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7月30日(日)早実の清宮君の高校通算ホームラン107号の意味を考える2012年当時歴代最多は兵庫神港学園の山本大貴だいき選手と並ぶ

JR西日本の山本選手は、高校卒業の時なぜか?プロ入を申し込みませんでした。理由は、自分は下からバットスイングをして上へ持ち上げる打法を学んで通算ホームラン107号に達した。イチロー選手に近い打法。しかし、この打法はせいぜい投手の投げるボールが時速140キロ位にしか通用しない。プロの150キロ近い球には通用しない。一年生から4番のスラッガーは謙虚に答えました。
また、自分は母子家庭で、本来私立高校の進学は無理なのに母親は必死で自分を神港学園に入れてくれた。だから、野球で生きて行けない時は、企業で働く必要があります、会社ではボーナスもいただけます、とも説明。
当時、なぜ?自分の可能性、夢を追わないのか?と私はとても不思議に考えました。
確かに、甲子園で有名選手でも、二軍から上がれなかった選手、一軍登録でもすぐに消えていった選手もたくさん見てきました。
その後、山本選手はJR西日本に入社。会社員ですので、ボーナスは全て母に送ったとのこと。今年も都市対抗でJR西日本は順々決勝へ。しかしここに山本選手はいませんでした。彼は内野手として活躍しましたが、昨年度、社会人野球、実業団野球を引退。現在は、JR西日本の広島、西条駅に駅員さんとして勤務されているとのこと。
実際、セミプロ実業団の150キロの速球への対応は難しく、実業団でのホームラン記録は4本。山本選手の読みの通りだった訳です。
神港学園の監督は、山本選手と清宮選手の打球の質が似ているとコメント。
(私は違う質と思っていますが)今日7月30日、作夏代表の八王子高校を破っての西東京大会の決勝。午後1時、神宮球場にて試合開始。毎年、高校野球は、あの真面目さと必死さに魅了されて、よく見ています。
果たして、かつて怪物と言われた作新学院の江川卓投手(私と同じ昭和30年生まれ)と同じく、怪物と言われる清宮君。良き自己実現を祈るところです。
(東京都北区立飛鳥中学校長 鈴木明雄)
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