【安城市立作野小】 「無意識に加害者にならないで〜メールとの上手な付き合い方〜」

 スマートフォンや携帯電話を持つ子どもが増加している上、最近では、ポータブルメディアプレーヤーやゲーム機でインターネットを通じ、友達とメッセージをやりとりする子も増えてきている。使用している子どもたちは、ただ、楽しいものであると感じているようで、新しく友達を誘って仲間を増やすなど広がりを見せているが、友達とのやりとりの内容で問題が発生する場面も少しずつ出始めている。
 そのため、6年生を対象に、道徳で『悟の失敗』という資料を使い、「メール」での書き言葉と普段の話し言葉では伝わり方が違うこと、相手の立場に立って言葉を考えることの大切さについて、話し合った。便利なメールだが、顔が見えず、声の調子も伝わらないため、気をつけないと間違ったとらえ方をされてしまう恐ろしさがあることを学んだ。
 授業後の振り返りでは、「相手の気持ちを考えて言葉を選ばないと、こちらの気持ちがしっかりと伝わらないので気をつけたい。」「文字だけで表情や雰囲気が伝わらない分、いつもの話し言葉ではなく、意識して優しい言葉でメールを送った方がよいと感じた。」「これからは、自分がそのメールをもらってどんな気持ちになるか考えてから、メールを送りたいです。」といったものが出て、便利なメールとの上手な付き合い方について再確認することができた。

【瀬戸市立本山中】サイバー犯罪対策講演会

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 昨今の生徒指導上の諸問題としてインターネットや携帯電話・スマートフォンなどによるトラブルがよく報告されます。これらの正しい使用法やマナーなどを確認し,トラブルになってしまうことがないよう指導するために,6月27日(木)の6時間目に愛知県警察本部のサイバー犯罪対策課の方を講師にお迎えして,全校生徒と保護者を対象にサイバー犯罪対策講演会を行いました。
 青少年がまきこまれやすいトラブルについて,具体的事例を交えながらその防止法などを講演していただきました。インターネットのトラブルにまきこまれないために,おもに次のような注意点を教えていただきました。「掲示板などで人の悪口は書かない。」「コミュニティサイトなどを通じて,知らない人と会わない。」「ネットゲームで相手のIDやパスワードを勝手に使わない。」「インターネットの中でいやがらせを受けたり,困ったりしたら,すぐに大人に相談する。」
 生徒の感想には,「軽率な書き込みが大きなトラブルにつながるので気をつけたい」「ネットゲームを長時間やらないようにしたい」などがありました。

【小牧市立北里小】携帯電話の危険性について考える

○ ねらい
 最近では通信手段の一つとして、携帯電話が人々の間に当たり前のように利用されている。しかし、その携帯電話には利便性と危険性の両面があることを学ばせるとともに、安全に利用するにはどうしたらよいかを考えさせる。
○ 児童の実態
 アンケートによると、3年生では携帯電話を持っている児童が3分の1ほどで、その大半が防犯機能の付いた子ども向けの携帯電話であった。また、「携帯電話が欲しい」という児童は半数以上いた。その理由としては「両親との連絡」や「メールのやり取り」、「ゲーム」がほとんどであった。
○ 授業の様子
 携帯電話をどのように使っているかを話し合った後、Netモラルでケータイやチェーンメール、個人情報に関する動画を見させて、その感想を書かせた。関心があるせいか、動画に興味深く見入っていた。特に、実際にチェーンメールなどの被害にあった児童もいて、その仕組みなどに驚いていた。
○ 児童の感想
 授業後の感想には、携帯電話へのあこがれだけでなく、「正しい使い方をしないと、まわりの人に迷惑をかけてしまう」や「料金の問題」「個人情報の流出に気をつけていきたい」など、今までには考えてもいなかった点についても書いていた児童が多かった。今後は家庭との連携を取りながら、情報モラル教育の一層の充実を図っていきたい。
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【刈谷市立小高原小】ネットモラルについて考えよう(6年生)

 近年、ネットモラルについて、真剣に子どもと共に考えていかなければならない出来事が、多く起こっている。今後、こういったネット社会の中で上手く付き合うことが不可欠である子どもたちにとって、今ここで、ネットとの正しい付き合い方を考えていく必要があると考え、ネットモラルについて考えさせる機会を設けた。
 ネットモラルについて、自分の発信した(掲示板に残した)言葉によって、一人の子が不登校になってしまったという資料を提示した。授業後の感想でも、ほぼ全員が「気をつけて携帯電話を使いたい」「友達を大切にしたいから、間違った使い方をしないようにしたい」という内容を書いていた。このことから、この学習をする前よりも、ネットモラルについて意識が高まったように感じた。
 また、夏休み前に、ネットモラルについて、講師に亀城小学校の石鎚先生を招き、講演会を開催した。石鎚先生の話では、その頃世間も注目していた、「コンビニのアイスケースに入る男性」の例をはじめ、ツイッターやブログでの写真掲載に関する話や呉市で起こったラインをきっかけにした殺人事件についての話をしていただいた。タイムリーな話題であったため、子どもたちもよく知っており、講演会後の感想や教室での話の中で、ネットとの上手な付き合い方について再確認することができた。
 ネットモラルについては、中学校に進学後、今以上に大きく関わってくることも大いに考えられる。事実、中学校でのラインを使ったトラブルについて、耳にしたことがあるし、保護者や子どもが不安に思う声も聞いている。そのことを考えると、卒業までのわずかな時間の中で、もう一度指導をしていく必要を感じている。そして、間違った使い方をしない、上手にネットと付き合える子どもたちになっていってほしいと願う。
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【弥富市立弥富中】生徒の心に響く講演会

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 本校では、生徒達に「自分の夢や生き方」「命の大切さ」を考える機会として、芸術鑑賞会のもち方の工夫や様々な講演会の設定に取り組んでいます。今年度も以下のような取組を行いました。
 10月17日(木)の芸術鑑賞会には、「クローン病」を患い7年間の引きこもりを乗り越え、社会復帰して音楽活動を再開したフルート奏者と、スタジオミュージシャンの夫とのユニットバンド「エスペランサ」(奥田良子さん・奥田勝彦さん)の「夢をあきらめないで〜生きていくことって〜」というテーマのトークと演奏を鑑賞しました。すばらしい演奏と心に染みるトークに、時間が過ぎるのも忘れるくらいの1時間でした。
 11月28日(木)には、現役時代は柔道の71Kg以下級で国際大会優勝など数々の成績を収めた、同朋高等学校教諭の藤山 茂先生を招いて、「夢を持て」講演会を実施しました。
「私の柔道人生」という演題で、夢に向かって努力した現役時代の苦労や思い出を話していただきました。また講演会後は柔道の実技指導も見せていただき、本物の高い技術を目の当たりにすることができ、貴重な経験になりました。
 2月14日(金)には、盲目のバイオリニスト安藤正太郎氏を招いて、「命の講演会」を開き、トークと演奏を聴きました。障害をもちながらも、前向きに人生を生きる姿や、すばらしいバイオリン音色に引き込まれたひとときでした。
 これらの鑑賞会や講演会を通して生徒は、
・ 難病に負けず、自分の夢をあきらめずに生きる姿がすばらしいと思いました。自分も 将来いろいろな困難があると思いますが、夢をあきらめずに頑張りたいと思います。
・ 藤山先生の「挑戦」という言葉が印象に残っています。自分も目標に向かって、挑戦 できるようになりたいと思います。
・ やはり一流の「技」は美しいと感じました!
・ 目が見えないのに、その障害を明るく受け止め、すばらしい演奏をしている安藤さん の姿に感動しました。五体満足でいることに感謝し、自分の命を大切にし、自分でやれ ることに一生懸命取り組めるように生きていきたいと思いました。
などの感想をもち、一人一人が自分の夢や生き方、命について考える時間をもつことができました。
 講演会で感じたことを、これからの生活に生かしていけるよう、効果的な支援をしていきたいと思います。

【田原市立和地小】裏山草刈り・わが家の木

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〈活動のねらい〉
 ・親子で、学校のシンボルである裏山の集会場・登山道や、「わが家の木」周辺の除草、つる払い作業を行うことにより、地域の魅力や良さを感じ、自然を愛する心を育てる。
 ・入学時から各家庭に割り当てられているカキ・ミカン・夏ミカン・スモモなどの「わが家の木」への施肥・剪定・収穫など、手入れ作業を親子で行うことにより、親子のふれあいの時間をもつ。
〈児童の実態〉
 ・「わが家の木」の生育状況を観察し、観察記録を書いたことにより、「わが家の木」への関心が高まり、家庭で話し合いをもったり親子で収穫に訪れたりするようになっ  た。
〈活動後の児童や保護者の感想〉
 ・今日は、家族で世話をするのが最後でした。だから、お父さんが、たくさん木を切ってくれました。木もすっきりして、すずしそうでした。わたしも、いつもよりがんばって草を取りました。これからは、妹や弟に世話をがんばってほしいです。(6年)
 ・わが家の木の世話は、親子の交流を深め、作物を育てることを学べるよい行事だと思います。このような体験ができるのも、裏山のおかげ。これは、和地小学校の自慢と言ってもよいと思います。                      (父親)

【西尾市立一色中部小】地域交流と異学年交流の場『感謝の会・お別れ集会』

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 一色中部小学校は、創立141周年を迎える伝統ある学校です。児童数は451名で、素直で、何事にも真剣に取りくむ児童たちです。地域に根ざした学校ですので、地域との交流や異学年の交流には特に力を入れて取り組んでいます。
 2月21日(金)にお世話になった皆様への『感謝の会』を開催しました。一年間お世話になった町の先生やボランティアの方々、約80名を招待し、マーチンバンドの演技、手作りの色紙と花束、全校合唱「おそすぎないうちに」の歌声をプレゼントしました。全校児童の感謝の気持ちがご招待した皆様に伝わりました。地域の皆様からは、子どもたちへの励ましの言葉をいただきました。特に、登下校中の地域の方へのあいさつのすばらしさをほめていただきました。このような取り組みの成果として、児童が地域の皆様を身近に感じ、地域の皆様とさわやかなあいさつの響く温かな校区になっています。
 2月28日(金)には、5年生を中心に卒業生との『お別れ集会』を行いました。1年生と手をつないで入場した卒業生が、会場の飾り付けや思い出のアルバム、1年生から5年生全員が体を揺らしながら歌う「誕生日」の一斉合唱に感激しました。このような異学年の交流(「仲良し集会」)を年間を通して実施しています。その成果として、下校後、学校の運動場で異学年の児童同士で仲良く遊ぶ姿を毎日見ることができる笑顔あふれる学校です。
 
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【幸田町立深溝小】「笑顔・元気・やさしさ」を実感させ、ふれあいを深める『たて割り活動』

 今年度の本校の取り組みの重点項目の一つに,「たて割り活動の充実」を掲げ,取り組んできました。たて割り活動の3要素「笑顔・元気・やさしさ」を具体的な活動の中で実感させる手立てを講じて,子ども同士のふれあいをもっと深めようと実践を重ねてきました。月1回1時間の児童集会・たて割りタイムの実践を通して,少しずつですが6年生の動きに最上級生としての自覚が出てきました。低・中学年の児童からは,大きなお兄さん,お姉さんたちが工夫した楽しい活動を企画してくれていて小学校がとても楽しいところだという実感が高まっていきました。さらに,個々の十分な心のふれあいやコミュニケーション能力の面からみても,高まりの感じる活動となり,充実したものとなっていきました。そんなたて割り活動の実践の一部を紹介します。
 <水鉄砲大会 7月4日>
 たて割り班ごとに,紙でできた旗を陣地に掲げ,水鉄砲で撃ち落とす。撃ち落されないように水鉄砲で邪魔をする。最後まで旗の残った班が優勝。旗を守る人,攻める人,攻めの援護をする人など,子どもたちは6年生を中心に作戦を立てて行った。「一気に行くぞ。」「旗をねらうから,邪魔されないように相手をねらって」など,子供たちは声をかけ合いながら,歓声を上げて楽しんだ。
 <新春ふるさとジャンボかるた大会 1月16日>
 たて割り班のなかで,3〜4人(低・中・高学年混合)のチームを作り,手をつなぎ,高学年が低学年を思いやりながら,全校手作りのジャンボかるたを奪い合う,新春にふさわしい楽しい行事となった。「来年のかるた大会が待ち遠しい!」という声もたくさん聞こえてきた。「今日のかるた大会では,いっしょに手をつないだYちゃんとSくんと前よりもっと仲良くなれたと思います。次のたて割りではもっとみんなと仲良くしたいです。」(児童の感想)
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【岡崎市立竜南中】情報モラル2013

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 現在、携帯やパソコンによる、メールやインターネットによる相手への誹謗や中傷などが深刻な社会問題となっている。本校でもここ数年、メールやSNSに発するトラブルも発生している。そこで、本年度、本校ではフィルタリング調査を実施し現状把握に努めた。その結果は下記のようである。
  ◎個人利用携帯電話・スマートフォンのフィルタリング設定率  85.5%
  ◎個人利用携帯電話・スマートフォン所持率  29.1%
 また、学年が上がるほど、男子より女子の所持率が高いことが分かった。
 この結果を踏まえ、生徒たちがメールやインターネットによるトラブルや犯罪に巻き込まれないように、『広げよう 情報モラル2013(友だちっていいよね・・・知らない間の出来事)』の教材を題材として、全クラスで1時間ずつ授業を実施した。生徒の主な感想はつぎのようである。
 「ネットは本当のことが書いてあるか分からないので簡単に信じないようにして、事実かどうか確かめるべきだ。」「自分の書いたことに責任を持つべきだ。」「書く前に、書いた後にどうなるかを考えてから行動しなければいけない。」「自分だけでなく、多くの人が見ていることを自覚しなければいけない。」「インターネットなんか使わずに、言いたいことは直接本人に伝えるべきだと思った。」「悪口は絶対に書かずに、楽しめる会話や、心温まる書き込みをしようと思った。」「メールの書き込みは、知らない人にまで広く伝わるので怖いと思った。」
 授業のまとめで、何気ないネットへの書き込みが、知らないうちに相手を傷つけ、それが広範囲に広がり、取り返しのつかないことになる怖さを気付かせることができた。
 また、トラブルに巻き込まれないように心がけるとともに、自分自身が加害者とならないように気を付けるつけることの大切さを確認できた。

平成25年度県研究指定校事業「命を大切にできる子どもを育む道徳教育の在り方」日進市立日進東中学校

研究主題 
 命を大切にできる子どもを育む道徳教育の在り方
  〜かかわり合いの中から自分を見つめ、生き方を考える活動を通して〜

研究成果
 「自分の良いところに気づいた」「いつ、誰に、何をしてもらって感謝したか」「いつ、誰に、何をしたら感謝されたか」などを記録する「心の記録」という名称のワークシートを活用した。そこには、多くの他人への感謝の気持ちが「心の記録」に記され、他人や自己を認める心の広がりが確実に認められる。
研究授業の後の研究協議会では、グループ協議を取り入れた。各教諭が、授業を参観しながら、良い点を青い付箋に、課題をピンクの付箋に書き込みをしておく。それをグループ協議の場で、B紙の中央から良かった点を話し合いながら青い付箋を貼り、その次に課題を話し合いながらピンクの付箋をその外側に貼り、その解決方法などを話し合った。グループ協議後には、各グループの代表者がB紙を見せながら、話し合われたことを発表していった。課題となったことが、次回の研究授業に生かされるように意識をして研究を進めることができた。
 
詳細はこちらをご覧ください→日進東中学校研究報告書
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平成25年度道徳教育総合支援事業「互いのよさを認め合い、共感をもって学び合う生徒の育成」尾張旭市立西中学校

研究主題 「互いのよさを認め合い、共感をもって学び合う生徒の育成」
        − 思いやりの心を育む道徳教育をめざして −
研究成果
・ 「思いやりの心」を育む「道徳の時間」の充実を図るために、授業展開の工夫、資料の工夫、発問
の仕方、ワークシートの工夫等に重点をおいて実践に取り組んだ。生徒の心を揺さぶる感動資料、モモラルジレンマ資料等を使って生徒の心の変動を追究する授業を進めた。自分の考えをきちんと伝えることと他の人の意見を認めることができる生徒が増えてきた。
・ 全校一斉道徳授業公開や道徳教育講演会など、全校・各学級での取り組みを通して、道徳教育の大切さを確認し、また保護者や地域の方々の参加により、学校・家庭・地域の連携と意識の共有化を図ることができた。

詳細はこちらをご覧ください→尾張旭市立西中学校研究報告書

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平成25年度道徳教育総合支援事業研究推進校「「豊かな感性を育み、自己のよりよい生き方を追求できる生徒の育成」幸田町立南部中学校

研究主題 「豊かな感性を育み、自己のよりよい生き方を追求できる生徒の育成」
       〜心に響き、心を動かす道徳の授業づくりを通して〜
研究成果 
・ 道徳の授業における資料分析や授業の進め方等への考え方がより明確になり、教員の授業力が向上しつつある。
・ 道徳教育をより意識した体験活動等の教育活動に全校体制で取り組むことで、育てたい生徒の姿を明確にし、共有することができた。

詳細はこちらをご覧ください→幸田町立南部中学校研究報告書
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平成25年度県研究指定校事業「豊かな心を育み たくましく生きる子どもの育成」豊橋市立羽根井小学校

研究主題 「豊かな心を育み たくましく生きる子どもの育成」
成果
・「豊橋・学校いのちの日」の学校公開日に, 各学年「いのちの日」に合わせた授業を行った。多くの保護者に囲まれて, 子どもたちは真剣に授業を受け, 「いのち」について考えることができた。
・テーマ発問を取り入れた授業展開の実践,構造的な板書の工夫,話し合いの形式の工夫により、子どもたちの考えを引きだし,深めることができた。
・12月には永田先生をお招きして授業研究会を実施した。「テーマ発問」など直接教えていただく機会を得ることができた。そのことにより,各教師の授業力向上や道徳に対する実践意欲をもつことができた。等
詳細はこちらをご覧ください。→豊橋市立羽根井小学校研究報告書
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【豊明市立沓掛中】心を落ち着かせ、心を豊かにする『朝の瞑想』

 本校では、朝のSTの始めに、全校で「瞑想」をします。「瞑想」と言っても、ただ目を閉じ、一人で思いをめぐらすことではありません。朗読係の生徒が校内放送を使用し、朝の慌ただしさを忘れさせるような心安らぐ話を読み、教室にいる生徒はその話を静かに聴く、というのが本校における「瞑想」です。瞑想を聴く際は、
・ 椅子に深く腰掛ける
・ 手を膝に置く
・ 静かに目を閉じる
・ おでこに光が差し込むように、顔を上げ、背筋を伸ばす
以上の4点に気をつけて、姿勢を正します。
 朝の挨拶を終え、しばらく経つと、教室にあるスピーカーから穏やかな音楽が流れ始めます。すると、生徒たちは、誰に何を言われなくとも、姿勢を正し目を閉じます。そして、数分間、心地よい音楽と心洗われる話にじっと耳を傾けます。瞑想をする数分間は、放送から流れる音以外、物音一つしません。
 生徒に聴かせる話の内容は様々です。人生の教訓を教えるときもあれば、行事の振り返りを伝えるときもあります。どんな話を生徒に伝えるべきかと、生徒指導担当の先生が頭を悩ませながら、毎日、数分間の話をつくっています。しかし、そんな苦労も忘れさせてしまうくらい、本校の生徒たちは真剣に話を聴くことができています。

ある日の瞑想・・・『足下を見つめる』
 以前、ある温泉で先生たちの会議が行われました。会議を終え、疲れをとりたいと風呂に入ったときです。二十人ほどが入っていたでしょうか、はいてきたスリッパが入り口に散乱していました。そのとき、一緒に行った先生がそのスリッパをきれいに並べ直されていました。私もつられて、一緒に並べました。そこへ一般のお客さんが入ってみえ、こんな会話が交わされました。
「きれいに並べられているね。」
「気持ちがいいなあ。」
「先生たちだもの。」
 私は、二人のお客さんが入ってくるのに間に合ったことにほっとしました。しかし、同時にとても恥ずかしい思いにかられました。
 時に、学校の玄関に、ときどき靴が脱がれているのを見かけます。きれいに揃えられているときもあり、横を向いたり、右と左がそっぽを向いたりしているときもあります。
 玄関は学校の顔です。そこが乱雑になっていたらどうでしょうか。訪れる人も、私たちも決して良い気持ちにはならないでしょう。それは、そこに住む人の心が問われているのですから。
 禅宗のお寺の玄関に、「看脚下」という文字を見かけます。まず、足下を見なさいということで、履物をきちんと揃えて上がりなさいと教えているのです。揃えるとは手で靴の前を合わすことで、かがんで手を使ってこそ「揃」えたことになります。「看脚下」の言葉は、ただ履物を揃えるだけではなく、足下をしっかりと見つめて生活しようということにつながっています。「看」の字は手と目が合体してできた文字なので、体全体で足下を見つめなさいということでしよう。
 「足下を見つめる」ことは、自分を正しく律していくことに通じます。まず、足下を整えることで、外に現れる姿が美しくなり、その人の本当の力が発揮できるのです。 

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【武豊町立緑丘小】自分や友達を大切にする心を育てる活動―学校保健委員会の取り組み―

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 本校では,今年度「思いやりとやさしさをもって他と接することができる心をもった児童の育成〜言葉を磨く・床を磨く・心を磨く活動を通して〜」をテーマに現職教育を行っています。これをふまえ,6月と12月の2回にわたり,中級教育カウンセラー天野先生をお招きして「なかよし大作戦!」をテーマに,学校保健委員会を実施しました。
 第1回学校保健委員会では,保健委員会の児童による「あいさつは顔を見て笑顔でしよう!」という寸劇を見た後,講師の先生に「上手な話しの聞き方・話し方」について話していただき,「話を聞くときのポイント」,「話すときのポイント」などについて学びました。最後に,学習したポイントを意識して,二人一組で好きな食べ物を伝え合いました。
 第2回学校保健委員会では,エンカウンターを取り入れて,自分や友達を大切に感じるような活動を行いました。はじめに目を閉じて思い浮かべた「自分のいいところ」,次に友達のいいところをそれぞれ用紙に記入し,グループで発表し合いました。普段はなかなかじっくり考える機会がない自分や友達のいいところを考えたり,発表し合ったりすることで笑顔が溢れ,会場が温かい雰囲気になりました。自分のいいところを見つけ,まず自分を好きになることが大切,そして自分と同じように友達のいいところをたくさん見つけて,友達のことを好きになることが,友達と仲良くなるこつであるとまとめて,会を閉じました。
 いいところを探す活動の際,「自分にはいいところはあるのかな・・・」と不安そうにしていた児童が多くいました。今後も職員と保護者が協力して,児童の自己肯定感を高めていく必要があると感じました。また,いいところを見つけたら,必ず声に出して褒めることが大切なのだと改めて感じられる取り組みでした。今後も児童のコミュニケーション能力を育成する場面を増やしていきたいと思います。

【清須市立清洲小】福祉実践教室を通して

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 平成25年7月2日(火)と10月11日(金)に、講師の方、ボランティアの方々の協力の下、5年生が福祉実践教室を行いました。7月は手話と点字体験、10月は車いす体験でした。
 点字のクラスでは、最初に50音の打ち方を習いました。その後、自分の名前を打ち込んだり、短い文を打ち込んだりして、講師の方に実際に読んでもらいました。習い始めの児童は、自分の名前を打ち込むだけでも大変な思いをしていました。
 手話のクラスでは、コミュニケーションのとり方として、手話以外にも口話法や指文字などがあることを学びました。その後、手話を使って、「おはようございます」「こんにちは」など、日常よく使う挨拶を教えていただきました。しばらくすると、5年生の教室には、「世界に一つだけの花」という歌の歌詞とともに、その歌を表現した手話の掲示物が貼り出されていました。
 車いす体験では、自分が車いすに乗ったときの操作の仕方や、逆に車いす利用者を介助するときの方法などを学びました。実際に車いすに乗って移動するときの難しさや、介助するときの心遣いなど、多くのことを学びました。体育館に敷いたマットの、たった5センチの段差を乗り越えられないもどかしさを実感していました。
 これらの実践を通して、5年生の児童たちは、「障害をもっていることはかわいそうだ」という認識を改めることができたように思います。それは、「かわいそう」という同情が当てはまらないほど、障害者の方々が明るく、生き生きとしている姿を見たからです。障害のためにできないことがあっても、それはかわいそうなことではなく、単に不便なことでしかない。不便なところは手助けしてあげればすむことなんだ、という意識をもてたことが大きな成果だったと思います。

【岡崎市立六ツ美北中】携帯電話安全教室

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 本校では、携帯電話会社をお迎えして、休日の授業参観後に保護者も交えて「携帯電話安全教室」を開催しました。
 携帯電話やスマートフォンを使用する際、「迷惑メール」「出会い系サイト」「個人情報の漏洩」「携帯依存」等、子どもたちの心のすきにつけ込む悪質犯罪への注意喚起を、映像教材を用いて分かりやすく説明していただきました。また、実際に巻き込まれそうになったときの防御方法も教えていただき、今すぐ活かせることが多く、中学生にふさわしい内容でした。
 本校では、1クラス当たり半数以上の生徒が携帯電話やスマートフォンを所持しています。その所持率が年々増えていく中で、使わないようにするのではなく、より安全に使うためにはどうしたら良いのかという話を聞くことができました。今はまだ所持していない生徒も「携帯を持つようになったときには、悪質なサイトにいけないような設定をしっかりとして使っていきたい」という、前向きな感想を述べています。
 今後も、生徒の実情に合わせた新しい情報を取り上げて情報モラルを多く扱い、生徒自らが意欲的に身を守っていけるような活動を行っていきます。

【清須市立桃栄小】「情報と安全」について学ぼう

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1 活動のねらい
 学年に応じた情報モラル指導を積み重ねていくことで、子どもたち自身が便利さの中に潜む危険を予測し、安全に行動できる力を育てる。
2 児童の実態
 本校でも、携帯電話の所持率が年々高くなり、子ども同士のメール交換によるトラブルが起きるようになってきた。
3 実践
 副読本「わたしたちの安全チャオ」を使用して、「情報と安全」についての授業を、全学年で行った。
 1・2年生「おうちでおるすばん」
  ○ 家で留守番をしているとき、知らない人がきたときの対応の仕方
  ○ 一人でいるときに電話がかかってきたときの対応の仕方
 3・4年生
  ○ 不審な電話がかってきたときの対応の仕方
  ○ 携帯電話の危険について
  ○ 携帯電話の使い方とマナーについて
 5・6年生
  ○ 不審な電話がかってきたときの対応の仕方
  ○ ゲームに関するトラブルの理解と対応について
  ○ 携帯電話の危険について
  ○ インターネット使用のマナーについて
  ○ 情報機器の安全な使用方法について
4 児童の感想
・これからは、誰かに聞かれても、個人情報は人に教えないようにしたい。理由を付けて断ったりする仕方も分かった。
・チェーンメールがどんなものかが分かった。チェーンメールやめいわくメールに返信しないようにしたい。変なメールが来たら、だれかに相談しようと思う。
・インターネットは便利だけど、怖いこともあることが分かった。注意しないといけないと思った。

【日進市立香久山小】異学年交流の場・児童の自主的な活動の場「ゆめまつり」

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 香久山小学校は、児童数が1000名を超える大規模校です。今年は開校21年目を迎えました。本校では、毎年児童会主催の「ゆめまつり」が行われます。少しずつ形を変えながらも今年度は20回目となり、伝統となっています。3年生以上の児童が学級ごとにみんなが楽しめる催し物や発表(遊ぶ、作る、科学的な体験、競う、見せる)等、夢のある活動を企画します。体育館・教室・特別教室・ワークスペース等、学校中が会場となり、当日は全校児童が自由に校内を回りながらその催し物を楽しみます。
 今年度は、「夢さかせよう 色とりどりの ハナミズキ(本校のシンボルツリー)」というスローガンのもと、各クラスで話し合いを重ね、準備を進めました。「レッツトライ炎の体育会」「車いすアドベンチャー」「おしごとたいけん」「乱世を生きた有名人」「ワイルドだろ〜科学実験教室だぜぇ」「ミッションを解いて扉を開け」等、それぞれ工夫を凝らした楽しい催し物や発表が行われました。環境のことも考え、なるべくごみを出さないように気をつけたり、避難経路の確保に努めたりしました。
 この活動を通して、児童は協力することの大切さを学び、自主性や思いやりの心が育ってきました。「ゆめまつり」が終わって、片付けをするときの表情も達成感に満ちあふれ、いきいきと輝いていました。

【春日井市立牛山小】 ケータイのルールを家庭で話し合おう

 4年生は、携帯電話を持ち始める頃のようです。調査では40%の児童がキッズ携帯などの通信機器を持っているという結果が出ています。親が子どもの居場所を把握したり、習い事の送り迎えに利用するために子どもに持たせており、ゲームなどに使うという児童はまだ少ないようです。しかし、学年が上がるにつれ、今は必要ないと考えておられる保護者も、近いうちに子どもに携帯を与えることは明らかです。このような状況を踏まえ、この時期に携帯の便利さと危険性、家庭でのルール作りを指導するのは有意義だと考えました。
11月の授業参観で「春野家ケータイ物語」の教材から「ケータイのルールを家族で話し合い」を選び、保護者の方々も加わった授業を行いました。映像で携帯電話が手元にあると便利な点や注意する点について理解させた上で、携帯電話は親から借りていること、そのため、家族で話し合って、納得して携帯電話のルールを決めることで守ろうとする気持ちが強くなること、困ったときにはいつでも大人に相談できるような関係を作っておくことの大切さなどを学習しました。
 すでに携帯電話を所持している児童やこれから持とうとする児童・参観に来られた保護者の方々からは、「ケータイは便利だけれど恐い面もあることを知った」、「携帯等の通信機器を利用する際に家庭でのルールが必要であることがよく分かった」といった感想がありました。次回は、パソコンや携帯電話でインターネットを使うときにトラブルに巻き込まれる危険を回避し、ルールやマナーを守って使うことついても学習させたいと考えています。  

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