【第7回】社会科ICT活用の第一人者「佐藤正寿先生」登壇
■日時 2月16日(日)10時〜12時
■会場 大口町立大口中学校 ■講師 佐藤正寿先生(奥州市立常盤小学校副校長) ■演題 「子どもたちが社会科好きになる授業づくり」 ■講師の紹介 佐藤先生は、「シンプルなICT活用」をモットーにして、日々授業実践をされてみえます。今回は「子どもたちが社会科好きになる授業づくり」について話していただきます。ICTを自然に授業の中に組み入れつつ、「キー発問で思考を促す授業」を展開。学習意欲を高め、ぐんぐんと力をつける社会科授業を模擬授業で示します。ぜひ、ご参加ください。 ※佐藤正寿先生のhp http://satomasa5.cocolog-nifty.com/ 【1/11堀裕嗣先生5】今の学年団の話
堀先生は学年主任で1組の担任、7組が副主任。2〜6組は新卒、臨時採用、初めて1年担任。平均年齢32.1歳。堀先生が47歳なので、いかに若い学年団かがわかる。この若い学年団を今どう育てているかを、エピソードを交えて話された。勤務後のドライブ談義、二週に一度の面談、呑みにけーしょん、特に女性には携帯メールが効果的という。
部下をもったときには、一人ひとりとつながる意識を持って、その人に応じて対応しなければならない。学級担任も子どもも同じだと思って対応する。だから、キャラクター、人柄の良さが大切だ。 あっという間の2時間。堀先生、ありがとうございました。 【1/11堀裕嗣先生4】教師の資質
1 いつも笑顔でいること
学校の先生にもっとも大切なことは笑顔。上機嫌でいることを生徒に見せつけること。先生同士が仲が良いと見せつけること。自分のすぐそばに、仲の良い上機嫌の大人がいるということほど、教育的価値が高いことはない。 2 孤独に耐える力をもつこと 自分のクラスの子が上級生にいじめを受けた場合、いじめた側の保護者がうるさい人で対応に苦慮している。向こうは向こうでこっちの非を突いてくるときがある。その時に、「しょうがないや」と言って、対立を避けるために子どもや保護者に損をさせるということをやってはいけない。孤立を怖れず、自分の学年の先生や生徒が損をしないように頑張るのもリーダーの役割。担任もリーダー。 3 無駄を大切にすること 一年中ビデオを作っている、子どもたちと一緒に。243人が笑いはじける。それを3年間共有して過ごすことに意味がないと思うか。このビデオは学年の雰囲気づくりにものすごく寄与している。ぼくが発案して作っていることをだれもが知っているので厳しい生徒指導をされても仕方がないと思うようになる。 4 必要なときに馬鹿になれること 人が馬鹿になれるには条件がある。それは仲のよい集団であること。フルーツバスケットの罰ゲームを、おとなしい女の子が笑ってできるとき、学級経営は成功したと言える。いろんな手だてで、仲のよい集団を作らなければならない。 5 いつでも変われること。いまを壊し、新しい自分になるのを怖れないこと 教師は現状維持が好き。外圧や子どもが荒れるとかがない限り、職員室は現状維持が好き。 【1/11堀裕嗣先生3】教師力をキャリアアップする3つの要素
・キャリア=スキル+ネットワーク+人柄の良さ
「スキル」に加えて「ネットワーク」。いろんな人とつながること。そして「人柄の良さ」である。親や子どもに人がよいと思われないといけない。人柄が悪いと思われたら何もうまくいかない。 【1/11堀裕嗣先生2】教師力とは?
堀先生のセミナーがスタート。まずは、自己紹介ビデオ(大いに笑う)。
さてここからが本題。「教師力とは何か?」 2004年、朝日新聞「教師力」といった特集を組んでから、使われるようになった言葉である。さて、「教師力とは何か?」近くのグループで相談。いろいろな意見が表出。 堀先生は次のように言う。 ・スキルアップ 教師として、スキルはもっていないとだめ。授業も話も下手よりうまい方がいい。説明も説得もできないよりできた方がいい。しかし、スキルだけではだめ。 ・キャラクター よい教師モデルに合わせようとするのではなく、自分らしい教師を目指した方がいい。自分のできることを考えて、自分のキャラクターに合った役割をみんなで考えるとよい。 ・チーム力 スキルもあって人気もあっても、チーム力がないと、かえってマイナスになる。すごい先生が自分の学年にいて、その先生が一人で走ると、他の学級に迷惑をかける。チーム力という発想を持っていないと、マイナスに作用することを意識した方がいい。 ということで、教師力=スキル×キャラクター×チーム力 【1/11堀裕嗣先生1】「教師力アップの極意」について語る【第6回】北海道の「堀裕嗣先生」登壇
■日時 1月11日(土)13時〜15時
■会場 大口町立大口中学校 ■講師 堀裕嗣先生(北海道公立中学校教諭) ■演題 「教師力アップの極意」 ■講師の紹介 堀先生は、今一番勢いのある先生です。多くの本を書き、休日は全国各地で講演。明治図書から「教師力ピラミッド」「教師力アップ成功の極意」「エピソードで語る教師力の極意」そして「THE 教師力」シリーズ・・・すべてがベストセラー。 今回は「教師力アップの極意」を話していただきます。堀先生がこれまでどのような努力をされ、今の堀先生になられたのか、いわゆる力量形成系の話をしていただきます。堀先生の本音トーク、とても楽しみです。皆様、ふるってご参加ください。 ※堀先生のhp http://kotonoha1966.cocolog-nifty.com/blog/ 玉置崇先生セミナー12
「進みつつある教師のみ、人を教える権利あり」
ABCDの原則のいくつかがきっちりとすれば、子どもを伸ばす教師となれる。いつも笑顔を絶やさず、「進みつつある教師のみ、人を教える権利あり」を忘れずにいてほしい。 玉置崇先生セミナー11
「子どもの一言一言を大切にする」
重さを量る発想の中で、「紙を適当に分けて量る」という言葉を出してくれる子どもがいた。「適当」という言葉にこだわることで、数学的に深めていくことができる。そこで、この発言を軸に授業を展開しようと考えた。 1枚の重さを量ってもだめなことはわかっているが、そのことを教師が言ったら子どもが授業から離れていくから「1枚で量ろう」と言った。すると後ろの子が挙手しながら首をかしげた。すかさずその子を意図的指名した。こういう子どものあらゆることを見ないといけない。子どもの方に体を開いて、子どもを見なければいけない。首をかしげた子は「1枚じゃ量れない」と言ってくれるはずと思ったが、「(首をかしげたのは)癖だ」と言われてどうしようもなかった。そこで子どもの1枚を量るやり方を実際にやった。 「子どもの言葉重ねることでゴールに近づく」 子どもの言葉を尊重していくことからすると、「12枚で50g」というのは教師の都合。なんかうまくいかないかと思いながら、急に4人組を作って話し合わせた。すると「2枚で計る」という意見がでて、心の中では2枚じゃ無理と思っているがやってみる。でも252は2で割り切れるという発想は大事にしたいと思った。 次に7枚で計るという意見も出た。252は7で割り切れるという発想はいい。でもあまり変わらないのでどうかと思っていたら、ここで12枚という意見が出てきた。これを聞いてやったなと思った。 「同じことでも大事なことは何度も聞く」 「同じことでも大事なことは何度も聞く」ことをよくしている。わかったふりをして実はわかりませんという子もいる。自分の口で言わせることが大切。子ども同士でつなぎたいので、他の子にもう一度説明をさせた。子どもの説明でモデルを作ることになる。モデルを子どもがつくってそれをまねさせることは、どう説明していいかわからない子に対して有効な方法。 玉置崇先生セミナー10
「子どもの言葉で共有する」
長い意見を言う子どもの発言を、教師が補足しながらまとめてしまうことがよくあるが、そうではなく、子どもの言葉を途中で区切り、その言葉をそのまま復唱する短区切り復唱法を活用することで、子どもの言葉をそのまま全員で共有するようにしている。 ちょっと心配な子どもが意見を言おうとしてくれた。本当は出てこない方がいいなと思った意見だったが、挙手して発言しようとしていたので、意欲を認めるために発表させた。上手く発表できなくて「あれ?」という状態になったが、「教室が和んだね」と対応した。笑顔のでる子どもなのでこういう処理をした。 「子どもの発言に対してよく使うテクニック」 子どもは途中で発言に自信がなくなると、「でも」「え〜」などといった言葉が出てくる。わざとこれも黒板に書く。するとしゃべりたくなる。こうして教師がボケた方が、子どもはきちっとしゃべろうと思う。 玉置崇先生セミナー9
「具体的なわかりやすいゴールを示す」
「252枚(全校生徒と職員の数の合計)を取りだそう」というゴールを提示し、全員に方法を考えさせた。代表の先生の授業からも、子どもに意見を求めれば、「重さ」や「厚さ」を誰かが発表してくれることはわかっている。しかし、他にもどんな考えが出てくるのかを知りたいので、ノートに書かせた。全員の考えを知りたい時はノートに書かせる。そして、○つけ法で全員の考えを把握した。子どもたちとの距離を縮めるために、ポジティブな言葉かけを意識した。○つけをしながら、あらかじめ発表させる子どもにそのことを伝えておくことで、心の準備をさせておく。子どもの意見を把握しながら、どの意見から取り上げるか組み立を考えた。ほとんどの子どもは、「数える」という意見だった。 「かかわりを意識させる」 「全校生徒と先生に紙を1枚ずつ渡せばいい」という意見を最初に取り上げた。この意見に「なるほどと思った人は○、ん?と思った人は△を書きましょう」と全員に判断させた。ここで、意見を言った子どもに「○を付けた人が何人いると思う?」と聞いた。子ども同士のかかわりを意識させてのこと。1人が1枚紙を持つことは、数学的には「1対1対応」という意味がある。このことを取り上げて数学の舞台にのせ、板書した。子どもの意見で数学の舞台にのせたものは板書するようにしている。 玉置崇先生セミナー8
「ほめること、プラスの言い方を意識する」
子どもたちとの関係をつくるため、最初にできるだけ子どもとやり取りをし、ほめまくった。 「220という数はなんの数だと思うか」と問いかけて、全員にアクションを起こさせた。4人の子どもが挙手した。3人が全校生徒の人数と気づいた。出てくるとは思わなかったので、大いにほめた。挙手が少ないので、挙手した全員に発言の機会を保障した。「偶数」と答えた生徒がいたが、「偶数」は数学的な視点なので、これもしっかりほめる。 目が合った生徒に、「目が合うね」と声をかけることで、自分の方を見てほしいというメッセージをみんなに伝えた。「こっちを見ろ」というマイナスの言い方ではなく、プラスの言い方を意識している。 玉置崇先生セミナー7
「実際の授業をもとに」
ある学校から数学の飛び込み授業の依頼があった。代表の先生の授業を見て、そのあと同じ流れで他の学級で授業するというものだった。その時の授業を見てもらいながら解説する。 比例・反比例の応用の授業だった。大量の紙を数えるのに、紙の重さと枚数が比例することを利用するという内容。 代表の先生の授業 「全校分の数を量りたい」と問うた後、1枚では軽すぎて計測できないこととを確認し、「実は先生が12枚で50gになることを量っておいた」として、子どもに「これでいいか」と聞いた。そして教師の指示で表にまとめるので、子どもが書きたいと思ってもいない表を書く展開であった。 この授業を見て、自分の授業では子どもの言葉を大事にして、論理的に進むように考えた。 玉置崇先生セミナー6
「プロ教師の姿勢」
今年の2月に愛される学校づくりフォーラムがあった。そこでの有田和正先生のこと。体調が悪く、控室では顔をゆがめておられました。しかし、模擬授業で登壇された時は終始笑顔で、体調の悪さは微塵も感じさせなかった。これがプロ教師だと思った。どんなことがあっても子どもの前に立つ時は笑顔でありたい。 ※実は、玉置先生も数日前にぎっくり腰を患い、この日は立っているのもつらい状況でした。しかし、そのことを感じさせない素晴らしい講演でした。 玉置崇先生セミナー5
「授業とは何か」
その時間で一番大切なことを教師が言うのが「講義」、子どもが言うのが「授業」。 今、社会体験に出ている教師の代わりに週に数回授業を行なっている。条件をわざと抜かして問題を与えて、子どもにそのことを気づかせる。わざとおかしな情報を与えて、子どもに訂正させる。子どもから言葉や考えを引き出す。そういう工夫をしている。みんなで授業を作っていくことが大切。 例えば、「弟は2km離れた駅に向かって家を出た。10分経って姉さんが弟の忘れ物を届けにいった。何分後にお姉さんは追いつくでしょう」と問題を与える。「追いつくと思う?」と聞くと、「追いつく、だって自転車だもん」と答える。でもそこで「先生、速さがないけど」と気づく子がいる。「そうか教科書に書いてあるな。見てみよう」と言って、「弟は毎分800km・・・」とボケる。子どもは先生の言うことをそのまま聞きながすことがある。こういうことで子どもに量感を養わせないといけない。この問題は距離を変えれば、追いつけなくなる。「2kmを1kmに変えるとどうか」などと聞いてみる。教科書には「確かめ」がでているが、確かめなければいけないという意識を持たせないと確かめない。 教師が何を目指すかで授業は変わっていく。 玉置崇先生セミナー4
「大切にしていること」
佐藤学先生がいうところの「教師と子どものキャッチボール」が大切。とんでもないボールでも、背を伸ばして受け止めようとすること。胸元に来るボールを投げる子どもの意見しか受け止めなければ、その子たちしか発言しなくなる。また、物わかりのよい教師も問題だ。子どもの言葉を教師が勝手に都合よく解釈してしまう。勝手に言葉を足してしまう。 こんな授業場面があった。地図を大きく見せて、「何か思うこと言ってごらん」という教師の言葉に対して、「ぶんぶんぶんがいっぱいあります」と子どもは答えた。「ぶん」は学校の地図記号「文」で、文教地区だからです。しかし、教師の答えは、「そうだね、小学校も中学校もいっぱいあるね」だった。自分で勝手に「ぶん」を解釈している。なぜ「蜂でも飛んでったの」と言えないのか。 玉置崇先生セミナー3
「授業のあり方の原点」
向山洋一先生の国語の実践記録が子どもたちの言葉で授業がつくられていることに感動した。当時は、数学の教師として子どもたちの試験の成績を上げることを第一にして授業をしていた。業者の学力試験で愛知県3位にまでなったが、自分の授業を振り返ってみると、自分の言葉しかない。子どもは休み時間にあれだけしゃべる。自分の授業でもしゃべれるはず。そう考えて、授業スタイルを変えた。どうやったら点数を下げずに数学的な思考力をつけられるか考え、授業の中に笑いも入れ、子どもの意見を受けて授業を進めることを目指した。 玉置崇先生セミナー2
「教師としての原点」
当時指導主事だった一宮市の馬場前教育長が、授業研究の場で授業者の態度を「教師をやめろ」と厳しく叱責した。馬場先生は、授業者が金髪の生徒に対して授業中に一言も声をかけなかったことを「あなたは、その子どもを見捨てている。それだけではない、その姿を他の生徒が見ている。ああなったら自分も見捨てられる。そう思わせている。それがなぜわからないのか」ととがめた。教師の子どもに向かう姿勢が問われていることを強く意識した。 玉置崇先生セミナー1
「プロ教師のABCDの原則」
ABCDの原則とは A 当たり前のことを B 馬鹿にせず、 C ちゃんと D できる教師 A:教師として当たり前のことをしているか、もっと言うと人間性、人間としてちゃんとしているか。 B:馬鹿にせずは、素直・プラス思考・勉強好きであるか。馬鹿にせずというのは、人の助言を受けて学ぶということ。皆さんのセミナーの感想には『やってみます』と書いているが、やっていますか? C:ちゃんとというのは、極めているか。ちゃんと」では、ちゃんと内容を理解して極めてほしい。 D:継続しているか。研究の時だけやってその後は使っていないというのはだめ。 |
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