最新更新日:2024/09/26 | |
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12月4日(月) 校長講話 人権集会「わたしのいもうと」みなさんの日常生活の中にも、この人権を侵害する出来事があります。いじめです。 いじめは、人の心を壊します。そして、相手の心に大きな傷を残します。この傷は一生癒されることはありません。今から、一冊の本を読みます。「わたしのいもうと」という題です。いじめによって心を壊され、心を失くした「わたしのいもうと」 彼女の心について考えながら、聞いてください。 「わたしのいもうと」 ―松谷みよ子 文 ・ 味所ケイコ 絵 偕成社― (朗読) 以上です。この本の最後のページの挿絵には、「いもうと」のこんな言葉が添えられています。 「わたしを いじめたひとたちは もう わたしを わすれて しまった でしょうね あそびたかったのに べんきょうしたかったのに」 著者の松谷みよ子さんの「あとがき」を読みます。 「数年前、一通の手紙がきた。わたしのいもうとの話を聞いてください、という手紙であった。いじめにあい登校を拒否し、心を閉ざしてしまった子。最後の、『わたしを いじめたひとたちは もう わたしを わすれて しまった でしょうね』という言葉まできたとき、わたしはこみあげてくるものをとどめることができなかった。 ある時期、わたしもいじめにあっている。そのときの辛さは、地獄の底をはうようであった。イソップのカエルのように、『おねがいだから石を投げないで。あなたたちには遊びでも、わたしにはいのちの問題だから』と、なんど心でさけんだことだろう。」 今日の人権集会の最後にもう一度言います。 いじめは、人の心に傷をつけ、そして心を壊します。誰もが決して許してはいけないことなのです。いかなる理由をかざしても、「いじめ」は許されません。このことをしっかりと胸に刻んで、これからの人生を歩んでいってください。 |
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