「リズム縄跳び」の表彰伝達後、GoogleMeetによる朝礼が行われました。校長先生より、リズム縄跳びについてのお話が、以下のようにありました。
先ほど、リズム縄跳び1級に合格した人たちを表彰しました。とてもすごいことであり、素晴らしい結果ですね。難しい技に挑戦し続け、見事にやり遂げました。おめでとうございます。
表彰を受けた子だけでなく、きっと昨年より上の級で合格していた子が、多くいたと思います。中間放課や昼放課になると、縄跳びを持って誰よりも早く運動場に集まり、流れて来るリズム縄跳びの音楽に合わせて、必死になって頑張って練習に取り組んできました。
何度も何度も失敗しては挑戦し、縄が足に引っかかるたびに悔しい思いをしながらも、次こそは跳んでやる、必ず成功してみせるという思いで、一生懸命に練習してきたことと思います。
上手く跳べる子の跳び方を見ては真似をしてみたり、縄の長さや回し方など、自分なりに跳びやすくする工夫をしながら試してみたりしたことでしょう。
きっと、体育の授業や放課の練習だけでは物足りず、家に帰ってからも縄跳びの練習に明け暮れていた子もいることと思います。
そうした日々の努力の成果が、先日のリズム縄跳び発表会にも表れていました。そういう意味では、合格証をもらった人だけでなく、西成っ子全員が、おめでとうですね。本当によく頑張りました。
校長先生は映画を見ることが好きですが、最近見た映画で「ファースト・スラムダンク」があります。高校のバスケットボール部が舞台となっているアニメ映画です。原作の漫画は、校長先生が若いころに大人気となり、全部読んだことがあります。
今日のお話をするにあたり、この物語に登場する二人の先生が浮かんできました。安西先生と田岡先生です。二人ともそれぞれライバルとなる高校のバスケットボール部の監督をしているのですが、この二人の先生が物語の中で言っている言葉があります。
「諦めたらそこで試合終了だよ」「俺は絶対にあきらめん」です。きっと西成っ子のみんなは、こんな気持ちでリズム縄跳びを頑張り続けていたのだなと思いました。跳べなくても、できなくても、何回失敗を繰り替えしても、諦めずに挑戦し続けてきたからこそ、西成っ子は素晴らしい縄跳びの技術を、そして力を身につけることができたのだと思いました。
そして、もう一つ、「断固たる決意が必要なんだ」「ゆっくりでもいい。自分の力でやり遂げろ」です。絶対に跳ぶんだ、成功させるんだ、何が何でも最後まで跳びきるぞという、強い気持ちとゆるぎない心が、技の成功へと、そして合格へと導いてきたことと思います。慌てずゆっくりと、あきらめることなく、最後まで自分の力で自分自身でやり切ってきたことが大切なのです。
リズム縄跳びだけでなく、毎日の授業における学習でも、学級や学年での生活においても、同じことがいえると思います。諦めない気持ちと、最後まで自分でやり切る心で、この一年のまとめをしっかりと行っていってください。4月からの新しいスタートが、良いものになることを願っています。