北名古屋市立師勝東小学校 ハッピーレター

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 本校では、友達に、ありがとうの気持ちを伝えたいときや、友達のきらりと光るよいところを見つけたときなどに、「ハッピーレター」にメッセージを書いています。この活動は、いじめ根絶キャンペーンの一環として始まったのですが、学年を越えてメッセージを伝え合うことのよさを実感しています。
 学期に一回、「ハッピーレター週間」設定しています。特に、その期間は、児童同士で「ありがとう」や「すごいね」などの感謝や励ましの声がよく聞こえてきます。教師もそのような声を聞くことで、児童の新たなよさを発見するよいきっかけになっています。
 職員室前の廊下に、ハッピーレター掲示板を設置し、多くの人が見ることで皆が温かな気持ちになり、学校生活がより豊かになっています。今後も、よい取組として続けていきたいです。

【半田市立さくら小学校】「くずれ落ちただんボール箱」を題材にした授業実践

 5年生の児童は、友達に対して優しく接している姿や、困っている友達を助ける姿が多く見られるようになりました。しかし、友達以外の知らない人に対しては、どのように行動したらよいか、親切にするかどうか迷ってしまうという児童が多くいます。そこで、「くずれ落ちただんボール箱」を中心資料として、「親切」について考える授業実践に取り組みました。
 この資料では、知らない男の子が崩した段ボール箱を、わたしと友子が直していたところを、店の人に遊んでいたと思われてしまい、親切にしたのに怒られるという複雑な思いをします。しかし、その後、誤解だと知った店の人が謝りの手紙を送り、わたしと友子の心は晴れやかになります。
 資料では、誤解だと知った店の人が、謝りの手紙を送りましたが、「もし、店の人から謝りの手紙がこなかったとしても、わたしは、今後、人に親切にできるだろうか」という発問で、児童は「自分だったらどうするか」を考えました。自分の心を100%として、「親切にできる」「親切にできない」かを%で表し、その理由を考えました。揺れる自分の気持ちに正直に向き合うことで、自分のこととして、自分を見つめ直すことができました。
 振り返りでは、友達の意見を聞いた上で、もう一度「親切にできる」「親切にできない」かを%で考えました。友達の意見を踏まえて、もう一度、自分の気持ちについて深く考え直すことができました。特に、「周りの人に怒られたとしても、親切にした相手が喜んでくれればそれでよい」という意見に多くの児童が共感していました。一人一人の児童が、自分なりに「親切」について考えて、今後の自分の生活に生かしていこうとする思いが伝わってきました。

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【岡崎市立河合中学校】命の尊さを考える道徳科授業

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 本校では、道徳教育で、互いの意見を十分に討論し、「生命の尊さ」とは何かを自分なりに考えることができる生徒の育成を目標としている。今回は、臓器移植をテーマに生命の尊さを考えていく。事前アンケートでは、約6割の生徒が臓器移植に対して、「よく考えたことがない」と答えている。しかし、4割の生徒は、「新聞で読んだことがある」「臓器提供への登録などを家族と相談したことがある」などの意見があった。さらには、「脳死や臓器提供を知っていますか?」の質問に対して、「今は詳しくは知らないけれど、知りたい」「勉強をしたい」などの意見が多かった。命の尊さを考えることで、命を軽んじる発言を減らし、他者を見つめ直し、一つだけの命の大切さを深く自覚させたい。
 この教材には、親が子に当てた手紙が書かれている。その子は脳死しており、親が臓器提供をする結論を出すまでの苦悩が描かれている。資料を通して、臓器移植とは、生命の尊さとは何かを考えていく。生徒は、この教材を学ぶことで、「命にいつか終わりがあること」「その命が失われることは取り返しがつかないということ」「命はずっとつながっていること」などを学ぶことができると考える。特に、命とは、生徒個人だけのものではなく、連続性があり、親や子、その他の人たちも互いに支え合って生き、生かされていることに気付くことができる単元である。生徒が命の大切さに気付くことができると考える。
 授業では、生徒に、「生命の尊さ」を身近に感じるために、「もし、自分が脳死になったら」と導入で投げかけた。中には、「自分が死んでしまったらどうでもいいだろう」と話す生徒がいた。しかし、親、移植コーディネーター、提供する側、提供される側の苦悩などの視点から資料を提示することで生命の尊さについて考えを深めていった。
 効果的であった手立ては、実際にドナーカードや運転免許証を見せたり、臓器移植に関する法律クイズを行ったりすることで、臓器移植に対して現実感をもたせることができた。また、教科書の「命が生まれるそのときに」「三百六十五×十四回分の『ありがとう』」を事前に学ぶことにより、生命の尊さをより横断的に考えることができた。さらに、生徒の心の動きを観察し、生徒の心を揺さぶることができた。特に、資料「娘の臓器提供を実際に行った母親」の動画は、生徒全員の心を揺さぶることができた。

【瀬戸市立品野台小学校】実践!みんなのネットモラル塾

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 4〜6年を対象に、学校保健委員会で、外部から講師を招いて、ネットモラルについて学びました。
 インターネットを介して、子供たちが犯罪に巻き込まれる事案が後を絶ちません。本校でも、ゲームやスマートフォンでインターネットを利用している児童が多いため、子供たちが安全にインターネットを利用するには、保護者と子供の双方が、インターネットに潜む危険性やその対象を理解し、適切に利用するためのルール作りが必要となります。
 今回は、保護者にも参加していただき、子供たちが巻き込まれやすいトラブルや危険性、子供がSNSを利用する際の注意点やルール作りについて学びました。「相手が嫌な気持ちになるようなことを言わない、書かない」「フィルタリングの必要性」「軽い気持ちで写真を掲載しない」など、事例を交えて話をしていただきました。
 子供たちからは、「インターネットは便利だけれど、本当は怖いものと知りました。オンラインはあまりしないほうがよいと思いました」「インターネットで、何げなく投稿しても、住所を特定されてしまうかもしれないから、危険性を十分知って安全に使えるように気を付けようと思いました」という感想が述べられ、改めてインターネットの使い方を考えるよい機会となりました。
 また、保健委員会が、「ゲーム障害から自分を守ろう」をテーマに児童集会を行いました。ゲームについて、自分たちで調べたり考えたりした問題点や解決策を、クイズを交えながら分かりやすく伝えてくれました。「ゲームは長くても1時間までにする」とまとめて、最後は、「少しだけ少しだけがおとしあな」の合い言葉を全校児童でとなえました。子供たちで問題提起したよい集会でした。 

【岡崎市立南中学校】 いじめ撲滅集会

 本校では、毎年、生徒会が中心となって「いじめ撲滅集会」を行っています。今年度の集会では、SNSの使い方に関するアンケートの結果の考察や、ネットいじめに関するビデオ視聴を行い、それぞれについてグループ討論をして、全校で意見交換をしました。
 SNSに関するアンケートの結果から、SNSでのコミュニケーションでは、文字だけのやり取りのため、イントネーションやニュアンスが伝わりにくく、誤解から嫌な思いをした生徒が8割以上いることが分かりました。そして、SNSを利用している生徒が8割以上いることを知って、文字だけでのコミュニケーションの危険性を深く考える機会になりました。また、ネットいじめに関するビデオを視聴し、日常生活では、「相手の立場になって考えることが重要である」という意見や、「いじめに発展してしまう前に、やめようと声をかける勇気をもつことが大切だ」という意見が出ました。また、保護者からいただいた子供へのメッセージを、PTA役員の方に、全校生徒に向けて読んでいただきました。その一部を紹介します。
・あなたがごみを拾って帰って来て、「火のついたままのたばこが落ちていた」と激怒していたり、ペットボトルや汚れている空き缶を洗って分別していたりするのを見ていて、人として大切な部分の成長を感じうれしく思っています。とても尊敬できる所があるよ。あなたの人生をいつも一番近くで応援しています。
・南中生は、すばらしいと思います。校内で顔を合わせると、元気な声で挨拶してくれます。これからもぜひ続けてください。
・SNSの中の友より、今、となりにいる友達としゃべった方が楽しくない?顔上げて。
 保護者からの愛情を素直に受け止め、自分の命の大切さ、そして、仲間の命の大切さを感じることができました。
 集会の最後には、生徒会から、「いじめ撲滅の提言」が発表されました。保護者や仲間に支えられて今の自分がいることを再確認し、相手の立場になって言葉がけをしたり接したりすることの大切さを感じることができる集会となりました。
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【稲沢市立平和中学校】スマホ・ケータイ安全教室

 1学期、全校生徒対象に、「スマホ・ケータイ安全教室」を実施しました。スマートフォンをはじめとするインターネットや、SNSウェブサービスにおけるネットトラブルの危険を理解し、トラブルに巻き込まれず、安全に気持ちのよい生活を送るために必要な知識を学ぶことをねらいとしました。講師には、e−ネットキャラバン総務省東海総合通信局の職員を迎え、「ネット掲載いじめ」「動画拡散トラブル」「ゲームネット依存」「投稿動画の映り込みトラブル」「自画撮りトラブル」「睡眠」についての講義を受けました。
 本校の生徒は、スマートフォンや携帯電話を持っている生徒が、半数以上おり、学年が上がるにつれて、所持する人数が多くなっています。この講義を受け、「むやみに画像や動画などをSNSウェブサービスに投稿すべきでない」などの感想が聞かれました。
 2学期には、学級ごとに、NHK for school スマホリアルストーリーの「送った写真のゆくえは…」を使用し、スマートフォンの画像流出トラブルについて考えました。グループで話合う中で、「インターネット上に一度出た画像や動画は、消すことが難しく、自分が削除しても他の誰かが保存していると、ずっと残ってしまうということ」を理解することができました。
 授業後は、「勝手に写真や個人情報などを、インターネット上に載せないようにしたい」という感想がみられ、今まで以上に、個人情報の管理について考えることができました。
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【あま市立七宝北中学校】絵手紙を送ろう

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 11月12日、道徳科の授業実践で、「思いやりって何だろう」という授業実践を行いました。あま市の小中学校は、毎年「愛知県に避難されている方に寒中見舞いの絵手紙を送ろう」という心の支援活動を行っています。本校では、この活動にあたり、次のような取組を行っています。東日本大震災について講話を聞き、各クラスで内容項目「命」「生きる」「思いやり」について道徳科の授業を行ってから、絵手紙の図案や絵手紙に書く言葉を考えさせています。
 道徳科の授業では、モラルジレンマ資料をもとに話合い活動を行いました。相手の立場や様子を考え、思いやりに優先順位をつけなければならない状況を想像して、様々な意見を交わし合いました。

【豊明市立栄小学校】 ネットモラル塾

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 SNS等のインターネットを介した様々なトラブル防止のため、9月末、6年生を対象に、外部講師を招いて「ネットモラル塾」を開催しました。
 SNSに投稿した写真や動画から、住んでいる地域や通っている学校、さらには、個人の名前までが特定されてしまうなどの通信機器の使用上の危険、SNS上でのいじめや高額課金等の被害について知ることができました。
 また、「軽い気持ちで写真を撮らないこと」「写真を送らないこと」「人に会わないこと」など、ふだんの生活で気を付けることを分かりやすく話をしていただきました。
 子供たちは、講師からのいくつかの質問に手を挙げて答えながら、通信機器の正しい使用について考えることができました。参加児童の大半が、通信機器を使用した経験があり、今後の生活で気を付けることを、改めて学ぶよい機会となりました。

【豊橋市立嵩山小学校】3年道徳科「ハチドリのひとしずく」の授業実践

 3年生の道徳科で、教材「ハチドリのひとしずく」を使って授業を行いました。本教材は、「森が燃え、生き物たちは逃げたが、ハチドリのクリンキンディは水を一滴ずつ運んだ。それを動物たちは笑ったが、クリンキンディは『わたしにできることをしているだけ』と答えた」という話です。
 読み聞かせをした後に、子供たちは、「1滴ずつ運んでも、火は消えないと思う」「ほかの動物は、いじわる」「かわいそう」「森や命を守ろうとするのは、すごい」「ぼくなら逃げると思う」などの感想を発表しました。子供たちの多くは、「1滴ずつでは、火は消せないのに」という物理的側面に興味をもちました。
 そこで、子供たちの関心ごとを中心に、「ハチドリのしたことは、意味があるのか、ないのか」を話合うテーマとしてとして、考えていくことにしました。
 まずは、3、4人のグループごとに、ホワイトボードを使って、自分たちの考えを出し合いました。意味があると考えている子、意味がないと考えている子など、それぞれが自分なりの思いや理由をすすんで述べ、「マインドマップ」を使ってグループ内で思いをまとめていきました。
 次に、学級全体で話合いを行いました。意味がないと思う子たちからは、「ちょっと水をかけただけでは、消えないと思う」「命が大切だから、やっぱり逃げた方がよい」「1滴ずつかけたって、意味がない」との発言が出ました。一方で、意味があると思う子からは、「がんばって、自分にできることをやっている」「自分がやれば、ほかの動物も呼べるかもしれない」との発言が出されました。
 話合いを進め、様々な考えを板書のマップで確認しました。終盤では、「一人では無理かもしれないけれど、それを見ていた他の動物が手伝ってくれるかもしれない」「あきらめないことで、奇跡が起こるかもしれない」とグループワークだけでは出てこなかった広い視野に立つ発言が見られました。その上で、自然を守るために、自分にできることをやっていることの大切さと、そこから開かれる未来の可能性について子供たちの考えが広がっていきました。
 最後に、現在、世界で起こっている環境問題へ目を向けました。特に、人間の生活から出たごみが、実際に、生き物に大きな影響を与えていることを示す写真を見せました。そこから感じたこと、そして授業で考えたことを通しながら、一人一人が自然を守っていきたいという気持ちを高めることができました。

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【豊田市立巴ケ丘小学校】IDとパスワードの使い方を学び、自分の身を守ろう

 4年生で、「IDやパスワードの役割や使い方・管理の方法がわかる」ことをねらいとした情報モラルの授業を行いました。
 本実践を行った4年生は、ほぼ全員がスマートフォンなどを使用したことがあり、その約5割の児童がIDやパスワードの登録をしたことがあると回答しました。今後、学年が上がればその割合は高くなると思います。そのため、小学生の段階でIDやパスワードの正しい役割を理解させたいと考えました。
 本実践では、「事例で学ぶNetモラル」の中の「わたしの写真がなくなっている」という資料を使用しました。本資料では、主人公が、学校のパソコンにログインする際、IDを間違えて別の友達のページにログインし、その友達の大事な写真データを消してしまう場面が出てきます。資料を視聴した後、IDやパスワードを活用するときに注意することを考えさせました。自分のものだけでなく、他の人のIDやパスワードを知ってしまったときのことも話し合いました。
 本実践を通して、子供たちは、「他の人が分かりにくいようなIDにするように気をつけたい」「みんなにパスワードを公開しないようにしたい」「パスワードを使いまわさないようにしたい」と授業を振り返ることができました。

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【豊橋市立下条小学校】 よき伝統

 本校は、全校児童64名の小規模校です。規模が小さいことを生かし、「校友グループ(異年齢グループ)」での活動を多く行っています。
 遠足では、校友グループで遊んだり、弁当を食べたりして行動を共にします。朝の児童集会では、校友グループ対抗で競争したり、楽しく遊んだりしています。
 活動の一つに、学校農園での野菜づくりがあります。そこでは、エダマメやサツマイモを育てています。高学年が、低学年に植え方や収穫の仕方を優しく教える様子は、大変ほほえましく、頼もしくもあります。
 12月に行った「バイキング給食」では、校友グループで会食をしました。他の人のことを考えて料理をよそったり、低学年の世話をしたりと校友グループで培った思いやりの心を発揮し、みんなで楽しい会にすることができました。
 「高学年が、低学年のお手本となること」「低学年に寄り添い、優しく導くこと」は、本校の素敵な伝統になっています。今年も、たくさんの収穫があった野菜のように、下条っ子は、心も体もすくすくと育っています。

【知多市立東部中学校】情報モラル教育 〜SNSの利用について〜

 本校では、情報モラル教育として、「SNSに関する授業」と「警察署員による情報モラル講演会」を実践しました。
 「SNSに関する授業」では、「SNS東京ノート」を基に、無料通信アプリでのメンバー内のやりとりについて、模擬カードを使いながら、カード内に書かれている状況の際にどんなことを感じるか、また、その後、どんな発言や行動をするかを考えました。グループ内で意見交換をしたところ、生徒たちは、1対1のやり取りの場合と比べて、複数人のグループ内でのやりとりの場合の方が、コメントの内容について人それぞれ感じ方やとらえ方が異なるということを感じ、そのすれ違いから、友人とのトラブルが起きてしまうことがあることを学びましだ。また、SNSにおける人とのかかわり合いで、危険を予測することの必要性についても考えました。
 「警察署員による情報モラル講演会」では、知多警察署員から、インターネットを使用する上で守るべき五つのルールについての話をしていただきました。
 生徒たちからは、「インターネットやSNSに関する不安がなくなった」「個人情報について、今まで以上に、大切に扱わなければならないと感じた」といった声が聞こえました。
 今後、情報モラル教育を、道徳科の授業や朝の短学活など様々な場面で取り上げていきたいと考えています。

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【北名古屋市立五条小学校】「うれしい言葉を伝え合う」〜ハッピートークを学んで〜

 12月19日に、やさしさを育て、いじめを防止する取組として、講師を招いて「ハッピートーク出前授業」を行いました。
 ハッピートークでは、人は、毎日2〜3万語を話していると教えていただいた後、自分の口癖を見つめ直しました。そこで、自分が言われたらうれしい言葉をたくさん挙げると、うれしい言葉は、たくさんあることに気付きました。
 次に、「自分が言った言葉は、自分が最初に聞く」ことから、プラスの言葉を心掛けることや、「言葉を言ったときには、その言葉にぴったりのホルモンがたくさん出る」ということを教えていただきました。
 その後、自分の好きな言葉を伝え合うゲームを行うころには、全員が自然と笑顔になっていました。ゲーム後は、自分の好きな言葉を改めて1つ選び、なぜ好きなのか、理由を考えました。そして全員が、クラスの前で発表しました。発表の中で、お互いの言葉に納得し、認め合う姿が見られ、自己肯定感が上がったように感じられました。

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【新城市立新城中学校】生徒とともに学ぶ保護者のための情報モラル教育

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 本校では、インターネットに潜む危険性を主なテーマに、毎年、「子どものためのスマホ教室」を実施してきました。初めての受講となる1年生は「初級編」、2年生は、前年度の続きとなる「中級編」、3年生は、さらなる「上級編」とし、学年に応じた内容となっています。しかし、スマートフォンを使った生徒のトラブルは後を絶たず、保護者の知らないところで起きている事案もあることから、スマートフォンの使用については、生徒だけでなく、保護者への情報提供も喫緊の課題であると捉えています。
 そこで、このような状況を踏まえて、生徒とともに保護者にも理解を深めていただけるよう、適切なスマートフォンの利用を始めとした情報モラルについて学ぶ機会を設定することを考えました。
 昨年度は、2月に実施した「新入生説明会」に合わせて、下記のように実施しました。
「子どものためのスマホ教室」(新入生説明会の午前中に実施)
・中学1年生向けの講座
・中学2年生向けの講座
「保護者のためのスマホ教室」(新入生説明会に先立って実施)
・新入生保護者,中学生保護者
 今後は、講座の実践効果を検証し、よりよい講座のあり方を模索しながら、小中連携も視野に入れて、情報モラルを高められるように取り組みたいと思います。

【豊川市立西部中学校】2年生「今を懸命に生きる」

 2年生で、「奇跡の一週間」を教材とした「今を懸命に生きる」の授業実践を行いました。この教材は、がんなどの末期患者の肉体的精神的苦痛を和らげ、安らかな死をむかえられるように援助する施設で働く筆者が、そこで出会った患者とのふれあいを通して感じたことを書いた文章です。
 文章を読んだ後、生徒から、死の間際まで自分のできる仕事をやり抜こうとした患者に対して、「死んでしまいそうな人と思っていたのは失礼だった」「こんなに一生懸命生きているなんてすごい」という意見が多く出てきました。そこで、生徒に、「この筆者が患者に仕事を依頼したことは、正しかったのか」という質問を投げかけ、グループで話合いを行いました。生徒からは、「末期患者に仕事を依頼するという行為に対して、罪悪感を抱いてしまう」「患者自身が、仕事に対してやりがいを感じ幸せだと思っていたならよかったのではないか」と、異なる立場の意見が出てきました。話合いをする中で、多くの生徒が、「一生懸命に生きることが、幸せになることにつながる」「自分もより一生懸命に生きようと思った」など、よりよく生きようという思いをもちました。
 最後に、話合いをした後、自分の考えをグループ内で読み合い、共感する部分に線を引かせ価値観の共有をしました。
 今後も、教材や仲間との交流を通して、多くの価値観を知り、自身のよりよい生き方を考えられる道徳科の授業を行っていきたいと考えています。

【大府市立東山小学校】人権週間の取組 「一斉道徳」

 本校では、人権週間中の12月9日に、全校一斉に道徳科の授業を行いました。学級の実態、発達段階に応じて「思いやり・親切」「公平・公正、正義」などのテーマで取り組みました。
 1年生では、「二わのことり」という資料で「仲よし、助け合い」について考えました。「うぐいす」の家に行きながら、「やまがら」のことを心配する「みそさざい」の気持ちを中心に話合いをしました。「うぐいす」の家を抜け出した「みそさざい」の気持ちを考える場面では、「『やまがら』は、ひとりぼっちできっとさみしいだろう」「友達だから行ってあげよう」と「やまがら」のことを思う意見が出ました。続いて、「自分も友達にやさしくしてあげたことがありますか」と質問すると、「一人でいる友達に、一緒に遊ぼうと声をかけたことがある。その子は、うれしそうだった」と答える児童もいて、温かい雰囲気で学習を終えることができました。
 5年生では、「心のレシーブ」という資料で「友情、信頼」について考えました。登場人物の心情を多面的・多角的に考えられるように、様々な吹き出しを用いて掲示をしました。さらに、役割演技を取り入れながら、登場人物の心情を考えることを通して、性別に関わらず、信頼し合うことの大切さに気付くことができました。
 児童は、これらの道徳科を通じて感じた、「友達のよさ」「相手を思いやる気持ち」「信頼し合うことの大切さ」などを生活の中でも生かして、温かい心を育んでほしいです。


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【稲沢市立祖父江中学校】「誠実な行動」について考える

 本年度、本校では、現職教育のテーマとして、「自己の生き方を考え、主体的に判断し、行動しようとする生徒の育成〜道徳教育の充実を図るための道徳科の授業の取り組みを通して〜」をテーマに、授業づくりに取り組んでいます。
 1年生では、「裏庭でのできごと」を教材に授業を行いました。自分の失敗をごまかした主人公が、責任を取ろうと決心するまでの心の葛藤を描いた話です。この教材を通して、自分がよいと思うことを行動に移す大変さや大切さについて考えました。
 展開の場面では、はじめに「あなたが健二だったら、謝りに行きますか、行きませんか」と問いかけました。ワークシートのスケールで、自分の気持ちの度合いを表した後、「ネームプレート」を黒板に貼ることで、クラス全員の気持ちの状況が分かるように工夫しました。後半の範読後、「健二を職員室に向かわせたものは何でしょう」と問いかけました。話合い活動を通して、友達の意見と自分の意見を対比しながら聞き合うことで、互いに考えを深めさせました。
 授業の振り返りでは、「人は誰でも失敗することがある。そのあと、どう行動するかが大切」「自分も相手も笑顔で過ごし、本当の友達でいるために、誠実な行動をしていきたい」などの意見が聞かれ、生徒は、改めて誠実な生き方の大切さに気付くことができました。
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【北名古屋市立熊野中学校】資料「既読スルー」から気付かせる情報モラル

 現在、スマートフォンの恩恵を受けている反面、スマートフォンから生じる問題も多くなっています。12月に、資料「既読スルー」で道徳科の授業を行いました。主人公の「わたし」の友人が、「既読スルー」をしたことで、友人グループを外されてしまいます。友人を外すことの流れに乗ってしまった「わたし」。そんな「わたし」も、その危機に陥ってしまうといった中学生の身の回りでありそうな内容です。
 この授業のねらいは、二つです。「グループメッセージの問題点に気が付くこと」と「SNSなどのトラブルを回避するために必要なことを考えさせること」です。
 まず、この話の問題点は何かを発問しました。「返信がないだけで仲間外れにすること」「ずっとスマートフォンを触っていること」「みんなの勢いに押され、グループを外すことに賛成してしまったこと」など、グループメッセージの在り方だけでなく、スマートフォンの使用や相手の立場にたつ必要性など様々な意見が出ました。
 次に、SNSトラブルを防ぐために、自分が、特に気をつけたいものは何か(著作権や肖像権・個人情報・何気ない一言・位置情報・見知らぬ人とのやり取り)とその選んだ理由を考えさせ、意見交換を行いました。多く選ばれたものは、以下の二つです。
 「何気ない一言」
・何となく言った一言で、学校生活が終わるかもしれないから。
・相手によって受け取り方が違うから。
 「個人情報」
・場合によっては、命に関わるから。
・悪用されてしまうから。
 授業の感想には、「相手の気持ちを考えて、SNSを使おうと思った」「SNSの使い方を間違えてしまったら、自分や周りの人にも被害が出ると思いました」と自他について考えることができました。
 このような情報モラルの授業を通じて、情報通信機器によるトラブルや、正しく使用しようとする意識の高まりを感じました。これまで以上に、相手の気持ちを考える人になってほしいと思います。

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【岡崎市立岩津小学校】「人権」を意識する

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 本校では、人権週間に合わせて、毎年12月に、全校で「人権集会」を行っています。今年度は、12月9日に、「人権集会」を行いました。
 代表委員による「級友の人権を軽んじる行為を表現した劇」を見て、子供たちは、「どうすればよかったのか」を振り返ることができました。
 また、「人権に関する標語」を考え、その中からよいと感じた作品も紹介しました。いつも以上に、「人権」を意識した1週間となりました。


【豊田市立前林中学校】地域の方々との交流から得るもの

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 本校では毎年、地域に済んでいる高齢者と交流する機会がある。それが、「ひまわり懇談会」である。場所は、前林交流館で行われ、今年度は、11月2日に開催された。参加した生徒は、本校の総合的な学習の時間の一環として、福祉関係に興味のある3年生の生徒である。活動内容は、高齢者の方と話をしたり、お茶を出したり、歌を歌ったりして、楽しい時間を過ごした。以下の文は、活動を終えた生徒の感想である。
・今まで、親戚以外のおじいさんやおばあさんとの交流の機会が、あまりなかったので、とても貴重な時間だった。
・最初は、うまく話せるか不安だったが、自分が知らないことをたくさん知っていてとても勉強になった。
・おじいさんやおばあさんが、うれしそうに話をしてくださって、自分自身もうれしくなった。
・顔と顔を合わせるコミュニケーションは、とても大切だと感じた。今後は、地域の行事に参加したいと思った。
・今回、話ができた方とは、実は近所の人だったので、今後、すれ違うことがあれば、しっかりあいさつをしたい。
・地域の人たちと、今まで以上にあいさつをしたくなった。あいさつ以外でも、地域の人に自分から話しかけられるようにしたい。
 最初は、遠慮気味だった生徒だったが、次第に笑顔が出てきて、高齢者とともによい時間が過ごせた。