第3回は、8月24日10時〜12時です。講師は『渡辺道治先生』です。渡辺先生は、今一番注目されている先生です。ぜひご参加ください。

第6回は、有田和正先生(東北福祉大学教授)

来る1月9日(月・祝)13時〜15時、有田和正先生を迎え、セミナーを開催します。
セミナーのテーマは「思考・判断・表現力をつける社会科授業」
社会科で多くの子どもたちを「追究の鬼」に育て上げてきた有田先生。子どもたちの好奇心を心地よく揺さぶり、育て、追究することの面白さを十分に実感させる授業づくりの技を学ぶ、絶好のチャンスです。当日は、模擬授業を2本、行う予定です。乞うご期待!

【11/12岩下修6】セミナーの詳しい記録とアンケート結果

セミナーの詳しい記録アンケート結果をご覧になりたい方は、それぞれクリックしてください。

【11/12岩下修5】模擬授業「私たちの星」谷川俊太郎

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3 模擬授業「私たちの星」谷川俊太郎

1はだしで踏みしめることの出来る星
 土の星
2夜もいい匂いでいっぱいの星
 (花)の星
3ひとしずくのつゆがやがて海へと(育つ)星
 水の星
4道ばたに草イチゴが(隠れている)星
 おいしい星
5遠くから歌声が聞こえてくる星
 (風)の星     
6さまざまな言葉が同じ喜びと悲しみを語る星
 (愛)の星
7すべてのいのちがいつかともに憩う星
 ふるさとの星
8数限りない星の中のただ一つの星
 私たちの星

<指導のポイント>
・小さな問いをいくつか用意し、授業でつなげていくようにする。
・詩を1行ずつ板書して(  )にあてはまる言葉を予想していく。

○2連の部分
 T:(  )には何が入るでしょう? 漢字一文字で。
 C:風。空気だと思ったが、漢字一文字という条件なので。
 T:なるほど。(実はこの答えは5連で出てくる。ふちに板書する)他には?
 C:花

○3連の部分
 T:明らかに主語になるものはどれですか?
 T:「つゆが」が主語ですね
 T:ここの( )は主語に対して? そうですね述語です。
 T:海ですと、普通なら? 流れるですよね。
   ここでは、擬人法を使っているんです。
 T:擬人法が使われている(  )に入る言葉は何でしょう。
   隣同士で話し合ってみましょう。どうぞ。
 T:育つが入ります。

・子どもに「自然」と「人事」ということばを教えておくと役に立ちます。
・自然はかわらないけど、人事は変わるもの。
・この詩は、自然と人事の組み合わせでできている詩。

○7連の部分
 T:「憩う」は述語。「憩う」の意味は?
・・・・・
 T:「休まる」という意味。主語は?
 C:「命」
 T:命が休まるというのは、どういうこと?
 C:命がなくなる。
 T:命を修飾している言葉は、「すべての」
   すべての命が、いつかともに休まる星
   「すべての」だから、人間だけじゃない。
 T:さて、7連のあと、続きがあるでしょうか?
  続きがあると思う人、ないと思う人、挙手させる。
 C:あると思う。ここでなくなったら悲しい。
 C:最終的に題名に戻る 繰り返して。
 T:拍手を送りたくなりますね。まだ、(黒板が)あけてありますから(笑)
 T:私たちの星は、人事でしょうか?自然でしょうか?
 C:両方。

詩の最後に・・・
「谷川さんは『主題は一言で言えるようにしなくていい。』といっています。詩は、まとめるようなことはできません。」

読解とは・・・
イメージ喚起・形成によって発見的に認識する力のこと

「この詩の8つの連のうち、一番すばらしいと思う連(A連)と2番目にすばらしいと思う連(B連)を選びなさい。そして、次の形式で文章を書きなさい。」

 確かにB連もすばらしい。………(理由)………からだ。しかし、私はA連の方がすばらしいと考える。なぜなら、………(理由)………からである。

参加者から3人の発表がありました。その一つを紹介します。

 確かに3連もすばらしい。命の源である水が、海へとつながっていくように自然は次から次へとつながっていく。
 しかし、私は7連の方がすばらしいと考える。なぜなら、すべての命がふるさとに帰り、作者は「憩う(いこう)」という文字で平和であるということを感じているからである。

【11/12岩下修4】歌唱指導「道」

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2 歌唱指導
 岩下先生のよる範唱→参加者全員で練習→音楽をつけて合唱

【11/12岩下修3】詩の題名を考える

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「なぞなぞあそびうたより」詩の指導方法を教えていただきました。 

T:この詩の題は何だと思いますか。

◎題(       )

いぬでも ないのに
つながれて
かいじょうみたいに
あつい いきふく
ふーう ふーう

<指導のポイント>
・題を隠しておき、子どもたちに問いかけます。
・題とその題にしたわけを聞きます。
答えは…

【11/12岩下修2】参加者全員で詩の朗読

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1 詩の朗読「日本語が作り出す世界」
ここでは、セミナーで使われた詩を紹介します。岩下先生の後に、一緒に読む形で詩の朗読の指導方法を教えていただきました。

◎「大漁」 金子みすゞ

朝焼け小焼けだ大漁だ
オオバいわしの大漁だ

浜は祭りのようだけど
海の中では何万の
いわしの弔いするだろう

<読む時のポイント>
・母音の「あ」を非常に大切にします。感情移入しなくても自然に気持ちが入るようになります。
・「だ」を「だぁー」とのびないように読むようにします。
・「いわしの弔いするだろう」お腹に力を入れて読みます。

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◎「からっぽ」 坂村真民

頭を
からっぽにする
胃を
からっぽにする
心を
からっぽにする
そうするとはいってくる
すべてのものが
新鮮で
生き生きしている

<読む時のポイント>
・実際に一行一行読むときに本当に頭をからっぽにして読むことが大切です。

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◎「どうしていつも」 まどみちお

太陽



そして



やまびこ

ああ 一ばん ふるいものばかりが
どうして いつも こんなに
一ばん あたらしいのだろう

<読むときのポイント>
・やまびこはちょっと丁寧に読みます。
・一番新しいの「あ」は一番上から持ってくるように読みます。

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◎「ちょっと とって」 畑中 圭一 

シャッポ ちょっと とって
バット ふって ヒット
カップ とって グッド

ポット ちょっと とって
コップ そっと もって
ホット シロップ ぐっと

ラッパ ちょっと とって
そっと もって いって
ワッと いって やった

<読むときのポイント>
・リズムがとても大切です。体が弾むような感じで読みます。

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◎「ばんがれまーち」 阪田寛夫

ばんがれ
ばんがれ
ばんがれ まーち
さかだち
いっかい
がんばれ まーち

かたつむりは
よるがこわいとなくだろうか
おおかみは
あめがいやだとにげだすか

あめふる
かぜふく
それからてんき
あさくる
よるくる
そのつぎ あさだ
ばんがれ
がんばれ

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その他、以下の詩を紹介されました。
・「けやき」
・「月夜の電信柱」
・「俳句十五選」
・「胡陰君を尋ぬ」
・「常に白帝城を発す」
・「論語」

【11/12岩下修1】言語力を高めるとっておきの授業方法

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第5回教師力アップセミナーの講師は岩下修先生。今回のテーマは、「言語力を高めるとっておきの授業方法」でした。今回のセミナーでは、
1 詩の朗読
2 歌唱指導
3 模擬授業
の3つの内容でセミナーが行われました。
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