放送による全校朝礼の様子つづき、
生活指導主任の先生からは、コロナ禍の中、改めて、「 なぜ学校に通うのか 」「 学校に通う意味 」について、先生のお考えを伝えていました。
おはようございます。生活指導主任の本田です。
この2週間、登下校の様子を見ていて嬉しかったことを伝えます。
先週、朝8時過ぎ。前から歩いてくるおばあさんがいました。
それを見たある3年生の女子が友だちと話していたにも関わらずその話をやめ、2列から1列になり、そのおばあさんに道を譲っていました。
また、こんなこともありました。
後ろから自転車が来ていたところ、列の一番後ろにいた3年生が「 自転車来てるよー 」と声をかけたところ、2年生と1年生が「 自転車だよー 」と前に伝え、歩道の右側を空けていました。
この2つの行動を見て、私はとても嬉しくなりました。
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校長:高田勝喜
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さて、今日はたった1つ、みなさんにお話しがあります。
それは「 学校に来る意味 」です。
私は、コロナで学校が休校になってからずっとこの「 学校に来る意味 」を考えていました。
オンライン授業が流行したり、You Tubeなどで学習動画が数多くアップされると「 学校に行く意味はもうない 」とテレビ等で発言する人まで出てきてしまいました。
みなさんならこの「 学校に来る意味 」をなんと話しますか?
先週、生活委員会で挨拶運動が始まりました。
その時私は「 学校がある意味 」を生徒から教わりました。
3年の行徳くんと山田さんが「 おはようございます 」と同級生にも下級生にも頭を下げてずっと挨拶する姿は、みなさんもご存じだと思います。
しかし、それが下級生の生活委員には広がっていないのが現状でした。
ところが木曜日。1年生の関口さんが3年生を真似して、大きな声で頭を下げながら「 おはようございます 」と挨拶するようになったのです。
8時10分から30分まで20分ずっと暑さに文句を言わず、汗を流しながら挨拶を続けてくれました。
そして、金曜日。生活委員全体にその姿が広がり、生活委員6人で大きな声で挨拶をするようになったのです。
そしてそれがなんと学校全体に広がっていきました。校門を通る生徒がみんな声を出して生活委員にも挨拶してくれるようになったのです。
これまで会釈だけだった生徒が声を出して「おはようございます」と言うようになった姿を見て、先生は一人胸が熱くなっていました。
一人の男子生徒から始まった挨拶が、後輩によい影響をもたらし、それを見て先輩もさらに頑張り、その姿が元気な飛鳥中を作っていたからです。
私はそこに「 学校に来る意味 」「 学校がある意味 」を感じずにはいられません。
今隣にいる友だち、隣のクラスの友だち、上の階、下の階にいる他学年の生徒の偶然の行動があなたの人生を変えるかもしれないのです。
家ではできない、オンラインではできない、「 学校 」ででしかできない本当に小さな、見過ごしてしまいそうな体験を大事にしてください。
その小さな光は、拾ってみたらダイアモンドかもしれません。