最新更新日:2024/05/13 | |
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3月17日(水)6年生立志の会での話題は「あきらめない気持ちをもち続ける」です。 競泳女子の池江璃花子選手は3歳で水泳をはじめ、5歳の時にはクロール、バタフライ、背泳ぎ、平泳ぎのすべてで50m泳げるようになったそうです。小学校卒業時には50m自由形で全国優勝をしています。中学校では、数々の大会で新記録をだし、すでに中学3年生で100mバタフライなど3つの日本最高記録を持っていました。その後、高校でさらに6つ、合計9つの日本記録をもつトップスイマーとなりました。 しかしそんな彼女を病魔が襲いました。大学進学も決まり高校卒業を控えた今から2年前の2月、オーストラリア遠征中だった彼女は、思うような記録が出せず、とても不調でした。予定を切り上げて日本へ帰国した彼女にお医者さんが告げた病名は「白血病」、血液のがんです。昨年開催されるはずのTOKYOオリンピックで、「いくつ金メダルが取れるか」と期待をされていた彼女に、一転、いのちの危機が訪れてしまったのです。彼女はどんな気持ちだったでしょう。「なんで自分が・・・」「もう泳げないのかな?」「まだ18歳なのに」「死んでしまうのかな」 1年半後に迫っていたTOKYOオリンピックへの出場は絶望的になりました。白血病との闘いが始まりました。抗がん剤という薬を使って治療しますが、とても強い薬なので吐き気や体調不良を伴います。彼女は、「思ってたより、数十倍、数百倍、数千倍しんどいです。」と、このころのツイッターに綴っています。筋肉は落ち腕や脚は細くなり、泳ぐなんてとても無理な状態でした。 辛くて苦しい1年半の闘病生活をつづけ、本当だったらオリンピックが開催されるはずだった、昨年の夏、彼女はプールに戻ってきました。最初のレースでは、自分のもっている日本記録にはまだまだのタイムでしたが、とても力強い泳ぎでした。彼女はレースの後、涙を流していました。プールに戻ってこられたことがうれしかったのでしょう。 そして今年の1月、彼女は成人式を迎えました。「一人の新成人として、大人として、自覚を持って強い人間、そして強いアスリートになれるよう精進していきます。」そう語っていました。翌2月、競泳ジャパンオープンの女子50m自由形の決勝で準優勝、とうとう表彰台に昇りました。そして、2月21日、50mバタフライで優勝を果たしました。一度はあきらめようとしたTOKYOオリンピックに、1年延期されたことも重なって、もしかしたら出場できるかもしれません。 彼女は闘病中にこんなことを言っています。「神様は乗り越えられない試練は与えない、自分に乗り越えられない壁はない」その言葉通りに、トップアスリートとしてプールへ戻ってきました。 皆さんには、これから先苦しいこと辛いことも待っているかもしれません。しかし、自分自身になりたいことやりたいこと、夢や希望があって、「どうしても叶えたい」「絶対にあきらめない」という気持ちがあれば、願いは達成します。皆さんがこの先、世界へ大きく羽ばたいていってくれることを望みます。 → |
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