20代からの教師修業 出会いと挑戦 −3−土井先生は「左利き用定規」「左利きのはさみ」を準備していました。 それに対して、福山先生は左利きの子が何人いるかもわかっていません。 こうした「心」遣いが、左利きのことの出会いにつながることを知ったのです。 “声かけ”が大切。しかし、声欠けはNG。言葉が欠けるのはダメである このように、福山先生は、言葉、文字にこだわります。 さらに、絵にもこだわりがあります。 「これは何に使うものですか??」 手に持っているのは、小さな色紙。後方からは見えません。 みなさん、身を乗り出して見ようとした。多少乗り出しても距離は変わらないのに。(笑) でも見ようとすることが大事なのだ。 福山先生は、「心」が態度に表れることをとても大切にしています。 色紙も、わざと小さいものを見せ、じっと見ることで物と出会うことのきっかけを作っているのです。 色紙は誕生日のお祝いでした。福山先生オリジナルの絵が描いてあります。 一人ひとりの誕生日はちゃんとお祝いをしてあげる。 こんなところにも、福山先生の心遣いが見えてきます。 土井先生との出会いが、福山先生の「心」を変えたのでした。 いよいよ、福山先生の教師修行が始まります。 |
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