第6回は、1月25日10時〜12時です。講師は、理科教育の第一人者である『鳴川哲也先生』です。ぜひご参加ください。

野口芳宏先生セミナー5

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「多作、楽作、基礎基本」の3つを柱にした。

多作は「作文くん」を開発した。

基礎作文を読んでいて、送りがなや段落を見てこれではだめだと思ったときに作ったのが『楽しく書くための作文ワーク』基本は、これから話すワークで育てる。

日本は国語の授業が一番多い。低学年は、半日ぐらい国語をやるときがある。それくらいやっていて、大学生になって、段落も作られない。これは日本の国語教育の大きな問題である。

《作文ワークを使っての模擬授業》

野口芳宏先生セミナー4

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野口の三多、2つ目は「楽作」

多作は辞書にあるが楽作はない。野口の造語。
楽作の対義後は「苦作」

作文指導はネタが問題。
ネタによって、子どもは面白がって書く。一番子どもが楽しんで書いたのは、「野口先生の欠点」。

また、一番広がったのは、「なりきり作文」。
多作と楽作で力が付くか?これは活動をさせているだけだ。活動させれば作文力が付くかというと、ある程度は付くが、それ以上は付かなくなる。


野口芳宏先生セミナー3

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野口も三多を考えた。

第一が「多作」
作文が好きという子どもはまずいない。
とにかく書かせる。欠席すると、「僕の欠席した一日」という題で提出させる。遅刻も届けを直筆で書かせる。早退も文書決済。

書くことを日常化することが多作の原理だ。

【日直作文】
朝、日直が15分早く来て、自分の書いた作文を黒板に書く。

こうして毎朝やると、変な文を書かなくなる。
日直作文は、商量多と多作を兼ねたよい方法だ。

野口芳宏先生セミナー2

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書くというのは、四つの活動の中で、もっとも高度で難しい。
文字で書くと、文字がうまいかへたかわかる。誤字脱字、言葉の使い方など、その人が全部出る。

作文力は、国語学力の総決算だ。一番大事なのは、作文力。
作文力が大事だというが、授業では一番やらない。

一番大事なのに、一番やらないのが「作文」。

作文力を付ける原則は3つ。
 1 作多の原理   たくさん書くこと
 2 看多の原理   たくさん読むこと。読まなくては作文力が付かない
 3 商量多の原理  評価のこと


野口芳宏先生セミナー1

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10月12日(土)に野口芳宏先生のセミナーを行いました。
野口先生に一日たっぷり、語っていただきました。

【午前の部】国語の模擬授業「作文ワークの話」

指導要領では、このように書かれている。

話すこと・聞くこと A領域
書くこと      B領域
読むこと      C領域

しかし、これはおかしい。
学力というのは、昔から「読み・書き・そろばん」。「読み」が最初だ。
しかし、「書く」→「読む」になっている。反対である。

一番の基礎は「聞く」。今の子どもは聞かない。
知読み、書き、そろばんは、読むがトップ。しかし、(指導要領では)一番下に来ている識を身につける基本は「聞く」。

そういう悪口を言ってから「書くこと」についての話をはじめる。

【10/12野口芳宏先生】講演記録とアンケート結果

平成25年10月12日(土)は、本セミナーの大黒柱「野口芳宏先生」を講師に、次のような内容で講演をしていただきました。
下の各部をクリックすると講演記録を読むことができます。
【第1部】国語の模擬授業「作文ワークの話」
【第2部】会員による実践発表 中学2年「盆土産 三浦哲郎」
【第3部】日本の誇り −皇室125代の謎−
【アンケート結果】ここをクリックしてください。

【第4回】本セミナーの大黒柱「野口芳宏先生」登壇

■日時 10月12日(土)10:00〜15:00
■講師 野口芳宏(植草学園大学発達教育学部教授)
■会場 大口町立大口中学校
■内容
【午前の部】10:00〜12:00
 テーマ「作文ワークの話」(模擬授業)
【午後の部1】13:00〜13:50
 会員による発表(岩倉中 松井綾子教諭)
 中学2年「盆土産 三浦哲郎」
【午後の部2】14:00〜15:00
 テーマ「日本の誇り −皇室125代の謎−」

今年はどんな野口節が聞けるか、楽しみです。ぜひご参加ください。

【9/7岡野昇先生14】アンケート結果

「よかった」が96%で、「まあまあよかった」をあわせると100%でした。学び合いについて、言葉だけでなく身体で実感でき、よかったという感想が多くありました。なお、アンケートの詳しい結果をご覧になりたい方は、ここをクリックしてください。

【9/7岡野昇先生13】毎日、毎時間行いたい3つのこと

1 まずは教師が聴く(受け入れる)
2 聴きあう関係を丁寧に築く
3 「わからなさ」を授業の真ん中に置く

ルールは2つだけ
・わからなさを伝えること
・聞かれたらわかるまで伝える(逃げない)こと

【9/7岡野昇先生12】授業づくりの背景となっている思考の枠組みを見直す

1【学校観】学校は楽しい場→「安心して落ち着いて学ぶことができる場」へ
2【学級観】失敗を笑わないクラス→「失敗を笑いあえる(許し合える)学級」へ
3【学習観】主体的に取り組み学習→「相互主体(相互依存)としての学習」へ
4【子ども観】自分の力でやりとげる子ども→「仲間や道具の力を借りて、背伸びしてジャンプする子ども」へ
5【指導観】一人ひとりを大切にする指導→「一人ひとりが大切にされる指導」へ

【9/7岡野昇先生11】学び合いを支える視点

1 関係論理視点:関係の解き解し、相互主体・依存関係「主体としての身体」と「客体としての身体」の往還
2 課題の設定:互恵的で、真正で、質の高い課題の設定
3 居方:引き受ける、軸をつくる、聴く構え、積極的受動性、ひらかれた身体
4 教師の仕事:引き出すこと=つなぐこと

【9/7岡野昇先生10】「引き出す」ということ

・教師の仕事は引き出すこと

・引き出す努力として
 ・聞くこと(同調して話させる)
 ・訊くこと(怪しい部分を尋ねる)
 ・タイミング(関心のあるそのとき)
 ・気づかせる(自分で見つけさせる)
 ・信じる(フランクな関係、絶対味方)
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【9/7岡野昇先生9】「察する」ということ

・コミュニケーションは、言語:非言語=3:7と言われる。
・対話的コミュニケーションは「聴きあう関係」によって実現できる。
・「他者の声を聴く」ことが「学び合う関係」づくりの基礎である。
・テンションを下げることによって「しなやかさ」と「集中」が生まれる。
・にぎやかなクラスには集中力がない。教師が聞く構えになっているかどうか。
・相手のわからなさを引き出す、相手のわからなさに応じて答える。レベル4をめざしていく。
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【9/7岡野昇先生8】「任せる」ということ

・問題のない学校・学級はない。問題を引き受け、問題を共有できる学校・学級にしなくてはいけない。そのためには、しっかりとした軸(ビジョン)を共有できていることが必要である。
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【9/7岡野昇先生7】「委ねる」ということ

・「助ける(力をあげる)力」と「助けを求める(力をもらう)力」の2つの力が必要。
・一人ではできない課題を入れないといけない。
・学習定着率は、他者に教えることが一番高い。
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【9/7岡野昇先生6】「触れる」ということ

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・五感の中で、「触れる」だけが、主体になったり客体になったりする。この相互主体の関係が大切である。
・学びは双方向。自分とも対話する三位一体論の学びである。一般に学び合いというと「学び手」と「他者」の関係だけが大切にされている。三者との関係が大切である。問題はどうやって双方向をつくるか。
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【9/7岡野昇先生5】「解す(ほぐす)」ということ

・「失敗・つまずき・間違い」を授業の中心に置いて、それを許しあえる学級づくりが大切である。ただし、この一線を越えたら許さないという線を共有しないと学級崩壊を起こす。
・距離感について
学びの共同体では密接距離(45cm以内)である。4人グループまでは斜めの人とも握手ができる。5人目からは届かない。だから5人は禁止。

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【9/7岡野昇先生4】授業づくりの背景となっている思考の枠組み(パラダイム)

1 学校は楽しい(学校観)
2 失敗を笑わない学級(学級観)
3 主体的に取り組む学習(学習観)
4 自分の力でやりとげる子ども(子ども観)
5 一人ひとりを大切にする指導(指導観)

以上、私たちが持っているパラダイムについて、「解す」「触れる」「委ねる」「任せる」「察する」「引き出す」というキーワードをもとに、身体的活動を通じて見直しました。

【9/7岡野昇先生3】授業をつくる(授業デザイン)ということの意味

○子供を変えてみようとするのではなく、私たちの見方を変えてみる
ex.リレーの基本はバトンを正確に渡すことではなく、スピードを渡すこと

○個体主義的アプローチからの脱却
・子どもを周りとの環境の中で見ていかないといけない。

○環境を変えることにより子供が変わる
ex.「今、なぜ椅子にもたれていますか?」→「リラックスした状態で聞きたいから。」それは個人主義的な考え方。答えは、ここに背もたれがあるから。もし、肘掛けがあったら肘をかける。
・我々は環境に動かされている動物。主体的に動いているようで、実は環境を受動的にキャッチしてそれに答えて動いている(アフォーダンス理論)。
・授業を1つの環境と見た時、その環境を変えると子どもが変わる。

○固定観念とはある観念が固定されている
・どんな観念がどんなふうに固定化されているのか。変えてみると生きてくるものがあるかもしれない。

○気づく、離れてみる

○Design=de(出る)+sign(形)
・デザインとは、形から離れること。構想すること。どんな形から離れるのか、挑戦すること。

【9/7岡野昇先生2】子どもを見る視点を変える

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「まじめ」「協調性」というものさしで見ると『よさ』がない子どもでも、「ゆとり」「かかわり」というものさしで見ると、『よさ』が見えてくる。
子どもは、教師のものさしでよく見えたり悪く見えたりするだけ。
教師のものさしを広げることで、子どもは救われる。
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