今朝のMeet朝礼では、学生チューターとして今日からお見えになった大学生ボランティアさんの挨拶がありました。養護教諭の先生のお手伝いをしながら、西成っ子を支援していただきます。
その後、校長先生のお話がありました。内容は、以下の通りです。
先週、児童会役員や代表委員、生活委員の皆さんが、「あいさつ運動」を行いました。冷たい風が吹く中、登校してくる皆さんに、笑顔で、相手の目を見て、大きな声で「おはようございます」の挨拶をしていました。とても気持ちが良かったですね。あいさつ運動中だけでなく、むしろ大切なのは、運動が終わってからです。今日からも、「こんにちは」「さようなら」「ありがとう」など、挨拶をみんなで交わしていきましょう。
ところで、「あいさつ」を漢字で書くと、どういう字になるか知っていますか。「挨」という字は、心を開くという意味があります。また、「拶」という字には、相手に迫るという意味があります。どちらも同じ、自分の心を開く、相手に近づくという意味があるのです。つまり、「挨拶」は、相手の心のドアをノックして、仲良くなりましょう、お話しましょう、という気持ちを伝える言葉だと言えますね。
心を開くことで、相手に近づくことができる。あいさつで、相手が確かにいるということを認め、思いやることができる。いうなれば、「挨拶」は人と人との心をつなぐサインでもあるのです。
皆さんが日々、何気なく使っている「挨拶」ですが、実はそれぞれに深い意味が隠されています。そこで問題です。□には、「わ」か「は」のどちらが入ると思いますか。答えは、「は」です。くっつきの「は」ですから、実は後に続く言葉があります。「こんにちは」には、「今日は、お元気ですか」、「こんばんは」には「今晩は、ご機嫌いかがですか」という意味が隠されているのです。相手を気遣う優しい気持ち、それがだんだん省略されたのが「挨拶」なのです。
では、もう一問。「おはよう」には1年生で習う漢字が一文字当てはまります。どんな漢字でしょう。答えは、「早い」です。では「お早う」の後に隠されている言葉を考えてみましょう。「おはよう」には「お早いですね。今日も良い日をお過ごしください」「お早う!今日も頑張ろう!」という気持ちが隠されています。お互いに気持ちよく一日を始めることができますね。
次に、「さようなら」の後にはどんな言葉が隠されているでしょうか。漢字で書くと「左様なら」となり、これは「そのようならば」という意味になります。「もうお別れの時間の様です。それなら…」皆さんは、どんな気持ちでお別れしますか。「それならまた会う日まで元気でね」「それなら、また会おうね。楽しかったよ」そんな気持ちが隠されていますね。
最後に「ありがとう」については、以前もお話しましたが、「ありがとう」を漢字で書くと「有り難う」でした。これは、あることが難しい、つまり「めったいにない」ということを表します。ですから「ありがとう」には「私に、めったにないような、あり得ない優しいことをしてくれて、うれしいです」という意味が込められているのです。「ありがとう」に対して「どういたしまして」と答えるのは「どうしてそんなことを言うのですか。たいしたことではありませんよ」という気持ちを伝えています。
「挨拶」は、お互いの心と心を開いて優しい気持ちを伝え合うことができる、素敵な言葉ですね。ちょっとの勇気を出して、進んで挨拶ができる西成っ子になってほしいと思います。
思いやりあふれる優しい声に、笑顔を添えて挨拶をしていきましょう。児童会が行ったあいさつ運動を忘れずに、西成小から挨拶の輪をなくさないという気持ちで、挨拶していきたいですね。「挨拶をしたら、こんないいことがありました」と校長室に、報告にきてくれても良いですよ。いつでも待っています。
それでは挨拶についてのまとめをして、校長先生のお話を終わります。
挨拶は人と人をつなぎ、お互い気持ちよくなる、いろいろな人と仲良くなれる魔法の言葉です。そして、良い人間関係を築くきっかけとなる近道です。笑顔で、相手の目を見て、聞こえる大きさの声で挨拶をしましょう。魔法の言葉「あいさつ」4つの心得は、「あかるく、いつも、さきに、つづける」ですよ。長くなりましたが、しっかり聞いてくれてありがとう。