本日、「 全校朝礼 」を行いました。
今日は私からの話だけなので、Zoomを利用してではなく、放送での朝礼としました。
学級委員男子に協力してもらい、3つの数字を各クラスの黒板に書いてもらいました。
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おはようございます。
今日はこれから3つの数字を伝えます。何を表す数字か考えてみてください。
約1.2億 約78億 約1.5%
約1.2億とは、現在の日本の人口です。
約78億とは、日々変動しますが、およその世界の人口です。
そして、約1.5%というのは、世界の人口の中で日本人が占める割合です。
言い方を変えると98.5%の人が、日本人とは、異なる文化や伝統を持っているということです。
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校長:高田勝喜
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例えば、クリスマスや大晦日、お正月の過ごし方を考えてみましょう。
日本では、クリスマスやイブを友達や仲間・恋人と過ごすことが多いと思います。そして、お正月は家族と迎えることでしょう。一方、欧米諸国では、クリスマスは家族との時間を大切に、そして、カウント・ダウンからニューイヤーは友人と楽しく過ごします。
また、虹は何色ですかと聞かれたら、日本人の多くは7色を思い浮かべることでしょう。これもまた、国によっては、2色であったり8色と言う国もあります。
学校の授業の中でもヨーロッパのある国では、日本人が当たり前のように行う手を挙げる動作を嫌う国があります。
こうした動作のもつ意味や風習、習慣の違いは、何も日本と外国の間にだけあるものではありません。
日本の中でも、自分では「当たり前」と思っていることが、地域によって通用しないこともあります。
そうした動作や風習、常識の違いが原因で大きなトラブルや紛争にまで発展することがあるのが現実です。
私たちの身近なところでは、自分たちの価値観にあっていないからという理由で「うざい。」「きもい。」「意味わかんない。」と仲間外れにしたり、誹謗・中傷し、相手に嫌な思いをさせていることも事実です。
これからの君たちには、国際人としての資質を身につけることが求められています。
先ほどの数字で示したとおり、それは、自分たちの文化や伝統を大切にしながら、自分たちと違ったものを受け入れ、容認できること、そして、自分たちとは異質なものを尊重できる姿勢や態度をもつことが大切になるのです。
今月11月は、「ふれあい月間」に位置付けられています。学校から、いじめや暴力をなくすために立ち止まり考える月間であり、アンケートも行います。
なによりも、君たち一人一人が相手を尊重し、お互いの個性を受け入れ、認め合える寛容な心を持つことがより大切になります。
そして、誰もが快適に、心地よく生活できる学校・社会を築いていくためにも、一人ひとりが自分自身の心を育ててくれることを願っています。
以上でわたしの話を終わります。