【第4回】「野口芳宏先生」セミナー1第1部では、小学校1年生教材 たぬきの糸車の模擬授業を通して低学年の教材の扱い方をお話しいただきました。 初めの模擬授業の中では、手の上げ方、○×法の全員参加、教材の内容と教科の内容の区別、意図的指名など、ひとつひとつ丁寧にお話しいただき、国語の授業の流れや教材の見方を細かく知ることができました。 また、学力の形成について、1入手・獲得、2修正・否定、3深化・統合、4反復・定着、5応用・活用の5つのポイントにしぼりながら、国語の学習用語を育てることの大切さを模擬授業の中で具体例をあげながらお話しいただきました。 身につけなければならない力については、1読字力、2語彙力、3文脈力の3つであり、この三つの力をしっかり育てていかなければならないのでそれぞれが相互に大切であるということも学びました。 野口先生の子どもたちに対する愛ある模擬授業がとても伝わってくる授業でした。 【第4回】「野口芳宏先生」セミナー2野口先生の著書「道徳の授業の教科書」についてダイジェストにまとめられたお話をされ、その後自身の道徳の授業づくりについて述べられた後、実際に授業をしていただきました。 模擬授業の教材は、中学校3年生の道徳教材「二通の手紙」でした。 玉置先生は、主人公のすがすがしさは母親の手紙だけにある子どもを多く出させ、本当にそうなのかと問いかける「揺さぶり発問」をするため、母からの手紙と解雇通知の順を逆にされ、後の対談や議論の中心となりました。 最後に、対談を通して、野口先生と玉置先生の道徳授業へ思いや考え方が参加者に伝わり、多くの見方や考え方を学ばせていただいた時間となりました。 【第4回】「野口芳宏先生」セミナー3人が幸せになるために、3つだけ願いを聞いてもらえるとしたら、何が必要だと思うか、揺さぶり発問を多く取り入れられながら授業を展開されました。 健康には恵まれていないけど、私は決して不幸じゃない。 金はないけど決して私は不幸じゃない。 こういうことを漢字一字で何というか。「観」。 「観」とは、人が生きる中で、めぐり合う状況や場を受け入れていく心。 その心を子どもたち育てていくこと(観をみがくこと)こそ、道徳の授業であることをお話しされました。 野口先生の心にしみる、しびれる道徳の授業を存分に味わうことができた1日になりました。 ありがとうございました。 |
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