【稲沢市立長岡小】福祉実践教育から学んだこと

 10月18日、全校児童が保護者と共に学年ごとに分かれて、福祉に関する実践教室を行った。1年は、「ありがとう」「おはようございます」の挨拶などの手話、2年は、アイマスクをした人とそのガイド役の立場になって、教室から特別教室へ移動する体験、3年は、車いすに乗っての坂の上がり下がりやバスケットボールの体験をした。
 4年は、自分の名前を点字で打つ体験をし、時刻を知るときは、話す時計に耳を当てて聴くことが分かり、児童から驚きがあった。5年は、耳の不自由な人でも普通の人と話せるように頑張っていることを聞きながら、要約筆記を学んだ。6年は、高齢者疑似体験用の道具を付け、腰や手足が曲がらなかったり、視野が狭かったりして、痛みを抱える高齢者の大変さを実感した。
 福祉の実践体験を通して、児童たちは、「自分のことしか考えない人もいるけれど、人のことを考える必要がある」や「体の不自由な人の大変さが分かったので、これからは進んで声掛けをしようと思う」などという意見があり、思いやりの気持ちが高まった。
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【春日井市立藤山台中】 「コミュニケーションについて考えよう (学校保健委員会から)」

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 本校では、毎年11月下旬に保健委員会を中心に「学校保健委員会」を開催しています。昨年度は「自分の気持ちをうまく伝えよう」というテーマで、保健委員会のメンバーが人との関わりの中でコミュニケーション能力向上は欠かせないということを説明してくれました。事前のアンケート集計結果で、2・3年生の約7割近くの生徒が「自分の思いをうまく伝えられずにいやな思いをしたことがある」と回答している現状から、「伝え方を工夫することがとても大切だ」というまとめとなりました。
 そして今年度は、昨年度の流れを引き継いで「コミュニケーションについて考えよう」というテーマで、特にパソコンや携帯電話・スマートフォンを使った「ライン」でのトラブルとその原因やトラブルを回避するための工夫について話し合いました。保健委員を中心に、プレゼンテーションを作成したり、ロールプレイでトラブルになりやすい場面を説明してそれをどのように回避するかを演じたりなど、全校生徒・職員で考えました。事後のアンケートでは、「自分の気持ちを正確に理解してもらうためには、文字だけではなく直接会って相手の表情を確認しながら話すことが大切だ」「大事な用件は具体的に説明しないと伝わらない」「相手のラインの文章が言葉足らずでちゃんと理解できないことに苛立つこともあったが、自分自身が理解しようという気持ちをもっていないとトラブルの原因になってしまうから、これからは気を付けたい」など、前向きな意見が数多く寄せられました。コミュニケーションは言葉だけでなく、話し方や表情、声のトーンなど言葉以外の要素も重要だということを改めてかみしめていた様子でした。

【大府市立東山小】人権週間の取組「一斉道徳」

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 東山小学校では、人権週間中の12月5日に、全校一斉に道徳の授業を行いました。「思いやり・親切」「信頼・友情」「公平・公正、正義」などについて、学年ごとに考えました。
 1年生では、「二わのことり」という資料を読んで「仲よし、助け合い」について考えました。うぐいすの家に行きながら、やまがらのことを心配するみそさざいの気持ちを中心に話合いをしました。うぐいすの家を抜け出したみそさざいの気持ちを考える場面では、「ごめんね。すぐに行くからね」「やまがらさんのこと、忘れていなかったよ」「友達だから行こう」とやまがらのことを思う意見が出ました。授業の最後に、本校の卒業生が作詞、音楽の先生が作曲で作った人権の歌「smile スマイル」を聞き、友達や勇気の大切さを感じました。
 5年生では、「アンパイアの心」という資料で、「公平・公正、正義」について考えました。アンパイアとして正しい判断をする公一の気持ちを考えることで、誰に対しても公平な態度で接する大切さを考えることができました。授業の後半では、「私たちの道徳」を使って、マザー・テレサの活動や千住明のメッセージに触れ、差別について考えました。偏った見方や接し方をしている場面について、「自分だったら」と考えることで、差別で人を傷つけることがあると感じ取っていました。自己への振り返りの場面では、「相手を思いやる気持ちが大事」「いじめなどで、見て見ぬふりもしないようにする」「公平・公正の心をもつことで、差別のない世界にできるのではないか」「差別やいじめなど悪いことに対して、勇気を出していけないことだと伝えたい」と考えることができました。
 道徳の時間を通じて感じた、「友達のよさ」「相手を思いやる気持ち」「差別のない世界にしたい気持ち」「正しいことをする勇気」を大切にして、子どもたちの温かい心を育てていきたいです。

【岡崎市立南中】 南中を愛し、仲間を愛する心

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 本校では、『I LOVE 南中』を胸に様々な活動を行っています。
 本校では、文化祭を「岡南祭」と呼びます。今年度の岡南祭では、生徒会企画で『感謝の木』を作りました。南中生一人一人が、保護者の方と生徒同士、そして先生方への感謝の言葉を葉っぱにつづります。それを幹の周りに散りばめて『感謝の木』を完成させ、通路に掲示しました。自分の名前を見つけて喜ぶ生徒の姿や、保護者の方々がじっくり見つめる様子から、人と人とのつながりの大切さを再確認しました。
 12月には「いじめ撲滅集会」を行います。性格診断テストで、自分のふだんの行動を見つめ直し、相手に与える影響を考えました。「青いマフラー」という本の読み聞かせでは、友達とは何かを考えさせられました。そして最後に、保護者の方々からの「愛のメッセージ」。保護者の方からの言葉が心に響きました。「いじめをなくそう」というメッセージと共に、自分の大切にし、仲間を大切にしようというメッセージがつまった集会となりました。
 今年度は本校の70周年記念ということで、記念式典を行いました。その中で、「星の王子様」のミュージカル観劇を行いました。目の前で行われるミュージカルの迫力に圧倒されながら、『大切なものは、目に見えない』というメッセージが頭に残りました。共に過ごした時間が、その共に過ごした人を特別にし、大切なものにしていること・・・。特別なものができると、毎日が特別なものになること・・・。そして、別れがさみしくなること・・・。仲間とは何かということを考えさせられました。
 南中を愛し、仲間を愛する心を育むことで、卒業後も自分の置かれた場所を愛し、自分の周りにいる仲間を大切にし、自分自身を大切にして生きることのできる人へと成長していってほしい。そんな思いで、これからも様々な活動に取り組んでいきたいと考えています。 
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【豊田市立五ケ丘東小】自然を愛する豊かな心を養う「ヤゴ救出大作戦」

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 本校では、小さな命を大切にし、環境に関心をもつために、自然との共存を学ぶ環境学習を「ヤゴ救出大作戦」として行っている。
 昨年の秋、4年生が「カエルの学校」(NPO)の方と一緒に、学校のプールにワラや枝を浮かべてトンボや水生生物の産卵場所を作った。今年度6月、水泳の学習のために塩素消毒を行う前に、ふ化したたくさんのヤゴの命を救おうと全校児童で救出活動を行った。 子どもたちはタモを手に持ち、中にいるヤゴを手や服が汚れるのも気にせず、友達と協力して熱心に手で探した。今年は大型のヤンマ科のヤゴが多く、大きなヤゴを見つけるたびにあちこちで歓声が上がった。見つけたヤゴは学級で育てたり校庭にあるビオトープに放したりした。翌日からは毎日のように教室でトンボが羽化をし、助けたヤゴが美しいトンボへと成長する様を、子どもたちはキラキラとした目で見つめていた。
 このように、小さな命を助ける体験を通して、自然を愛する豊かな心を養っている。

【蟹江町立蟹江中】 「一生懸命になれるもの」

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 ”なりたい自分を見つける”
 生徒の自己実現を支援するとき、最初にさせるべき、最も大切なことだと思います。しかし、将来の夢を聞いても答えられない生徒が多くいます。そこで本校では、毎年、卒業生を迎えて、出前授業をお願いしています。各分野で活躍する先輩からのお話を聞き、生き方を考えさせることがねらいです。本年度は、「ようこそ先輩」や「芸術鑑賞会」、「町作りミーティング」などの行事で先輩の話を聞くことができました。
 「ようこそ先輩」では、「ウェイウェイズ」というお笑いコンビを結成し、活躍されている卒業生に来ていただきました。テレビなどで活躍する現役の芸人さんということもあり、盛り上がりました。いろいろな視点から物事を見た方がよいということ、夢は言葉にして発することで現実味を帯びて明確になるということなどを講演していただきました。
 「芸術鑑賞会」では、担任の先生の言葉に背中を押され、和楽器の道を進んできた卒業生が、続けることの難しさや努力の大切さ、覚悟について話してくださいました。心を打つ音楽と共に、感動を与えてくださいました。
 「町作りミーティング」では、本校の卒業生の町長さんから、「努力は人を裏切らない」ということをお話をしていただきました。また、話し合うことの大切さや誠意をもって、人と接することについても学ばせていただきました。
 上記の方々のお話を聞き、一生懸命に生きている人に、人は刺激を受けるものだと感じました。そして、とても魅力を感じました。生徒たちにも一生懸命になれるものを見つけてもらいたいと思います。自分の進みたい道を見つけられるように、多くの考えに触れ、語り合うことができる場を今後も大切にしていきたいと思います。

【豊川市立天王小】「とどけよう!あったかいきもち てんのうバルーン」

 天王小学校では、人権週間に合わせ、全校で「あったかいきもち」をテーマに活動を行いました。全校集会では、児童会役員の劇「誰にでも温かい気持ちで接しよう」を見て、自分の行動を振り返った。そして全校で「世界に一つだけの花」を歌った後、校長講話を通して、「一人一人のよさに自信をもって、自分と周りの人を大切にしていこう」の思いをもった。更に約1か月間、全校で「友達のよいところを見つける」取組を行った。
 本校では、一年を通して縦割り班活動としてわくわく班活動を行っている。田植や稲刈り、運動会などの行事は、わくわく班で活動している。そこでペア学年との交流を図り、ペアの子と心の触れ合いを深めている。1・6年は年間を通じて本の読み聞かせを行っている。また、休み時間を利用して、6年生が1年生になわとびや鉄棒の手本を見せ、補助をしながら教えた。5年生は体力づくり「パワフルチャレンジカード」の技を2年生に教え、一輪車や鉄棒ができる子を増やすことができた。3・4年生は班対抗ドッジビー大会を行い、大いに盛り上がった。他にも、ペア学年で学芸会の練習を見合って感想やアドバイスを交換した。
 このような触れ合いを通して、ペアの子のよいところをたくさん見つけ、ペアの子へのメッセージをふうせんカードに書いた。そして、ペアのカードを隣同士に並べ、わくわく班のバルーンを作った。そうして出来上がった「とどけよう!あったかいきもち てんのうバルーン」を児童昇降口に掲示した。子どもたちは自分のカードを探して指さしたり、ペアの子のカードを読んだりして、うれしそうにしている姿が見られた。学期末の懇談会には保護者の方にも見ていただき、学校の取組を発信することができた。
 今後も、学年・学級活動やわくわく班活動を通して、友の良いところをたくさん見つけ、温かい気持ちになったり、自分の良さに気付いたりする機会を増やしていきたい。
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【田原市立赤羽根小】周りの人とのコミュニケーションづくり

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 本校では、周りの人とのコミュニケーションづくりをテーマにした学校保健委員会や集会活動を行っています。
 6月には、「命の大切さを知り、自分や友達を大切にし、思いやる心をもとう」をテーマにした学校保健委員会を行いました。講師に田原市教育サポートセンター教育相談員の先生を迎え、みんなで『いのち』について考えました。家族が見守る中、縦割り班に分かれ、6年生をリーダーに『いのち』という言葉から自分がイメージしたことを一人一人が短冊に書き、各班の紙に貼っていきました。講師の先生からは、命の始まり、胎児の成長の様子について話を聞きました。先生の体験からの話は心に迫るものがあり、どの子も真剣な表情で聴いていました。子どもたちの振り返りには、「赤ちゃんが生まれてくる確率が440兆分の1と聞いて、ぼくが生きているのは奇跡かなと思いました」「自分も他の人も大切にして命を奪わない人になりたいです。それ以上に命をどんどんつないでいけるようにしたいです」とあり、命の重みや命の大切さについて深く学ぶことができたと感じました。
 10月には、「誕生月ごとに集まり、学年を越えたつながりを深めよう」をテーマにした保健給食委員会主催の「みんななかよし集会」を行いました。誕生月ごとに班を作り、誕生月の花を作りました。一人1枚、黄色の丸いカードに誕生日の日にちと名前を書いて誕生月のカードに貼りました。誕生月の花が完成すると、「お誕生日おめでとう」「これからもよろしくね」などのハッピーメッセージを伝え合いました。縦割り班とは、また違った班で学年を越えた関わりができるようになり、友達の輪の広がりを感じました。
 2月には、講師に臨床心理士の先生を迎え、学校保健委員会を行う予定です。人との関わりについての話をしていただき、思いやりの心をもった人との関わり方について考えていきたいです。

【東浦町立森岡小】瞳輝け!モリモリキッズ

 本校では、年間を通したペア活動や児童会のあいさつ運動、教員やボランティアによる読み聞かせ、保育園児やお年寄りとの交流活動等、子どもたちが瞳を輝かせ、心豊かに育つための教育活動に力を入れています。
 11月には、助産師さんを講師にお迎えし、6年生の児童を対象に「いのちを大切にする授業」を行いました。映像や胎児の模型などを使って、生命誕生の仕組みについて詳しく教えていただきました。胎児の心音が流れたときには、子どもたちから思わず歓声があがりました。最後に、子どもたち一人一人が、新生児人形をだっこする疑似体験をしました。おそるおそる抱き上げる子、少し照れくさそうな子、子どもたちの反応は様々でしたが、最後はどの子もはじけるような笑顔になり、温かい雰囲気に包まれました。将来にわたって生命を尊ぶことの大切さを、子どもたちが実感できる貴重な機会となりました。
 12月の人権週間には、校長から全校のモリモリキッズに向けて、「いじめのない楽しい学校をつくろう」というメッセージを込めた講話があり、各学級で人権に関する学習に取り組みました。2年生は、人権擁護委員の皆さんをお迎えし、デジタル紙芝居やニュース映像を使って、人権についてのお話をしていただきました。子どもたちは、真剣な表情で聴き、自分や友達のよいところを見つけ尊重することや、いじめは絶対に許されないことを学ぶことができました。
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【豊川市立長沢小】情報泥棒にならないために

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 最近の子どもたちは、社会科や理科などの調べ学習で、本だけでなくネットを利用することがあります。ネットで調べることによって、より多くの情報や知識を得ることが期待できます。しかし、ネットで得た情報や知識を自分が見つけたことのように書いてしまうことや簡単に写真を取り込んで活用することが、著作権や肖像権の侵害になるということに気付いていない子どももいます。
 そこで、本校6年生は、ネットで得た情報や知識を自分の学習に取り入れるときに気を付けなくてはいけないことについて、総合的な学習の時間に話し合いました。
 授業では「自分のアイデアや考えを他人が無断で使い、賞をとったり表彰されたりしていたらどうだろう」ということを考え、子どもたちは、「いやな気持になる」や「努力が無駄になってしまう」という意見が出された。また、「これから先、インターネットからの情報をどのようなことに注意して扱っていけばよいのか」ということについては「ネットの情報を勝手に使わない」「転載したときは、どこから持ってきたのかを明記する」という意見が出ました。
 この学習を通して「調べ学習をする時のインターネットの使い方に、気を付けなければ迷惑がかかることが分かった」という子どもの声が多く聞かれました。個人が撮った写真や書いた文章は、他人が勝手に使ってはいけないことや使うときには許可が必要となることなど、インターネットからの情報や知識を利用する際に守らなければいけない情報モラルについて学ぶことができました。

【大口町立大口南小】自信や主体性を高めるペア学級活動

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 本校では、ペア学級での活動を基盤とした心の教育を行っています。全学年2学級という特性を生かし、1年生と6年生、2年生と5年生、3年生と4年生のそれぞれ1組同士、2組同士でペア学級を構成しています。更に学級だけでなく、1年間を通してバディを組むペアグループも決めます。このペア学級やペアグループでは、次のような交流や活動をしています。
 まず、4月に「ペア学級開き」を行い、ペアグループで一緒にお弁当を食べ、グループ活動を行います。「大南ハッピータイム」や「ペアでチャレンジ」などの児童集会では、コーナーを回ったりゲームをしたりします。年間3回の読書週間中に行う「ペア読書」では、上学年が下学年に読み聞かせをしたり、逆に下学年の児童が上学年の児童に読み聞かせを聞いてもらったりします。この他にも、「大縄大会」や「運動会のペア種目」、「ペア給食」や長い昼休みの時間に行う「ペアで遊ぼう」、ペアの相手に1年間の感謝の気持ちを伝える「ハッピーレター」など、児童会が中心となり、年間を通して様々な取組があります。
 これらの活動を通して、上学年の子どもたちは下学年の子どもたちに対する思いやりの気持ちを高め、頼りにされたり感謝されたりすることで自尊感情を高めています。逆に下学年の子どもたちは、上学年の子どもたちを目標にし、親切に教えてもらったり励まされたりすることで、何事にも自分から積極的に取り組もうという姿勢が芽生えています。
 このような相乗効果が生まれるペア活動。「自信をもって 主体的に活動できる子の育成」という本校の現職教育テーマを具現化するために、主体的・対話的な授業に力を入れるだけでなく、子どもたち自身による異学年交流も、心の教育推進活動の一つとして取り組んでいます。

【豊橋市立植田小】全員が納得できる解決方法を見つけ、問題を解決しよう!

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 豊橋市立植田小学校の5年生のクラスでは「心の教育推進活動」として、学級担任と養護教諭が連携して、自己規律、責任感、よい意思決定、他者の尊重などの心を育むライフスキル教育を行っています。小学生時代は子どもたちにとって、同年代の仲間や周辺の大人との関わりを通して、自分というものを確立していく時期です。この時期に、聞くこと、分かち合うこと、トラブルを解決すること、そして人に対して気持ちよく接することなどを学んだ子どもたちは、仲間と協力しながら活動に取り組むことができ、思春期、青年期、さらに大人になってからも、他者と思いやりのある関係を結ぶことができると考えます。
 本実践では、他者の思いや考えを尊重する心をもつことの大切さについて考えられるよう、「全員が納得できる解決方法を見つけ、問題を解決しよう」というテーマで、2つの話合い活動を行いました。まず、グループエンカウンターのアクティビティ「無人島SOSゲーム」を行いました。子どもたちは、制限時間10分の中で、無人島で生き残るための5種類の必要な物品を選んでいきます。それを基にした話合いを通して、「考え方は人によってそれぞれ違う」ということについて気付くことができました。次に、実際に学級が抱えている「給食の残食が多い」という問題を取り上げ、どうすれば残食が減っていくのかということについて話し合いました。給食を残してしまう理由は、「時間が足りない」「嫌いなものが食べられない」「量が多すぎる」など人によってそれぞれ異なり、どの人にとっても切実な問題です。子どもたちが直面する問題を話合いの土俵にのせることで、友達の気持ちも考えられるようになり、解決のためには自分の考えを主張するだけでなく、友達の考えを尊重することも大切だということを考えることができました。
 子どもたちは「自分で考えられなかったことも出てくるので、友達の意見を聞いてよかった」「自分の意見を相手にしっかり伝えるときは、ちゃんとした理由があるとよいということがわかった」「全員が納得できるまで、意見を言い合うことが大切だと思った」「言い争いをしていると解決しないので、譲り合いの気持ちがないといけないことがわかった」というような感想をもちました。
 今回の実践を通して、人にはいろいろなものの見方や考え方に違いがあり、それらの違いを認めようとする心をもつことの大切さを強く実感できたと思います。思春期の子どもたちに、心の壁をつくるのではなく、心の橋を架けるようなスキルを高めていけるような指導を今後も続けていきたいと考えています。

【犬山市立楽田小】人権週間の取組

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 楽田小学校では、児童の発達段階に応じて、人権に関する正しい認識と理解を深め、人権の価値や重要性を受け止めることのできる人権感覚を育み、人権問題を解決する実践力を身に付けるさせることを目標として、全校で人権教育に取り組んでいる。
 その一つの取組として、人権の授業を通して学んだことを基に自分たちの学級に必要なことは何か、大切にしたいことは何かなどをそれぞれの学級で話し合い、人権標語を作成した。学級で考えた人権標語を校内廊下に掲示したり、各学級の人権標語をどんな思いで考えたのかを給食時の校内放送で発表したりした。これらの活動を通して、人権意識を高め、広げていく活動を行った。
 児童からは、「みんな一人一人が大切な存在だと改めて感じた」「一人一人が優しさと強さをもてば、誰かのヒーローになれると気付いた」「一人一人が優しい気持ちをもてば、いじめはなくなる」などの感想の発表があった。 

【春日井市立知多中】スマートフォンや携帯の利用に関連した危険やトラブルを未然に防ぐために

 ネット上のコミュニケーションツールとして利用されているSNSやコミュニケーションアプリは、便利な道具であると同時に、使い方次第で、誰かを傷つける道具にもなりかねない。本校においても、こういったコミュニケーションツールを利用している生徒は年々増加し、これらへの依存度も高くなってきている。また、使いすぎによる睡眠時間や勉強時間の減少やトラブルに巻き込まれる生徒も少なからずいる。
 このような状況を受け、本校では、昨年度より全校生徒対象に、外部講師を招き、情報モラル教室を行っている。今年度は、スマートフォンや携帯電話の利用に関連した危険やトラブルを未然に防ぐための対処方法を学習する「スマホ・ケータイ安全教室」を開催した。安全教室では、「SNSで制服姿の写真を公開すると、この後、どんなトラブルに巻き込まれるのか?」「悪ふざけの様子をSNSで公開すると、この後、どんな影響があるのか?」などを生徒同士の話合い活動や動画を交えながら、今後トラブルに巻き込まれないようにするための具体的な対策方法を学習することができた。中高生が関連した事件やトラブルを生徒は身近な問題としてとらえ、興味深く聴き入っていた。スマホを利用したコミュニケーションは、直感的な短い言葉によるコミュニケーションであるので、勘違いされたり、自分の思いがうまく伝わらなかったりする場合もあることから、文章を丁寧に書くこと、会って話すことの大切さについても理解することができた。
 安全教室で講師の方がおっしゃった「この動画を見て、笑いましたよね。笑ってしまう内容なのでしょうか。みなさん、この動画のようなことがもし自分の身に起こったら笑えないですよね」という言葉は、生徒にも教師にも特に印象に残る言葉であった。
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【東海市立加木屋南小】いじめ防止の取組

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 本校では、6月と11月を「いじめ防止強化月間」とし、各クラスで“いじめゼロ”を目指して活動しました。フレンドリータイム(教育相談)で見えてきた学級のいじめ防止の問題を児童に投げかけ、どうしたらいじめをなくすことができるのかについて話し合わせ、取り組む内容を決定し、各クラスで取り組みました。
 また、12月12日から20日までの人権週間を「思いやりの心週間」とし、友達と仲良くなる取組をしました。期間中、毎日、学級で決めた目当ての反省と友達に思いやりのある行動ができたかの振り返りをしました。1〜3年では、地域のボランティアによる、読み聞かせを行いました。「これからも、相手も自分もよい気持ちになることをやろうと思う」という児童の感想が多くありました。
 写真は、12月20日の「いじめ防止集会(4〜6年)」の様子です。人権擁護員さんや西尾市の福祉関係の方をお招きし、これまで取り組んできた内容をまとめ、発表しました。いじめ防止に向けての標語や替え歌、クイズ形式の劇など、学級ごとで工夫して発表しました。どの学級も、熱心に取り組んできたことが伝わる発表となりました。
 今後は、この発表だけで終わらないよう、引き続き全校体制でいじめ防止に向けて取り組んでいきたいと思います。

【尾張旭市立白鳳小】人権教室

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 本校では、「人権意識の向上」をテーマに、12月15日(木)に、3年生の児童を対象に「人権教室」を行いました。講師には2名の人権擁護委員さんをお迎えしました。
 最初に、人権とは、「人間が人間らしく生きる権利で、生まれながらにしてもつ権利」であると定義されました。そして、「人権について興味をもってもらったり、理解してもらったりするために、法務大臣から認可を受けて、講演会や人権教室などの活動をしているのが人権擁護委員です」とお話を頂きました。次に、障害で歩くことが遅い女の子に対して、「おーい、早く行け。遅いやつは後ろに並べ」という声が掛かった場面から、人権について考えました。子どもたちからは、「一生懸命歩いているのに悲しいと思う」「病気のことは知らなかったと思うけど、そういう言い方はよくない」「どうして遅いか考えてから、言葉を言った方がいい」という内容の意見が出されました。
 最後に、委員さんが「みんなは、一人一人が自分にあった歩き方や話し方をします。友達や近くにいる人につらいことや悲しい思いをさせないように、一人一人を大切にしましょう」と結ばれました。
 子どもたちからは、「何も考えずに言うと、人の気持ちを傷つけてしまうから気を付けようと思った」「障害をもった人もいるので、そういう人に優しくしようと思った」といった声が聞かれました。
 委員さんからも「しっかりと話を聞いてくれて、とてもうれしかったです」という言葉を頂くことができました。今日の人権教室を、これからの学校生活に生かしていきたいと思います。

【春日井市立東野小】感謝の会 −日頃お世話になっている方々へ−

 本校では毎年、日頃お世話になっている方々をお招きして、感謝の会を行っています。毎日登下校に付き添ってくださる見守り隊の方、読み聞かせボランティアの方、給食の配膳員さんなど、たくさんの方をお招きします。以前は、全校で集まって会を催していましたが、数年前から各クラスの給食に御招待するようになりました。会食をした後、群読や合唱、演奏など、それぞれのクラスで工夫を凝らした取組が行われます。最後に、クラス代表が感謝状を渡すと、子どもたちもお客様も、とても満足した様子で、温かい雰囲気に包まれます。感謝の会を行うことで、また一歩、地域の方々との距離が近づきます。
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一枚ポートフォリオ評価の活用方法

 一枚ポートフォリオ評価(One Page Portfolio 略してOPP)は、2002年に堀哲夫氏が開発した評価方法です。教師のねらいとする学習の成果を、学習者が一枚の用紙の中に学習前・中・後の学習履歴として記録し、それを自己評価させる方法です。

 「モラルBOX日記」にて詳細を紹介しておりますので、参考にしていただきたいと思います。

 ◆第1回 表面の活用(H29.1.5)→<swa:ContentLink type="blog" item="1265569">ここをクリック</swa:ContentLink>
 ◆第2回 裏面の活用(H29.1.6)→<swa:ContentLink type="blog" item="1265900">ここをクリック</swa:ContentLink>
 ◆第3回 成長実感(H29.1.10)→<swa:ContentLink type="blog" item="1266889">ここをクリック</swa:ContentLink>
 ◆第4回 生かし方記録(H29.1.11)→<swa:ContentLink type="blog" item="1267419">ここをクリック</swa:ContentLink>
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一枚ポートフォリオ評価

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 平成27年度の愛知県道徳教育パワーアップ研修会にて、愛知県総合教育センターから発表がありました「一枚ポートポートフォリオ評価」の各種シートを掲載いたします。道徳科の評価研究の参考にしていただければ幸いです。

 ◆「振り返りシート」→こちらから

 ◆「生かし方記録シート」→こちらから

 ◆ 愛知県総合教育センター論文→こちらから

【東海市立渡内小】あおぞら集団活動 −異学年交流−

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 本校では,異学年交流として「あおぞら集団活動」を行っています。1・6年,2・4年,3・5年のペアを基本として,全校を縦割りで赤・青・黄3色の集団に分けます。その中を4つの中集団,更に3つの小集団と分けていきます。ペア遠足,運動会,遊びの会(年間6回)など活動内容に合わせて集団の規模を決めて活動しています。
 年度当初,初めて出会ったペアや集団の仲間も,活動を重ねるたびに仲良くなっていくことが,その様子からよく分かります。また,高学年が低学年を気遣って優しく接したり,活動を工夫しようと考えたりする姿がよく見られるようになります。特に6年生の活躍は際立って,1年生の世話はもちろん,集団の活動を成功させようと計画・実践を進めています。低学年は,手をつないでもらったり遊んでもらったりして,喜んでいる姿がたくさんの場面で見られます。
 「人に優しく」「思いやりの心をもって」などと言葉で伝える以上に,場が与えられることで自然に身に付き,心を耕す機会になっているように思われます。