【東海市立緑陽小】豊かな心をはぐくむ道徳教育に取り組んでいます1 学年 1年 2 主題 思いやり・親切 3 資料 「はしのうえのおおかみ」(明るい心) 4 展開 (1) 6枚の絵を順に見せながら、オオカミの気持ちの変化を中心に話し合う。 (2) 教壇を吊り橋に見立てて、児童がオオカミ、ウサギ、クマになりそれぞれの場面を動作化させることで登場人物の気持ちに迫る。 5 児童の反応 ・ウサギに通せんぼをしているオオカミに対しては、オオカミは意地悪、ウサギを通してあげればいいのにという意見が多かった。 ・クマさんがオオカミを抱いて渡してあげた場面では、強いクマさんが威張らないでオオカミを抱いて渡してあげたことにびっくりし、クマさんの優しさと同時に、アイディアの良さにも感心していた。 ・オオカミがまたウサギさんと橋の上で会う場面では、オオカミさんがどうするかでたくさん意見が出た。多くは通してあげるという意見だった。 ・オオカミが、クマさんと同じ方法で渡してあげたのを知り、自分が優しくしてもらったから、うれしかったからではないかなという意見が多く出た。 6 授業を終えて 給食の配膳時にぶつかってこぼした汁やおかずを、見ていた周りの子どもたちも一緒になって片付けるなど、友達のことを考えた行動がずいぶんとれるようになってきました。道徳の授業で学んだことを生活に生かしていきたいと思います。また、保護者の方に授業を見ていただき、家庭でも話題にしていただけることを願っています。 【愛西市立立田南部小】みんなが笑顔、親子ふれ合い教室この教室では、7つの地区に分かれ、家族がまとまって活動します。教室の内容は、「コンピュータ・押し花教室」「体育スポーツ活動教室」「読書・プラバン教室」「絵手紙教室」「手芸教室」「料理教室」「手品教室」となっており、6年間で異なる内容の講座を受講できるようになっています。 「料理教室」では、この地区に伝わる「農上がりまんじゅう」を作って食べました。どの子も笑顔でまんじゅうをほおばっていました。教室の終了後には、「育ち盛りの子がたくさんいるので、おやつとして家庭でも作りたい」とレシピを持っていかれる方もいらっしゃいました。読み聞かせでは、親子揃って、読み聞かせボランティアの方のお話に聞き入る姿が見られました。 児童や保護者の方の感想として「とても感動した」「ぜひこれからも続けてほしい」などの声が聞かれました。どの教室でも講師の先生の話に熱心に耳を傾けたり、真剣に実践に挑戦したりする様子が見られました。 親子でふれ合える活動を通して、家族のきずながより深まるきっかけとなることを期待しています。 【蒲郡市立三谷小】PTA教養講座 講演会を聴いてPTA教養講座で、「ケータイ・インターネット時代の子どもたち〜どう考え、どう関わるか」をテーマに、名古屋大学大学院 教育発達科学研究科教授、名古屋大学附属中学・高等学校校長の大谷 尚氏をお招きして、講演会を開いた。 ケータイ・インターネット、テレビゲームがわたしたちの生活に根づいて久しい。 それらは、わたしたちにどのような影響を与え、どんな危険が潜んでいるのか、どうつきあっていけばいいのか、とてもわかりやすく話してくださった。 まず、ファミコン、テレビゲームはどのような影響を与えるのか。 1 視力の低下 2 ものの考え方への影響 ・攻撃性を増す。 ・単純なストーリーのため、いろいろな人と出会い、困難を乗り越えていく生き方にはつながらない。女性蔑視の考え方につながるストーリーもある。 ・うまくいかなければ命を簡単にリセットできるという考え方につながる。 ゲームにより、子どもたちの成長に重要な自然体験を奪っていることが問題である。人と関わることが苦手で、「友だちはたくさんいる。でも、わがままを言うとむかつく、死ねと思う」そんな人間関係しか築けない子どもたちが増えている。 インターネットに潜んでいる危険(児童ポルノ、自殺)についても話があった。 さらに、ケータイは、危険な場所への入り口であり、凶器にもなることが分かった。 では、どうしたらいいのか。 大切なことは、「自己肯定感」。自分を大事に思える人に育てていくことが大切だと分かった。そのためには、親から愛された経験が大切。条件付きの愛ではなく、無償の愛。悪い子だったらうちの子じゃない、成績が落ちたらうちの子じゃないというのではなく、何があっても親は自分を見捨てないと子どもたちに思わせることが大切だと教えていただいた。全てに通じて大切なことであると感じた。人と人との心の対話を大切にしたい。 【豊橋市立青陵中】回していいの?!チェーンメールますます,携帯電話やパソコンが中学生に身近な存在になっています。チェーンメールが送られてきた・送ったという生徒は1クラス20人前後。学年では132人でした。(6クラスあります。)その中で,チェーンメールがよくないと考えている生徒は半数以上いました。『よくないと分かっていながらもなぜ,送ってしまうのか。なぜ,なくならないのか。』という点を生徒が考え,無差別な悪意あるいたずらであるというところを押さえさせたいと考えました。。 おもしろ半分で携わっていた生徒が,「受け取る側の気持ちを考え,自分で止める勇気を持たないといけないと思った」とふり返りを書いていて,ある程度の成果が見られました。 【あま市立七宝小】通学路をきれいに
平成24年6月10日(日)学校公開日の朝、保護者とともに通学班清掃を行った。この日は梅雨入り直後であったが晴天に恵まれ絶好の清掃日和となった。清掃場所は前週の通学班会議で担当の先生と相談の上で決めた。集合場所の草取りをする班、集合場所に近いよく遊ぶ公園や神社のごみ拾いや草取りをする班。思い思いに普段使っている通学路などを清掃した。活動時間は20分間、班長には学校からごみ袋が3種類配布され、個人では軍手、ビニル袋を用意し、草を抜いたりごみを拾ったりした。それを班長がごみ袋に集めた。前日の雨で濡れた草は結構な重さになり、学校まで移動させられない場合は教師が自動車で回収した。たくさんの草やごみが学校に集めれた。その後、すがすがしい気持ちで2時間の授業参観に臨む児童の姿があった。
この通学班清掃は昨年度も実施されており七宝小学校恒例の行事となりつつある。学校での清掃活動で育む母校愛と同じで、地域をきれいにすることで郷土愛につながっていくことを期待している。 【尾張旭市立城山小】やさしさや思いやりの心を育む『ふれあいタイム』
今年度の『ふれあいタイム』を6月5日(火)に行いました。『ふれあいタイム』は全校で行う縦割り班活動の1つで,「縦割りの班で行動することで,学年を超えて交流し,やさしさや思いやりの心を育てる」と「児童が企画・運営することにより,自主性を育てる」を主なねらいとしています。
前半には,縦割り班で仲良く弁当を食べて交流を深めます。お弁当を食べながら,後半に行われる4年〜6年の各クラスと有志の委員会が企画するイベントをどのように回るか相談します。どの班からも笑い声や笑顔があふれていました。 毎年恒例の行事になっていますが,昨年に比べ,4〜6年のクラス数が増えたことと有志の委員会が多かったことから,イベントの数が増え,大盛況でした。また,6年生の班長や高学年の児童が,低学年に上手に声かけをして取り組んでいたこともあり,活動中の迷子の数が減りました。 児童が企画・運営をすることにより,児童のリーダー性も育っています。今後も毎年行っていきたい行事の一つです。 【新城市立鳳来東小】携帯電話とインターネットのルールを学ぶ
本校の児童は,アンケートの結果から携帯電話やパソコンをあまり使用しないことが分かりました。しかし,携帯電話は「今からでも持ちたい」「高校生になったら持ちたい」という児童が多く,携帯電話を持ちたい理由は,メールやオンラインゲームをしたいというものでした。インターネットやメールをするうえで,気をつけなければならないことについて質問すると,「ウイルス」「変なサイト」という言葉を並べるだけで,具体的な体験や詳しい対処法を知らないのが現状でした。
そこで,携帯電話やインターネットでのトラブルを疑似体験して,対処する仕方を学ぶ授業を行いました。 「警視庁」の「キッズ・パトロール」を利用し,携帯電話のメールやネチケットなどについて考えることにしました。知らない人から来るメールや情報には,うそも含まれることや掲示板などに誰かの悪口を書きこむ人がいることなど,危険性やマナー,対策について学びました。最後に,個人情報と言われる名前,住所,電話番号などをのせないことやプロフなどの情報にはうそが多いことなどを確認しました。 児童の感想 ・知らない人からのメールなどに,だまされたりしない。ぼくは,インターネットでは,ウイルスに感染することぐらいは分かっていたけれど,お金を取られるなんて初めて知ったので,びっくりしました。今度からは,変なサイトやアプリなどに接続しないように気をつけたいです。 ・迷惑メールなどが来たら,メールアドレスを変更したり,削除したりするようにする。「面白そうだから,やってみよう」と思ってクリックを押すと,お金がとられることもあるんだと初めて知りました。私は,携帯を持ちたいと思っているので,気をつけていきたいと思います。何かあったら,家族や先生に相談したいと思います。 【小牧市立桃ヶ丘小】心の教育推進活動
5月19日(土)、桃ヶ丘小学校では、1限から3限までの授業を公開し、そのうちの1時間を「親子ふれあいタイム」として親子で活動しました。
1年生・・・「親子で歯みがき」染め出しして、みがき残しのある部分を親子でチェックしながらみがき、正しい歯みがきの仕方を身につける。 2年生・・・「親子でピーチ飛行機つくり」色画用紙を切ったり折ったりして、親子で協力し合って飛行機を作成。 3年生・・・「作って使おう」ジュースなどの空き容器に紙粘土をつけ、絵の具で着色したりボタンやビーズで飾り付けたりして使えるものを親子で作成。 4年生・・・「親子で絵手紙」絵の具や墨を使って、はがきに果物や野菜などの絵を描き親子で心あたたまる絵手紙を作成。 5年生・・・「親子で小物作り」針と糸を用いて、布を縫い合わせたり、ボタンや飾りを縫い付けたりして親子で小物を作成。 6年生・・・「親子でドッジボール」体育館で親子でドッジボールを行ってふれあう。 上記のように各学年が工夫を凝らして内容を決定し、第2時限を低学年、第3時限を高学年として「親子ふれあいタイム」を設定しました。また、保護者が参加できない児童が寂しい思いをしないように、グループやペアで行えるようにして、保護者にはグループの子みんなに声をかけながら活動してもらいました。当日は、どの学級・学年においても、いきいきとした児童の笑顔や真剣に取り組む姿、親子(大人と子ども)で楽しくふれあう姿がたくさん見られてほのぼのとしました。学校全体が、温かい空気と、「まあるい心」に包まれた一日でした。 【一宮市立中部中】福祉実践教室を行いましたその一例として、「○障害を持った方に対して、助けるのではなく、私は何をさせてもらったらいいですか、という心の声をかけることに気付かせる。○福祉=思いやり、実践=行動にうつすことを学ぶ。」という2点を目的として、1年生で行う「福祉実践教室」について紹介したいと思います。 福祉実践教室は、1年生の全生徒が参加する行事です。車いす・手話・要約筆記・点字・視聴覚ガイドヘルプの5講座のいずれかを受講します。それぞれ実践的な活動を行っており、障害を持つ方の身になって行動する機会を子どもたちに与えています。また、実践教室の前に、「障害のある人とともに生きる」という30分程度のビデオ教材を視聴させ、福祉への関心を高めさせています。 この実践教室を通して、自分がどのように障害を持つ方と関わるとよいかを学ぶと同時に、福祉に対する考え方が深まりました。 【江南市立古知野西小】調べ学習のしかたを見直そうそこで,フィルタリングサービスの働きを理解すると共に,フィルタリングサービスに頼るだけでなく子ども自身で判断する力が付くようにしたいと思い,授業を計画しました。 はじめに情報モラルに関するさまざまな内容をアニメーションで疑似体験できる「情報モラル研修教材2005」を使い,調べ学習をしていて不適切なサイトに出合った場合の疑似体験をしました。次に1〜3のWebページを印刷して配付し,資料から確かな情報を見つける条件を考えました。 1.行政機関が作成したページ:作成した部署,更新日などが書かれているが情報が古く,少ない。 2.個人のブログ:作者は不明。新しく更新されているが調べたいことと無関係な情報が多い。 3.ショッピングサイト:作成者は企業。販売したい商品の情報は詳しいが,調べたいことは直接書かれていない。 子ども達は,疑似体験とはいえ,フィルタリングがかかっていない場合には,嫌な思いや怖い思いをすることを実感できたようです。子ども達からは,「家でフィルタリングがかかっているか聞いてみよう」との声が聞かれました。 また,インターネットの情報には作為をもった作者がいて,それは必ずしも正確ではないことを知ることができたようです。対処方法として「いろいろなサイトを使って調べるといいと思う」との意見が出ました。 この授業がインターネットの安全性や情報の正確さについてよく考える機会となり,今後の情報選択に生かされることを願っています。 【美浜町立布土小】地域や自然とふれあう「親子ふれあいハイキング」布土音頭の一節です。布土音頭には布土の自然や歴史が歌われています。 布土小には,「ふれあいハイキング」という行事が,毎年5月に行われます。親子で布土の里山を歩きます。途中,老人会の皆さんとゲームをしたり,地域の方と一緒に歩いたりします。人とふれあいながら歩きます。また,そこにはもう一つのふれあいがあります。それは,故郷の自然と歴史です。二つのコースがあり,一年ごとに変わります。 今年は,「西のナァ西にみかんの色づく山よ」「山のナァ山の鵜の鳥波間の育ち」と歌われる「美浜オレンジライン」のハイキングでした。自然とのふれあいがテーマのこのコースは愛知用水を作るときの工事用道路をハイキングコースとして地元ボランティアの方々が整備してきました。春の山桜,新緑,秋の紅葉,鵜のコロニーと見所満載のコースです。 天候にも恵まれ,布土の自然を親子で満喫しました。コースの整備,途中でのゲームには地区の役員さんや老人会の方たちも協力や参加して下さり,地域の方たちとのふれあいの場ともなっています。 もう一つのコースは,「布土繁昌のみがき砂」「一向の山に御霊十三の石の碑」と歌われる一向山を周りお寺や神社を巡るコースです。こちらのコースでは,布土の地名の由来や,産業の歴史にふれるコースになっています。 子どもたちは,このハイキングを通して,地域の人々,故郷の自然や歴史とふれあい,布土の子として育っていきます。 【豊田市立猿投台中】情報モラルを学ぶケータイ集会〈生徒の感想より) 私は、ケータイを持っていますが、正直言ってこんな近くに危険がひそんでいるなんてしりませんでした。私は、1回送られてきたチェーンメールを送ってしまったことがあります。内容が震災のもので、被災した県の県庁の電話番号がのっていて、友達のお姉ちゃんの友達の自衛隊の人からということでした。多分、だまされました。これからはくい止めるようにしたいです。今度は、自分が犯罪に巻き込まれないように、そして人を巻き込まないように注意してケータイを使っていきたいと思います。 【碧南市立中央中】「自ら学び,共に高め合う生徒の育成」自己有用感をはぐくみ,共に生きる心を育てる道徳教育の充実
中央中学校では昨年度から愛知教育大学講師の柴田八重子先生を講師にお招きし,道徳の研究に取り組んでいます。5月21日(月)に柴田先生に道徳の時間のオリエンテーションと授業をしていただきました。
【オリエンテーション】 道徳の授業とは… ○道徳の時間はいいものをもらう時間 道徳を学ぶと元気が出る,自分や他人の良いところがはっきり分かる。道徳に正解 はない。自分の思ったことを話す。 ○友達の言うことをしっかり聞く時間 発言してくれる人の顔を見て,うんうんとうなずいて聞く。友達の意見から感じた ことを自分の言葉で伝える。「そうなんだ」「私もそう思った」 【道徳の授業】1年生『星への手紙』(3−1生命尊重)「明るい人生」 オリエンテーションを受けた後,同じ学級で授業をしていただきました。語りによる 資料の読み聞かせは,生徒たちを物語の中にぐっと引き込むものでした。また,生きる意味や喜びについて考える難しい内容でしたが,友達の意見に真剣に耳を傾け,考えたことを深め合える授業になりました。 【北名古屋市立西春小】心と心の交流を図る「なかよし広場」レクリエーションではバンブーダンスや障害物競争、カローリングなどを行いました。子どもたちは、おやじの会の方の声に合わせてリズムよく跳んだり、保護者からの「がんばって」という声援を受け、新記録や高得点を目指したりと、一生懸命に取り組む姿が見られました。 創作活動では、低・中・高学年に分かれて、キーホルダー作りを行いました。PTAのボランティアの方の丁寧な指導のもと、子どもたち同士で助け合ったり、親子で取り組んだりして、製作することができました。 閉会式でのPTA会長の言葉の中に「子どもは私たちの大切な宝です」とありました。また、その日の親子下校では、保護者が我が子に「今日はよく頑張ったね」と声をかけ、子どももうれしそうに返事をしていました。 子どもたちの健やかな成長には、心と心の交流がとても大切であると再認識することができた1日でした。 【県教委】平成24年度第1回愛知県道徳教育推進会議を開催しました!
平成24年度第1回愛知県道徳教育推進会議について、報告させていただきます。
日時 平成24年5月29日(火)14:00〜16:00 1 開会 2 愛知県教育委員会あいさつ(義務教育課長) 3 委員等紹介 4 議長・副議長選出 5 議長・副議長あいさつ 6 議事 【報告事項】 (1) 平成23・24年度愛知県道徳教育推進会議の協議題について (2)平成23年度愛知県道徳教育推進会議等の進捗状況について (3) 平成24年度研究推進校の研究計画について 【協議事項】 (1) 平成24年度愛知県道徳教育推進会議の計画について ・ 心を育て、行動に移させるのが道徳教育のねらいだと思う。 ・ 各個人はモラルをもっているが、集団になると行動の基準が仲間になってしまう。 ・ 子どもの育ってきた環境により価値基準が様々である。 ・ 公私とは何かと考えながら、子どもたちの道徳的実践力の育成をめざして研究を進めたい。集団をどのように向上させていくかという指導を考えていきたい。 ・ 集団の中で気を遣い過ぎ、疲れきっている人がいる。 ・ 集団が大きくなればなるほど、「誰かがやるだろう」という気持ちが強くなる。 ・ 日常生活の中で、個人レベルではモラルはしっかりしていると感じる。 ・ 子どもは集団の中での自分の立ち位置にエネルギーを使っている。不安だからメールや携帯電話で頻繁に連絡を取り合う。 ・ 子どもの人間関係が固定しがちで、授業等で人の意見に対して、自分の考えを言わない。また、自分を変えたい子をどのように支援するかも課題である。 (2) 協議内容「公共心を育む道徳教育の在り方」について ア 啓発物「平成23・24年度道徳教育推進会議からの提言」について イ 啓発物「公共心を育むための各校の道徳教育全体計画テンプレート」について ・ 道徳の授業研究に取り組んでほしい。その中で、経験の少ない教員の力量向上も図ってほしい。 ・ 相手の気持ちを思いやる心を育てないと公共心も育たないのではないか。 ・ 集団の中で自分だけ道徳的な行動をするのは難しいという若者の気持ちを受け止めつつ、道徳性を育むとよいのではないか。 ・ 子どもたちの損得で判断する傾向は、例えば地域の方から感謝される経験により簡単に変わるのではないかと思う。 ・ 行動に移すのは難しいという人間の弱さを踏まえ、お互いの意見を受容しながら、道徳的価値の大切さを実感する質の高い授業をめざしたい。 ・ 相談活動を通して子どもの心を育てていきたい。様々な立場の先生方と情報を共有して子どもを育てることが大切だと思う。 ・ 自己肯定感と他者を受け入れる心の両方を育てることが大切だと思う。 ・ 道徳的実践力を身に付けさせる手立てを考えている。読み物資料を使った道徳の時間に教師の語りにより、子どもを授業に引っ張り込むことを試みている。 ・ 議論によりお互いを分かり合えることがあると思う。議論の機会を増やすとよい。また、意見が対立したときの対処の仕方も身に付けさせたい。 ・ 公共心の大切さを実感できる活動を考えていくこと、その活動を道徳の授業と関連付けることが課題である。 ・ 地域において人と関わる機会が少ないので、意図的に増やすとよい。 ・ 県民の道徳性を高めないことには、子どもの道徳性は変わらない。 ・ 先生が友達感覚では、学校が公でなくなる。 ・ 道徳教育は教育活動全体を通して行うものだが、集団活動に傾斜し、特活との関連が前面に出すぎているのではないかと思う。めざす子ども像を想定し、公共心を育むことを考えたい。 ・ 一流になるためには「挨拶」と「整理整頓」だという授業を参観した。先生自身の考えを持つことが大事だと思う。 ・ 学校での取組を地域にも知ってもらう必要がある。地域の人材を活用することが有効である。 ・ 啓発物の「愛知県道徳教育推進会議からの提言」については、地域・家庭により受け止められやすい表現にするとよい。 ・ 「あいさつをしましょう」など公共心に関わることを家庭で話題にしてほしい。 ・ 子ども会が機能していない地域など、様々な状況の家庭・地域があることに配慮した表現にするとよい。 ・ 「『考えさせること』と『教えること』を区別する」という文言の下に具体例をつけるとよい。 ・ 道徳教育の大切さを学校で何度も話題にし、道徳教育への意識を高めれば啓発物も活用される。 ・ 教室で子どもがプリントを配付するときに「どうぞ」「ありがとう」と言い合う。このようなことが道徳心を育むということを教師も知る必要がある。 ・ 大人が見せる姿こそ子どもの道徳心の育成につながる。 ・ 歩行者のために、車を止めた。歩行者は無反応で悠々と歩いて渡った。心が通わないことが寂しかった。このような場面で「ありがとう」と言えたり、会釈できたりするような子どもを育てたい。 7 閉会 【常滑市立西浦南小】親子で楽しい「ふれあい学級」「ふれあい講座」は、地域在住の卓越した技能をお持ちの方を講師にお迎えしてさまざまな講座を開き、家族がふれあいながら体験活動をすること、また卓越した技能を学ぶことを通して、よりよいものを追求する姿勢を育てることを目的としています。今年度は、8つの講座を開きました。 1 「瓶で風鈴を作ろう」 家から持ってきた瓶を切り、短冊の付いた風鈴を作りました。この夏は、家で涼しい音色を響かせてくれることと思います。 2 「焼き物作り」 会場の図工室の机を囲んで座り、湯のみを作りました。なかには、作品の上手さに改めてお父さんを尊敬した、という子どももいました。焼き上がりが楽しみです。 3 「小物作り」 今年度は、野生のつるでかごなどを編みました。屋内運動場の床に座って、真剣に編みました。出来上がった時の達成感は、講座で一番だったかもしれません。 4 「トールペイント」 今年度は細い筆や平筆を使って、風景を描きました。家族で話しながら、ゆったりと描くことができました。 5 「お菓子作り」 毎年人気の講座です。「カレー肉まん」と「杏仁豆腐」を作りました。途中でガスが止まるハプニングもありましたが、最後にはおいしく出来上がりました。 6 「楽しい手品」 蝶ネクタイも鮮やかに、講師の先生が登場しました。子ども達は不思議なことやおもしろいことが大好きです。いつか、手品の腕前を披露してもらいたいと思います。 7 「琴に親しもう」 初めて琴に触れた子ども達でしたが、「さくらさくら」「うみ」「茶つみ」と、見事に弾きこなしました。難しさに降参してしまった保護者の方は伴奏に回ってくださり、子ども達の弾くメロディーを支えてくれました。 8 「フラワーアレンジメント」 溢れんばかりの花に囲まれて、会場の音楽室がフラワーショップのようになりました。時間をいっぱいに使い、自分のイメージに合わせて作品を作りました。 簡単そうに見えることでも、実際にやってみるとなかなか思うようにできず、悪戦苦闘する場面もありました。改めて講師の方々の技のすばらしさを感じることができました。それとともに、親が子どもに教えたり、手助けしたり、また反対に子どもが親のお手伝いをする微笑ましい場面も多く見られました。 この「ふれあい学級」が家庭での家族団らんの話題となり、家族の「絆」を深める一助になってほしいと考えています。今後も家庭・地域・学校との連携を図り、地域の皆さんの協力を仰ぎながら、家族のふれあいと心温まる「ふれあい学級」となるよう行事の充実を図っていきます。 【瀬戸市教育委員会 学校教育課】 子どもたちの健やかな成長を願って5月中旬の情報担当主任者会議では、著作権の尊重や個人情報の保護など、教師自らが留意しなければならないことについての理解を深めました。情報に関する法律等の内容を、まずは教師自身が十分理解して遵守することが、児童生徒の情報社会での行動に責任をもつことにつながると考えます。 夏の研修会では、授業で扱う電子黒板や教育ソフト等の情報機器の研修を行うと同時に、情報モラルの重要性を実感できる授業について考える機会を設けます。研修を通して、情報モラルの指導のための具体的な学習活動について、児童生徒が自ら考える活動にするためのヒントを見つけてもらえればと思います。 インターネット上では様々なウェブサイトがあり、これらに起因した様々なトラブルに巻き込まれる子どもたちも少なくありません。子どもたちがこうした事件の加害者にも被害者にもならないように、教師自らが危険性を知り、正しい知識をもって指導にあたることができるよう、研修のあり方を考えていきたいと思います。 【常滑市立鬼崎北小】「海と友だち」活動これらの活動の中で,ウミガメが産卵に来るきれいな浜にしようというねらいで,5月31日(木)に行われた海岸清掃について紹介します。 1 美化委員会運営による出発式 ・諸注意 ・校長先生の話 ・中部空港海上保安航空基地の方のお話 ・明るい社会づくり運動知多地区推進協議会の方のお話 2 縦割りグループごとに海岸のごみ拾い(35分間) 3 美化委員会運営による片付け,解散式 ・児童の感想発表 ・学区会長さんのお話 学年を超えたグループで活動するので,参加した保護者は「高学年が低学年を連れてごみを拾う姿がほほえましい。」と言っていました。児童にとっては,縦のつながりを意識するよい機会であったと思います。また,地域,関係諸機関の方々との触れ合いから,地域への所属意識も実感できたことでしょう。曇り空の下で行った海岸清掃でしたが,児童は汗びっしょりになって意欲的に活動できました。活動後に児童が書いた作文には,「鬼崎の海をこれからも鬼崎北小学校のみんなできれいに守っていきたいと思います。」と書かれていました。 今後の活動の予定 潮干狩り体験,海浜事故防止講座,稚貝の放流,海の絵募集,海の生き物調査,海苔す き体験 【一宮市立小信中島小】小信っ子の「なかよし活動」と「学級ふれあい活動」その後、少しずつ落ち着いてきたことやそれ以上の高まりが難しいこと、授業時間を確保するためなどにより、学期に1回授業時間を使うことにし、組み方もかえ、1・6年、2・4年、3・5年で組むペア学年交流を行うことにした。基本的には学級間の交流とし、1対1の対応がしやすいように、そして教師の指導・支援が入りやすいように変更した。このことで、教師・児童の工夫次第で、授業時間外にも自由に交流できるようになった。 現在はペアで、主に、1学期に高学年たちが考えた遊びを行う活動、2学期に地域清掃ボランティア活動、3学期に全校大縄大会を行なっている。その他に、一宮市では有名な七夕祭りの会場に飾る「七夕飾り」の作成や「卒業生を送る会」、高学年の児童が低学年の児童に行う「読み聞かせ」など、工夫できるところでペア交流を生かしている。 異学年交流をするためには、基盤となる同学年、それもまずは同じクラスの子ども同士のかかわりが大切で、これを最重視し、月1回、昼休みと清掃時間の合計30分を使って、「学級ふれあい活動」として、授業時間外に活動ができるようにもしている。 今では、子ども同士の関わりや規範意識も高まり、転校してきた子たちもすぐに仲良くなり、どの子も喜んで登校している状態である。 【春日井市立鳥居松小】なかよし班(縦割りグループ)で思いやりの心を育てるそのまとめとして「なかよし集会」を行った。グループごとに教室を回り、それぞれの教室で教師が出す問題を解き、ゲームにチャレンジする。問題には「学校にある砂場の数は?」「学校の横にある公園の名前は?」などがあり、ゲームは「先生とじゃんけん・勝った人数」「バランスゲーム 片足で立って1分間」などがある。 6年生の班長を中心にして各教室を回るのだが、学校中に楽しそうな声が広がる。下級生にも、いろいろな子がいて、縦割り活動を難しいと感じる6年生もいるのだが、それを乗り越えるのも「なかよし班」の目標である。 6年生に感想を聞くと「楽しかった」「1年生がかわいかった」「みんなとなかよくなれた」「難しかったけど頑張れたと思う」という声が多かった。班長ではない6年生が「班長が頑張っていた」と仲間をたたえる姿も見られた。このような活動を通して、子どもたちの中に「思いやりの心」が育っていくのだと思う。 10月には、最大のイベントである「いちょうまつり」が行われる。コーナーの内容を考え、会場を運営するのだが、自分たちで考え、主体的に運営するような活動をめざしたい。今回の「なかよし集会」の体験を生かし、さらに成長した子どもたち姿を見られると思う。 |