第1回菊池省三先生セミナー報告2/2【個と集団・2:6:2・ピグマリオン効果・ぶつからない指導・先手を打つ・うろたえない・…】 ・ 非言語をほめる ・ 「写すだけやん」 学校では写すだけで「写すだけやん!」と言う子どもがいる。その時は「この紙1枚にどんな力があるか皆で考えよう。」とみんなで考える場をつくることが出来る。 ・ 「君たちの責任だ」 「お前らの責任だろ、なんで(友達が)こんなになるまでほっといたんだ。」 4月に言っても「なんで私まで怒られるんや・・」と思うだけ。6月頃に底上げが出来れば、スーパーAを叱るという叱り方に変えることもでき、全員で考えることが出来る。時期が大事。 ※スーパーA・・・周囲の仲間を成長させることができる学級リーダー ・ 「何か気になることある?」 ・ ○○君の成長 ・ 知的で無邪気でほんわかしたクラスを作りたい ・寝ている子を起こそうとすると「起きろ」「うるさい」となってしまう。少人数の話し合いだと自ら起きて活動する子が多くなる。少人数での話し合いを取り入れないとでこぼこを活かすのは難しいのではないかと思う。 ・少人数による対話も大切。 自由に動き回っていいから意見交換しよう。→自信と安心感のある学級でないとできない! ・ アクティブラーニングや学びあいも学級の土台が出来ていないと成り立たない。 ・ ディベートをする時は、相手の根拠に対して賛成、反対を言うように指導している。 発言の内容の質がどう変わってきているか、というところがポイント。 ・グループ学習では、誰かが発言したら他の子が意見を言う、1回言ったら次の子が言うまで休み、というようなルールを作り、皆が参加できるようにする。 ・全体学習では、1人が発表、みんなが分かるように指示をするように誘導。「見えますか?」「はい。待ってください。」というような授業中の発言のキャッチボールがあるとよい。 ・教師が常に教壇にいる必要はない。時々教師は横にはけて子どもが前に立つと、子どもも新たな気持ちで話を聞ける。→黒板の字や図の「見える化」 ・子どもが自分で意見を書くなど、黒板を子ども達に開放する。 ・どうすれば全員が参加して楽しめるか。 例:ソフトバレーボールの試合、グループの全員がボールにタッチしたら相手コートに返せるという独自のルール。 出来るようになるにつれ、ボールの重さを変えたり、コートの広さも変えていく。 ・ でこぼこが生きる学級にするために授業観を変える 第1回菊池省三先生1/2
5月9日土曜日、本年度第1回セミナーは菊池省三先生に登壇していただきました。
参加者は、180名程でアンケートから、ほぼ全参加者が「最近、気になっている多様な子どもの問題も『やはり学級をまとめあげていくことが大切だ』『そのための教師力アップなのだ』と原点に返りました。若い子たちに学級を群れでなく集団にすることを伝えていこうという思いが高まりました。」など、本年度の学級経営について触発され、意欲的になられたことがうかがえます。 簡単に報告させていただきます。 1 菊池流学級づくり〜自分を自分の言葉で語れる子どもに育てる〜 【ほめる・自分らしさ・自己開示・群れから集団・自信と安心・成長・…】 ・ ほめ言葉のシャワー 毎日できれば朝1番に子どもをほめる。そうすれば子どもたちも卒業前には自らほめるようになる。欠点を言うときも自己開示、自信をもってプラスで話すこと。 ・ 質問タイム ・ 価値語 教師が価値ある言葉でほめないと。例えば、他己中という言葉は教師が教えなければ子どもは知らない。つまり、価値語は教師が教えていかなければならない。シャワーのように浴びせないと子どもたちの中に落ちていかない。 ・ 係活動 自分らしさを出すのは特別活動の中の神髄ではないか。その特別活動の神髄が係り活動にある。ダンス係の活動を紹介。 ・ 成長ノート 他 <1年間の見通し>「成長曲線」で考える ・始業式⇒教師との縦糸⇒学級目標⇒子ども同士の横糸⇒自信と安心⇒自分らしさの発揮⇒リセット 成長ノート・価値語・ほめ言葉のシャワー・朝の質問タイムの指導・係活動の充実 【第1回】本年度のスタートは「菊池省三先生」
■日時 5月9日(土)10時〜12時
■会場 大口町立大口中学校 ■講師 菊池省三先生(「菊池道場」主宰) ■演題 「ほめ言葉のシャワーで子ども・学級を変えよう」 ■講師の紹介 文部科学省「『熟議』に基づく教育政策形成の在り方に関する懇談会」委員。「ほめ言葉のシャワー」「成長ノート」などの独自の実践により、コミュニケーション力あふれる教育をめざす。2012年7月16日NHK人気番組【プロフェッショナル 仕事の流儀】で取り上げられたことをきっかけに全国各地へ講演中。「日本初! 小学生が作ったコミュニケーション大事典<復刻版>」、「菊池先生のことばシャワーの奇跡」等著書多数。学級経営力をさらに磨きたい方、乞うご期待。 |
|