全校朝礼では、表彰後、私から話をしました。以下、講話の内容です。
おはようございます。校長の高田です。
先日の生徒総会での議案書にも「あじみこし」という言葉が使われていました。また、廊下にもこの言葉が掲示されています。
今日は、改めて、この「あじみこし」について、再度確認をさせてください。
言うまでもなく学校は勉強する所ですが、その「勉強」は、各教科の学習だけではありません。
近い将来、社会に出たとき、信頼を得るために必要とされる一般常識を身に付けることも、大切な勉強の一つです。
「あじみこし」は、飛鳥中生に身に付けてもらいたい「基本的生活習慣」の土台です。「基本的生活習慣」は、言い換えれば「社会的信頼を得るための最低条件」と言えます。
以下、「校長講話・ここをクリック」に掲載いたしました。
校長:高田勝喜
校長講話・ここをクリック
まず【あ・じ・み・こ・し】の【あ】は、挨拶の【あ】です。
気持ちの良い挨拶を、自分からするように心がけているでしょうか? 人に挨拶されたら、きちんと返していますか?
人とのコミュニケーションの第一歩として、気持ち良い挨拶ができるよう習慣付けてください。
体育の授業や部活動では、とても元気な声が聞かれます。そのときだけに留めず、学校生活において元気な挨拶が飛び交う飛鳥中を目指しましょう。
次に【あ・じ・み・こ・し】の【じ】は、時間の【じ】です。
集団生活や人との関わりの中で時間を守らないと、それは他者の大切な時間を奪うことになるということを考えたことはありますか?
時間を意識し、自分にとっても周囲の人にとってもかけがえのない時間、二度と取り戻すことのできない時間を大切にする習慣をつけてください。
【あ・じ・み・こ・し】の【み】は、身だしなみ、身の周りの整理整頓の【み】です。
学校生活という公的な時間・公的な空間で守るべき身だしなみと、プライベートな時間・プライベートな空間で楽しむおしゃれを区別し、しっかり使い分けられるようにしましょう。公の場、オフィシャルと私的な場、プライベート、時と場所をわきまえた身だしなみが心がけられる飛鳥中生であってください。
【あ・じ・み・こ・し】の【こ】は、言葉遣いの【こ】です。
話す相手、話す場所、話す状況にふさわしい言葉遣いを心がけてください。
言葉には、その人の考えや思いだけでなく、その人の品格が現れます。少なくとも「ウザい」「キモい」「死ね」「消えろ」など、相手を傷つける言葉、自分の品格をおとしめる言葉は、人に対して絶対に使わず、飛鳥中から根絶するようお願いしておきます。
【あ・じ・み・こ・し】の【し】は、姿勢の【し】です。
一日の生活の中には、意識して姿勢をつくらなければならない場面があります。人の話を聴くときの姿勢、授業を受けるときの姿勢、食事をするときの姿勢…。
「姿勢」という言葉には、「体の構え」と「物事に取り組む態度」と2つの意味があります。形としての姿勢・物事に臨む態度としての姿勢、この両方を大切にしてください。
以上の【あ・じ・み・こ・し】は、あらゆる社会で要求される基本的生活習慣です。
ぜひ、飛鳥中生には、日頃からこの【あ・じ・み・こ・し】を意識し、学校生活を送り、身につけてもらいたいと思っています。
私たち人間は、集団や社会と関わって生きています。学校生活は、社会という大きな集団に出て行く前の準備段階としての小さな集団としての社会です。
人と関わると言うことは、良くも悪くも周囲に影響を与えます。一人ひとり個人が、基本的生活習慣である【あ・じ・み・こ・し】を身につけ、成長するとともに、飛鳥中という集団がお互いに良い影響を与え合える集団であることを願っています。
以上で、私の話を終わります。