【知立市立来迎寺小学校】支えられていることへの感謝【幸田町立豊坂小学校】ごみ処理の現状から考える〜わたしたちにできること・すべきこと〜4年生の社会科で、日本の焼却施設数について取り上げると、日本には、約1120か所あり、2位のアメリカ(約350か所)を大きく引き離して、断然トップであることに衝撃を受けていました。「人口も国土もアメリカの方が広いのに、なぜだろう」「ほかの国はどうなのだろう」と日本のごみ処理の現状を他国と比較したり、他国とのかかわりを知ろうとしたりするきっかけになり、意欲的に学習を進めていくことができました。 学校生活では、給食で出るごみを減らすために、「牛乳は、ストローを使わずに飲める瓶の方がよいのではないか」「コップにそそいで飲んだらどうか」「紙やプラスチックのスプーンは使わず、金属のスプーンで食べればいいよね」「配膳台やお皿の汚れをふき取るのに雑紙を使おう」と考えたり、実践したりする様子が見られています。 また、家庭でも意識してもらえるように、授業参観で、ごみを減らす方法を全員が発表しました。すると、新聞記事や雑誌などを探して持ってきたり、6月末の大阪サミットに関心をもったりする児童も出てきて、家庭でも話題にしていることがうかがえました。 わたしたちの行動が社会を変え、環境を変えるという気持ちをもたせ、今後も継続して取り組んでいきたいです。 【豊川市立一宮西部小学校】情報モラル教室(サマースクール)5・6年生は、「写真を公開する前に」というテーマで、どのような写真ならインターネットに公開してもよいかを考えました。友達同士で撮った写真でも、写っている人に許可をとることが必要であること。友達の表情やかっこうなど、他人に見られていやだと感じる人がいないかどうかを確認することが必要であることを学びました。また、子供たちからは、背景に映りこんだものから、個人情報が特定されないように気を付けたいという意見が出ました。SNSが身近なコミュニケーションツールであるからこそ、周りへの思いやりと、自分や周りの人を守るという意識が大切であると学ぶことができました。 4年生は、言葉の印象について、ワークシートを用いて学習しました。「おとなしいね」「まじめだね」といった、印象を表す言葉の中から、自分が言われたらいやだと感じる順に並べ替えました。その後、一人一人の考えを交流させたところ、順位は人によって異なり、「まじめ」をうれしいと感じる人も、いやだと感じる人もいることが分かりました。多くの子供たちが、同じ言葉でも人によって受け取り方が違うということに気付くことができました。 授業を通して、SNSを使う際はもちろん、日頃から、相手を思いやり、言葉を選んで発信することの大切さを学ぶことができました。正しい知識をもとに、相手や自分自身を大切にして行動するという情報モラルの概念は、日常生活から育てていけるものです。今後も、一人一人が意識を高めてくれることを願っています。 【東浦町教育委員会】「特別の教科 道徳」の授業改善
東浦町では、毎年、町内全小中学校教職員参加の「東浦町現職教育研究会」を開催しており、今年度は、片葩小学校で研究成果の発表を行います。
片葩小学校では、今年度、「明確化した育成すべき資質・能力を具現化する指導方法の工夫−子供たちの議論を通して、『なるほど』を導く授業づくり−」をテーマに研究に取り組んでいます。例えは、道徳科の授業においては、子供たちの考えを「引き出し」・「つなげ」・「深める」教師のコーディネート力で、子供たちに活発な議論をさせ、主体的・対話的で深い学びを推進しています。 また、愛知学泉大学前田治教授を招聘し、指導していただいています。1学期には、6年生において、「異性の気持ちを理解し、互いに認め合う(友情・信頼)」を題材に研究授業に取り組み、前田先生より指導・助言をしていただきました。 2学期に行われる「東浦町現職教育研究会」では、これまでの研究の成果と課題を町全体で共有し、道徳科の授業改善につなげていきます。 今後も、東浦町では、「東浦町現職教育研究会」を中心に、研究を深め、東浦町の児童・生徒の心身の健やかな成長を目指して、さらなる授業改善に取り組んでいきます。 【知多市教育委員会】道徳教育のさらなる充実を目指してまた、知多市は、教科等指導員を設置しており、道徳科の指導員が各学校の現職教育研究や研究授業において指導及び助言を行うことで、各学校の教師が道徳教育に関する理解を深め、質の高い道徳教育の実践を目指しています。 さらに、今年度、知多市立旭南中学校が「道徳教育の抜本的改善・充実に係る支援事業」の研究推進校として愛知県教育委員会から委嘱を受け、カリキュラム・マネジメントを生かした指導方法の工夫、「考え、議論する道徳」の実現のための授業改善、評価の工夫等について、外部講師の指導を仰ぎながら研究実践に取り組んでいます。11月には授業公開を予定しており、研究成果を市内小中学校に広めていきます。 今後も、知多市は、各学校の道徳教育が更に充実するための取組を推進していきます。 【豊橋市立大清水小学校】スマホ・ケータイ安全教室トラブルに関するドラマを見たり、講師の方の話を聞いたりして、友達同士で何が問題なのか話し合ったりすることで、スマートフォンや携帯電話を正しく安全に使うために気をつけるポイントを、分かりやすく学習することができました。 振り返りの感想で、子供たちは、「メール、無料通信アプリだと相手に気持ちが伝わらないときがある。スマートフォンなどのこわさがよく分かった」「SNSを使うと見知らぬ人ともつながってしまう、ものすごく危険なものだと思った。これからは、スマートフォンの扱いには十分に気をつけたい」「SNSなどで事件に巻き込まれることを知ることができてよかった。きまりをつくって行うことが大切」「インターネットに夢中になってしまうと、生活が乱れたり成績が下がったりしてしまうことが分かった。また、ゲームの高額課金にも気をつけたい」と書いていました。 この教室を行うことで、子供たちは、情報モラルを学び、スマートフォンや携帯電話を正しく安全に使う方法を知りました。今回学んだことを、日頃から意識できるように、今後も、道徳科等で情報モラル教育に取り組んでいくとともに、「スマホ・ケータイ安全教室」の対象学年に、3・4年生も加えていきたいと思います。 【弥富市教育委員会】道徳教育推進に向けての取組
弥富市では、道徳教育の推進に向けて、主に二つの事業を進めている。
1つ目は、「弥富市教師力向上研修」事業である。その中で「特別の教科 道徳」の授業力向上研修を盛り込んでいる。弥富市内11小中学校(小学校8校、中学校3校)全てで、各校2回ずつ、名城大学教職センター特別講師を招いて、校内現職教育の中で特に少経験者の研究授業を参観していただく。その後、指導助言をしていただく。各校は、本研修を終えるたびに、市教委へ研修報告書を提出することになっているが、そのすべての報告書の中で「道徳の授業づくりの方法が見えてきた」「主発問の設定の仕方がよく分かった」といった感想が聞かれている。今後も、弥富市全体の授業力向上のために継続していく予定である。 2つ目は、弥富市教育委員会主催の「広島研修」である。本事業は、「弥富市立中学校の平和教育の推進について」の目的及び方針を踏まえ、平成23年度より継続的に実施されている事業である。被爆地である広島へ中学2年生の全生徒を派遣し、実際に見たり聞いたりする体験を通して、戦争の悲惨さや怖さを理解させる。命の尊さを理解すると同時に、人間尊重の精神を日常生活に生かし、自他を大切にしようとする態度を育てていく。 今後も、これらの事業を継続的に実施し、市内全体の道徳教育を更に推進していく予定である。 【大治町教育委員会】教職員研修「イライラしない子育て講座」
大治町では、今年度、青少年支援センター「陽氣会」代表の杉江健二先生を講師に招き、教職員対象の研修「イライラしない子育て講座」を行いました。
講座では、具体例を用いながら、子供の教育には愛情、情熱、熱意、忍耐にプラスして技術(コツ)が必要であること、「子供をうまく褒めるコツ」「子供と上手なコミュニケーションを行うコツ」「子供の問題行動を正すコツ」などについて分かりやすく教えていただきました。 参加した教職員からは、「子供への接し方のヒントをもらえた」「学級経営に生かしていきたい」などの声が聞かれ、子供たちの豊かな人間性、道徳性を育んでいくためには、子供への関わり方が大切であると改めて実感することができました。 これからも、学校教育全体で、子供たちの道徳性を高めていくことができるような研修を行っていきたいと考えています。 「東浦町立卯ノ里小学校」心の教育を推進するために
本校では、3年生の児童が、地域の老人会の方から地元の盆踊りを教えていただきました。
1日目は、「東浦音頭」を教えていただきました。踊りを教わるだけでなく、老人会の方とたくさん話をして交流することができました。一緒に踊っている間に、どの子もとても楽しんでいる様子が見られました。2日目には、教えていただく前に自分たちで何度も練習を行い、老人会の方に見ていただきました。その後、老人会の方と一緒に踊りました。子供たちは、「一緒に踊れてうれしい」「また一緒に踊りたい」と話していました。 夏休みには、地域の「盆踊り大会」がありました。3年生の児童は、全校のみんなに参加してもらおうと、ポスターを作って呼びかけました。当日、教えていただいた児童だけでなく、祭りに来てうれしそうに老人会の方と一緒に踊る子供たちの姿が見られました。 今後も、老人会の方との交流を通して、地域を愛することのできる豊かな心を育てたいと思います。 【安城市立新田小学校】道徳科の授業実践「マラソン大会」資料には、主人公(ちか子)がマラソン大会で、トップを走っていたときに、顔をゆがめておなかをおさえながら走る友達(よしえ)の姿を見たという場面があります。 授業では、「ちか子さんは、このまま走るのがよいか、よしえさんと一緒に走るのがよいか」と発問し、立場をはっきりさせました。また、それぞれの立場から意見が出された後に、それらの意見に対してどう考えるかを問いかけ、議論を促しました。 また、多面的・多角的に考えることができるよう、「よしえさんは、ちか子さんにどうしてほしいと思っているでしょう」と、視点を変える問いかけをしました。子供たちは、「ちか子に優勝してほしいと思っているんじゃないかな」などと意見を交わしました。 はじめは、「一緒に走る」という意見が多数でしたが、最後には、「このまま走る」という意見が多数に変わりました。その理由として、「よしえさんも、ちか子さんに優勝してほしいと思っていると思うし、よしえさんを信じたいから」「よしえさんを信じて一人で走らせた方が、よしえさんは自信がつくと思うから」などとワークシートに書き、子供たちは、新たな考えをもつことができました。 また、本授業前のアンケートで、「友情とは?」という問いに、「助け合ったり、遊んだりすること」と答えた子供が、授業後には、「助け合ったり、分かり合えたりすること」と回答するなど、友情について考えを深めた様子がうかがえました。 【豊橋市立汐田小学校】汐田ふれあいデー
本校は、全校児童508名のうち97名が外国をルーツとした児童です。南米やフィリピン、中国など国籍の異なる子とともに学んでいます。国籍が異なる子が転入してきたときも自然と声をかけ、手助けができる温かい雰囲気の中で生活を送っています。日本人も外国をルーツとする子も分け隔てなくコミュニケーションを図れる環境は、子供たちの心の成長につながっています。
6月には、「汐田ふれあいデー」(学校公開日)が行われました。 1 「いのち」をテーマにした授業の公開 「いのち」をテーマにした道徳科や特活の授業で、命の大切さについて親子で考えました。1年生から4年生は、「みんなの道徳」から命にかかわる題材を用いて授業を行いました。5・6年生は、「命を大切にするってどういうこと?」などをテーマに「聞き合いタイム」を公開しました。「聞き合いタイム」とは、金曜日の朝の15分間を活用し、各学級で決めたテーマについて、話し方・聞き方のスキルアップを図るために行っている話合い活動です。高学年となった外国籍児童は他の児童とともに、命について、自分の意見を学級のみんなに伝えました。また、友達の意見も聞き、命について考えを深めました。 2 親子ふれあい活動 子供たちは、家族や地域の方とともに体験活動をしました。アドバイスをもらいながら、一緒に作業をし、様々な人とのふれあいを通して、家族、地域の方々へ感謝の気持ちをもつことをねらいとして行っています。 3年生は、校区探検で発見した汐田校区の自慢できる場所を、家族や地域の方に伝えるために、かるた作りに取り組んできました。「ふれあい活動」当日は、親子で参加の「かるた大会」を開催しました。子供たちが中心となって運営し、親子で汐田かるた取りをしてふれあいました。 このように子供たちは、学級、学年、家族、地域の人とふれあいながら、命の大切さを学び、心も成長しています。 【瀬戸市立瀬戸特別支援学校】社会に生きる一員として 〜住みよい社会にするために〜
今、ごみ問題は深刻化し、日常生活においても一人一人のモラルが欠かせない時代となりました。特に、ごみをごみとせず、リサイクルできるもの、再生可能なものを生かしていく取組は、今後、更に重要になってきます。
中学部3年1組は、女子4名で構成されており、日常生活を送るにあたっては、他者の支援を必要としています。とはいっても、社会に無関心ではいられません。住みよい社会にするために、環境に優しい生活を送るために、自分ができることを見つけて取り組む一つのテーマとして、「ごみの分別」を取り上げました。 ごみにもいろいろな区分があり、自治体によって回収方法が異なり、燃やすとただの灰になりますが、リサイクルによって資源となり他の製品に生まれ変わることを理解した上で、身近なごみをこれまでとは違う視点で見つめ直すことにしました。紙やプラスチックという素材にも注目し、一つ一つ友達と相談しながら分別していきました。一まとめになった大きなごみも、分別することで小さなごみへと変わり、一つの資源として捉えることで、社会や地球環境に優しくなれることを学びました。 終わった後、「楽しかった」「またやりたい」という声が聞かれました。ふだんあまり意識していない分、新鮮に思えた活動だったのかもしれません。これを機に、家庭でも意識して取り組んでいけたらいいと思います。 【西尾市立米津小学校】米っ子タイムを大切に1.質問じゃんけん 2.どちらを選ぶ 3.アドジャン 4.よいところ見つけ 子供たちには、学期末に「米っ子タイム」についてのアンケートを行っている。そのアンケート結果から、この「米っ子タイム」を楽しみにしていることが分かる。子供たち同士のトラブルが減り、子供たちの心が耕かされてきたことがよく分かる。 本校では、教師用に「米っ子タイム」の研修を、年に数回行っている。担任が変わっても内容が変わらず、子供たちが安心して取り組めるようにしている。 今後も、この「米っ子タイム」の時間を大切にし、子供たちの心を耕せていければと考えている。 【常滑市立常滑西小学校】1・6年ペア活動
本校では、1・6年、2・5年、3・4年が、ペア学年になって交流活動を行っています。1学期には、その活動のひとつとして、1・6年生の「ペア読書」がありました。6年生は、ペアの1年生のために絵本を選び、読む練習をして、読み聞かせをしてくれました。自分のために1対1で、6年生が絵本を読んでくれるので、1年生にとってはとてもぜいたくなうれしい楽しい時間になりました。また、入学式での「ペア入場」、1年生を迎える会での「ペア入場」やプレゼントなど、何かと6年生にはお世話になっている1年生です。掃除のお手伝いもしてもらっています。6年生をとても頼もしく感じ、尊敬とあこがれをもって頼りにしている1年生です。6年生も1年生と接するときは、表情が穏やかで、にこやかです。1年生をいたわり優しく接してくれます。
今後も、「ペア活動」を継続していきますが、回を重ねるごとにますます仲よく、絆(きずな)が深まっていくと思います。 【みよし市教育委員会】 子供の心を育てる教育の推進
みよし市内の小中学校には、教科化の全面実施以前から、道徳科の授業づくりについて、長年研究を進めている学校があります。みよし市教育委員会では、昨年度から他校の研修会に参加し、教師による学び合いを促す取組を始めました。年度当初に、外部講師を招いての研修会の計画を市教委がとりまとめ、市内小中学校に周知しています。参加者は各校の取組を学び、それぞれの学校に持ち帰り、広めています。中には他市町から足を運んでくださる学校もあります。
また、昨年度は、毎年行っている主幹教諭・教務主任・校務主任を対象とした研修会、一昨年度は、市内小中学校全教員の参加による研修会で、「特別の教科 道徳」の教科化に向けて授業づくりや、評価の在り方をテーマとして研修会を実施するなど、市全体で力量向上を図ってきました。 さらに、三好丘中学校区では、平成28年度から3年間の委嘱を受け、「人権教育総合推進地域事業」として研究実践を行いました。学校生活の全ての活動を「人権」という視点で見つめ直し、授業・行事・地域との交流を通して「笑顔あふれる地域づくり」を進め、その取組や成果を市内に広めました。 今後も、みよし市は、「特別の教科 道徳」を中心に、子供の心を育てる教育を推進するために、家庭・地域と連携しながら、学校教育全体で発達段階に応じた道徳教育を推進します。 【大口町教育委員会】道徳教育の充実に向けて
大口町では、これまでに「考え、議論する道徳科の授業」について、町内での研修会で理解を深めたり、各校で授業改善の中心に置いて実践を積み重ねたりしています。町内の教務主任会議では、授業展開、発問、教材などの工夫について、各校の取組を情報交換し、授業改善へつなげようとしています。
毎年、大口町教育研究会が開催され、担当校が授業公開をして学び合う機会がありますが、本年度担当の大口西小学校では、道徳科の授業に焦点を当てて実施することになっています。また、大口中学校では、愛知県教育委員会から「平成31年度道徳教育の抜本的改善・充実に係る支援事業」における研究実践校として委嘱を受け、研究を進めているところです。 各校での取組を共有し、道徳教育を充実させ、大口町の子供たちが健やかに成長できるよう努めていきたいと思います。 【半田市教育委員会】元気いっぱい、笑顔いっぱい、優しさいっぱいまた、道徳教育の充実を目指し、本年度は、岩滑小学校が愛知県教育委員会からの委嘱を受け、「道徳教育の抜本的改善・充実に係る支援事業」の研究実践に取り組んでいます。考え・議論する道徳への転換や、地域教材を活用した授業を目指し、充実した活動が展開できるようにしています。外部講師による講話については、岩滑小学校にとどまらず、市内の小中学校にも呼びかけ、指導を受けられるようにしています。本年度得られた成果については、今後、市内の小中学校に広めていく予定です。 【蟹江町教育委員会】道徳科授業推進の取組
蟹江町はここ数年、道徳科の授業実施に向けて、各校が精力的に研究を進めてきました。
平成30年度は、愛知県より「道徳教育の抜本的改善・充実に係る支援事業」の委嘱を受けることになり、蟹江町立蟹江小学校にて道徳科の研究が意欲的に進められました。次期学習指導要領を踏まえて教育課程の構築を図る中で道徳教育に着目をし、対話力を高め、学びを深める授業を実践できるように研究に取り組みました。その結果、道徳科の授業を「好き」と回答する児童が多くなり、家庭で道徳科の授業について話す児童の割合が増えるなどの成果をあげることができました。 また、本年も、愛知県より「道徳教育の抜本的改善・充実に係る支援事業」の委嘱を受けることになり、蟹江町立蟹江北中学校にて道徳科の研究が現在進行形で、積極的に進められています。8月20日には、大学から講師を招いて、「道徳科の授業と評価」についての「講習会」が行われました。町内全部の学校へ声をかけていただいたことで、小中学校の教務主任や道徳教育推進教師も参加することができ、有意義な研修となりました。 今後も、授業実践を繰り返し行い、理論と実践をバランスよく取り入れた形で研修を進めていきます。真しに研究に取り組む先生方や生徒たちに、大きな成果が訪れることを期待しています。 【春日井市立坂下小学校】スマートフォンやゲームと上手につきあうには
携帯電話やスマートフォン、ゲーム機器が普及し、多くの子供たちが使っています。しかし、便利になる一方で、事件やトラブル、子供たちの心身の健康に害をもたらす事案も増えてきているのが現状です。
本校では、6月の学校公開で4〜6年生が、ネットモラルについて学習をしました。4年生は、スマートフォンでの課金について、5・6年生は、スマートフォン・ゲーム依存について考えました。どの学年でも子供たちが熱心に意見を述べ、それを真剣に参観する保護者の姿がありました。ある5年生の児童は、授業の最後に、「わたしは、ゲームしょう害がこわいなあと思いました。ゲームは楽しいけれど、やりすぎると後で後悔すると分かりました」と振り返りました。それに対しておうちの人から、「この授業を受けた日から、ゲームの時間をきちんと守れるようになったことは、本当にすごいと思います。そういう真面目なところがお母さんは大好きです」と感想をいただきました。 児童が学習している様子を保護者の皆様に見ていただいたり、感想を書いていただいたりすることで、家庭で使うゲームやスマートフォンについての約束事を再確認することができました。子供たちが約束事を守り、スマートフォンやゲームと上手につきあっていくには、学校と家庭の協力が不可欠だと痛感しました。 【設楽町立田口小学校】スマホ・ケータイ教室
本校では、6月に携帯電話会社から講師を招いて、4〜6年生を対象に「スマホ・ケータイ安全教室」を行いました。子供たちが巻き込まれやすいトラブルや対処法を教えていただきました。
主なポイントとして、「SNS等で個人情報を安易に流さない。写真だけでも個人情報が特定されることもある」「SNSでの知らない人とのやりとりに気をつける。なりすまし等もある」「文字だけでは人によって受け取り方に違いがあるので、本当の気持ちが伝わりにくいことがある」「スマートフォン等を使いすぎると、集中力、記憶力、体の動きが低下してしまう」の四点について、動画を交えて分かりやすく説明していただきました。 子供たちからは、「いつも、ゲームなどをやり過ぎてしまうので、ルールをつくってできるとよいと思いました」といった感想が出ました。スマートフォンや携帯電話との上手な付き合い方、家庭内でルールを決める必要性などを学ぶことができました。3学期には保護者対象の「スマホ・ケータイ教室」も開催する予定です。 |