第6回は、1月25日10時〜12時です。講師は、理科教育の第一人者である『鳴川哲也先生』です。ぜひご参加ください。

【第4回】本セミナーの大黒柱「野口芳宏先生」登壇

■日時 10月13日(月・祝)10:00〜15:00
■講師 野口芳宏先生(植草学園大学発達教育学部名誉教授)
■会場 大口町立大口中学校
■内容
【午前の部】10:00〜12:00
 国語学力形成法 物語文「海のいのち」の模擬授業を通して
【午後の部1】13:00〜13:50
 会員による発表 中学2年「言葉の力」
【午後の部2】14:00〜15:00
 野口流「道徳」の授業 道徳の教科化に向けて

今年はどんな野口節が聞けるか、楽しみです。ぜひご参加ください。

横山浩之先生9

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「虐待」は何を思いつく?身体的?それだけではない。普通は、「児童の心身の正常な発達を妨げるような・・・」と説明されるが、朝ご飯を食べさせないも、立派なネグレクトである。来ている服が汚い、これもネグレクトである。心理的虐待は、言葉の暴力や無視も含まれる。問題は、虐待を受けている子は人を信用すると思うか?しない。ここで失敗するので、しつけられない。たとえば、高学年のクラスを受け持って、女の子がグループ化して、影で男の子をいじめたとする。その場合、いじめる側には虐待を受けていた子が多い。その子に、「・・しなさい」ではだめ。いかにしつけるかではなく、いかに人を信用させるかが対処法となる。今は、そういう子が多い。

横山浩之先生8

私が授業案を作成するときに心がけていることは、子どもが情報を得るところから始める、最初には、誰でもできることから始める、子どもの作業をできるだけ多くする、できるだけ説明しない、評価の問題。特別支援が必要な子には、教育目標が異なってもよいと考えている、子どもの反応は予測できない、クライマックスとなる発問は一つに絞る。
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横山浩之先生7

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変化の繰り返しで、できる子はわかってしまう。ここで歩き回っているは、先生役をしている。できる子が得をする仕組みだ。このクラスは、今まではできる子が活躍したことがない。できる子を不満だらけにしておかないためにこうした。

横山浩之先生6

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やっていない子の相手をしない。お利口さんの相手をするお利口さんが徳をする。相手をしてもらえることがご褒美となる。 すると、やっていない子がやりはじめた。「今日は10より大きな数をするよ。○○君、来て」ここで、普段立ち歩きする子を引っ張ってしまう。普段立ち歩きをする子はよい注目を受けていない。悪い注目しかされていない。ここで、よい注目の体験をさせている

横山浩之先生5

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横山先生が、1年生を対象に授業をされた、算数の授業を視聴する。

横山浩之先生4

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13を教える授業を考える。次の3点を5分で考えてほしい。
● 何を使って数えさせるか? (精神運動領域)
● 何を教えるのか?(認知領域)
● 生徒指導にこの単元を役立てられるか(情意領域)

横山浩之先生3

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書き方は、決まっている。現実的であること、理解可能であること、観察・測定可能であること、行動的であることです。

横山浩之先生2

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教育目標分類学では、教育目標は一般目標と行動目標に分けて書かれる。一般目標は「めあて」、行動目標は「てだて」ということができる。実際に授業案を見ていると、これは一般目標なのか、行動目標なのかが混乱している。

横山浩之先生1

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はじめに、教育目標分類学の話からはいる。「問題解決学習」を説明するには、実は、これだけの表を踏まえて言わなければならない。みなさんは、自分でカリキュラムを作ることはない。私は、今やっているがたいへんだ。授業づくりでは、この考え方が大切である。

【6/15曽山和彦先生9】

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〜まとめ〜
ルール違反を見逃さない。やりにくいというメッセージを伝える。
ルールを守っているときを見逃さずに褒める。
かける言葉をためておく。
やり続ければミラクルあり。あきらめないことが教師の大切な資質

〔質疑応答〕
【質問】分かっていてこちらの反応・見方をみている場合、どうアプローチしたらいいか?
【回答】
座ったり、状態が変わったりした時、動きを変えたとき→それが例外
「例外探し」の対応法を使う。繰り返しやってみる。一回きりで終わらない。

【質問】特別支援学級において、大人が見ていないときに暴力をふるう子への対応は?
【回答】
オニの心がでる理由:「厳しくやっていると、爆発することがある」
矛先が友達に向かっている、時には教師に
いいところを見つける
クラスの中で気になる子がいても、その子ばかりに声をかけてはいけない。周りの子が声をかけてもらう機会がなくなる。
他の先生からも声をかけてもらえるようにすることが大切。

【6/15曽山和彦先生8】

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〜東の大関「リフレーミング」〜
 見方次第で悩みは消える→まずは子どもの思いを受けてみる。見方を換えるといいところ探しになる
 優柔不断→しっかり考えている
 おしゃべり→明るさ
 気が小さい→優しい・繊細
 ※アドバイスで元気にならない子もいる「でも、先生はそう思うよ」と自分の考えは伝える

〜西の大関「例外探し」〜
 「問題」が100%と思いがちだが、すべてが否定的であることはない。例外を探しましょう。

【6/15曽山和彦先生7】

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〜東の横綱「いいところ探し」〜
 10歳頃、思春期までは褒めがなじむ。それ以降は、勇気づけの言葉(ありがとう、嬉しい、助かった)や、肯定アイメッセージがなじむ。
 肯定ユーメッセージ 「あなた(You)の行動がいいよ。」
 肯定アイメッセージ 「わたし(I)はうれしかったよ こんなところが。」

〜西の横綱「対決アイメッセージ」〜
 私が困っていること、嫌なことを伝える

【6/15曽山和彦先生6】

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〜「人づきあいのコツを学ぶSST」〜
二者択一で、必ず、どちらかを選び、簡単な理由をスピーチする。
1 社長 or 副社長
2 布団 or ベッド
3 朝  or  夜
4 都会 or 田舎
5 いちごケーキ or いちご大福

私は「社長がいい。なぜなら、・・・・」次の人へ
みんなが一つの話題を言ったら、次の話題へ。
「都会が好き。田舎は何も無いから。」はNG。都会のよさを伝える。
その後、井戸端会議をやればいい(SGEとして展開)。
(学校での実践例)
・毎週金曜日の朝、10分 1週目 2週目 メンバー変えて 3週目 お題変えて
・帰りの会で実践 「他の教科でもさらっと褒める」
 ※ 火が消えてしまってはだめ。打ち上げ花火にならないことが重要
 ※ 「バージョンアップ版」として、お題も決めさせる。お題が考えられないグループには他グループから紹介してもらい「〜だって」とつなげていく。

【6/15曽山和彦先生5】

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〜ソーシャルスキルの教え方〜
まずは型を身につける
 型をしっかり身につけたあと、技
 悲しいから泣くのではなく、泣くから悲しいのだ
 幸せだから笑うのではない。笑うから幸せなのだ。→笑顔はうつる

〜「教える」・「考えさせる」分岐点〜
 思春期になるまでは教える
  思春期はいつスタート? 第二次性徴が始まる頃。女子は4年生くらいで思春期に入る子がいる。男子は思春期に入るのが遅めであり、思春期前段階、思春期段階の子が混在する5,6年生は言葉のかけ方が難しい。 
  中学生の場合・・・直接ほめるのではなく、「かげほめ」が効果的。
      「校長先生がね・・・。」「部活の先生がね・・・。」言っていたよ。

【6/15曽山和彦先生4】

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【SST&SGE演習「アドジャン」】
・方法…各グループで 
・ねらい…あいさつ・話し方・聴き方(うなずき・目線・表情)・声量などのトレーニングとして行う(SSTとして)。
聞き返しの質問はしない・うなずくだけ・答えは簡潔に
 一通り回ったら、「アドジャン」
 ※「うなずき」・・・先生以上のうなずきを。「うなずき名人多いな」「うなずき増えたね」と言って励ます
次は、先程いった事について質問をしてみる。井戸端会議。「自分、他者、人生」に出会う(エンカウンター)SGEとしても展開できる。
先ほどいったことについて深める。1グループで2分間。
一人の人が話しすぎない。お互いに話をふっていく。
関係作りの第一歩は、相手への関心から始まる。
※山本五十六「してみて、言ってきかせて、させてみて、ほめてやらねば、人は動かじ」

【6/15曽山和彦先生3】

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〜自分、他者、互いを大切にできる子どもを育てたい!〜
・自分にOKと言えなければ、他者にはOKとは言えない。
・ソーシャルスキルを育もう。→「人は人の中でしか人になれない」
・家庭の力、地域の力が弱くなっている→学校の教員が最後の砦

〜望ましい集団づくり〜
 学級を居場所にする  縦糸「教師と子ども」と横糸「子ども同士」
 ・縦糸だけでもうまくいかない。横糸だけでもうまくいかない。
 ・ルールとふれあい(リレーション)・・・本音が言える関係の二つが必要
 ・ラポート(信頼関係・4月は浅い)からリレーションへ
  (NOがいえない関係から本音をいっても嫌われない関係へ)
  (例)付き合い始めた男女の関係(ラポート)→夫婦の関係(リレーション)
  そのためには、「関わる」「関わらせる」しかない。
  ペア・グループを使わないともったいない。ちょっとでもいいので。

【6/15曽山和彦先生2】

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〜相手に応じた言葉かけ〜
・「はい、そこまでにしよう。」と言って、話をやめられれば、小学校低学年は「えらいね」等の褒め言葉がなじむ。しかし、中学生の担任をしたときに褒めたら、「先生、慰めはやめてください。」と言われたこともある。年齢や発達段階によっては褒め言葉はなじまない。
・「はい、そこまでにしよう。」「ありがとう。」思いは同じでも相手に応じてかける言葉は違う。

〜人とのかかわり不足の子どもたち〜
・取り巻く環境の変化で三間(時間・空間・仲間)が消失。
・3つのスクリーン(テレビ・携帯電話・パソコン)→人との関わりも奪われた。
・本・食材までもネットで届く時代になり、一言も話さない時もある。
・人との関わりが量的にも、質的にも変わってきている。→ソーシャルスキルが弱まる
・その結果二極化した行動に出る子ども達の出現
 自尊感情がない子どもは、自分が消える→学校不適応、不登校
 あるいは相手を消す→ねたみ・恨み→いじめ・学級崩壊させようとする。
 以前なら個性的な子達が多くても人との関わりの中でおさまっていた。個性豊かなメンバーが多いが、学級崩れていない。先生が大声で押さえているわけでもない。
 (例)『ちびまる子ちゃん』 昭和40年生まれの設定。
 そのキャラクターは個性的。http://chibimaru.tv/chara/ 

【6/15曽山和彦先生1】

参加者102名。とてもわかりやすい講演で参加者の満足度100%。明日から使えるスキルがいっぱいありました。今回は、本の書名にもなっている「時々、“オニの心”が出る子どもにアプローチ 学校がするソーシャルスキル・トレーニング」について語っていただきました。セミナーの様子は【6/15曽山和彦先生2〜9】をご覧ください。また、アンケート結果は、ここをクリックすると見ることができます。
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【第2回】「曽山和彦先生」登壇

■日時 6月15日(日)10時〜12時
■会場 大口町立大口中学校
■講師 曽山和彦先生(名城大学大学院准教授)
■演題 「時々、“オニの心”が出る子どもにアプローチ
    学校がするソーシャルスキル・トレーニング」
■講師の紹介
東京都、秋田県の養護学校教諭、秋田県教育委員会指導主事、管理主事を経て現職。全国各地の教育関連研修・講演会講師を務める。学校におけるカウンセリングを考える会代表。子どもが時々出す“ オニの心”(自分勝手な振る舞い、わがままな行為)を鎮める・鎮め方を教える時期は、児童期をおいて他にない―と主張。学級集団という、人と人がかかわる場を活用しながら、「教えるべき時に教える」「人とかかわる楽しさの中で教える」を大切にするソーシャルスキル・トレーニングを紹介していただきます。皆様、ふるってご参加ください。

◎Hp:http://www.pat.hi-ho.ne.jp/soyama/
◎Blog:http://kazuencounter.blog.fc2.com/
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