先週から、水泳の授業が始まりました。みなさんが、コロナ対策を意識しながら、2年ぶりの水泳を楽しんでいる姿を見ることができ、大変うれしく思います。
先月21日の児童集会では、児童会役員の人たちが「あいさつ」について、演技をまじえながら、みなさんに呼びかけをしてくれました。また、代表委員の人たちも引き続き、中間放課や昼放課に「スリー運動」で働きかけています。これからも、「明るく いつも 先に つづける」のあいさつモットーを心がけていきましょう。
梅雨入りしてから1か月ぐらいたちますが、今年はこれまで、雨が降る日が少ないようにも感じます。でも、先週末から今週にかけては、雨の日が続くという予報が出ていますね。じとじと降ったり、ザーザー降ったり、傘が手放せない日が多くなるようです。放課中は、室内でけがのないように過ごしてくださいね。
さて、今日みなさんにお話したいのは、姿勢のことです。校長先生は、4月からみなさんの授業の様子を見て回っています。みなさんの頑張る姿がいつも見られてとてもうれしく思いますが、気になっていることの一つとして、良くない姿勢を目にします。今日は改めて、良い姿勢がなぜ大切なのかをお話します。
こんな姿勢で過ごしている人はいませんか。足が上がっている、猫背になって顔が机にくっつきそう、だらしなくななめになる、机の上にひじや胸をのせてしまうなどです。みなさんの頭の中には脳みそがありますね。脳は姿勢が悪いと、「今はリラックスしていいんだな、今見えているものは覚えなくてもいいんだな」と思ってしまいます。でも、良い姿勢を保つと、脳は「おなかや背中の筋肉が緊張しているぞ、今はとても大切な時間なんだな、入ってくる学習内容はとても重要なことに違いない」と脳の記憶領域や判断をする領域がパワー全開となり、効率よく勉強することができるのです。
実際に、NHKの番組で、姿勢についての実験が行われました。本人は、「楽だ、疲れない、集中できる」と言っている悪い姿勢の子どもたちと、「あしぺったん、背中はピン、おなかと背中にグー1つ」の良い姿勢の子どもたちとが、3分間、漢字の練習をした結果を比べる実験です。結果は、良い姿勢の子たちが、20〜30%多く書けていました。また、携帯ゲーム機で前かがみの姿勢を続けていると、肺に入ってくる空気の量が少なくなり、脳みそに十分な酸素が届かなくなるという報告もあります。
さらに、良い姿勢は健康増進にもつながります。ゆらりとした座り方をすると、腰を痛め、将来腰痛に苦しむこととなります。校長先生は姿勢が良かったほうなので、腰を痛めることなく、からだを全力で動かして運動できたので、いろいろなスポーツにチャレンジしていって大好きになりました。小学生の今から、よい姿勢を心がけていると、中学生になっても、大人になっても健康で丈夫な体になっていきます。良い姿勢を心がけるだけで、勉強ができるようになり、健康にもなる。いいことづくめですね。
将来大人になった時に、カッコいい立ち姿になれます。背中が曲がったような姿勢にはなってほしくありません。ぜひ、今から心がけてくださいね。校長先生は、これからもしっかりと見まもっていきます。みなさん自身は、各教室にある「よい しせい」の掲示物を見ながら、よい姿勢についての意識をもって、確認をし、勉強してほしいと思います。「グー ペタ ピン サッ」ですよ。
もうすぐ1学期も終わりに近づいてきました。これから梅雨明けとともに天気の良い日が続き、どんどん暑くなっていきます。コロナだけでなく、熱中症にも気をつけていかなければなりません。良い姿勢、そしてマスクをして、西成っ子のみなさんは、「明るく 豊かに たくましく」で、梅雨を、そして暑い夏を笑顔で乗り切ってほしいと願っています。
以上で、校長先生のお話を終わります。