第5回は、11月16日13時〜15時です。講師は、インクルーシブ教育の専門家『野口晃菜先生』です。ぜひご参加ください。

【第7回】「和田裕枝先生」登壇

■日時 2月10日(土)10時〜12時
■会場 大口町立大口中学校
■講師 和田裕枝先生(前・豊田市立小清水小学校長)
■演題 「子どもも教師もわくわくする授業をめざして!」〜キーワードは「聞く力」「つなぐ力」「ノート指導」〜
■プロフィール
 今回で4回目の登壇。授業のうまさは、愛知教育大学名誉教授の志水廣先生のお墨付き。和田先生の授業は「特別な教材を使うのではなく、教科書をもとにどの子どもも深く考え、活躍する授業」です。今回は、若手の教師の実践をもとに、模擬授業を通して、明日からの授業・学級経営に役立つ話が目白押しです。キーワードは「聞く力」「つなぐ力」「ノート指導」。若い先生からベテランの先生までご期待ください!

鏑木良夫先生セミナー1

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 1月13日に先行学習の実践家である鏑木良夫先生をお招きし、という演題でご講演していただきました。
 問題解決的学習は、「予想や議論を通して、結論へ導く。その中の学習に、気付きと練り上げがないと学力が低くなってしまう。そのために、基礎的な知識が必要となってくる」ということを教えていただきました。また、既有知識と未修知識を結びつけることで深い学びにつながっていくとも仰っていました。
 問題解決的学習が目指すものとしては、子供たちを自立させ、人に騙されない人をつくることであると教えていただきました。
 他にも、全校集会などの場面で、子供たちを動かす具体的な指示についても学ぶことができました。

鏑木良夫先生セミナー2

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 「NHKワクワク授業−わたしの教え方−」という、実際の授業風景を視聴しました。
 教科は理科でした。単元は「6年 水溶液の性質」でした。子供たちが予習をしてから授業を受ける光景はとても新鮮で、結果を知っている子供たちでも、実験を通して新たな気づきや知識を得ることができていました。なにより、予習して得た「半わかり」の知識が、授業によって「本わかり」になっていく過程を楽しんでいる様子が見受けられました。
 また、活用課題を与える場面では、予備知識を使って結果を予想することで知識をアウトプットしたり、仲間と考えを共有したりしていました。授業の前半と後半とで2回、理解度の確認をすることで、自分の成長をメタ認知させる場面もありました。
 知的好奇心をくすぐる授業が終始展開され、予習はしてはいけないという既成概念を破る素晴らしい授業だと思いました。

鏑木良夫先生セミナー3

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 理科に限らず、国語、算数、社会の授業でも、盛り上がるような活用課題をいくつか提示していただきました。参加者の予想が分かれ、それぞれ理由を述べ合いました。予想外の解答だったときには、驚きの声が上がる場面も見られました。
 他にも、教師と子供が一緒に板書する「共書き」という手法も実演していただくなど、大変実りのあるセミナーとなりました。

【第6回】「鏑木良夫先生」登壇

■日時 1月13日(土)10時〜12時
■会場 大口町立大口中学校
■講師 鏑木良夫先生(先行学習研究所授業インストラクター)
■演題 「主体的・対話的な授業先行学習」
■プロフィール
 1948年、東京生まれ。先行学習・認知心理学を使った「教えて考えさせる授業」の実践家。埼玉県草加市内公立小学校、草加市教育委員会、草加市内公立小中学校校長、京都府光華女子小学校校長を経て、現在、授業インストラクターとして全国各地の学校の授業改善をサポートする。「わかることの保障」ができる授業、子どもの「わかりたい気持ち」に応える授業の具体を、実践事例とともに示してくださいます。

佐藤正寿先生セミナー1

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11月12日に佐藤正寿先生をお招きし、アクティブな社会科授業づくり〜社会科好きの子どもを育てるためのコツ〜という演題でご講演していただきました。
第一部では、アクティブな社会科授業づくりの基礎・基本ということで、導入、実社会との関わり、話し合い、発問、学習課題、まとめについて具体的に語っていただきました。その一部を紹介します。
導入では、切実感のある課題を提示することで、子どもから「え、どうして?」「考えてみたら不思議だ、なぜ?」という声を出させたいとお話されました。そのために、キャベツ農家の仕事を学んだ子どもたちにキャベツをつぶす農家の姿を見せ、「どうしてだろう?」と感じさせる。資料の一部を隠して、コンビニのおにぎりの隣には「何が売られているのだろう?」と考えさせる。こどもの追究心をくすぐる仕掛けを教えていただきました。
発問では、思考を促すということを中心にお話をされました。「いつ」「どこ」「だれ」「なに」の5W1H発問、「賛成か反対か」「もし・・したら」の選択発問、「・・は何か」「・・と言えるか」の焦点化発問など様々な発問の仕方を学びました。また、あいまいさを問う発問で、信号機の並び順(赤はどこでしょう?)を考え、思考を自然に促す発問を学びました。

佐藤正寿先生セミナー2

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第二部では、第一部でお話された基礎・基本を土台に、模擬授業「戦争と人々の暮らし」(6年)をしていただきました。
前半は、写真から戦争の様子を発言させたり、知っていることをたくさん発表させたり、知識の部分を学習しました。後半は、資料の内容について2つの立場に分かれて考えました。どちらも立場の意見もしっかり聴き、思考していきました。知識を学ぶだけではなく、知識や資料を活用し、じっくり考える授業展開にぐっと引き込まれていきました。

佐藤正寿先生セミナー3

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第三部では、「教師こそアクティブラーナーに」というお話をしていただきました。
どのように教師自身が学ぶのかという視点で、教員の次の3つのライフステージを示されました。若手教員として教師としての基礎を学ぶ。(第1ステージ:22〜34歳ごろ)中堅教員として学校の柱として活躍する。(第2ステージ:35〜47歳ごろ)学校のリーダー。後輩を育てる。(48〜60歳ごろ)佐藤先生自身も50代での挑戦として10月から大学院博士課程で学ばれ、常に学ぼうという姿勢が教師にとって大切であることを改めて学びました。
未来社会を考えるという視点でもお話していただきました。2050年の社会を想像し、科学技術が進歩していく中で、「教師の役割は何か。」さらには、「私たちが学ぶべきものは何か。」ということについて考えました。
三部構成で講演をしていただきましたが、中身が濃くあっという間の2時間でした。

【第4回】「野口芳宏先生」セミナー1

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10月9日に、野口芳宏先生をお迎えし、国語教育、道徳についてご講演をいただきました。
第1部では、小学校1年生教材 たぬきの糸車の模擬授業を通して低学年の教材の扱い方をお話しいただきました。
初めの模擬授業の中では、手の上げ方、○×法の全員参加、教材の内容と教科の内容の区別、意図的指名など、ひとつひとつ丁寧にお話しいただき、国語の授業の流れや教材の見方を細かく知ることができました。
また、学力の形成について、1入手・獲得、2修正・否定、3深化・統合、4反復・定着、5応用・活用の5つのポイントにしぼりながら、国語の学習用語を育てることの大切さを模擬授業の中で具体例をあげながらお話しいただきました。
身につけなければならない力については、1読字力、2語彙力、3文脈力の3つであり、この三つの力をしっかり育てていかなければならないのでそれぞれが相互に大切であるということも学びました。

野口先生の子どもたちに対する愛ある模擬授業がとても伝わってくる授業でした。

【第4回】「野口芳宏先生」セミナー2

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第2部は、玉置先生の道徳模擬授業を通して野口先生との対談をしていただきました。
野口先生の著書「道徳の授業の教科書」についてダイジェストにまとめられたお話をされ、その後自身の道徳の授業づくりについて述べられた後、実際に授業をしていただきました。
模擬授業の教材は、中学校3年生の道徳教材「二通の手紙」でした。
玉置先生は、主人公のすがすがしさは母親の手紙だけにある子どもを多く出させ、本当にそうなのかと問いかける「揺さぶり発問」をするため、母からの手紙と解雇通知の順を逆にされ、後の対談や議論の中心となりました。

最後に、対談を通して、野口先生と玉置先生の道徳授業へ思いや考え方が参加者に伝わり、多くの見方や考え方を学ばせていただいた時間となりました。

【第4回】「野口芳宏先生」セミナー3

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第3部では、道徳の模擬授業〜幸福の条件〜をしていただきました。

人が幸せになるために、3つだけ願いを聞いてもらえるとしたら、何が必要だと思うか、揺さぶり発問を多く取り入れられながら授業を展開されました。

健康には恵まれていないけど、私は決して不幸じゃない。
金はないけど決して私は不幸じゃない。
こういうことを漢字一字で何というか。「観」。
「観」とは、人が生きる中で、めぐり合う状況や場を受け入れていく心。
その心を子どもたち育てていくこと(観をみがくこと)こそ、道徳の授業であることをお話しされました。
野口先生の心にしみる、しびれる道徳の授業を存分に味わうことができた1日になりました。
ありがとうございました。

【第5回】「佐藤正寿先生」登壇

■日時 11月12日(日)10時〜12時
■会場 大口町立大口中学校
■講師 佐藤正寿先生(岩手県奥州市立水沢小学校副校長)
■演題 「アクティブな社会科授業づくり 〜社会科好きの子どもを育てるためのコツ〜」
■プロフィール
 2年ぶりのご登壇です。有田和正先生から多くを学び、自身のスタイルに昇華させた佐藤正寿先生は、社会科授業の「達人」です。著書は、『ゼロから学べる小学校社会科授業づくり』『スペシャリスト直伝! 社会科授業成功の極意』など多数。前回の講演では「わくわく社会科授業」という演題で、全員がわかる、できる授業のつくり方を模擬授業「東京オリンピック」を通して伝授していただきました。今回も模擬授業を通して、社会科の授業づくりの技を伝授していただきます。佐藤先生のぐっと引きつけられる語りと思考を深める教材のしかけに引き込まれること間違いなしです。

【第4回】「野口芳宏先生」登壇

■日時 10月9日(月・祝)10時〜15時
■会場 大口町立大口中学校
■講師 野口芳宏先生(植草学園大学名誉教授)
■演題
【午前の部】10:00〜12:00
 低学年の国語文学教材の扱い方
 〜小学校1年生教材たぬきの糸車の模擬授業を通して〜

【午後の部1】13:00〜14:00
 玉置道徳を野口が斬る
  玉置崇先生がライブで道徳の模擬授業を行います。

【午後の部2】14:00〜15:00
 野口道徳の模擬授業〜幸福の条件〜

■プロフィール
 今年も教師力アップセミナーレギュラー、授業名人野口先生の講演を3本立てで丸一日聞くことができます。昨年度から、2本目の会員の発表が、模擬授業を通してとなり、さらに具体的に授業法を学ぶことができるようになりました。今年度の会員の発表者は玉置崇先生です。一体どんな発表となるのでしょう。目から鱗の 一日となること間違いなしです。乞うご期待を!

川上康則先生セミナー 1

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 9月3日に東京都立矢口特別支援学校の川上康則先生をお迎えし、「発達につまずきのある子どもの輝かせ方〜通常の学級で特別支援教育の視点をいかす〜」というテーマで語っていただきました。その一部をご紹介します。
まず話されたのは、「指導のやり方を求めるのではなく、教師としての在り方を見直そう」これが子ども理解の第一歩目なのだということです。子どもの問題行動ばかりに捉われず、教師自身の子ども理解に対する守備範囲を広げていくことが肝要である。このお話を聞いて、教師として大切なことは何だろうかと考えさせられました。
「お試し行動を理解し教育の軸がぶれないようにしよう。」というお話がありました。「かまって」サインなどのお試し行動はお母さん・若手の教師・支援員がターゲットになりやすく、腰回り・足回りにくっついてくることもあり、距離をとらないとエスカレートしていきます。このような行動に対しては、「堂々と毅然と穏やかに」「焦らず慌てずあきらめず」対応することで子どもを混乱させずに済むと教えていただきました。
 講演の途中、川上先生の指示で何度もペアトークを行いました。とても表情良く、明るく楽しく話す参加者たちの姿がありました。リフレーミングの練習ワークにおいても盛り上がりました。枠(フレーム)を捉えなおすリフレーミングを行うことで、子どもの苦手としている部分を「強み」に変えていこうという視点は非常に大切であると学びました。

川上康則先生セミナー 2

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 具体的なお話の中に、座っているときなどの姿勢が悪い子についての話がありました。こういった子に対して、「姿勢が悪い!」と叱るだけでは一過性の指導にしかなりません。よい姿勢を教え、地道に育てる心構えが教師には必要です。さらに、姿勢が崩れるということはその子の背景要因の氷山の一角に過ぎず、触覚、固有感覚、前庭感覚などその他様々なものが背景として考えられることを教師は知っておくべきだとお話しいただきました。
 また、子どもの価値を引き出すことについての話では、ほめ方や言い方に捉われすぎにほめよう。大切なのは言い方よりタイミングである。さらに、大人が楽しそう、嬉しそうにすることで十分ご褒美になると教えていただきました。そして、「ほめて育てる」は実は入り口であり、ほめることの本来の目的は「ほめられなくても行動する子に育てる」ことであることを忘れてはいけないと再確認することができました。

川上康則先生セミナー 3

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 学級経営について、教室の「あたり前」は根気と継続でつくっていくものであり、「よいあたり前」をつくっていくことこそが学級経営である。そして、最高のクラス、最高の仲間づくりは最後の1日まで目指すことができ、「このクラスの一員であったことを誇りに」の気持ちをいつも演出していこうという担任としての姿勢を教わりました。
 最後に、「うまくいかない」ことがある子どもの「価値」を高める教育こそが特別支援教育なのだと語ってくださいました。特別支援教育の考え方が通常学級に、さらに教育そのものに通ずる考え方なのだと学ばせていただきました。川上先生、本当にありがとうございました。

【第3回】「川上康則先生」登壇

■日時 9月3日(日)10時〜12時
■会場 大口町立大口中学校 2階ランチルーム
■講師 川上康則先生(東京都立矢口特別支援学校主任教諭)
■演題 「発達につまずきのある子どもの輝かせ方 〜通常の学級で特別支援教育の視点をいかす〜」
■プロフィール
1974年、東京都生まれ。臨床発達心理士、特別支援教育士スーパーバイザー。NHKストレッチマン V 番組委員。日本授業 UD 学会常任理事。肢体不自由、知的障害、自閉症、ADHD や LD などの障害のある子に対する教育実践を積むとともに、特別支援教育コーディネーターとして、地域の学校現場や保護者などからの「ちょっと気になる子」への相談支援にも携わっている。当日は、通常学級における特別支援教育について豊富な経験をもとに話していただきます。

宇野弘恵先生セミナー まとめ1

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 6月17日に宇野弘恵先生(北海道旭川市公立小学校教諭)をお迎えし、『女性ならではの学級づくり』というテーマで語っていただきました。ここで、その一部をご紹介します。
 セミナーでは、まず宇野先生の今までの経験をお話しいただきました。教師には厳しさが必要であると認識していて、児童が指示を出し、他の児童がそれを受けて動く、指導を厳しくする掃除をしていたそうです。しかし、ある先生から「だれのための指導なんだろうね。」と言われたことから、規律をもとにした、指導の必要性を考えるようになったそうです。

宇野弘恵先生セミナー まとめ2

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 その中で、お話されたのが「かくれたカリキュラム」です。教師の行動・言動が知らず知らず児童に影響を与えてしまう怖さを教えていただきました。例えば朝の会の時間が終わっているにもかかわらず、自転車の乗り方についての話を終わらない教師がいたとします。教師は、大切な事だからと話しているつもりですが、聞いている児童は、『時間は守らなくてもいいんだ。』と感じているかもしれません。他にも教師が無意識に伝えてしまっていることはないか、周りの人と話し合うことで、様々な例を考えることができました。

宇野弘恵先生セミナー まとめ3

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 また、具体的な例を挙げて、指導が難しい児童への対応をお伝え頂きました。クラスの中で、児童が承認されるためには、
 ・ 教師も子どももばかにしない、軽々しくしない、しらけない。
 ・ 当たり前が、当たり前に成立する。
 ・ 規律、ルールがしっかりしている。
 ・ 教師と児童の信頼関係ができている。
 ことが必要になり、これらを通して、「規律の中での自由」を先生と児童が共有し、いい学級へとなることをお示しいただいた。ただ、気をつけなければならないことは、教師=リーダーであり、教師=支配者になっていないか。「誰のための指導」になっているかを意識しなければならないことを問いかけていました。


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