰氏の講演会を開催しました。常滑市では、毎年、一般社団法人の協力を得て、各中学校において講演会を開催しています。保護者や地域の方にも公開され、今年も、多くの方に来場していただきました。
 講演の内容については、以下のとおりです。
・成功する人は、情熱を理由に挙げる。失敗する人は、才能を理由に挙げる。
・「なぜ勉強しないといけないか?」と、自分と向き合うことで、自分が強くなる。勉強を続ければ、将来、一緒に生きる大切な人を幸せにできる。
 生徒からは、「僕は、試合で全然勝てないことを才能だと思っていたけれど、情熱が大切だと知りました」「嫌々やるのではなく、自分が納得して、やりたいことをとことんやることを、今日の講演会から学びました」などの感想がありました。
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【刈谷市教育委員会】 豊かな心の育成

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 刈谷市では、学校教育方針の重点項目の一つとして、「豊かな心の育成」を掲げています。道徳科の充実だけでなく、自主性、主体性を育む児童会・生徒会活動の推進、命を大切にする教育の充実を図っています。平成24年から、年に2回、市内6中学校の生徒会役員が集まる「生徒会サミット」を行い、各校の取組を報告し、いじめ防止について協議しています。一昨年度からは、この「生徒会サミット」を小学校の児童会役員が参観し、いじめ防止の意識が市内全体に広がっています。また、全ての小中学校で、「SOSの出し方」「生命の尊重」「心の健康」などの授業に取り組み、その指導案や資料を市内で共有しています。
 道徳教育の充実については、平成30年度に、衣浦小学校が愛知県教育委員会からの委嘱を受け、「道徳教育の抜本的改善・充実に係る支援事業」の研究実践校として、外部講師による講話、授業づくり、授業力向上、評価等について講師の指導を仰ぎながら、授業実践を積み重ねてきました。今年度は、刈谷市教育委員会指定研究発表校として、その成果を市内小中学校に広めていきます。
 刈谷市では、今後も、子供たちの「豊かな心の育成」のための取組を目指していきます。


【蒲郡市立形原小学校】 色育

 6月の参観日に、色育アドバイザーを講師に招き、「親子で一緒に学べる色育講座」を行いました。色には、人の感情に直結する意味があり、その意味を知ることで、自分や相手のことを顧みることができます。
 はじめに、色のもつイメージについての話を聞きました。例えば、赤は「○○的」、青は「○○的」というように、色それぞれにイメージがあるということです。その後、「校長先生を色に例えると何色か」と問いかけると、様々な考えがあり、校長先生自身が思っている色と違う子もいました。その結果から、「校長先生は、明るいから黄色かなと思ったけれど、青色だと思っていると知り意外でした」「私は、緑色だと思いました。それぞれ思ったりする色は違うんだなと思いました」などの感想がありました。また、「私自身は、黄色やオレンジ色だと思っていましたが、兄に聞くと水色や緑色だと言われたので、いろいろな見方があるんだなと思いました」と他者から見た自分について考える子もいました。色のもつプラスのイメージを、その人のよさととらえ接することができるとよいことを知りました。
 次に、色のもつ力についての話を聞きました。同じ味のものでも、色によって味の感じ方が違うと知り、「色が違うだけで味が変わるのはすごい」「色で人の感じ方が違うんだ」と感想を書く子がいました。また、色の効果によって集中力を高めたり、気持ちを落ち着かせたりすることができると聞いた子供たちは、「部屋に青い物を置いて、集中できるようにしたいです」と、色の力を生活に取り入れようとする思いをもちました。
 色育で学んだことを、これからの人との関わりや、自分をコントロールすることに生かし、よりよい生活につなげてくれることを期待しています。

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【みよし市立天王小学校】他教科と関連させた道徳科の授業

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 6年国語科、「イースター島にはなぜ森林がないのか」の学習では、自然を大切にすること、外来種を持ち込まないこと、子孫の暮らしを考えて生活することなど、様々な視点から自然環境について考えをもちました。その後、自分たちの考えの根拠となる事実を資料から探し、調べ学習を行ったり、他のグループの発表を聞いたりすることによって、自分の考えを広げたり、より深めたりしました。
 道徳科、「藤前干潟を守る」の授業の中では、人々の干潟を守ろうとする思いについて考えました。「困難に立ち向かい、大変だけれど、干潟を守るためにがんばろう」という意見の他にも、「自分たちが原因をつくったのだから、自分たちが努力をしなければならない」「干潟は祖先がずっと守ってきてくれたものだから、残していきたい」「子孫のために地域の歴史を守っていきたい」という意見も出てきました。「原因は人間にある」「歴史」「祖先」「子孫」というキーワードは、国語科、「イースター島にはなぜ森林がないのか」の学習を経ていたからこそ、子供たちの中から自然と出てきた言葉だと考えられます。
 カリキュラム・マネジメントによる国語科の授業と関連させて道徳科の授業を行ったことで、ねらいとする価値により迫ることができました。

【稲沢市立国分小学校】リーダーを育てるたてわり活動

 本校では、教育活動の一つとして「たてわり活動」(異学年の児童による交流活動)を行っています。全校児童を「たてわり班」に分けて、一緒に遊んだり、給食を食べたりするなどして異学年間の交流を深めています。
 異なる学年の児童が集まり、上級生は、下級生をまとめようと優しく接しながらリーダーシップをとります。下級生はそんな上級生の姿を見て、その姿を目標にするとともに、協力して活動しようとする気持ちを身に付けていきます。
 7月に行った「ふれあい給食」では、たてわり班の上級生が、給食後に行うゲームを一生懸命考えたり、給食中の会話を盛り上げたりするなど、リーダーとしての頼もしい姿をたくさん見ることができました。また、給食を食べながら、児童同士でお互いに名前を呼び合う様子も見られ、どの班もよい雰囲気で会食することができました。楽しく過ごす下級生を見て、上級生は他の人の役に立つ喜びを感じることができたようでした。
 6年生が卒業するときに、たてわり班の仲間が、心からお祝いできる関係づくりを目指し、今後も「たてわり活動」に取り組んでいきたいと思います。

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【豊明市立沓掛中学校】学校行事に合わせた道徳科の授業

 本校は、その時の学校行事や生徒の実態に合わせて教材を選んで、道徳科の授業を行っています。
 2年生は、クラスが新しくなり、友人関係に変化が起こる4月の生徒の様子から、5月は、「SNSとどうつき合う」「本当の友達って」の教材を使って学習しました。スマートフォンを気にしながら生活しないといけなくなった友人関係や、使い方を間違えたSNSウェブサービスのトラブルについて考え、「本当の友達とは何か」「SNSとのよいつきあい方」について、ディベートを行いました。スタンプの表している気持ちは、送り手と受け手で違うこと、人によって言葉のとらえ方の違いを知ることができました。
 また、本校では、毎年「情報モラル教室」を行っています。本年度は、5月17日に、携帯電話会社から講師を招き、「携帯安全教室」を開きました。道徳科の授業で学んだ後で、トラブル例を見ながら「何がトラブルの原因なのか」と問われると、繰り返して学ぶ必要性を感じました。
 さらに、メッセージの誤解から生まれたいじめや、知らない人とのSNSウェブサービスでの交流による被害など、実際あったトラブルの再現ドラマでは、誰にでも起こりうる身近なトラブルでもあり、生徒の真剣な表情から更に問題意識が高まったように感じました。
 この「携帯安全教室」後には、「写真を公開する前に」という教材を使って授業を行いました。インターネットの特徴を知り、インターネットに公開しても問題がないと思う写真を選んだり、インターネットに公開されたら嫌だと感じる自分の写真を考えたりしました。
 コミュニケーションツールとしての便利さだけでなく、インターネットの世界は無制限であることを実感する授業となりました。

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