【青山新吾先生セミナー12】質問![]() 「特別支援学級と通常学級のどちらに入れたらよいのか,迷っている子がいるのだが,学力だけで特別支援学級に入れたらよいのか,集団の中で学ぶことが必要なのではないかと考えてしまう。特別支援学級って何なのか。」 (青山先生) 「地域や学校差があるが,将来のことを考えて,適切な場所にいれてやる必要がある。先までみこして,この子にどのような教育を与えたらよいのか保護者も含め,イメージすることが大切。」 【青山新吾先生セミナー11】特別支援教育の授業技術10の原則![]() 原則2 : 1時間を1つの単位とした授業構成とオムニバス形式による授業構成を使い分けよう 原則3 : 1時間の授業の中に,必ず全員参加できる場面をつくろう 原則4 : 見ただけでわかりやすい状況をつくろう 原則5 : 子どもの「特性」を理解して授業を構成しよう 原則6 : 支援レベルの違いを意識して授業を構成しよう 原則7 : 教師と子どもの人間関係を基盤にした授業をしよう 原則8 : 安定した集団を基盤とした授業をしよう 原則9 : 支援を要する子どもの周りの子の感情にも配慮しよう 原則10 : お友達支援を活用した授業をしよう この中で、原則9「支援を要する子どもの周りの子の感情にも配慮しよう」は、支援を要する子どもの周囲に目を向ける重要性を指摘したものである。また、現在は原則10「お友達支援を活用した授業をしよう」を実践的に検討しているところである。 【青山新吾先生セミナー10】つぶやき法![]() 心理的な距離感に敏感なC児は,その距離を寄せてこられると,受け止められないのだと思う。そこで、何気なく,誰に言っているのでもなく,それとなしにつぶやくように話してみる。心理的な距離感を大切にしてのかかわりを試してみるのも効果がある。 【青山新吾先生セミナー9】白黒つけることだけが大切ではない![]() A君がB君をたたいた。 先生が「叩いたよね?」と聞くと,A君「うん。」といい自分がたたいたことを認めた。 先生が,「B君に謝ろうか。」というと,A君は「なんで謝らないといけないの?あいつが先に悪いことを言った。」という。 「いつ?」と聞くと,A君は,「去年言った。」と言う。 過去のことを持ち出して、認めないのである。事実は認めるけれど、謝る必要性を認めない。 そこで、悪かった度合いを10段階で示して,どれくらい悪かったかなと聞いてみる。「4悪かった。」とA君が認めたならば,「じゃあ,4悪かった分だけ,謝るのが筋だよ。」とわかりやすく説明する。 物事を、「0か10」,「白か黒」といった二分法でとらえる子もいる。間がないのである。子どもにとってわかりにくい世界をわかりやすい世界にすることが大切。その結果として、相手に謝れれば「謝れたことはりっぱだね。」とほめてあげられる。 【青山新吾先生セミナー8】子どもとの関係を築くことの大切さ2![]() 一つでもつながりがあるかどうか。この問いに対して答えがたくさん出てきたら,その先生と子どもはうまくいっていることが多いと思う。逆にそんな風に見たことがなかったという人もいる。この子はこういった子だから,障害があるから・・と,決めつけた見方になってしまっていて、うまくいかないことが多い。 子どもが物事をどう見て,どう感じているかを知ることがとても大切。 【青山新吾先生セミナー7】子どもとの関係を築くことの大切さ1![]() 私が,「B児は先生が達人って知っているの?」と聞くと,「知らないですよ。そんなこと言っていいのですか。」と答え,驚いていた。私は,これだけ毎日いっしょにいる先生と子どもの関係は何か。もっと先生と子供どもとの関係を結んだほうがいいと思い,「B児に先生の大事にしてきたことを伝えてもいいのでは?」と話した。 その後学校に訪れると,B児が支援の先生に「弟子入りした」と聞いた。大きく変わった様子はないが,先生に対して一目おいている感じだった。子どもが、誰かの話に耳を傾けようとする,そのような関係は重要だ。 【青山新吾先生セミナー6】特別支援教育の流れ![]() 【青山新吾先生セミナー5】教師の団結がもたらしたもの![]() 子どもの見方を広げることやチームの役割分担をすることは非常に意味がある。優しく指導する役。厳しく叱るときは叱る役など,役割分担が必要なのかもしれない。 【青山新吾先生セミナー4】教師の団結と成長していくA児![]() 一番怖いと言われていた先生がその子を教室に入れ,見守った。転校当初,「きちんと指導しないからそうなるんだ」と言って,厳しく指導していた先生だった。厳しい指導を入れた後に、その子が職員室の物を全部ほうり投げ,めちゃくちゃにしたことがあった。それを機に,厳しく指導するだけではだめだと,考えるようになった先生だった。 結果的に,学級開きの日に、自分の教室に1時間入ることができた。2年生の2学期頃には90%程度教室で過ごして勉強できた。 後で,その担任が,「どうしても厳しく指導しないといけないことがある。『先生なんか嫌いだ。』と言って出てくけど,他の先生が必ずフォローして連れてきてくれる安心感があった。」と言っていた。チームとはそうやって進めていくものだなと思った。まだ,特別支援の体制がとられる前の話だった。 【青山新吾先生セミナー3】転機![]() そのような状況の中で、ある先生が,ふと「あの子コックになりたいって言っているよね。」と言った。給食が待ち遠しく,「俺コックになりたい。母ちゃんにおいしいもん食べさせたい。」と言っていたことがあったのだ。 そこで会議の流れが変わった。それまでは,「どうしようも手の打ちようがない」だったが,「もっとA児と向き合ってみよう」に変わったのだ。 |
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