最新更新日:2024/09/26 | |
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12月3日(月) 人権週間校長講話どの学校でも毎年この時期になると人権に関する授業を実施します。これは、「世界人権宣言」が、1948年12月10日に国連で採択されたことを記念して、12月10日を「人権デー」と定め、すべての加盟国に、人権思想の啓発を行うように国連が要請しているからです。 本校でも、毎年人権の授業を実施しています。皆さんはこれまでも、いじめはダメ、差別はダメなどの話を聞いてきています。何度も聞いているから、そんなことは分かっているよという人たちが大半だと思います。そこで今日は少し視点を変えて考えていきたいと思います。 その視点となるキーワードは、「自由とは」です。人は生まれながらにしていろいろな権利を持っています。その中でも、「自由」であることは最も大切な権利の一つだと思います。これは誰もが、自分らしく自由に生きたいと思っていることからも分かります。しかし、全ての人が、人間は自由なのだからと言って、自由に「自由権」を行使すれば、いろいろな問題が起きます。その最たるものが戦争です。そこで、今日紹介するのは「自由の相互承認」という考え方です。これは、簡単に言えば、自分の自由を守るためには、相手の自由も守らなければいけない。お互いが相手の考えを知り、お互いが折り合いをつけながら、相手の自由を守りつつ、自分の自由を守っていくことが大切だという考え方です。そのためには、自分が何を考えているかを発信するだけでなく、相手が何を考えているかを知り、相手の考えていることに対して、自分の考えを伝えることが大切です。お互いがコミュニケーションを十分にとるなかで、自由を守っていく方法や回答を見つけ出すことが自由の相互承認につながります。 皆さんも含めて日本人はお互いの気持ちを出し合って話し合うことが苦手なため、トラブルを起こすことがあります。身近なことで言えば「いじめ」です。自分の考えや気持ちは言葉にしなければ、相手に伝わりません。人は言葉を発しながら、話し合うことで理解していきます。 生活の中で「自由の相互承認」という言葉の意味を考えながら生活してみてください。今までとは少し違った友人関係や社会の見方ができるようになりますよ。 |
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