最新更新日:2024/05/01 | |
本日:113
昨日:159 総数:662743 |
ちょっといい話 3月15日(水)
いいはな新聞 ちょっといい話・感動する話 まとめ
ぼくと大学生のいい話 小5のとき、通学路の交差点を渡っていたとき、右折車が横断中の俺めがけて突っ込んできた。催眠術にかかったように体が動かず突っ込んでくる車を呆然と見ていたら、後ろから突き飛ばされ、俺は難を逃れた。が俺を突き飛ばしてくれた大学生は車に跳ね飛ばされた。泣きながら近所の家に駆け込んで救急車と警察を呼んでもらい、自分は警察の事故処理係に出来る限り状況説明をした。後日、家に警察から電話があり大学生の入院先を教えられ、母親と見舞いに行って御礼を言った。中学1年のとき父親の仕事の都合で同県内の市外へと引っ越した俺は、そこで先生となっていた件の大学生と再会した。お互いに驚き再開を喜びつつ、3年間面倒を見てもらって俺は中学を卒業し、高校進学と供に市内に戻った。地元の教育大学に進学した俺が教育実習先の小学校へ向かう途中の交差点で、自分の前を渡っている小学生の女の子に右折車が突っ込もうとしているのをみた。スローモーションみたいに流れる情景に「ウソだろ・・・」と思いつつ、とっさに女の子を突き飛ばしたら、自分が跳ね飛ばされた。コンクリートの地面に横たわって、泣いてる女の子を見ながら、あのとき先生もこんな景色を見たのかな・・・とか考えつつ意識を失った。入院先に、俺が助けた女の子の親が見舞いにやって来た。彼女の親は中学時代の恩師であり、俺の命の恩人そのヒトだった。「これで貸りは返せましたね」と俺が言うと、「バカ・・・最初から、借りも貸しも無いよ」と先生は言った。 ベットの周りのカーテンを閉めて、俺たち二人、黙って泣いた。 |
犬山市立楽田小学校
〒484-0858 住所:愛知県犬山市字城山97番地 TEL:0568-67-1005 FAX:0568-69-0335 |