放送による全校朝礼の様子つづき、
放送朝礼時、教室の様子をなかなか見ることができませんでした。しかし、今日は、生活指導主任の先生がお話をしている間、各教室を見て回ることができました。
放送室の設備がやや古いため、どのように流れているのかが、よく分かりません。( モニターもないので )
各教室には、本田先生のお話が聞き取りやすく流れていました。
そして、どの教室でもおしゃべりすることなく、放送を聞いている生徒たちの姿を見ることができました。
夏休み後には、体育館で全体の集会や朝礼などができるようになっているとよいのですが・・・。
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みなさん、おはようございます。生活指導主任の本田です。
6月1日から2ヶ月間にわたり、学校生活を送ってきました。
生徒のみなさんにとっては、我慢と辛抱を強いられる期間だったことでしょう。それと同時に、先生や友だちと笑い合えるような安心できる楽しい2ヶ月間を過ごしてくれたのなら、「せめて学校の中だけでも日常を取り戻してあげたい」と願っていた教職員全員、ほっと一安心です。
私から、夏休み前最後の1日ということで、3つお話ししたいことがあります。
以下、「 おりたたみ記事・ここをクリック 」からご覧いただけます。
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1つは、「 見えない世界 」の話です。
この学校では、朝早く、7時過ぎから働いてくださっている方がいます。主事さんと給食を作ってくださっている方々です。
主事さんは、君たちがくる8時頃までには全ての掃除を終えてくれています。実は、階段の手すり、水道の蛇口一つ一つをアルコールで消毒する作業もしてくれていました。
給食を作ってくださっている方々は、普段より数倍も徹底して「絶対に給食からコロナは出さない」という決意のもと、2ヶ月間神経をすり減らしながら対策をとってくださいました。
生徒の皆さんは、目の前にいる先生の行動を目にすることはあっても、そういう裏に隠れた学校を土台から支えてくれている人たちの行動を目にすることは日常あまり、ありません。
だからこそ、想像力を働かせてほしいのです。私たちは、たくさんの人に支えられてこの2ヶ月間、安心・安全な学校生活を送ることができたのです。
これは今、あなたがいる教室の中でも同じです。あなたの見えないところで、あなたを含め、みんなが働いてくれたのです。黒板係、予定黒板係、集配係、各教科係、委員会という目に見える行動だけでなく、あなたの落とした教科書を拾って机の上に置いておいてくれたり、あなたがするべきだった仕事を何も言わず助けてくれた人たちがいるはずです。見えない場所で働いてくれた全ての人たちに感謝しましょう。
2点目は、「 引っ越し 」についてです。
引っ越し作業が始まると、学校が落ち着かなくなったり、荒れてしまうことがあると、引っ越しを経験したことがある先生方から聞いていました。
しかし、飛鳥中学校ではそんなことは一切ありませんでした。それよりもむしろ、率先して手伝ってくれる生徒ばかりでこの一週間、何度「ありがとう」と言ったかわかりません。「先生、これやりましょうか。」「先生、これやっておきました。」「先生、何か手伝うことありますか。」と笑顔で近づいてきてくれるみんなに私たち教職員は何度も救われました。
辛いはずの引っ越し作業が楽しくなり、君たちを信頼して一緒に仕事をすることができました。心から感謝します。ありがとうございました。
このような学校文化は何年も前から先生たちと先輩方で築き上げてきたもので、それを「 見えない形 」で受け継いでくれていた君たちを見て、飛鳥中の素晴らしさを再確認しました。
最後は、「 引っ越し後 」についてです。
8月24日から旧田端中での生活が始まります。
私たちは学校生活のことは何も心配していません。君たちとなら新しい場所で、楽しい生活が送れると自信をもっています。
しかし、一歩学校から外に出たときには心配があります。君たちは別の地域に入っていくことになります。長い間静かだった場所に、約300人もの成長期の君たちが生活を始めれば、当然、賑やかになります。その地域の方々が、「うるさい」子たちだと感じるか「元気で明るい」子たちだと感じるかの分かれ道は何だと思いますか。
そうです。挨拶です。地域の方とすれ違うとき、道を自ら譲り、挨拶をしましょう。再度言います。自ら道を譲り、笑顔で挨拶をしましょう。それだけでみなさんの全ての印象が決まります。挨拶は「 目に見えません 」。しかし、目に見えないものが信頼を作るのです。
以上、3つ「 裏方の人の仕事 」「 引っ越しでの君たちの活躍 」「 引っ越し後、地域との信頼の作り方 」についてお話ししました。
この2ヶ月、本当によく頑張りました。8月24日、元気に登校してくれることを願っています。
これで話を終わります。