第5回は、11月16日13時〜15時です。講師は、インクルーシブ教育の専門家『野口晃菜先生』です。ぜひご参加ください。

第6回は、有田和正先生(東北福祉大学教授)

来る1月9日(月・祝)13時〜15時、有田和正先生を迎え、セミナーを開催します。
セミナーのテーマは「思考・判断・表現力をつける社会科授業」
社会科で多くの子どもたちを「追究の鬼」に育て上げてきた有田先生。子どもたちの好奇心を心地よく揺さぶり、育て、追究することの面白さを十分に実感させる授業づくりの技を学ぶ、絶好のチャンスです。当日は、模擬授業を2本、行う予定です。乞うご期待!

【11/12岩下修6】セミナーの詳しい記録とアンケート結果

セミナーの詳しい記録アンケート結果をご覧になりたい方は、それぞれクリックしてください。

【11/12岩下修5】模擬授業「私たちの星」谷川俊太郎

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3 模擬授業「私たちの星」谷川俊太郎

1はだしで踏みしめることの出来る星
 土の星
2夜もいい匂いでいっぱいの星
 (花)の星
3ひとしずくのつゆがやがて海へと(育つ)星
 水の星
4道ばたに草イチゴが(隠れている)星
 おいしい星
5遠くから歌声が聞こえてくる星
 (風)の星     
6さまざまな言葉が同じ喜びと悲しみを語る星
 (愛)の星
7すべてのいのちがいつかともに憩う星
 ふるさとの星
8数限りない星の中のただ一つの星
 私たちの星

<指導のポイント>
・小さな問いをいくつか用意し、授業でつなげていくようにする。
・詩を1行ずつ板書して(  )にあてはまる言葉を予想していく。

○2連の部分
 T:(  )には何が入るでしょう? 漢字一文字で。
 C:風。空気だと思ったが、漢字一文字という条件なので。
 T:なるほど。(実はこの答えは5連で出てくる。ふちに板書する)他には?
 C:花

○3連の部分
 T:明らかに主語になるものはどれですか?
 T:「つゆが」が主語ですね
 T:ここの( )は主語に対して? そうですね述語です。
 T:海ですと、普通なら? 流れるですよね。
   ここでは、擬人法を使っているんです。
 T:擬人法が使われている(  )に入る言葉は何でしょう。
   隣同士で話し合ってみましょう。どうぞ。
 T:育つが入ります。

・子どもに「自然」と「人事」ということばを教えておくと役に立ちます。
・自然はかわらないけど、人事は変わるもの。
・この詩は、自然と人事の組み合わせでできている詩。

○7連の部分
 T:「憩う」は述語。「憩う」の意味は?
・・・・・
 T:「休まる」という意味。主語は?
 C:「命」
 T:命が休まるというのは、どういうこと?
 C:命がなくなる。
 T:命を修飾している言葉は、「すべての」
   すべての命が、いつかともに休まる星
   「すべての」だから、人間だけじゃない。
 T:さて、7連のあと、続きがあるでしょうか?
  続きがあると思う人、ないと思う人、挙手させる。
 C:あると思う。ここでなくなったら悲しい。
 C:最終的に題名に戻る 繰り返して。
 T:拍手を送りたくなりますね。まだ、(黒板が)あけてありますから(笑)
 T:私たちの星は、人事でしょうか?自然でしょうか?
 C:両方。

詩の最後に・・・
「谷川さんは『主題は一言で言えるようにしなくていい。』といっています。詩は、まとめるようなことはできません。」

読解とは・・・
イメージ喚起・形成によって発見的に認識する力のこと

「この詩の8つの連のうち、一番すばらしいと思う連(A連)と2番目にすばらしいと思う連(B連)を選びなさい。そして、次の形式で文章を書きなさい。」

 確かにB連もすばらしい。………(理由)………からだ。しかし、私はA連の方がすばらしいと考える。なぜなら、………(理由)………からである。

参加者から3人の発表がありました。その一つを紹介します。

 確かに3連もすばらしい。命の源である水が、海へとつながっていくように自然は次から次へとつながっていく。
 しかし、私は7連の方がすばらしいと考える。なぜなら、すべての命がふるさとに帰り、作者は「憩う(いこう)」という文字で平和であるということを感じているからである。

【11/12岩下修4】歌唱指導「道」

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2 歌唱指導
 岩下先生のよる範唱→参加者全員で練習→音楽をつけて合唱

【11/12岩下修3】詩の題名を考える

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「なぞなぞあそびうたより」詩の指導方法を教えていただきました。 

T:この詩の題は何だと思いますか。

◎題(       )

いぬでも ないのに
つながれて
かいじょうみたいに
あつい いきふく
ふーう ふーう

<指導のポイント>
・題を隠しておき、子どもたちに問いかけます。
・題とその題にしたわけを聞きます。
答えは…

【11/12岩下修2】参加者全員で詩の朗読

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1 詩の朗読「日本語が作り出す世界」
ここでは、セミナーで使われた詩を紹介します。岩下先生の後に、一緒に読む形で詩の朗読の指導方法を教えていただきました。

◎「大漁」 金子みすゞ

朝焼け小焼けだ大漁だ
オオバいわしの大漁だ

浜は祭りのようだけど
海の中では何万の
いわしの弔いするだろう

<読む時のポイント>
・母音の「あ」を非常に大切にします。感情移入しなくても自然に気持ちが入るようになります。
・「だ」を「だぁー」とのびないように読むようにします。
・「いわしの弔いするだろう」お腹に力を入れて読みます。

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◎「からっぽ」 坂村真民

頭を
からっぽにする
胃を
からっぽにする
心を
からっぽにする
そうするとはいってくる
すべてのものが
新鮮で
生き生きしている

<読む時のポイント>
・実際に一行一行読むときに本当に頭をからっぽにして読むことが大切です。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◎「どうしていつも」 まどみちお

太陽



そして



やまびこ

ああ 一ばん ふるいものばかりが
どうして いつも こんなに
一ばん あたらしいのだろう

<読むときのポイント>
・やまびこはちょっと丁寧に読みます。
・一番新しいの「あ」は一番上から持ってくるように読みます。

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◎「ちょっと とって」 畑中 圭一 

シャッポ ちょっと とって
バット ふって ヒット
カップ とって グッド

ポット ちょっと とって
コップ そっと もって
ホット シロップ ぐっと

ラッパ ちょっと とって
そっと もって いって
ワッと いって やった

<読むときのポイント>
・リズムがとても大切です。体が弾むような感じで読みます。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◎「ばんがれまーち」 阪田寛夫

ばんがれ
ばんがれ
ばんがれ まーち
さかだち
いっかい
がんばれ まーち

かたつむりは
よるがこわいとなくだろうか
おおかみは
あめがいやだとにげだすか

あめふる
かぜふく
それからてんき
あさくる
よるくる
そのつぎ あさだ
ばんがれ
がんばれ

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その他、以下の詩を紹介されました。
・「けやき」
・「月夜の電信柱」
・「俳句十五選」
・「胡陰君を尋ぬ」
・「常に白帝城を発す」
・「論語」

【11/12岩下修1】言語力を高めるとっておきの授業方法

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第5回教師力アップセミナーの講師は岩下修先生。今回のテーマは、「言語力を高めるとっておきの授業方法」でした。今回のセミナーでは、
1 詩の朗読
2 歌唱指導
3 模擬授業
の3つの内容でセミナーが行われました。

【10/10野口芳宏10】セミナーの詳しい記録とアンケート結果

今年で野口先生は75歳。とてもそんな風には見えない。益々弁舌が冴え渡り、とてもエネルギッシュ。今も全国各地を飛び回り、連載の原稿も何本も抱えているとのこと。私も野口先生のように年を重ねたいと思った。
セミナーの詳しい記録(1部2部3部)とアンケート結果をご覧になりたい方は、それぞれクリックしてください。
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【10/10野口芳宏9】野口語録

講演の中に野口先生の授業作法(野口語録)がいっぱいあった。
・私は授業中「まだ書かない人」とよく聞く。授業は常時全員参加。一人残らず参加しなくてはいけない。
・私は、常々「公的話法」で話せと言っている。「公的話法とは、常より大きく、常よりゆっくり、常よりはっきり」と話すことで、相手本意の話し方である。
・すぐに板書をする人がいる。それを反射的板書と私は呼んでいる。それはだめ。吟味板書をすべき。
・挙手の三原則「手をまっすぐ、指先をそろえる、素早く挙げる」
・グループ学習は気晴らし。おしゃべりをすると肩の力がぬけて雰囲気が和らぐ。子どもたちがにこにこする。
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【10/10野口芳宏8】体験的実践論のすすめ

いきなり問題、
1 授業の主役は誰ですか。
2 文科省は今回の改訂でも個性の尊重・個性重視をいっている。○か×か。
3 平等は善、差別格差は悪。差別社会をなくして平等にするのは○か×か。
4 研究に研究仮説は必要である、○か×か。
5 授業の終わりに、授業の振り返りは必要である、○か×か。
会場の反応は、1は、子どもが大多数。2は、半々。3は、×が少し多い。4は、○が多数。5は、○が多数。
さあ、野口先生の答えは、興味津々だね。
答えは…

【10/10野口芳宏7】さすが野口先生、明解な答えに納得

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さて、野口先生はどんなコメントをされたか。想像してみてください。答えは下をクリックしてください。
答えは…

【10/10野口芳宏6】千葉先生の授業実践「字のないはがき」

授業DVDをみる。(参考資料:指導案教科書資料1教科書資料2
今回の授業は、本文の後半における父の気持ちを考える授業。
さて、問題になった点は、1・3場面には父親の気持ちを考える手がかりがあるが、2場面には直接的なものがない。どうしたらいいか?
会場からの声は、次の通りである。
・「2場面には手がかりがないんだね」と挑発したらどうか。
・はがきをもらった父の気持ちを想像させたらよい。
・2場面に手がかりがあると思う人は○、ないと思う人は×をつけさせる。
さて、野口先生はどのようなコメントをされたか…
答えは【10/10野口芳宏7】を
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【10/10野口芳宏5】学校へ来る意味は・・・

人間は社会的存在と言われる。一人では生きていけない。その社会への参加の仕方には、「A受動的参加とB能動的参加」の2つある。
Aは、子ども、病人、老人、いわゆる社会的弱者。
Bは、就労者、社会の担い手。
Aの生活を成り立たせるものは何か?
ルールを守ることだ。
つまり規範を理解し、それを守るようにすることが一番大事だ。
みんながルールを守れば、いい社会になる。社会をつくる自分が、順法精神を守ること。これが学校へ来る意味だ。
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【10/10野口芳宏4】「体」の次に大事なものは?

T 「知育と徳育、どっちが大事だ?」
会場の挙手の結果は、知育が1割、徳育が9割。
さて、野口先生の答えは、もちろん、徳育である。
学力(知育)は低くても迷惑にならないが、徳育が低いと逮捕される、刑が与えられる。
船で例えるとする。体育は船そのもの。知育は船の装置、装備、設備。
では、徳育は船でいうとどこだ?
答えは2つある。
答えは…

【10/10野口芳宏3】何のために学校へ来た?

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参加者を子ども役にして、模擬授業スタート。
(Tは野口先生、Cは参加者)
T 「何のために学校へ来た?」
C 「学習」「勉強」「学力と社会性の向上」「人の役に立つ人間になるため」…
T 大きく2つに分けると、
 A 個人、自分のため
 B 社会、集団のため
T 勉強するために来ている。
勉強するとは「頭と心」の勉強をする。
大きくいうと、「知、徳、体」
この3つの中で最も基礎となるのはどれか?
会場の挙手の結果は、知が1割、徳が7割、体が2割。
さて、野口先生の答えは…
答えは…

【10/10野口芳宏2】道徳「なぜ学校へ来るのか」

今回、このテーマを取り上げたわけは…。
対教師暴力が後を絶たない。十数年前、中学の英語教師が子どもに刺されて殺された。このときの市教委の対応が、指導主事とスクールカウンセラーの派遣。リーダーによるチーム作りとルールの徹底を図ろうとした。しかし、これで解決するか、疑問。そもそも学校へ来る意味・理由がわかっていないと思い、このテーマを取り上げた。
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【10/10野口芳宏1】野口節炸裂

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今回は10年連続の野口芳宏先生。
まずは、アンケートの声から。
・野口節が炸裂。心地よかった。
・歯切れのよい明確な話しぶり。元気ができてきた。
・「グループ活動は気晴らし」「授業は教師が主役、子どもは主賓」「評価は主観でよい」等々、刺激的な言葉が多数あり。
野口節に酔いしれました。
さて、内容は、
1部は、道徳の模擬授業「なぜ学校へ来るのか」
2部は、大口中の千葉先生の授業実践発表「字のないはがき」
3部は、体験的実践論のすすめ
詳しくは【10/10野口芳宏2〜10】を見てください。

第4回は、野口芳宏先生(植草学園大学教授)

来る10月10日(祝)10時〜15時20分、野口芳宏先生を迎え、セミナーを開催します。セミナーの概要は以下の通りです。
【午前の部】道徳の模擬授業「なぜ学校に来るのか」
 ・30分程度の協議会(会場からの感想や批判)も予定しています。
【午後の部1】会員の千葉先生による実践発表
 〜 向田邦子作  「字のないはがき」の授業を通して 〜
 ・会場からの批評や感想をいただきながら進行し、野口先生からも批評や助言をいただく予定です。
【午後の部2】体験的実践論のすすめ
 ・野口先生による講義です。

野口先生の時流に流されない硬派の考えやぶれのない価値観にぜひ触れてみてください。歯切れのよい語りに酔いしれ、大いに刺激を受け、修養する一日にしましょう。明日からの実践につながる“向上的変容”を授かること間違いなしです。ぜひご参加ください。

【9/10盛山隆雄10】セミナーの記録とアンケート結果

アンケートの結果、「よかった」が95%。
2時間では短すぎる。また呼んでほしいという声もありました。
主なものを紹介します。
・算数を教えるとき、いつも教科書通りに教えておしまいでした。1つの問題を変化(条件を変える)させて発展問題にしていく。その裏に多くの算数で教える事項が含まれていることに驚きました。何を教えるのかを、より意識して、子どものつぶやきをひろっていくことができるようになりたいです。
・一部の子だけで進む授業ではなく、「それってどういうこと」という問い返しで全員が共有していけるようにすることが大切であるを再認識しました。
・盛山先生が楽しく研究されている姿に勇気づけられました。がんばる力がわいてきました。

セミナーの詳しい記録アンケート結果を知りたい方は、それぞれクリックしてください。

【9/10盛山隆雄9】盛山先生から学んだこと

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・発問、問い返し発問、板書、ノート、考えの共有など、授業における基本的なこと。
・隠して少しずつ見せる、問題をフラッシュ的に見せる、全員立たせてわかったら座らせるなどの技。
そして、私が一番強く感じたことは、盛山先生の「誠実さ・謙虚さ」です。
話し方がとてもソフトで温かさを感じました。
子どものつぶやきを大切にされる授業。筑波の盛山学級の授業を見たくなりました。
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セミナー予定
1/9 第6回教師力アップセミナー