【稲沢市立法立小学校】児童の「アウトメディア」の実現に向けて

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 7月の「第1回学校保健委員会」では、「メディアと上手に付き合おう」を議題に、講師から4〜6年生児童に向けて、講演をしていただいた。講演のねらいは、以下の三点である。
・スマートフォン等によるトラブルについて、事例を通して危険性を学ぶ。
・スマートフォンやメディア利用による健康被害(睡眠への影響、生活リズムの乱れなど)について理解する。
・スマートフォンやメディアとの上手な付き合い方「アウトメディア」について、自分の生活を振り返りながら考える。
 4年〜6年生の児童の中には、スマートフォンを持っている児童もおり、特にその危険性についての内容は、身近に感じ真剣に講演を聞く様子が見られた。振り返りの結果から、「メディアとの上手な付き合い方が分かった」「この講演を、これからの生活に役立たせたいと思う」という児童が多くいた。また、講演で使用したワークシートを持ち帰り、家庭内で保護者と講演内容について話合い、「アウトメディア」のルールを決めさせた。
 11月の「第2回学校保健委員会」には、PTAの役員に来校していただき、教師を交えて「アウトメディア」についての意見交換を行った。「時間制限を設けている」「自分の部屋には、持ち込まない」というルールと、その基になる保護者の考えが多く出された。ふだん、あまり聞くことのない他の家庭の考えなどを聞くよい機会となった。以下は、参加者の感想である。
・メディアが、こんなにも浸透しているのかと思って怖い気がした。ゲームなどよりも楽しいものを与えられるようにしたいなと思う。
・改めて、子供の「アウトメディア」と生活について見直すことができてよかった。一度、何が悪いのか、どんなルールを決めるのかなどについて話してみようと思う。
・先生を交えての意見交換は、新鮮でよかった。こういった機会を、もう少し増やして、コミュニケーションの場としていけるとよいと思う。

【知立市立知立南中学校】異年齢との交流会

 本校の3年生は、家庭科の授業で、「家族・家庭と子供の成長」を学びます。これまでの自分の成長を振り返り、育ててくれた方への感謝の気持ちをもつとともに、異年齢との関わりを大切にしたいと願い、授業を組み立てています。それと関連して、10月には「赤ちゃん抱っこの会」を実施し、4か月〜1歳半の子供と母親に来ていただき、話を聞いたり抱っこをしたりする体験を行いました。
 生徒たちは、「泣くしか出来ない赤ちゃんを育てていくのは大変。自分もしてもらったから感謝したい」「大変なことも多いけれど、成長を見守れるのは幸せだと思う」という感想を述べていました。
 また、12月には、近くの保育園児70名ほど招いて、自作のおもちゃを使って交流する「園児交流会」を行いました。その日は、生徒たちも童心に戻りおもいっきり遊び、園児との仲を深めていました。感想では、「どの子も楽しんでくれて、一生懸命おもちゃを作った甲斐がありました」「思った以上に大変でした。小さいころ面倒を見てくれた祖母に感謝したいです」「『赤ちゃん抱っこの会』の子たちと比べて、たった4年ほどでこんなにも成長することに驚きました」などが聞かれました。
 生徒たちは、いよいよ卒業を控え、新たな進路へ向かって羽ばたいていきます。これから先、いろいろな出会いがあるでしょうが、様々な人と関わる中でどんなときも、相手の気持ちを考え、感謝する気持ちを大切にしてもらいたいです。

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【東海市立富木島中学校】情報モラルを題材とした道徳科の授業実践

 2年生の道徳科の授業で、「既読スルー」という教材を基に、SNSでのコミュニケーションについて話し合いました。話合いを通して、立場や考え方の違いを理解し、自分の考えを伝えたり、異なる考えを受容したりする気持ちを高めることをねらいとしました。
 教材の主人公の「わたし」が、ようやくスマートフォンを手に入れ、友達との仲が深まったと喜んでいる様子や、同じ行動以外認めないというグループの雰囲気の中で、仲間外れにされるのではないかと不安に思っている様子に、生徒は共感し、活発な話合いとなりました。生徒の振り返りには、以下のような記述がありました。
・SNSやメールを使うときには、相手のことも考えて、今とは違う使い方をしたい。
・相手が嫌な気持ちになるような言葉は、絶対に書かないようにしたい。
・友達とは何だろうと深く考えた。相手の立場や状況を考えてSNSの返信をしようと思った。
・勝手な思い込みで相手の事情を決めつけるのはよくないので、理由をちゃんと聞いて、違いも理解することが大切だと思った。
・これからは、言葉の表現に気をつけたい。
・勝手な都合で怒ったりせず、広い心をもって優しく友達に接しようと思った。
・SNSのような文字だけのやりとりでは、誤解しやすいので、大切なことは、直接話をするようにしたいと思った。
 今回の授業を通して、生徒たちは自らのSNSの使い方を振り返ることができました。トラブルを避けるためには、「自他の個人情報を、第三者に漏らさないこと」「真偽の明らかでない情報について書き込みをしないこと」が大切であると、改めて気付きました。また、自分本位な判断に偏らず、相手への影響を考えた言葉の使い方や相手への寛容な態度など、日頃の友人との関わりにおいて大切なことについても考える機会になりました。

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【岡崎市立常磐南小学校】漢字に思いをこめて

 本教材「漢字に思いをこめて」は、小学校3年生の道徳科の教科書に掲載されている。家族への思いを、漢字一字にこめるとしたら、どの漢字に、どんな気持ちをこめて伝えたいのかを考え、カードを作る。自分の作ったカードにこめた思いを発表したり、友達の作ったカードを見せ合ったりすることで、家族愛を深めることがねらいである。
 授業の導入で、「いつもお世話になっている家族に対して、伝えたい思いはありますか」と尋ねた。大勢の子供たちが挙手をして、家族に対しての感謝の思いを発表した。そこで、「漢字一字を選び、思いをこめてカードを作ってみませんか」と言うと、「作りたい」と言って、子供たちの意欲が大きくわいた。どんな漢字を選ぼうかと、子供たちは真剣になって悩み、考えていた。色鉛筆やペンを使ってカードを作成した。もらった人が見やすいように、いろいろな色を使ったり、お母さんの笑った顔の絵を描いたりして、それぞれが工夫をしてカードを作成した。
 特に、児童Aは、誰よりも真剣にカードを作成していた。渡したい相手は、祖父であった。祖父は、最近体調を崩し、入院をしているようであった。祖父の体を心配した児童Aは、祖父の回復を願い、再び一緒に楽しく生活できることを望んでいた。カードには、「願」という字が大きく書かれ、まわりには祖父の笑顔や海で釣りをしている絵などがいくつも並んでいた。
 カードが完成すると、子供たち同士で、カードにこめた思いを発表し合った。児童Aは、「このカードを作っていたとき、ずっとおじいちゃんのことを考えていました。おじいちゃんはいつも本当に優しいです。けれど、最近、体調を崩しました。おじいちゃんに元気が出るようにと思いをこめて、『願』という字を選んでこのカードを作りました」と発表した。振り返りカードには、「自分たちは、家族に支えられて生きている。これからは、家族の一員としてお手伝いをして協力していきたい」という記述が多くみられ、家族愛の深まりが感じられた。
 後日、児童Aが、カードを渡したときの様子を、母親から連絡を受けた。児童Aは、「おじいちゃん、ぼくは、勉強をがんばるから、早く元気になってね」と言ってカードを渡したとのことだった。また、祖父は、このようなカードを児童Aから初めてもらったことや、自身の回復を願っていることに感動し、「本当にありがとう。おじいちゃんもがんばるよ」と声をかけたようである。そのことを児童Aに聞くと、「もっとおじいちゃん孝行したい」と話してくれた。このような児童の心を揺さぶる授業実践を、今後も続けていきたい。

【豊橋市立南陽中学校】今一度考えてみよう、SNSのこと

 6月22日に、本校の生徒指導主事が講師を務め、全校生徒を対象に「ネットモラル講座」を行いました。テーマは、SNSの使い方についてです。はじめに、以下のような大学の博士の研究を紹介しました。
・人と人とのコミュニケーションでは、相手の感情を読み取るときに、 93%を行動や態度、声を頼りにしている。
・言葉で伝わるのは、残りの7%である。
 研究結果を知った生徒たちからは、驚きの声が上がりました。SNSの文字だけで、相手に思いを伝えるのは、大変難しいということを実感しました。
 続いて、「今一度考えてみよう、SNSのこと」というテーマで、SNSを利用していて、困ったことや、嫌な思いをしたことを小グループで話し合う活動を行いました。
1.すぐに返信がない。
2.なかなか会話が終わらない。
3.知らないところで、自分の話題が出ている。
4.話をしているときに、携帯電話やスマートフォンをさわっている。
5.自分が写っている写真を公開される。
 この五つの項目について、自分が最も嫌だと思うことをテーマにグループで意見交換をしました。
 自分があまり嫌だと思わないことでも、友達はすごく嫌だと感じていることなどを知り、互いの感じ方の違いを理解しました。自分の思いや考えをきちんと伝えることの大切さや、まわりの仲間の思いや考えを誤解なく受け止めることの大切さに気づき、生徒は嫌な思いをしない・させないSNSの望ましい利用の仕方を学ぶことができました。

【あま市立甚目寺西小学校】ペア学習の取組

 本校では、2つの学年が、一年間ペアを組んで活動する「ペア学年活動」が定着しています。高学年主体で、企画・運営を行い一緒に遊ぶ「ペアレク」を始め、「ペア掃除」や「ペア読み聞かせ」を年間通して実施し、互いを思いやり、尊重し合う気持ちを育てています。
 今年度は、新たに、学習活動を通した関わりを設定し、算数的な内容で、「ペア学習」を行いました。高学年は、事前に問題の出し方や、数え方を練習して臨みました。6年生が、1年生に出したのは、おはじきを使った10の合成問題です。手の中のおはじきの数を当ててうれしそうな1年生や、「すごいね、よくできたね」と大きな声で褒める6年生の姿が、見られました。5年生は、2年生に、物差しの使い方や目盛りの読み方を教えました。物差しの持ち方まで丁寧にアドバイスしてもらい、2年生は、真剣な表情で直線を引いていました。4年生は、3年生に、自作の割り算問題を出しました。算数が苦手な4年生児童も頑張って事前に問題を作り、正解したペアの児童に大きな丸をつけてあげていました。年齢の近いペアですが、3年生からは、「ぼくのために問題を作ってくれてうれしかった。来年は高学年になるから、低学年に勉強を教えてあげたい」という声が聞かれました。
 異学年と関わる機会が多いせいか、休み時間や終業後にも、学年に関わらず一緒に遊ぶ姿が見られます。子供たちに芽生えた相手へのいたわりの気持ちや、尊敬の気持ちを大きく育てていきたいと思います。
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【豊田市立佐切小学校】いいとこ見つけ「キラリカード」

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 本校では、全校のみんなが友達であり、「佐切っ子ファミリー」と呼んでいる。その友達に、「ありがとう」を伝えたときや、「きらりと光るよいところ」を見つけたときなど「キラリカード」にメッセージを書いています。この活動を始めて数年がたちますが、学年をこえてメッセージを伝え合うことのよさを実感しています。
 廊下に全員の名札のポケットがあり、いつでも気が付いたときにメッセージを書いたり、読んだりできるようになっています。また、月一度の「キラリデー」を設け、その日は、必ず誰かにメッセージを送ることにし、より活発なメッセージ交換ができるようになっています。
 4月、入学したての1年生に、6年生が、「毎日、がんばって歩いているね」と伝えると、すぐに1年生から、かわいいイラストのメッセージが返っていました。このように、学年を超えた心の通い合いがなされ、やさしさや思いやりを伝える「キラリカード」で、掲示板のポケットにはいつも温かい心があふれています。
 この「キラリカード」は、年度末にキラリカードファイルに綴り、6年生の卒業時に、渡すようにしています。


【瀬戸市立古瀬戸小学校】ケータイ・スマホ安全教室

 本校では、毎年2学期の学校公開日に合わせ、5、6年生が、「ケータイ・スマホ安全教室」を行っています。小学校高学年になると、半数近くの児童が、携帯電話やスマートフォンを持ち、「情報モラルを学校で学習すること」「保護者とともに問題点や使用の注意点を確認すること」が必要となっています。そして、瀬戸市の社会福祉課や人権擁護委員の協力のもと、携帯電話会社から講師を派遣していただきました。
 「インターネット上での情報公開が、原因となり犯罪に巻き込まれてしまう事例」「使い過ぎにより睡眠時間が削られたり、家庭学習がおろそかになってしまったりする事例」の映像を、子供たちは真剣な表情で見ていました。ふだん、スマートフォンでのゲームが楽しいと話している児童も、「ここまでには、なりたくない」「家の人との約束を守りたい」という感想をもっていました。保護者も、改めて家庭での約束事を考え直そうと思われたようです。
 今年度は、12月の人権週間に合わせて、「ケータイ・スマホ安全教室」を開催する予定です。3月の閉校に伴い、来年度は、にじの丘学園の開校により、学区の範囲が広くなり、交友関係の広がりも予想されます。携帯電話やスマートフォンのマナーやルールを考えた使用が、更に望まれます。

【幸田町立荻谷小学校】3年生道徳科の授業実践「行った方がいいのかな」

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 本校では、道徳科の授業を実践するにあたり、関連する内容項目を他教科や行事とつなげて単元を組んで行っている。この単元を「ユニット単元」とし、複数の時間のふり返りを行うことで、子供たち自身が、学びの積み重ねと自分の成長を振り返ることができるようになっている。
 3年生では、「善悪の判断、自律、自由と責任」の内容項目を軸に単元を組み、授業を行った。「近くの火事」という教材を使って授業を行った。導入時に「正しいことをするために大切なことは何か」ということを、前時までの学習を想起させながら考えさせた。「わがままをおさえる」「挑戦を続ける」「友だちに優しくする」などの意見が出たところで、教材の前半部分を範読した。そこで、「迷った主人公が、見に行くことにしたのはなぜか」と投げかけた。ワークシートに自分の考えを記述し、3人組で話合いを行った。「気になって遊んでいられない」「まちがったらはずかしいけれど、本当に火事だったら死んでしまうかも」などの意見が出された。さらに「自分ならどうするか」と問いかけると、「知らせる」という意見がほとんどだった。しかし、半分の児童は、「知らない大人には、はずかしくて話せない」という考えだった。自分ごととして考えたとき、はっきりと判断できないことを大人に言うことは、難しい児童も多いことがわかった。最後に、「正しいことをするために大切なことは何か」という発問をもう一度問いかけた。「思い切って言うことが大切」「自分の時間をけずってでも、正しいと思ったことを言う」と、より具体的な行動にまで踏み込んだ意見が多く出された。一方、本来はここで、「言う」よりも「行く」ことに、つまり、「行動すること」に着目させたかったのだが、子供たちは、「言う」ことに着目していてので、授業の構成や発問などが適切であったのかを分析した上で、今後の実践を重ねていきたいと思う。

【東浦町立石浜西小学校】2年「友情について考えよう」

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 本学級には、26名が在籍し、そのうちの4名は外国籍児童です。中には、言葉の理解が困難な児童もおり、ふだんの道徳科の授業で、内容の理解にまで至らないことがしばしばあります。そこで、外国籍児童にも積極的に授業に参加させたいと考え、教科書の挿絵を利用した視覚的な教材の活用や、役割演技など体験的な活動を取り入れた授業を行いました。
 最近、学級内での友達とのけんかやトラブルが多くなってきたため、友情に関する資料、「森のともだち」をもとに友達との接し方について考えました。
 まず、森の仲間に意地悪をするきつね「こんきち」の気持ちを考え、ピンチのときに、森の仲間に助けてもらったときの「こんきち」の気持ちと比較するようにして、授業を展開していきました。また、助けを求める「こんきち」の場面では、相談をする森の仲間たちを役割演技で児童に演じさせました。「意地悪だから助けなくてもよい」「でも仲間だから助けないと」「助けに行ったら自分が食べられてしまう」「みんなで助ければだいじょうぶ」など、様々な場合を考えさせると、ふだんは、授業に消極的な外国籍児童も、意欲的に仲間の意見に耳を傾けていました。
 授業の最後に、「こんきちくんは、このあとどうなったと思う」と問いかけると、「意地悪をしなくなった」「みんなを助けてあげるようになった」など、友達を大切にするようになったという意見が多く出ました。振り返りには、「自分も友達を大切にしたい」「友達が困っていたら、自分から助けたい」などの意見が多く見られました。

【南知多町立日間賀小学校】学校保健委員会「メディアと上手につきあおう」

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 12月11日に、4〜6年生児童と保護者を対象に、「メディアと上手につきあおう」というテーマで、学校保健委員会を開催しました。
 はじめに、健康委員会の児童により、スマートフォンなどの情報通信機器の使用と睡眠との関係性等について、劇で紹介しました。また、劇の中で、本校の4〜6年生児童の約8割の児童がスマートフォンを持っており、無料通信アプリでのトラブルがあることや、ゲームでの課金についての話が紹介されると、聞いている児童や保護者から驚きの声が上がりました。
 次に、「スマホ・ケータイ安全教室」として、外部講師に来ていただき、話をしていただきました。講師からは、「SNSウェブサービス等で情報を公開するときに、気を付けること」「無料通信アプリでのトラブル」「情報通信機器を使った犯罪に巻き込まれる危険性」についての話がありました。話の最後には、情報通信機器を使う際の注意点として、「ルールを作ること」「人を傷つけたり、人に迷惑をかけたりしないこと」「困ったときには、大人に相談すること」という三点を教えていただき、児童もその大切さに気付くことができました。
 会の終了後、児童の振り返りからは、「情報通信機器を正しく使わないと、怖いことがよく分かった。これから気を付けて使っていきたい」等の感想が多く見られ、情報通信機器によるトラブルや、心身に与える影響について理解し、正しく使用しようとする意識の高まりを感じました。

【豊橋市立高根小学校】 携帯スマホ講座

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 5年生を対象に、「携帯スマホ講座」の出前授業が行われました。ビデオを見ながら、様々な場面で起こりうる問題について考えました。
1.SNSでつながった人が、実は悪い人だった。
2.スマートフォンのゲームにはまってしまい、「ゲーム依存症」になってしまった。
3.無料通信アプリでグループを作ったが、一人だけ仲間外れにされてしまった。
 5年生の中には、実際に自分のスマートフォンを持っている児童がいます。そして、「早く自分のスマートフォンが欲しい」と言っている児童も多くいます。そんな中で、実際に起きてしまう問題について考えることができました。子供たちからは、「こんなことになってしまうなんて怖い」「家の人とルールを決めて使うようにしたい」という感想が出ました。
 今後は、子供たちだけでなく、大人も巻き込んで実践していくことが必要だと思います。そのためには、健全育成会や出前授業など、家の人も参加して、親子が一緒に「情報モラル教育」について考える場面を設定していかなければいけないと感じました。

【春日井市立岩成台西小学校】 「よわむし太郎」を題材にした授業実践

 主人公の太郎が、殿様から白い鳥を守る姿を通して、物事の善悪について的確に判断し、正しいと信じるところに従って、主体的に行動する実践意欲と態度を育てることをねらいとした授業実践を行いました。
 授業の初めに、「正しいと思ったことを、行動に移すことができるか」また、「勇気を出して行動したことがあるか」という質問をしました。その上で、いろいろな場面を思い出させながら自分の行動を振り返らせ、本時でのねらいについて、みんなで考えていこうという投げかけをしました。
 教師の範読をしっかりと聞かせ、登場人物の人となりや場面について押さえた後、「よわむし太郎」の行動を追いながら、子供たちからたくさんの思いを引き出しました。自分たちの生活に立ち返って考えさせたところ、「いつも自分で選択し判断しなければならないことがある」のだという意見が出たことから、「殿様の前に涙を流しながら立ちはだかった太郎の心情」について、更に掘り下げていきました。
 振り返りでは、「自分が太郎だったとしたら〇〇だと思う」「太郎は、みんなのために白い鳥を守ってすごい」等の感想だけではなく、勇気のある行動とは、「自分のためだけではなく、他人のためにも大切であること」が意見として出ました。どの子も、友達の意見を聞きながら、自分の考えを深めることができました。

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【一宮市立西成中学校】いじめをなくすための よい人間関係づくり「ピアサポート」

 本校の生徒たちは、平成24年度の生徒集会で採択された「西成中いじめ撲滅宣言」を合い言葉に、今も変わらず「いじめは絶対に許さない」という姿勢で、毎日の学校生活を送っています。
(西成中 いじめ撲滅宣言)「助け合い、笑顔でみんな手をつなごう」
一、どんな理由でも、いじめは絶対許しません。
一、いつも相手の気持ちを思いやり、行動します。
 この宣言を生徒集会で唱和し、意識化を図っています。
 また、「ピアサポート」を取り入れた学級経営や授業づくりを意識しています。「ピアサポート」が、生徒たちの間で自然に広まることを願い、総合的な学習の時間や、学級活動の時間に「ピアサポート」の「スキルトレーニング」をしました。友人の悩み相談にのるという設定で、相手の話を上手に聞くポイントを押さえ、2人1組になり「ロールプレイ」を行いました。「ロールプレイ」を行うことで、「ピアサポート」についての理解が深まりました。生徒たちは、「何げなく話していた言葉も、実は、相手を突き放してしまうような言葉だったことに気付くことができた」「状況や相手が変わると、同じ言葉でも受ける印象が変わった」「これからは、その言葉が本当に適しているか、言葉をかける前に考えてから声かけをしたい」といった、自分のコミュニケーションのとり方につて考えるきっかけとなりました。
 今後も、年間を通じて、「いじめは絶対に許されない」ということを、生徒の心に訴えかけ、生徒が、いじめ防止について主体的に取り組めるような活動を計画していきたいと思います。

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【豊橋市立五並中学校】いじめのない世界へ

 1年生で、「いじめのない世界へ」という教材で授業を行いました。
 小グループでの話合いでは、「司会マニュアル」にそって、活発な意見交換が行われました。「一人でいるのもいけない気がする」「あ、それ、気付かなかった」と、友達の根拠に納得し、自分の考えを深めていく姿が見られました。
 この授業を通して、人にはいろいろな見方や考え方があることを理解し、相手の立場や個性を尊重することの大切さについて学ぶことができました。
 本校では、「道徳だより」を、毎回発行しています。「道徳だより」とは、授業者の振り返りと、その授業を参観した教員の感想やアドバイスをまとめたものです。板書も写真に残し、子供たちの思考の流れやつながりの分かる「構造的な板書」であったかも振り返るようにしています。
 また、授業で使用したワークシートと、毎回の振り返りを記入したカードは、道徳ファイルにとじ、授業の足跡を残し、10月と3月には、家庭に持ち帰らせています。保護者に生徒の学習状況を知ってもらい、学校と家庭が連携できるようにしています。

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【東浦町立緒川小学校】インターネットの安心・安全な使い方について学ぼう

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 本校では、9月の学習公開で、eネットキャラバンから講師を招き、「インターネットの安心・安全な使い方について学ぼう」と題し、3、4、5年生を対象に、「情報モラル教育」を行いました。
 スマートフォンやゲーム機の普及により、本校の児童にとってもインターネットは、身近な存在です。大人も子供も、インターネットが必要不可欠となっている今、身に迫る危険について学ぶことができました。
 個人情報の取扱いや、なりすましの危険など、子供たちに身近な話題が多い中、特に、印象に残ったのは、「ネットいじめ」でした。インターネット上の文字のやりとりで、言葉の意図が間違って伝わってしまったところから、仲間外れにされるという物語を、子供たちは真剣に見ていました。子供たちからは、「インターネットのやり過ぎに注意したい」「相手に間違って伝わらないように気をつけたい」等の声が聞かれました。
 学習公開だったため、講師からは、保護者へ向けて、「フィルタリングの設定の仕方」「SNSへ写真を掲載する際の著作権」「肖像権に気をつけてほしい」という話もありました。保護者からは、「スマートフォンの使用時間を設定しようと思う」という声が聞かれました。
 今後も、インターネットを正しく活用できるよう、そして、トラブルに巻き込まれないよう、「情報モラル教育」を進めていきたいと考えています。

【豊田市立平井小学校】とよた子どもの権利相談室による特別授業

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 11月8日には3年生と5年生、12月6日には1年生が、「とよた子どもの権利相談室」による特別授業を、権利擁護委員を招いて行いました。
 1年生は、「とよた子どもの権利相談室」への電話の仕方を教えていただきました。3年生は、「豊田市子ども条例」の4つの権利「安心して生きる権利」「自分らしく生きる権利」「豊かに生きる権利」「参加する権利」について考えました。5年生は、「豊田市子ども条例」の4つの権利を学び、今の自分は、条例が守られているかを振り返るワークショップを行いました。
 授業を受けた子供たちからは、「豊田市子ども条例があることを、初めて知りました」「豊田市子ども条例は、子供たちが作ったということを知って、面白いと思いました」「自分にも権利があるので、友達の権利も大切にしてあげたいと思いました」という声が上がりました。
 今後のために、自分のことも、友達のことも大切にしようというめあてを立てました。

【尾張旭市立東中学校】 ありがとうコーナー

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 日常には、「ありがとう」が、あふれています。そんな「ありがとう」を、職員室前の渡り廊下に「ありがとうコーナー」として、次のような内容を掲示しています。
・昼放課に運動場で元気に遊んでいてよいですね。一緒に遊べる仲間に「ありがとう」
・新しい給食委員会が、まだ決まっていないので、昨年度の給食委員の生徒たちが、片付けをしてくれました。「ありがとう」
 たくさんの「ありがとう」で、日常生活が成り立っているということに気づかせ、感謝の心を育てたいと考えています。本校は、「ありがとうの花」をたくさん咲かせて、笑顔あふれる東中生を育てていきます。

【東郷町立諸輪中学校】サルも人も愛した写真家

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 3年生の授業で、「自然との共存について考える」を主題に、モラルジレンマの授業を実施しました。教科書に掲載されている内容ですが、資料に入り込ませるためのDVDを視聴した後、授業を展開しました。
 長年、サルとともに過ごした写真家の立場となり、「サルの駆除に協力するか、協力しないか」について考え、話し合いました。グループワークを通して、「家族同然のサルを駆除することはできない」「元々、村人が天然記念物としたのに、駆除するなんて、人間が悪い」「天然記念物とされるサルだが、村人の安全を守るためなら駆除する」「悪いサルだけならば、仕方がない」など様々な意見を交流する中で、生徒たちは、自分の考えを深めたり、新しい考えをもったりすることができました。生徒一人一人が、自分事として捉え、真剣に話し合う姿が印象的でした。
 今後は、議論がより主題につなげられるよう実践を積み重ねていきたいと思います。

【高浜市立翼小学校】縦のつながりで優しい学校づくり

 本校では、高学年と低学年の学級が交流する「ペア学級交流会」を、年に数回行っています。高学年児童が、低学年児童も一緒に楽しめるような遊びやふれあいを企画します。
 高学年児童は、「自分たちだけが楽しむのではなく、一緒に楽しむ、低学年の子たちを楽しませる」ことを大切にし、ルールや関わり方を話合いで決めます。日常生活で行っている、「ペア清掃」で、ペア学級同士の仲が深まっていることもあり、高学年児童が優しく面倒を見たり、低学年児童が頼りにしたりという素敵な姿を、たくさん見ることができました。
 児童会では、「ペア学級交流会」を、もっと日常的な取組にしたいと話合いを進めています。これからも、学年を越えて縦のつながりを意識した、笑顔や思いやりのあふれる素敵な取組になることを期待しています。

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