【6/9鈴木明裕10】若い先生方へメッセージとアンケート結果
若い先生方、授業をビデオに撮り、寄稿してほしい。子どもの発言を一字一句おこす。余分なことを言っていないか、子どもの声を大切にしているか、分かったつもりではないか、そこから見えてくるものがいっぱいある。信頼できる先生や先輩に見てもらい指導を受けてほしい。
なお、セミナーのアンケート結果をご覧になりたい方は、ここをクリックしてください。 【6/9鈴木明裕9】教科書の使い方と役割
困ったときに戻れる一番場所が教科書である。
表表紙から裏表紙まで読んでほしい。興味深い絵、学習の進め方、ノートの取り方まで丁寧に書いてある。 教科書を自分なりにうまく使うことが大切だ。 この表紙の図は何を意味しているのかな? 【6/9鈴木明裕8】単元全体で考える
新しい「評価規準の作成のための参考資料」で、以前と大きく変わった点。
・評価の観点が変更になった。表現に対する考え方が変わった。表現は、数学的な考え方に入る。 ・毎時間行う評価から、単元全体で考える評価へ変更。以前は、毎時間4観点を評価していた。 ・評価規準で、「◎」は全員の状況を見取り、記録に残す。「○」は必要に応じて記録をすることになった。 【6/9鈴木明裕7】「まとめ」を考える
まとめは、次の3つから考えてほしい。
1 問題、課題に対するまとめ 2 新たに獲得した知識や技能に関するまとめ 3 この授業で何を学んだかに対するまとめ なぜこんなことをいうかというと,授業参観をしていて,子どもに取り組ませた問題や課題(めあて)に応えないまま,教師の教えたいことをまとめて終わっていたり,問題や課題に対するまとめはあるけど,教科書の太字や枠囲いで書かれている内容や吹き出しで示されている考え方がまとめられず,黒板に書かれないから,子どものノートにも書かれてなかったりする授業があるからである。 まとめは教師の指導のねらいと一致する。 教科書をどう読み、子どもの育ちの状況をどうとらえたかで「まとめ」を考える。 教師のねらいや子どもの育ちの状況により、強弱をつける。子どもの言葉でまとめ、板書し、教師の一言を加えるとよい。 【6/9鈴木明裕6】キーワード「て・め・あたま」から考える
・手は操作。操作的理解、操作的表現ということ。
・目は映像。 ・頭は言語、概念。算数・数学では、数式表現も入る。 【小5平均の問題】を「て・め・あたま」で考えるとどうなるか。 ・「て」は、実際の本を持ってきてならしてみる。(上の写真) ・「め」は、線分図にしてみる。右から4番目の実線になる。(下の写真) ・「あたま」は、教科書の通り、(6+7+5+0+8)÷5=5.2 ならすなら、6−5=1、7−5=2、5−5=0、8−5=3、1+2+0+3=6、6−5=1、1÷5=0.2、5+0.2=5.2 「あたま」の式にある数が、「て」や「め」のどこに表れているかを考えさせることが大切である。 【6/9鈴木明裕5】「小5平均の問題」を使って教材研究とは・・・【6/9鈴木明裕4】子どもに期待することは教師も行う
・まず教科書を読んでほしい。はじめてそれを学ぶ子どもと同じように読む。いろいろな方法で解いてみる。いろいろな疑問をもつ。
・知っていることが,かえって邪魔をすることがある。先生は一番いい方法を知っている。 ・教科書に書いてあることだけが子どもの発想ではない。 ・誤答はほとんど書かれてない。 ・授業では誤答が大事だ。 【中2平行線の問題】(上の写真の問題) ・ABに補助線を引いた子にどんな声かけをしますか? できない子がよく引く。これはだめっていう? ちょっと考えてみてください。 【6/9鈴木明裕3】教材研究と教科書の使い方
子どもの純粋な考え、多様な考え方をつぶさず、活かすための教材研究における教科書の使い方
1 子どもに期待することは教師も行う 2 広めたいことは「て・め・あたま」から考える 3 単元全体で考える 【6/9鈴木明裕2】算数・数学的活動について
○算数・数学的活動とは何か?
学習指導要領には、「児童・生徒が目的意識をもって主体的に取り組む算数・数学にかかわりのある様々な営み」とある。さらに,算数編には「授業に算数的活動を取り入れることの期待」,中学校編には「数学的活動の特性」が示されている。確認してほしい。 ○なぜ、算数・数学的活動をするのか? 中学校学習指導要領解説の「新たな知識の獲得や、より深い数学的認識は、自らの活動による数学的な経験に応じて得られるものであるから。」という言葉を大切にしたい。 ○なぜ、活動を重視するのか? 和田義信先生の言葉に, ・数学は教科書を見てわかるものではないし、人から聞いてわかるものでもない。自分でよく考えなければわからないものである。 ・だから先生方も、その肝心な考えるべきことを生徒によく考えさせないと、生徒は何を教わっているのかわからない。 というものがある。自分で考えるという活動を是非重視したいものである。 【6/9鈴木明裕1】参加者96人 「て・め・あたま」で教材研究を学ぶ
今回は岐阜聖徳学園大学准教授、鈴木明裕先生を迎え、「算数・数学の授業での教科書の使い方と役割−若い先生方のために−」をテーマにセミナーを開催しました。
参加者からは、キーワード「て・め・あたま」を意識して教材研究を進めたい等の感想が多数ありました。セミナーの様子は【6/9鈴木明裕2〜10】をご覧ください。 |
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