第6回は、1月25日10時〜12時です。講師は、理科教育の第一人者である『鳴川哲也先生』です。ぜひご参加ください。

佐藤正寿先生セミナー12

教師としての「価値ある出会い」を大切に。「価値ある出会い」は誰にでもある。みなさんもあこがれの先生と出会っていたら幸せだ。大切なのはそれらの先生とつながる事。その先生のやり方を徹底的にまねる、追試をする。その中から一般原則を見つけていく。自分オリジナルの授業はその後で良い。
次に、自分のステージを意識すること。
第1ステージは若手教員としての基礎を学ぶ時期。
第2ステージは中堅教員として学校の柱として活躍する時期。
第3ステージは学校のリーダー。後輩を育てる時期。
「人生時刻」という考え方もある。「年齢÷3」が今の人生時刻。
自分の年齢で今やることは何か、意識していきたい。

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佐藤正寿先生セミナー11

視点10:地域のよさ・日本のよさを伝える授業
日本の良さをいくつ話すことができるか。私は昔聞かれて答えられなかった。教師として、子どもが20年、30年たった時に答えられないようではだめだと思った。小学校社会科の目標に「我が国の国土と歴史に対する理解と愛情」とある「愛情」がそれ。
年中行事、祝日などからも伝えたい。
佐藤先生ブログ http://satomasa5.cocolog-nifty.com/
「子どもたちに伝えたい日本の伝統・文化小話」http://satomasa5.cocolog-nifty.com/kobanasi/

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佐藤正寿先生セミナー10

視点9:キー発問の類型化とネーミング
キー発問をは1単元・1単位時間を貫くねらいに迫る中心的な問い。これが社会的な物の見方・考え方を育てる。
キー発問例1 「いつ」「どこ」「だれ」「何」
・武士の世の中が始まったのは「いつ」からか
・「だれ」が安全なくらしを作っているのか
・魚には「何」の費用が入っているのか
「何」を追及させるだけで、仕入れや氷、保管、輸送、焦点の利益など、坂何位は経済的な費用がかかっていることが分かる。
「5W1H発問」とネーミングすると思い出しやすい。
キー発問例2 「賛成か反対か」「もし・・・したら」
・農薬を使うのは賛成か反対か
選ばせるとだれもが参加できる。「選択発問」とネーミング。
キー発問例3 「条件は何か」「・・・と言えるか」
・工業が盛んな地域の条件は何か
束ねる発問。「焦点化発問」とネーミング。これは子どもが書く時間の確保を。書き出しを指示することも大事。

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佐藤正寿先生セミナー9

視点8:ICT活用はマッチするものをシンプルに
ICTはシンプルに使う。例えば実物投影機やパワーポイントなど。教科書の拡大提示だけでも情報の共有化が図れる。教師も、教科書を拡大するから書き込みができる。指示も「ここを丸で囲みなさい」だけで分かりやすい。教科書の資料に付箋を貼るだけで教材にもなる。教科書はICT活用の一流の教材。ほかにも、地図や国語辞典でも映せばすぐに全員が確認できる。地図帳や時点の使い方の学習技能も早く身につく。
表現力育成でも大切。画用紙にまとめさせるのは時間がかかる。B5程度の紙にまとめさせればすぐできる。それを拡大するだけでいい。
導入ではフラッシュ型教材を使う。「どんな地図記号か」「工場で働く人について、正しければ○、間違っていれ×と言おう」「写真の人の名前を言いなさい」
フラッシュ型教材はダウンロードもできる。教師のデジタルコンテンツとしては身近で効果が高い。

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佐藤正寿先生セミナー8

視点7:布石を打つ
有田先生の名言、「授業は布石の連続」。
有田先生はスーパーの学習で「毎日試食をする」という宿題を出した。初めは「はてな帳」に「今日は○○を食べた」と書いてくる。そのうち、「何のために試食をするのか?」という疑問が生まれる。そして「お客さんに売るため」と書いてくる。そこからスーパーの学習に入る。こうして事前に土台作りをしておく。
すぐにできるものとしては、「ごみ日記」「天気予報日記」「CM日記」「今日のニュース」など。日ごろ社会科に食いつかない子が食いつくこともあり、そうした子を生かすこともできる。

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佐藤正寿先生セミナー7

視点6:学習用語を身に着けさせる
「視点1」での「領土」の定義のように、社会でも学習用語は大切。
「山地、山脈」「山と岳」「沼、池、湖」「標高と海抜」「工業地帯と工業地域」これらの違いは?このような定義を子どもに調べさせたい。
そのためにも教科書は音読させる。家庭学習の音読、朝学習の音読など。読むことによって概要をつかむことができる。資料がどこにあるかもつかむことができる。テストの後の時間に資料集を読ませるという方法もある。

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佐藤正寿先生セミナー6

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視点5:「知りたい」に転化させる
他の教科でも同じだが、教師が黙っていても子どもが知りたい・調べたいと思わせることがポイント。
モンゴルの「ゲル」。知りたいこと、質問したいことを考えてみよう。
「中の様子を知りたい」「何人くらい入れるか」「何でできているか」「トイレはどこにあるか」
子どもは知りたいことを言うのは大好き。知りたいことを出させるのが一番良い。教師が一緒になって勉強したい内容になる。言える学級の雰囲気を作っておく。
授業を作るときには、「子ども主体の問題解決的な学習」「ダイナミックな単元構成」も考えて作る。

佐藤正寿先生セミナー5

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視点4:見えない物を見えるようにする。
ステップ1 確認型発問
蒙古とはどこですか?どちらが元ですか?(簡単な発問はみんなが参加できる)右側は何という武将でしょう?
ステップ2 「見えるものを問う」
「弓矢」「馬」「爆弾みたいなものが破裂している」見えるものを聞くと、細かいところを見るようになる。
ステップ3 「気づき・思ったことを問う」
見えるものを言わせると、気づくもののヒントになる。
「蒙古が人数が多くて卑怯な感じがする」「日本の武将が一人で、アピールしている感じがする」
ちなみに、原典では日本側は一人ではなく、どんどん攻めている。元軍は後退していて、陣地ではおびえている。原典だとこのようなことも見えてくる。

佐藤正寿先生セミナー4

視点3:提示方法を一工夫
よくやるのが「隠す」こと。書画カメラを使えば教科書の写真に付箋を貼るだけでも効果的。
隠したまま終わるのも一つの方法。調べてくる子が出てくる。それを次の時間ほめればいい。
日本の図を中国から見ると…。日本は防波堤のようになっていて太平洋に出られない。だから中国や韓国は領土問題にこだわる。国際理解はこうしてわかる。

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佐藤正寿先生セミナー3

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視点2:資料にあったスモールステップで
資料と提示していきなり発問していないか。いきなりでなく、スモールステップで聞こうという提案。
(「日本の領土面積」のグラフを例に)まず題を読む。題が一番大事。ここで、「領土」とは何かもおさえる。教えてもいいが、国語辞典などで子どもが調べられるようにしておくのも手。「領土」と絡めて、「領海」なども教えることができる。出典も大切に。
縦軸・横軸の内容、単位も確認。これらが基礎項目となる。ただし、毎回確認しないといけないのではなく、子どもが自分でできるように育てる。
次に、全体の傾向をつかむ。ここまでを抜きにして「気づいたことは?」と聞いても書けない。そして、出てきた「事実」を「比較、推測、解釈」していく。

佐藤正寿先生セミナー2

視点1:基礎知識を楽しく
日本地図で、山の字のつく都道府県をメモしよう。
数字の入っている都道府県をメモしよう。これらを簡単なトレーニングとして。
日本で一番大きな島は?2番、3番は?島の定義は?(オーストラリア大陸より小さいもの)
東西南北の端の島は?
日本の島の数は?「6852」知識として覚えておくとよい。
愛知県に島はいくつ?「41」そのうち有人島は3つ。佐久島、日間賀島、篠島。このうち篠島と日間賀島は人口密度が高く、全国で1位と3位。ゆるきゃらもある。ゆるきゃらで3、4年生の授業を作る手もある。

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佐藤正寿先生セミナー1

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「子どもの好きな教科」のアンケートを取った。社会科は7位。
社会科の楽しさを伝えたい。学校は勉強が楽しいと思わせたい。
社会科が文字通り将来社会に出て一番役立つ教科でないといけない。しかし、小学校でも中学校でも優遇されているのは国語で時間数も多い。
日本人として、抑えるべき知識と素養を社会科で身に着けさせたい。

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