【春日井市立松山小学校】2年生授業実践「こまっている子がいるよ」

 2年生の道徳科で、資料「こまっている子がいるよ」の授業を行い、親切・思いやりについて考えを深めました。
 はじめに、「困っている子を見たことがあるか」という自身の経験を振り返りました。「迷子になって困っていた子がいた」「忘れ物をして困っている子がいた」など、日頃の生活を思い起こして積極的に発表しました。
 資料は、校庭で仲間に入れず困っている子と、砂場で砂のお城を壊してしまって困っている子という二つの場面で、自分ならどうするかを四つの選択肢の中から自分の考えに近いものを選んだり、実際に役割演技をしてどう感じるかを確かめたりしました。相手のためになる言葉がけや、相手の気持ちを考えた行動について意見交流することで、誰かが困っているとき、相手の立場に立って考え、行動することの大切さに気付くことができました。
 振り返りでは、「相手に、何に困っているかを聞きたい」「怒らないで、ふわふわ言葉をかけたい」「『どうしたの?』と、声をかけられるようになりたい」などの意見が聞かれました。相手のことを考え、親切な行動をとろうとする気持ちの高まりが感じられました。
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【田原市立若戸小学校】スマートフォン安全教室

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 本校では、9月3日に、携帯電話会社の認定講師を招いて、「スマートフォン安全教室」を行いました。5・6年生29名が、スマートフォンやその他の通信機能のあるゲーム機器の使い方について学習しました。その中で、日常の場面を想定した動画を元にして、「こんなとき、どうするのか」を話し合いました。また、SNS上のコミュニケーションの行き違いや、ゲームへの課金依存、個人情報の流出等、子供たちの身近に起こり得るトラブルについて考えることができました。
 児童の感想に、「スマートフォン安全教室を受けて、改めてスマートフォンの危険性を知り、注意するべき点も再確認しました。特に、文字だけでのやり取りをするときは、相手が勘違いしやすい文字を打ってしまうと、取り返しのつかないことになってしまうかもしれないので、怖いなと思いました」とありました。
 子供たちにとって、スマートフォン等の情報機器の便利さとともに、危険性を理解するよい機会になりました。今回の学びを生かして、マナーとモラルを守り、安全に便利な情報機器を使っていける子供たちに成長することを願います。

【岡崎市秦梨小学校】差別のない世界へ今私たちができること

 6年生の道徳科で、資料「マティールーサーキング牧師」を使って授業を行いました。教材は、バスの中で席に座っていた黒人女性に対し、後から乗ってきた白人男性が席を譲るように言いますが、席を譲るのを拒みます。すると、黒人女性は警察に逮捕されてしまいす。その出来事を聞いたキング牧師は、「差別」をなくす運動を起こし、その呼びかけに多くの人が賛同し、考えを正すことができました。しかし、今現在、差別が完全になくなっているわけではありません。そこで、「彼の目指した世界」について考え、「その世界に近づくために、今、私たちにはどんな考え方や行動が大切なのか」というねらいをもとに授業を行いました。
 授業では、「差別」にはどんなものがあるのかをあげるところからはじめました。すると、「男女差別」「言語差別」「人種差別」と社会科の授業で学んだことから始まり、身近な「この子はいじわるだから」という思い込みの差別や、現在、新型コロナウイルスの発症国だからというだけで差別されているということまで、幅広くあげられました。そして、「それらの差別は、してはいけないことだと思う」という子供の考えを聞いた後で、本教材に出会わせました。
 教師が白人役で、子供がバスの女性役での役割演技を行い、その時の黒人の気持ちをより深く体感し、「言われても絶対に譲りたくない」「譲らないと後で何かされてしまうと怖いから譲る」などの意見をもちました。また、その光景を見ている人の気持ちは、どんな気持ちになるだろうと考え、「見ていても、よい気持ちにならない」「自分が黒人だったら、やめてと言いたい」「やめてと言いたいけれど、やっぱり大きな事になりそうで言えない。でも差別はいけないから」など意見があがりました。
 その後、キング牧師のとった行動や考えについて知った後で、「今、私たちには、どんな考え方や行動が大切なのか」について考えをまとめました。子供たちの意見の中には、「大きなことはできないけれど、一人の人としてみんな同じように接することができるようにしたい」「〇〇だからという理由や、人から聞いている話で、その人を判断しないようにしたい」という意見があがりました。今後も、折に触れて「差別」について考えを深めていきたいと思います。

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【豊田市立五ケ丘東小学校】心を育てる縦割り活動

 本校は、在籍児童100人余りの小規模校です。人数が少ない分、子供と子供、子供と教師がとても深い関係になることができます。それを生かし、本校では、異学年の子供の関わりによる縦割り活動に、積極的に取り組んでいます。その活動を二つ紹介します。
 1つ目は、12の班に分かれての「縦割り清掃活動」です。各学期の始まりに、6年生の班長が、低学年と高学年が一緒に活動できるように考えて、清掃の分担を決めます。実際の清掃活動では、高学年が低学年に掃除道具の使い方や掃除の仕方を教えます。
 2つ目は、10月に実施された「全校なかよし遠足」です。今年の行き先は、名古屋港水族館でした。この活動でも、6年生が中心となり、「縦割り会議」でみんなの見たいものを聞きながら、どのように館内を回るかを考えました。そして、当日には、実際に予定のコースを回り、また、子供たち同士が協力し合って、全ての班が時間内に集合場所へ到着することができました。
 このように、異学年交流を積極的に行うことにより、上級生はリーダーシップを発揮することや、下級生に思いやりの心をもつことができるようになります。下級生は、そんな上級生に尊敬のまなざしを向けながら、他の学年の子とも協力して活動に取り組むことができます。心の通う縦割り活動を、本校はこれからも続けていきます。

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【蒲郡市立塩津中学校】あなたのストレスは?〜自分のストレスと上手に付き合う方法〜

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 本年度は、「あなたのストレスは?〜自分のストレスと上手に付き合う方法〜」と題し、心の成長の授業を、1年生対象に行った。授業前の生活意識アンケートの中には、「中学校のルールやきまり、生活が分からない部分が多くて不安」「小学校のときに、けんかした子とすれ違うのがイライラする」と書いてあるものがあった。新生活に対する不安を少しでも取り除き、自分の心と上手に付き合っていける生徒を育てるために授業を進めた。
 授業者には、スクールカウンセラーにゲストティーチャーをお願いをした。はじめに、生徒たちは、「ストレスとは、外部から刺激を受けたときに生じる緊張状態のこと」を理解し、次に、ワークシートを使って自分のストレスタイプを確認した。「イライラしがちなタイプは、スポーツやストレッチをして体を動かすこと」「気が落ち込むタイプは、本などを読んで気持ちをリラックスさせる」など、自分のストレス傾向を把握し、自分でケアをしていく方法を教えていただいた。
 生徒たちの日記には、「大人の準備とは言っても、私はまだ子供なので感情のコントロールができません。できるだけストレスを多くためないように生活していきたいと思いました」「これからは、ストレスを悪い物と決めつけずに、上手に付き合っていけるとよいなと思いました」など、書かれており、授業を受けた1年生全員にとって有意義な時間になった。

【岡崎市立竜美丘小学校】実践!みんなのネットモラル塾

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 9月に、6年生の子供とその保護者向けに、「実践!みんなのモラル塾」を開講し、親子で情報モラルを学ぶ活動をしました。
 講師を招いてのこの講座は、子供にも保護者の方にも好評でした。保護者の方からは、「こうした講座をもっと開いてほしい」という声がありました。また、子供たちが、情報モラルの重要性に気づくことができたようで、SNSのトラブルも減少しています。

【豊川市立豊小学校】ありがとうを増やそう週間

 児童会主催で、11月25日〜12月12日まで、「ありがとうを増やそう週間」を行いました。「ありがとうを増やそう週間」とは、生活の中で見つかった「ありがとう」という感謝の気持ちを手紙に書き、相手に気持ちを伝えるという企画です。同じクラスの人や違うクラスの人、多学年の人、先生、家族など、様々な人に向けて書きました。書いた手紙は、廊下に設置したポスト(ペットボトル)に入れます。児童会役員の子たちが、配達係となって手紙を届ける活動を行いました。また、書いた手紙の中から、心温まる手紙を昼の放送で紹介しました。感謝の手紙の内容には、次のようなものがありました。
・わたしが給食を食べるのがおそいとき、食器をかたづけるのを手伝ってくれてありがとう。「がんばれ」と言ってくれてありがとう。
 書いた手紙の内容は様々で、仲のよい友達への日頃の感謝、いつもは伝えにくい同じ通学団の他学年の子への感謝、あまり話さない子への感謝などがありました。手紙を受け取った子供たちは、うれしそうに手紙を読んでいました。手紙は、全校で1213通集まり、子供たちは、多くの感謝の思いを届けることができました。
(子供の感想)
・ありがとうの手紙をもらって、とっても心がぽかぽかしました。お礼を言われるつもりでやったわけではないけれど、うれしかったです。ほかの人の心もぽかぽかにしたいな。
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【豊田市立幸海小学校】東京パラリンピック候補選手加藤さんをお招きして

 人権教育の一環として、東京パラリンピック(パワーリフティング四十九キロ級)候補選手の加藤尊士(かとうたかし)さんを講師として招き、人権についての話をしていただきました。加藤さんは、生まれつき心臓に障がいがあり、一歳のとき、手術で両足に障がいが残りました。現在は、豊田市役所に勤務しながら、東京パラリンピックを目指す、二児の父親でもあります。
 「『人権』とは、すべての人が幸せになれる権利であること」「先入観で相手のできること、できないことを決めつけてはいけないこと」、更に「実際に障がいのある人と出会ったら、難しく考えず、『いつもは、どうやっているの』と話しかけてください」と伝えられました。
 どんな状況においても、「わたしはできる」ということを忘れずに努力することの大切さや、障がいのある人とない人が、お互いを思い合いながら話し合っていくことの大切さなどを教えてくださいました。
 講演後は、子供たちと腕相撲をするなど、ふれあいの時間をもってくださいました。今年の4月の大会で、東京パラリンピックに出場できるかが決まるそうです。本校のみんなで応援したいと思っています。

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【半田市立半田小学校】ふわふわことばとグサグサことば

 1年生も2学期になると、お互いに言いたいことが言えるようになり、自己主張も強くなってきます。その結果、友達同士のトラブルも多くなってきます。そこで、「お互いに仲よく気持ちよく生活をしていくためには、どうしたらよいのでしょう」をテーマに、道徳科の授業実践を行いました。
 まず、言われて傷ついた言葉、グサグサっときた言葉を発表し合いました。すると、たくさんのグサグサ言葉が出ました。そして、そのときの気持ちを発表し合いました。「とてもいやな気持ちだった」「もう話したくないと思った」「一緒に遊びたくないと思った」など、心がグサッと傷ついたことや、悲しい気持ち、怒りの気持ちなどが多くの児童から出ました。児童の中には、何げなく言った言葉が、友達を傷つけていたことを分かっていなかった子もいたようでした。次に、「言われてうれしいなと思った言葉を発表しましょう」と投げかけました。すると、「ありがとう」「ごめんね」「一緒にあそぼう」「すごいね」「上手だね」「手伝おうか」など、いろいろな言葉が出ました。「みんなが発表してくれた言葉を『ふわふわことば』と言うんだよ。ふわふわ言葉をいっぱい増やしていこうね」と話をました。
 この授業の数日後、女子同士のもめ事があり、お互いに「グサグサ言葉」を言い合っていたそうです。しかし、「ふわふわ言葉」の大切さを知り、相手に「ごめんね」を言い、仲直りができたそうです。
 今まで、自己中心的であった1年生が、友達とのコミュニケーションを通していろいろなことを学びます。相手の気持ちを考え、お互いに気持ちよく過ごせるような関わりを、今後も大切にしていきたいと思いました。

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【蒲郡市立大塚小学校】自分と相手のよさを大切にする子、心と体を大切にする子

 3年生の道徳科「かけがえのないいのち 〜せいいっぱい生きる〜」の実践では、命の大切さについて考えさせるため、絵本「6さいのおよめさん」を用いて話合いをした。自分と同じ小学生のケイコが、病気になりながらも、限りある命を精一杯生きようとした姿から、子供たちは、「いのちの授業」に引き込まれていた。
 自分がいなくなったときの家族の悲しみについて考え、自分だけの命ではないことに改めて気づく子供もいた。また、「わたしは、自分の命を大切にしたいから、毎日を大切にしていきたい」と自分の毎日の生活に思いをつなげることもできた。
 このように、身近な体験を思い起こさせる導入や、自分の生活に生かすことのできる振り返りの工夫により、自分の命や家族について考える機会となった。

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【長久手市立北中学校】長久手市の未来について考える

 本校では、12月11日に、中学3年生が「長久手市の未来について考える」ために「市長と語る会」を開催しました。事前に社会科や総合的な学習の時間を活用し、生徒たちは「持続可能な社会開発目標(SDGs)・長久手市を目指して」というテーマについて話合い、長久手市のよさと改善点の両面についてまとめました。
 当日は、各クラスから選ばれた代表5グループが、提言を発表しました。生徒たちは、「活気ある街づくりに向け、皆が楽しめるテーマパークを」「街の移動を便利にするために、公共交通機関の料金を変えてはどうか」などの提言をしました。
 市長は、「本日、皆さんからいただいた意見は、今後、長久手市の街づくりの一つの方法として検討していかなければならないと考えています」と話し、生徒たちは、真剣な表情で回答を聞いていました。
 実施後の感想からは、「よりよい長久手市を目指していて、市長と一緒に考えていけるのはうれしい」「自分たちの意見が反映される可能性にも期待しています」などがありました。そして、「住民である私たちには、何ができるか」など、自分たちの問題として捉えられていました。
 今回の学習や発表を通して、皆が暮らしやすい未来の長久手市について、思いや考えを深めるよい機会となりました。
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【扶桑町立扶桑東小学校】コンピュータを使っていこう

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 本校では、1年生から6年生までを見通した年間計画のもと、インターネットの使い方について学習しています。各家庭では、パソコンやスマートフォンが普及しており、児童にとっても、身近なものとなっています。見慣れたものになってはいるものの、まだ安全に使用するには、学習が必要です。そこで、担任や講師の指導を受け、真剣に学習を進めています。
 また、各教室には、コンピュータがあり、授業でも活用しています。今年度は、算数などでプログラミングを学習したり、理科で資料を検索したりしており、ますます身近になってきています。
 今後は、インターネットの使い方について、どんな学習が必要なのかを考慮しつつ進めていきます。

【みよし市立三好丘小学校】特別の教科 道徳 3年「心をしずめて」

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 中学年は、友達との関わりの中で、加減を知らずにやり過ぎてしまったり、気持ちの切替えに時間を要してしまったりすることがある。その中には、悪気なく起きてしまったトラブルに対して、許すことができずに、物に当たる児童や、同じようにやり返してしまう児童もいる。そこで、友達との関わりを振り返り、感情的にならずに、心をしずめて穏やかな気持ちになることができれば、相手のことが理解でき、尊重できることに気付かせたいと考えた。
 本実践では、主人公が、友達に腹を立てた場面を取り上げ、主人公の気持ちを考えた。「せっかく上手くできたのに」という友達に対して、「許せない」という気持ちと、「終わったことは、仕方ないからやり直せばよい」という友達に対して「許す」という二つの意見が出た。その後、「友達の悲しそうな顔を思い浮かべて、主人公はどんな気持ちだったのか」を考えた。すると、主人公の「あんなに怒ることだったのか」という後悔の気持ちに気付き始めた。最後には、友達の家を目指して走る主人公の気持ちを考えることで、自分にも非があったこと、友達は誠意をもって謝ってくれたことなどに気付き、自分のとった行動に目を向ける児童の姿が見られた。
 授業の始めは、友達に対して「許せない」気持ちを抱く児童が多かったが、授業を終えて、友達が主人公にしたことよりも、主人公が友達にしてしまったことへの後悔に気付いた児童が多く見られた。感情的にならずに、心をしずめて穏やかな気持ちになって考えてみることの大切さに気付くことができた。

【小牧市立小牧小学校】インターネットで知り合う“トモダチ”の危険性について考える

 子供たちは、日頃からゲームやインターネットなどの情報機器を使っている。3年生でも、ほとんどの児童が、無料通信アプリや動画共有サービスを利用したことがあるようだった。本実践を行った学級の児童の中には、「見ず知らずの人と、インターネットを利用してゲームをしたことがある」と答えた児童が、10名(36名在籍学級)いた。中には、ゲーム中の会話を通して、個人情報を聞かれたことがある児童もいた。便利なインターネットの陰には、多くの落とし穴が、児童を待ち受けている。情報を正しく使い、危険を回避する術を学ぶことは急務であると感じた。
 本実践のねらいは、悪意をもってインターネットを利用している人がいることを知り、知らない人とやりとりすることの危険性に気づくことである。インターネットゲームを介して知り合った友達に個人情報を教えてしまうというアニメを見て、その危険性について話し合った。主人公が個人情報を教えたことについて、問題だと指摘する児童は多くいたが、「個人情報とは何か」という問いに対して答えられる児童は少なかった。名前や住所だけでなく、「家の近くにあるよく行く店」「特定の建物だと分かる写真」なども個人情報に含まれるということを確認すると、思っていた以上の言葉や物が当てはまるのだと感じた様子だった。個人を直接特定できなくても、個人につながる情報を公開すると危険につながるということを学ぶことができた。
 子供たちが、正しく知識を深めていけるように、継続的な指導を図っていきたいと思う。

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【安城市立桜井中学校】2年生道徳科「ジコチュウ」

 2年生の教材「ジコチュウ」で、道徳科の授業を行った。本教材は、家庭の事情で、学級の仕事などが十分にできなくなった佐々木に対して、「ジコチュウ」と言ってしまった僕が、佐々木の手紙を通してその事情を知り、相手を理解しようとしていなかった自分に気づき、考えを改めようとする教材である。
 「相互理解・寛容」をねらいとし、そこにつながるように授業を展開していった。生徒が意見をもちやすいよう、主発問を、「僕と佐々木、どちらが悪いか」と二択で考えられるよう設定した。僕が悪いという立場の生徒は、「何も知らずに、だめと決めつけるのはよくない」「ジコチュウという発言は、佐々木に対する嫉妬から」という意見が挙がった。一方、佐々木が悪いという立場の生徒は、「もっと先に事情をいうべき」「態度や行動がよくない」という意見が挙がった。
 しかし、今回は、どちらが悪いというところに着目させるのではなく、両者の言い分から「お互いに足りなかったのは何だろうか」と問い、最後の「よりよい人間関係を築くために必要なこととは」という発問につなげていった。その中で、「お互いのことを知ること」「譲り合う気持ち」「謝罪をすること」「自分の気持ちをきちんと伝えること」などの意見が出てきた。
 振り返りにも、「自分のことだけではなく、相手の事情や背景を知り、相手を理解した上で、発言していきたい」「相手のことを考え、受け入れる心をもちたい」といった感想があり、「相互理解・寛容」のねらいに近づくことができた。
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【蟹江町立須西小学校】 思いやりの心をもって・・・

 本校では、児童会役員を中心に、児童が知恵を出し合って、たくさんの活動を行っている。中でも異学年の交流を深めるために、年2回行われる児童会行事は、全校児童が、とても楽しみにしている活動である。
 今年度は、夏に「なぞときアドベンチャー」と題して、異学年でペアを組んで、各学級が考えた「なぞ」を解きながら校内を巡った。ペアになったお互いが、相手のことを気遣いながらの言動を心がけた。また、約150組が、一斉に校舎内を移動することから、事前に児童会役員より廊下歩行について「右側を歩く」というめあてが掲げられた。児童から自発的に、安全にみんなが楽しむことができるようにと意見が上がったことに感心させられた。活動中も、「走らないよ」と声を掛け合う姿がほほえましかった。
 まもなく「須西っ子エコ冬祭り」が行われる。今年度は、ペア学級で一つの出し物を運営し、「上級生が下級生に、チーム一丸となってやり遂げる大切さを伝える」「ごみを、極力減らして楽しめることを工夫する」ことがねらいである。
 現在、ペア学級で計画的に準備が進められている。上級生は、自分たちの取り組む姿勢で、計画・準備の仕方や出し物の運営方法を、下級生に伝えたいとがんばっている。試行錯誤しながら、「須西っ子」が、更に思いやりの心をもって行動できる児童へと成長していくことを願う。

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【一宮市立黒田小学校】道徳科の授業実践 1年生「二わのことり」

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 道徳科では、主体的な判断に基づいて道徳的実践を行い、自立した人間として他者とともによりよく生きるための基盤となる道徳性を養うことを目標としています。本校では、児童の道徳性を養うために、資料の提示の仕方を工夫したり、役割演技を取り入れたりするなど、いろいろな手だてを用いて、授業実践を行っています。
 1年生の「二わのことり」の授業実践を紹介します。本資料は、みそさざいがやまがらから誕生日の招待を受けながら、他の小鳥たちとうぐいすの家へ行ってしまうが、一人ぼっちのやまがらのことを思い、うぐいすの家を抜け出して、やまがらの家へ行くという内容です。
 児童に興味・関心をもたせるために、授業では、場面絵を提示してから、本時のめあて「ともだちのために できることを かんがえよう」を提示したり、「二わのことり」の紙芝居を使って資料を読んだりしました。主になる発問では、みそさざいの気持ちを児童に考えさせるとともに、やまがらの喜びに共感できるように、役割演技をさせました。みそさざいの気持ちを考えることを通して、友達のよさを感じ、仲よくしようとする心情を育むことができました。最後に、自分自身の生活を振り返り、相手のために行った行動が自分にもよい体験として戻ってくることを感じ取らせることができました。 
 児童一人一人が、道徳的諸価値についての理解を基に、自己を見つめ、物事を多面的・多角的に考えることで、自己の生き方についての考えを深め、道徳的判断力、心情、実践意欲を高められるような道徳科の実践ができるように、今後も、教材研究に力をそそいでいきたいと思います。

【田原市立東部中学校】表浜ふれあいフェスティバルへの参加を通して

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 「第22回表浜ふれあいフェスティバル」が開催された。表浜太平洋岸は、校区の海岸であり、その美しさを実感するだけでなく、海岸浸食の現状を知り、校区の海岸を守ろうとする気持ちを高めることを目的に行われている。その目的を遂行するためには、家庭、学校、地域の連携が必要である。この行事でのふれあいを通して、それぞれの関わりを深めることができるようになってほしいと考えている。
 今年度も、250名以上の本校の生徒が、ボランティア活動に参加した。午前9時から7か所の海岸で、清掃活動が行われた。生徒たちは、意欲的に清掃活動に取り組み、海岸が以前より美しくなる姿を見ることができた。その後、谷ノ口海岸で、「地引き網」の手伝いをした。また、津波を想定した避難訓練にも参加した。午前11時からは、谷ノ口公園「ほうべの森」で親睦会に参加し、生徒会役員は担当のブースで飲物を配付した。
 一昨年度から、「東中ソーラン」を披露することになった。「東中ソーラン」とは、本校の生徒会役員が中心となって隊形や呼びかけを考え、体育大会などで全校生徒が団結して行う演舞である。今年度も、フェスティバル実行委員会からの出演要請を受け、フェスティバルを盛り上げた。参観者から拍手をいただくと、生徒たちは達成感を感じることができた。
 参加した生徒たちは、「ごみが昔より少なくなっている。これからも自分たちで海岸をきれいにしていきたい」「地域の方たちが、『東中ソーラン』を喜んでくれて、僕たちもうれしかった」と話し、この活動の成果を実感することができていた。また、環境を守ることの大切さを学ぶとともに、フェスティバルでのふれ合いを通して、地域の方との関わりを深めることができた。

【半田市立岩滑小】作った大根を鉛筆に変えて

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 本校では、ネパールの子供たちに文房具を贈ったり、ミャンマーの子供たちに衣類を贈ったりするなど、総務委員会の児童を中心に、自分たちのできる範囲で国際貢献活動を行ってきました。
 今年度は、特別支援学級の児童が中心となり、自分たちで栽培した大根を保護者や学校職員に、1本150円で販売して得た売上金で購入した鉛筆を、カンボジアの子供たちに届ける活動を行いました。具体的な方法については以下の通りです。
 特別支援学級で、9月から丹誠込めて大根を育てた大根を使って、12月17日に、おでん作りました。その日に合わせて、おでん作りに参加する保護者と全校の職員に、子供たち自身でポスターを作って、大根購入の協力を呼びかけたところ。6,750円の売上げがあり、売上金でカンボジアの児童135人分の鉛筆を購入することができました。それを、冬季休業中にカンボジアの学校を訪れる予定のあった本校職員に託し、児童の書いた手紙や今回の活動の写真とともに届けてもらいました。子供たちが作った大根が、カンボジアの子供たちの笑顔につながる活動について、特別支援学級の子供たちだけでなく、特別支援学級の担任も、その意義や子供たちの頑張り、保護者や職員の協力に大変満足した様子でした。
(特別支援学級児童の感想)
・カンボジアの子に、鉛筆を届けられてうれしいです。
・たくさん売れてうれしかった。
・135人の子に、鉛筆が配れたのでよかった。
・大根を売ったお金が6,750円も貯まり、鉛筆がたくさん買えてうれしい。

【阿久比町立東部小学校】e-ネット安心講座

 本校では、1月30日に、6年生の児童を対象に、「e-ネット安心講座」を行いました。携帯電話会社の方を講師として招いて、スマートフォンや携帯電話の適切な使い方を学びました。本校では、スマートフォンや携帯電話による被害は、あまり聞こえてはいませんが、中学生になってから巻き込まれないようにしてほしいという願いを込めて取り組みました。
 講座の中では、「ネット依存」「ネットいじめ」「個人情報の漏洩」などの話がありました。ネット依存の話の場面では、子供たちが、自分自身のインターネットの使用時間が、長いことに気づいていないことが明らかになりました。ネット依存が病気であることや、ネット依存になったために巻き込まれる事故などについて知り、ネット依存の深刻さについて深く考えることができました。ネットいじめの話の場面では、言葉の勘違いで起こってしまうトラブルの事例が、紹介され、思わず驚きながら顔を見合わせている児童もいました。子供たちにとって身近に起こる話を聞くことができ、その対処法についても学ぶことができてよかったと思います。
 今年度、阿久比町では、小中各校代表による子供サミットで、「メディアとの接し方を考えよう」というテーマで話し合いをしました。今回の内容を経て、更に情報モラルに対する理解が深まったと思います。また、今回の学習に参加したことでインターネットについての危険に気づき、安心で、安全な中学校生活を送ることに役立てていきたいと思います。
(児童の感想)
・インターネットの恐ろしさや、インターネットの正しい使い方を知ることができました。これから無料通信アプリやSNSを使うときは、今日学んだことに気をつけていきたいです。
・「ながらスマホの危険」「ネット依存の怖さ」について知りました。今までは、家の中でのルールがなかったけれど、ルールを決めてインターネットと関わっていきたいです。

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