【第5回】本セミナーの創始者「玉置崇先生」登壇
■日時 11月16日(土)13時~15時
■会場 大口町立大口中学校 ■講師 玉置崇先生(小牧市立小牧中学校長) ■演題 プロ教師のABCDの原則 ※「ABCDの原則」とは「A=当たり前のことを、B=バカにしないで、C=ちゃんとやれる人が、D=できる人」 ■講師のプロフィール 12年前、玉置先生の発案でできたのがこのセミナー。現在、小牧中学校の校長先生で、学校経営の中心を授業に据え、日夜奮闘中。講演、教育関係の雑誌や新聞の連載を多数抱える。趣味は落語。今でも高座にあがる。とにかく超多忙な校長先生である。今回のセミナーは、若手教員と若手教員を指導する方、向け。皆様、ふるってご参加ください。 ・小牧中学校HP http://www.komaki-aic.ed.jp/komaki-j/ ・三楽の仕事日記 http://www.enpitu.ne.jp/usr9/98434/diary.html 野口芳宏先生セミナー10
こういう言葉がある。→「出自」
出自に自身のある時は、人間元気が出る。 出自に誇りが持てることが大切。誇りと自信をもてる教育がほとんどない。 日本は、天皇がなぜ125代も続いているか? 簡単に言うと倒されなかったから。 なぜ、倒されなかったかというと、愛されたから 日本の元首は常に国民の幸せだけを考えていた。 外国の元首は自分のことだけしか考えていない。 世界の奇跡と言われる日本の皇室はどういう存在であるか。 日本の天皇陛下は国民に対して、ああしなさい、こうしなさいということは、ほとんどない。 憲法の第一章に、「天皇は国民統合の象徴」と書かれている。 憲法の一番大事な第一章に、世界の敵である天皇が「象徴」と書かれている。 これは、マッカーサー元帥が「天皇は絶対に殺しちゃいけない人」と言ったから。 野口芳宏先生のセミナーは、今回も私たちに忘れてはならないことを心に響かせてくれるセミナーとなりました。 野口芳宏先生セミナー9
第3部「日本の誇り ―皇室125代の謎―」
国家は世界に200ある。 君主国は、元首が世襲制であり、代を重ねる。 共和国は、元首を選挙で選ぶ。 日本は君主国、君主国はざっと50ある。共和国は150。50対150. 君主国は、継続することがいい。10代も20代も続くのがいい。 デンマークは 54代(1代は20~30年だから、約1500年) イギリスは 40代 スウェーデンは23代 モロッコも 23代 日本は 125代、これは世界の奇跡と言われる。 日本では、何で天皇が国民の支持を受け続けるのか。 野口芳宏先生セミナー8
国語の授業でどういう力がつけられたらいいか。
B先生の授業で、この学力の形成は、どこにあったか。 形成の仕方が効率であったか。授業の見方はこの2つ。 学力を形成するって言うのがよくわかっていないとだめ。 学力を形成するっていうのは、4つくらいしかない。 1つ目、は訂正・修正 2つ目は、入手・獲得 3つ目は、浅かったけど深めたという、深化統合 4つ目は、上達・進歩 教育はそのままにしておかないこと。 学力を向上させるのが授業 そして、授業者は、私的話法を授業でも延長して使っている。 教師は、もっとゆっくり、言葉を選んで 少ない言葉で「ぴしゃっ」という必要がある。 自分の言葉を使い分けなきゃいけない。 問いを出して手を挙げさせることをやめさせる。。 常に、ひとりのこらず全員参加。今の発言によかった人は○、 聞いてなかった人は書けないんだ。発言者の発言内容について○か×か 主体的に、隙のない授業をやっていく必要がある。 野口芳宏先生セミナー7
第2部
会員の授業実践「A中学校B教諭」教員7年目、本校では1年目、学び合いの授業。2年生の国語の授業。文学の授業。 授業の実践を、ビデオを交えて説明。 「今回の授業であつかった授業は、中2盆土産」 親に思いをうまく伝えられず、もどかしい思いをする少年の気持ちをおう。 本時は、5/5の授業。 今回の物語のキーワードえんびふらい。 野口芳宏先生セミナー6
学力が付きながら、先生の負担にならないことを考えなくてはいけない。
第1条 読むな 読まなければいけないから書かせないことよりも、書かせる方が大事。子どもの力を付けさえるのが私たちの仕事だ。 読まないで見る。これが第一条。 第二条 誤字を直すのをやめる 個別、特殊に教えることはあまり効果がない。 第三条、批評 先生の批評を読むとうれしがるのは子どもと親。あれをやめる。そのかわり、丸でサービスする。私は子どもの作文に赤ペンを入れない主義。 野口芳宏先生セミナー5
「多作、楽作、基礎基本」の3つを柱にした。
多作は「作文くん」を開発した。 基礎作文を読んでいて、送りがなや段落を見てこれではだめだと思ったときに作ったのが『楽しく書くための作文ワーク』基本は、これから話すワークで育てる。 日本は国語の授業が一番多い。低学年は、半日ぐらい国語をやるときがある。それくらいやっていて、大学生になって、段落も作られない。これは日本の国語教育の大きな問題である。 《作文ワークを使っての模擬授業》 野口芳宏先生セミナー4
野口の三多、2つ目は「楽作」
多作は辞書にあるが楽作はない。野口の造語。 楽作の対義後は「苦作」 作文指導はネタが問題。 ネタによって、子どもは面白がって書く。一番子どもが楽しんで書いたのは、「野口先生の欠点」。 また、一番広がったのは、「なりきり作文」。 多作と楽作で力が付くか?これは活動をさせているだけだ。活動させれば作文力が付くかというと、ある程度は付くが、それ以上は付かなくなる。 野口芳宏先生セミナー3
野口も三多を考えた。
第一が「多作」 作文が好きという子どもはまずいない。 とにかく書かせる。欠席すると、「僕の欠席した一日」という題で提出させる。遅刻も届けを直筆で書かせる。早退も文書決済。 書くことを日常化することが多作の原理だ。 【日直作文】 朝、日直が15分早く来て、自分の書いた作文を黒板に書く。 こうして毎朝やると、変な文を書かなくなる。 日直作文は、商量多と多作を兼ねたよい方法だ。 野口芳宏先生セミナー2
書くというのは、四つの活動の中で、もっとも高度で難しい。
文字で書くと、文字がうまいかへたかわかる。誤字脱字、言葉の使い方など、その人が全部出る。 作文力は、国語学力の総決算だ。一番大事なのは、作文力。 作文力が大事だというが、授業では一番やらない。 一番大事なのに、一番やらないのが「作文」。 作文力を付ける原則は3つ。 1 作多の原理 たくさん書くこと 2 看多の原理 たくさん読むこと。読まなくては作文力が付かない 3 商量多の原理 評価のこと 野口芳宏先生セミナー1
10月12日(土)に野口芳宏先生のセミナーを行いました。
野口先生に一日たっぷり、語っていただきました。 【午前の部】国語の模擬授業「作文ワークの話」 指導要領では、このように書かれている。 話すこと・聞くこと A領域 書くこと B領域 読むこと C領域 しかし、これはおかしい。 学力というのは、昔から「読み・書き・そろばん」。「読み」が最初だ。 しかし、「書く」→「読む」になっている。反対である。 一番の基礎は「聞く」。今の子どもは聞かない。 知読み、書き、そろばんは、読むがトップ。しかし、(指導要領では)一番下に来ている識を身につける基本は「聞く」。 そういう悪口を言ってから「書くこと」についての話をはじめる。 【10/12野口芳宏先生】講演記録とアンケート結果
平成25年10月12日(土)は、本セミナーの大黒柱「野口芳宏先生」を講師に、次のような内容で講演をしていただきました。
下の各部をクリックすると講演記録を読むことができます。 【第1部】国語の模擬授業「作文ワークの話」 【第2部】会員による実践発表 中学2年「盆土産 三浦哲郎」 【第3部】日本の誇り -皇室125代の謎- 【アンケート結果】ここをクリックしてください。 【第4回】本セミナーの大黒柱「野口芳宏先生」登壇
■日時 10月12日(土)10:00~15:00
■講師 野口芳宏(植草学園大学発達教育学部教授) ■会場 大口町立大口中学校 ■内容 【午前の部】10:00~12:00 テーマ「作文ワークの話」(模擬授業) 【午後の部1】13:00~13:50 会員による発表(岩倉中 松井綾子教諭) 中学2年「盆土産 三浦哲郎」 【午後の部2】14:00~15:00 テーマ「日本の誇り -皇室125代の謎-」 今年はどんな野口節が聞けるか、楽しみです。ぜひご参加ください。 【9/7岡野昇先生14】アンケート結果
「よかった」が96%で、「まあまあよかった」をあわせると100%でした。学び合いについて、言葉だけでなく身体で実感でき、よかったという感想が多くありました。なお、アンケートの詳しい結果をご覧になりたい方は、ここをクリックしてください。
【9/7岡野昇先生13】毎日、毎時間行いたい3つのこと
1 まずは教師が聴く(受け入れる)
2 聴きあう関係を丁寧に築く 3 「わからなさ」を授業の真ん中に置く ルールは2つだけ ・わからなさを伝えること ・聞かれたらわかるまで伝える(逃げない)こと 【9/7岡野昇先生12】授業づくりの背景となっている思考の枠組みを見直す
1【学校観】学校は楽しい場→「安心して落ち着いて学ぶことができる場」へ
2【学級観】失敗を笑わないクラス→「失敗を笑いあえる(許し合える)学級」へ 3【学習観】主体的に取り組み学習→「相互主体(相互依存)としての学習」へ 4【子ども観】自分の力でやりとげる子ども→「仲間や道具の力を借りて、背伸びしてジャンプする子ども」へ 5【指導観】一人ひとりを大切にする指導→「一人ひとりが大切にされる指導」へ 【9/7岡野昇先生11】学び合いを支える視点
1 関係論理視点:関係の解き解し、相互主体・依存関係「主体としての身体」と「客体としての身体」の往還
2 課題の設定:互恵的で、真正で、質の高い課題の設定 3 居方:引き受ける、軸をつくる、聴く構え、積極的受動性、ひらかれた身体 4 教師の仕事:引き出すこと=つなぐこと 【9/7岡野昇先生10】「引き出す」ということ
・教師の仕事は引き出すこと
・引き出す努力として ・聞くこと(同調して話させる) ・訊くこと(怪しい部分を尋ねる) ・タイミング(関心のあるそのとき) ・気づかせる(自分で見つけさせる) ・信じる(フランクな関係、絶対味方) 【9/7岡野昇先生9】「察する」ということ
・コミュニケーションは、言語:非言語=3:7と言われる。
・対話的コミュニケーションは「聴きあう関係」によって実現できる。 ・「他者の声を聴く」ことが「学び合う関係」づくりの基礎である。 ・テンションを下げることによって「しなやかさ」と「集中」が生まれる。 ・にぎやかなクラスには集中力がない。教師が聞く構えになっているかどうか。 ・相手のわからなさを引き出す、相手のわからなさに応じて答える。レベル4をめざしていく。 【9/7岡野昇先生8】「任せる」ということ
・問題のない学校・学級はない。問題を引き受け、問題を共有できる学校・学級にしなくてはいけない。そのためには、しっかりとした軸(ビジョン)を共有できていることが必要である。
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